2016/2/13

写真集「ひきがね」  本・文学

夫が写真集「銃弾ひきがね」を買ってきた。あまり写真集というのを買ったことがないから珍しいことだ。

この、写真集、すごくいい!

反原発官邸前抗議・デモ、反レイシズム・カウンター行動、秘密保護法反対、辺野古、LGBT、集団的自衛権・安保法制反対。闘う人々の記録だ。



何がいいかというと、写っている人たちの表情だ。怒りや、悲しみや、覚悟、共感、信頼、喜びの表情が、ごまかしのない、曇りのない表情で写っている。

そしてECDさんの文章がいい。

ECDさんがデモを意識したのはブッシュのイラク戦争参戦+小泉自衛隊派遣への抗議だという。

それから、反原発官邸前抗議・デモ、反レイシズム・カウンター行動様々な活動を通して、安保法制反対の大規模抗議行動へつながっていく。

私の参加した抗議行動、デモもある。官邸前、反原発デモ、秘密保護法国会・官邸前抗議、集団的自衛権官邸前・国会前抗議、後藤健二さん追悼(ハチ公周辺)、安保法制反対(国会前、新宿伊勢丹前、新横浜プリンスホテル周辺)。

新横浜シットインの写真には、あの時、言葉を交わした人達がうつっている。私はホテル前には行けなかったので、シットインには参加してない(新幹線ガード下あたりにいた)。勇気ある行動には尊敬の念しかない。

安保法制国会審議の時は、連日の抗議、猛暑で体調をくずす人たちが続出した。給水所、医療チーム、見守り弁護団、様々な人たちが、抗議者を守るために活動した。

7月15日の抗議活動では私のそばにいた若者が熱中症?で倒れかかった。その時身体を支え、濡れティッシュを渡したのはECDさんだと思う。

ECDさんの文章、

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給水クルー、医療班、見守り弁護団、これらのひとびとは抗議の声をあげるひとびとを守るためにそこにいた。そして、そうした役割をかってでたこれらのひとたちだけでなく抗議に参加したひとびともまた、これらのひとびとと寸分違わぬ機敏さで近くで何かトラブルがあればためらうことなく行動した。

車椅子のかたがいればその通行を助けたし、道を空けるよう大声をあげることもためらわなかった。そんな場面を何度も見た。

残念ながらそうした光景は僕らが日常を暮らす街の中ではそう当たり前のように見ることができるものではない。デモの中ではデモの外よりも間違いなく「よりよい社会」が実現していた。

しかし、これは最初からこうだったわけではない。(中略)

僕はデモの中が現実社会より自由であるべきだとは思わない。しかし、こんなふうにしてデモの現場で育った「よりよき社会」は僕たちの大きな財産だと思う。

*****(原文は改行でないところも改行しました)

本当にその通りなのだ。

このことは、私も何回か、このblogで書いてきた。国会前抗議の人々は譲り合い、労わりあい、思いやりが当たり前だった。その部分を書き抜く。

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2015.11.15
スピーチ台の前で左に曲がる。少し隙間がありそうな場所で、「入れないかな?」とキョロキョロしていると、女性が「入りますか?」とコーンのバーを外して入れてくれた。

本当にみんな親切。抗議に来ると人々の温かさに触れる気がする。譲り合い、助け合う雰囲気なのだ。疲れたご年配の方がいると、石垣に座っていた人がすぐに声をかけて座らせる。

帰り道、「給水所です、温かい飲み物もありますよ」と声をかけている人々がいた。今日も「給水所」を出してくれているのだ。ありがとうございます。

こういう助け合い精神がいろんなところにある。来たことのない人はぜひ来て体験してほしいと思う。
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2015.8.30

ちょっと空いている場所を見つけてコーンの内側に入った。石垣の上に上がってレジャーシートを敷こうかと話していると、その場にいた男性二人が「どうぞ」と席を譲ってくれた。みんな親切だ。

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本当に「よりよい社会」だった。

この写真集は素晴らしいので、ぜひ手に取ってください。

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2016/2/9

METライブ「真珠採り」  音楽

もともとオペラ「真珠採り」の中の男性二重唱「神殿の奥深く」は大好きだった。

東劇にMET「ファウスト」を見に行った時、2016シーズン予告編でこの曲が流れた。本当にステキで、映画館で聴くと家でパソコンやスマホで見るのとは違うなぁと思った。「絶対見に行く!」とその時決めた。

METでビゼー「真珠採り」を上演するのは100年ぶりとのこと。巫女レイラ(ディアナ・ダムラウ)、ナディール(マシュー・ポレンザーニ)、ズルガ(マリウシュ・クヴィエチェン)。

冒頭、海中シーン、光が差し込む真っ青な海の中を真珠採りが潜ってはまた上がっていく。ワイヤーアクション&プロジェクションマッピング(?)、人の動くところに水の泡が出て(人の息)、とても幻想的。

出演者(コーラス)も多いし、セットも入り組んでいるし、お金をかけているという感じ。

とにかく音楽がきれい。男声二重唱も女声・男性二重唱もどれも美しい。

リハーサル「神殿の奥深く」


第3幕、クヴィエチェンがとても良かった。オペラは基本テノールは馬鹿で、バリトンの方が複雑な人格。愛と友情と掟に苦悩するズルガ、その苦しみが歌を通して、こちらにも伝わってきた。

この場面、テレビやパソコンがあって、事務所なんだよね。なんか、それまでの流れにそぐわない感じ。

それと、演出も指揮者も暴風雨、荒れる海・波を「津波」と言う。それは、私には納得がいかない。テレビに一瞬映し出される映像は東日本大震災の被災地に見えた。

だから、まぁ、この演出が変だと思うわけだけど、でも、オペラで一番の迫力は、この場面のズルガとレイラの二重唱だったと思う。

ここからラストまで、涙なくして見られない展開。歌手たちも良かったし、とにかく音楽で盛り上がる。

とても満足。カーテンコールも劇場全体スタンディングオベーションだった。

こんな素敵なオペラなのに、何故、上演回数が少ないのだろう。あまりにストーリーも音楽も甘すぎるからかなぁ。

188名収容のスクリーンは通路下3列を除いてほぼ満席。3,600円だから、映画館にとっても悪くない商売だと思う。

今回チケット(3枚つづりの1枚)を持っていたのに、ネット予約してしまった。だから、あと1回見に行かないとチケットが無駄になる。「マノン・レスコー」にヨナスさんは出ないから、「トゥーランドット」でも見に行こうかな。

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2016/2/8

ベトナム料理を食べた  生活

大倉山にある「カフェモア」で2月7日「ベトナム希望レストラン」がオープンするというので、行ってきた。

月一回ベトナムの子どもたちの支援のためにベトナム料理を提供するという。
こちら ↓ ↓
http://karen.or.jp/?p=617

ポスターはこちら
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このベトナム希望の村には学生時代からの友人が、長くかかわっている。ぜひレストランに来てくださいと言われたので、場所が近いこともあり、行ってきた。

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入口はこんな感じ。13時に行くと、外で待っている人たちもいた。

私はAランチ 1,000円。(生春巻き・サラダ、鶏肉のフォー、ベトナム風ぜんざいチェー)

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生春巻きとサラダ。サラダは甘酢漬けのようでさっぱりおいしかった。
サラダの両脇にある揚げせんべいのようなものは、サラダと一緒に食べるらしい。

フォーは出てきてすぐに食べ始めてしまったので、写真はなし。「あ、写真」と思った時は既に半分以上食べていた。鶏のだしがよく出ていておいしかった。

香菜などハーブ類がついてきた。好き好きがあるようだが、私は全部食べた。元気が出るような感じ。

ベトナムで食べた料理よりも癖がなくておいしいと、そばにいた人が言っていた。

デザートは3種類あるが、「チェー」にした。

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タピオカ、小豆、白豆、サツマイモが入っている。甘くておいしい。

完食。
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7日がテト(旧正月)前日、つまりおおみそか。テトに食べるお餅も2センチ四方くらいだが、特別に出していただいて食べた。

来月は第二日曜日で13日。メニューは替わるとのことで、楽しみだ。
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2016/2/4

ゆずジャム  生活

昨年12月下旬にゆずを十数個もらった。自宅に実ったものだという。

薬味には多すぎる。冬至のゆず湯にしてしまうのはもったいない。

そうだ、ゆずジャムにしよう。以前手作りのゆずジャムをいただいたことがある。酸っぱくてとてもおいしかった。

クックパッドを見ると、沢山作り方が出ている。

その中で比較的簡単なレシピで作ることにした。

ゆずの果汁を絞るのだけは夫の力を借りた。

で、8cm高さのジャムの空き瓶に3個半できた。

いやぁ、これ、超おいしい。1ヶ月で全部食べ終わってしまった。

来年はもらい物でなく、自分で箱買いをして作ってみようと思った。

娘に「簡単なんだよ、作るの」と説明していた。

@ゆず果汁を絞って、A残りの皮、身の外側の白い薄皮を除いて、あとは適当に薄切りにする。Bお砂糖とゆず皮と果汁と、種を「茶葉等をいれる不織布の袋」に入れて、一緒に煮れば出来上がり。

と、孫娘(5歳)が一言、

「ゆずの皮は千切りにした後、さっと湯がくんだよ」

あ、そうだった!!!

「どうして知ってるの?幼稚園の先生が教えてくれた?」
「ううん(NO)、クックルンでやってた」

クックルンとはEテレ子ども番組「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」のこと。
http://www.nhk.or.jp/kids/program/cooklun.html

ボォーっと見ていると思っていたら、ちゃんと内容を把握して、しかも覚えているのだ。

なんて賢い子なのとばあばはメロメロですぅ。

その孫娘のご注文。節分で撒いた大豆が余っている。これで「黄粉」を作れとのこと。「薄皮を剥いて、固い部分だけをすり鉢でするんだよ」と、これもクックルンで得た知識幼稚園の友達に聞いたとのこと。

今度、ウチでやろうね。

ゆずジャムの話がババ馬鹿の話になりました。
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2016/2/2

二兎社「書く女」  

世田谷パブリックシアターに二兎社公演「書く女」を見に行ってきた。

人気俳優の黒木華さんが樋口一葉を演じる。600席の劇場は満員。立ち見もいた。毎日当日券の争奪戦があるそうだ。

舞台装置は階段のみ、それとピアノが置いてある。これ、とても素敵だった。

黒木さんは若いのに、大女優のオーラ。きれいな声がよく通り、一葉の一途さと逞しさ(ふてぶてしさ)と哀れさ(貧乏・病気)を矛盾なく一身で表現していた。

彼女が最初から最後まで観客の視線を集め、この劇のすべてを引き受けていた。

一葉が貧困と闘いつつ、文学で身を立てようとするその悪戦苦闘。明治の世の中にあって、どれほどの苦難だったろうか。その上でのあの奇跡の作品群なのだ。

劇の中で、一葉の作品が次々出てくるが、覚えているのが「大つごもり」「十三夜」「にごりえ」それ以外は読んだはずなのに、あまり思い出せない。「たけくらべ」も読んだはずだが、結末までたどり着いた記憶がない。

なんか、私は半井桃水との淡い恋はあまり関心がなく、後半の斎藤緑雨との一葉論が一番面白く感じられた。

一葉がもう少し長生きして、言文一致の文章で、その後の日本社会や女性を描いたら、どんな作品になっていたろうか。ラストでそれに言及する場面がある。

若すぎるよ。

一葉の妹、友人達を演じる女優さんたちが生き生きしていた。着物の着方、身のこなしがきびきびと美しかった。

それに比べると男優たちがイマイチかな。生硬な印象だ。

この「書く女」は2006年、寺島しのぶ主演で上演された。それから10年。

当時は「日本の軍国化」や「中国韓国への侮蔑表現」も、もっと絵空事めいていたのではないか。もっと余裕を持って受け止められたと思う。今はあまりに直截的で、聞いていて辛い。

一葉の物語が、演劇らしく抽象化されているのに、時勢だけが具体的になっていて、そこが私には痛く感じられた。

「先見の明」のある戯曲と評価されるかもしれないが、今、永井愛さんが脚本を書くとしたら、もう少し、象徴的に書くのではないかと思った。

ところで、三軒茶屋にもキャロットタワーにも初めて行った。田園都市線も神奈川県は乗ったことがあるが、都内は初めてかな。渋谷からすごく近いのだと改めて知った。

三軒茶屋駅⇒キャロットタワー⇒パブリックシアターに行く道筋は分かりにくかった。初めての人にももっとわかりやすい案内表示にしてください。
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2016/2/1

録画で発見・お得な気分  音楽

以前、「ウィーンフィル演奏会の録画を久しぶりに見ていたら、その後ろに1991年ショルティ指揮「魔笛」も録画されていた」と書いた。

すごく得した気分だった。

そういうことが、またあった。

「カラヤン」のドキュメンタリーの後ろに「笈田ヨシ演出」のタイトルがあって、何かな?と再生してみたら、オペラ「真珠採り」(@2012年6月パリ・オペラコミック)だった!

笈田さんの演出のせいか、漁師の衣装は刺子風、巫女は市女笠の着物風。

配役は、レイラ(ソーニャ・ヨンチェバ)、ナディール(ドミートリ・コルチャク)、ズルガ(アンドレ・エベール)、ヌラバッド(ニコラ・テステ)だ。

このオペラはあの男声二重唱「聖なる神殿の奥深く」がある。大好き。

それと、「ナディールのロマンス(耳に残るは君の歌声)」(アレフレッド・ハウゼ楽団の「真珠採りのタンゴ」として有名な曲)もある。

2月初旬のMETライブビューイングは「真珠採り」なので、予習になる。

このオペラ、音楽がとても澄明で美しかった。またヨンチェバとコルチャクが美男美女、美声でとてもすてき。舞台も衣装もシンプルで民族衣装が舞台に映える。見てよかった。

更に、

孫娘がディズニーの教育番組「リトルアインシュタイン」で好きになった「モーツァルト・ピアノ協奏曲21番2楽章」。

確か、録画してあるはず、と探したら、2013年N響、チョン・ミョンフン指揮のものがあった。

よく見たらピアニストは「チョ・ソンジン」じゃないですか!

2015年ショパンコンクール優勝者だ。2013年当時だと「チャイコフスキー3位」と紹介されている。

とても美しく、繊細に弾いている。うっとりした。以前も聴いていたのに、ショパンコンクール優勝者かぁと思うと有り難味が増すような気がする

それと、もう一つ、録画してあってよかったなぁと思ったのが、マーラー「大地の歌」。

これ、2011年5月11日ベルリンフィル、アバド指揮。で、歌が、

メゾ・ソプラノがアンネ・ソフィー・フォン・オッタ―で、テノールがなんとヨナス・カウフマンなんです。

まさか、ヨナスさんの「大地の歌」が録画してあるなんて思わなくて、びっくり。ラッキー!

ベルリンフィルなので、コンマスが樫本大進さん。それも嬉しい。

しかし、この「大地の歌」、私にはあんまり理解できない。ていうか、苦手な部類かな。

歌詞もよくわからない。今、Wikipediaで調べたら、唐詩から取っていると書いてあった。だから、なんか不思議な感じなのか。

聴いているうちに好きになるかもしれないので、時々は聴いてみよう。

今年夏、ヨナスさん一人で(つまり、テノール&メゾソプラノ)をこれを歌うという。すごいね。

(このコンサート、2011年と言えば、日本で公演予定だったオペラ3つ全部キャンセルした年じゃないですか。ワルキューレやトスカ、このコンサートには出演してたのね。)

ところで、今日、アーチエンタテイメントからメールがあり、今年11月末のヨナスさんコンサートの曲目が幾つか決まったとのこと。有名曲ばかり(ヒットパレードみたい)なので、とても楽しみ。ただ、今の所、ワーグナーの曲がないので、追加で入れてほしいと思っている。
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