2016/3/13

5年前の事  原発関係

東日本大震災から5年経った。改めて犠牲になられた方のご冥福を祈ります。今なお生活再建がなされない方々になお一層の支援がなされますように。自分にできることはしたいと思います。

NHKで「福島原発88時間の記録」という特集ドラマが放送された。内容には不満がある。それはさておき、

あの3月12日からの落ち着かない日々の事を思い出した。11日特急レッドアロー号乗車中に地震に遭遇。その夜遅くに親戚と連絡が取れて、親戚宅に一泊。翌日午後、節電で薄暗い電車に乗って家へ帰った。西武線の中で、上杉隆さんのtweetの「メルトダウン」の文字。心臓が脈打った。

帰宅後、岩上安身さんのtweetで原子力資料情報室の記者会見中継があることを知った。それ以後、原子力保安院、東電の会見は信じないと思った。テレビ報道も真実を流さないと思った。

スカパーでCNNだったか、BBCだったか海外ニュース番組を契約した。ネットも慎重に選んだ。

SPEEDIのことも原子力資料情報室の会見で知った(この時、知り合いの経産省官僚=当時別機関に出向中はSPEEDIの事を知らなかった)。ドイツやスウェーデンの気象庁(?)の風向き予想で、福島原発の放射能の流れる方向を知った。

夫の友人のフリージャーナリストからは「赤ん坊は避難させた方がいい」と電話をもらった。

2011年3月13日の私の記事です。
************
「福島原発は」
地震で被害を受けた福島原発が、大変なことになっている。

命がけで作業に当たっている方々に心から感謝し、無事作業が終わることを祈っている。非常事態だが、水蒸気爆発など起こらないよう、ひたすら祈る。

今日岩上安身さんのtwitterで、原子力資料情報室の記者会見があることを知って、Ust中継を見た。

テレビの報道や、記者会見は知りたいことをきちんと説明していないと感じていた。

海外メディアは昨日の夜(今日未明)から「メルトダウン」と伝えていた。日本の政府の姿勢は被害を小さく小さく見せようとしていると感じた。

原爆資料情報室の人たちの解説は、事実に基づき、冷静な分析を加え、論点が整理されており、極めて論理的なものであった。あいまいな物言いはなかった。わからないことはわからない、と言っていた。何故分からないかの根拠も添えて。

私のblog左側・本の紹介欄に「高木仁三郎・原発事故はなぜくりかえすのか」が貼ってある。原子力資料情報室を創設された市民科学者だ。

私は高木さんの著書に深い感銘を受けた。それは科学者として、事実の前に誠実であろう、という真摯な姿勢に打たれたからだ。ごまかしがない。

原子力安全保安院の記者会見では、爆発から2時間半以上経っても、「情報収集中」「専門家が検討中」と言っていた。おかしい。それは爆発後30分後に言うことだ。

今日の原子力資料情報室の記者会見に出ていた技術者が「NHKに出演していた東大教授が『通常4気圧の格納容器』と言っていたのは、おかしな話。通常1気圧で、事故の際最大4気圧に耐えるよう設計されている。8気圧は異常事態である」と指摘していた。

「誤った噂が流布されて住民がパニックにならないように、情報を制限している」という説がtwitterにあった。それは違うと思う。

情報を流さないから誤った噂が広まるのだ。

そして、日本国民を馬鹿にするな。

今回の地震でも首都圏では、市民達が整然と行動したではないか。みんな我慢強く、助け合って、未曾有の災害を乗り越えようとしているではないか。私は日本の市民を信頼している。正しい情報を出して、どのような行動をすべきかを適切に指示すればよいのだ。

最悪の場合を想定して行動することが、結局は、被害(被曝)を少なくする。

原子力資料室の、原発に反対してきた人たちのことを「この機に乗じて」とか「バイアスがかかった見方」などと言う人たちがいた。「この機」ではない。もう何十年もずっと、言い続け、裁判を起こしてまで、問題点を指摘し続けてきた。

「6基のうち1基だけだから、十分安全」との意見も見た。「1基でも損壊したら、安全ではない」。現に放射能も放出している。
(3.13追記:3号も同じ危険な状態になったという)

ったく、どれだけ「権威主義」なんだよ。

海外のメディアの方が、事の重大さをはっきり報道している。本当は原子力資料情報室の記者会見をテレビが中継すべきだったとすら思う。
(Ust中継は最大5万人が視聴した。それだけでも救いだ)

とにかく、福島第一原発がこれ以上危険にならず、どうにか放射能放出が収まりますよう。

海水を注入した場合、もう廃炉にするしかないとのことだ。それを解体するのにも時間と費用がかかる。作業に当たる方々の健康も心配だ。

浜岡原発だけでも止めて欲しいという原子力資料情報室の声を真剣に受け止めて欲しいと思う。

********

あの頃、「メルトダウンしてないだす」とか4気圧なら大丈夫ですとか、海水を入れましたからもう大丈夫です、日本の技術は世界一だから問題ありません、と言っていた御用学者の名前や顔は今でも覚えているよ。

あの時「なんだこいつ」(心の声)と思った人々は5年経っても相変わらずインチキ。でもそのまま現職に留まっていたりする。

原発は稼働するし、日本の権力者、その周囲の人たちは腐っていると思う。

1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ