2016/2/9

METライブ「真珠採り」  音楽

もともとオペラ「真珠採り」の中の男性二重唱「神殿の奥深く」は大好きだった。

東劇にMET「ファウスト」を見に行った時、2016シーズン予告編でこの曲が流れた。本当にステキで、映画館で聴くと家でパソコンやスマホで見るのとは違うなぁと思った。「絶対見に行く!」とその時決めた。

METでビゼー「真珠採り」を上演するのは100年ぶりとのこと。巫女レイラ(ディアナ・ダムラウ)、ナディール(マシュー・ポレンザーニ)、ズルガ(マリウシュ・クヴィエチェン)。

冒頭、海中シーン、光が差し込む真っ青な海の中を真珠採りが潜ってはまた上がっていく。ワイヤーアクション&プロジェクションマッピング(?)、人の動くところに水の泡が出て(人の息)、とても幻想的。

出演者(コーラス)も多いし、セットも入り組んでいるし、お金をかけているという感じ。

とにかく音楽がきれい。男声二重唱も女声・男性二重唱もどれも美しい。

リハーサル「神殿の奥深く」


第3幕、クヴィエチェンがとても良かった。オペラは基本テノールは馬鹿で、バリトンの方が複雑な人格。愛と友情と掟に苦悩するズルガ、その苦しみが歌を通して、こちらにも伝わってきた。

この場面、テレビやパソコンがあって、事務所なんだよね。なんか、それまでの流れにそぐわない感じ。

それと、演出も指揮者も暴風雨、荒れる海・波を「津波」と言う。それは、私には納得がいかない。テレビに一瞬映し出される映像は東日本大震災の被災地に見えた。

だから、まぁ、この演出が変だと思うわけだけど、でも、オペラで一番の迫力は、この場面のズルガとレイラの二重唱だったと思う。

ここからラストまで、涙なくして見られない展開。歌手たちも良かったし、とにかく音楽で盛り上がる。

とても満足。カーテンコールも劇場全体スタンディングオベーションだった。

こんな素敵なオペラなのに、何故、上演回数が少ないのだろう。あまりにストーリーも音楽も甘すぎるからかなぁ。

188名収容のスクリーンは通路下3列を除いてほぼ満席。3,600円だから、映画館にとっても悪くない商売だと思う。

今回チケット(3枚つづりの1枚)を持っていたのに、ネット予約してしまった。だから、あと1回見に行かないとチケットが無駄になる。「マノン・レスコー」にヨナスさんは出ないから、「トゥーランドット」でも見に行こうかな。

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