2017/4/21

未練だなぁ  サッカー(その他)

こんなtweetを見つけた。



そうなんですよ。プレー全てが楽しい。そして驚嘆する。なぜ、こんな宝をみすみす名波なんかに渡しちゃったかなぁ(涙)





≪日本的経営≫(笑) まったくだ。

対するにマリノスの≪グローバル経営≫けっ。私は旧世代なので日本的経営がいいよ。




スゴイよねぇ。素晴らしいよねぇ。あぁ未練未練。どうしてマリノスを離れちゃったのよぉ

そして、Get Sports 中村俊輔 ”フリーキックバイブル” 後編
http://dai.ly/x5hq1qj

この中で、俊輔はベストFKにマンチェスターU戦2試合、J初FKゴールを挙げていた。

Jリーグで、マリノスに入ったことが自分を成長させたと言っていた。俊輔のマリノス愛は変わらないと思っている。


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2017/4/20

伊勢志摩旅行3  旅・散歩

伊勢志摩旅行3日目。3日目は松阪に行くことにした。

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松阪城城址。

天守跡まで登り、下り、御城番屋敷へ

「御城番屋敷とは、その名のとおり江戸時代末に松坂城の警護の任にあたった40石取りの紀州藩士20人と、その家族が住んでいた屋敷」。なぜ紀州藩士20名が松阪城の警備にあたったかは展示に書いてあったが、省略。

長屋作りで、今も住んでらっしゃる方がいる。

長谷川家住宅、三井家発祥の地、本居宣長旧居地、などを見た。本居宣長記念館は見なかった。

松阪は伊勢街道沿いにあり、伊勢商人は木綿販売などで利益を得た。「伊勢商人」は「近江商人」と並び称される。豊かだったから、文化も栄えたのだなぁと思った。

昼食は「松阪牛!」と意気込んたものの、行った店はそれぞれ貸切、順番待ち多し、高額過ぎ、で手が出ず、で結局あきらめた。

「そろそろ帰らないと」と高速に乗り、一路名古屋方面へ。

7時前には新横浜に着いた。

思いつきで出かけた旅行だったが、桜がまだまだ残っていて、いたる所、桜並木、桜公園の桜。山は桜、山桜、淡い新緑の黄緑・薄緑・浅緑、赤茶、針葉樹の濃緑と点描画のような美しさだった。日本の春はいいね。
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2017/4/19

伊勢志摩旅行2  旅・散歩

2日目は伊勢神宮へ。まだ一度も行っていないので、一度は行かないとね。

まず、外宮へ。玉砂利は歩きにくい。神社はあんまり見るものがないのね。境内の石が何やらパワースポットらしく、人々が手をかざしたり、自分の方へパワーを招きよせるように手を仰いだり。

続いて内宮へ。近い駐車場は90分待ちとかで第5駐車場へ、五十鈴川河川敷の広大な駐車場だ。

前日(14日)に近くを通った時は桜がまだ満開だったが、1日でかなり散ってしまった。

橋を渡り、五十鈴川を見て、境内を歩く。やはり玉砂利は歩きにくい。

深い森林で、気持ちよい。

とにかく参拝客が多い。

ぽつぽつと雨が落ちてきた。そのうち、土砂降りに。だから、必死で玉砂利を歩いて、あまり神宮の中を観察できず。印象もない。森厳な雰囲気を味合うこともできなかった。

これは内宮の中の神社だと思うけど、似たものが多いので、わからなくなった。
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御利益が多いのか、行列していた。

「お寺に比べて、神社は見る物が少ないねぇ」「20年ごとに建て替えるしね」「文化的創造物がない」なんて罰当たりな感想だ。神社は自然崇拝信仰なんだよね。

神宮を出る時、参拝客が神宮橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)を触っている。後で調べるとパワースポットなんだそうだ。

「それはこの擬宝珠の中に宇治橋の守り神である饗土橋姫(あえどはしひめ)神社のお札『萬度麻(まんどぬさ)』がおさめられているから」とのこと。

みんなよく知っているね。

神宮を出たところがおかげ横丁。これは竹下通り並みの混雑。とりあえず、頼まれていた「真珠の缶詰」を孫へのお土産に買う。

伊勢は「赤福」の街ですね。町の街灯は至る所「赤福」の旗が揺れていた。

ずっと土砂降りで、雷鳴も轟いていた。なので、急いで駐車場に戻る。昼食は伊勢神宮近辺は混んでいて入れないので、どこか別の所にしようと相談する。他に見たいところもないので二見浦(夫婦岩)に行くことにした。

途中、「安土桃山文化村」の案内があり、見ると山の上にキンキラキン屋根の城があった。安土上のレプリカ?だという。何故、伊勢にこんなものが?不思議だった。

二見浦。思ったよりも観光客が多かった。
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これですね。よく初日の出の写真を見る。

私は、これ紀伊半島の先端、串本のあたりにあるのだと思っていた。伊勢なんですねぇ。関心のないことはとことん無知。

昼は
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海鮮丼に伊勢うどん

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二見浦近くの桜山。まだ桜がきれいだった。

伊勢と言えば伊勢の斎宮。大伯皇女や源氏物語六条御息所の娘とか、有名。

伊勢神宮内宮を歩きながら、斎宮はどこに住んでいたのだろう?なんてキョロキョロしていた。なんと、斎宮の住んでいたのは伊勢神宮ではないのねぇ。

伊勢市と松阪市の間、明和町に「斎宮歴史博物館」がある。
HPはこちら⇒http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/saiku/50290036122.htm

このHPも充実していて、斎宮について様々なことを知ることができる。

この時、私は頭痛が起こってしまって、博物館には行けなかった。車の中で待っていた。

見てきた夫や娘たちはとても面白かったと言っていた。とても興味深い展示でいろいろなことを知ることができたそうだ。

それにしても、伊勢神宮、おかげ横丁の混雑に比べて閑散とした博物館。ましてこの日は無料開放の日。

安倍政権の大臣が「博物館は学芸員が癌」とか言ったらしいが、人々の教養と言うかリテラシーも必要だよ。

斎宮として記録でわかるのは大伯皇女からだという。

(追記:21日にNHK『歴史ヒストリア』という番組で「斎宮」を取り上げていた。壬申の乱勝利の後、自らの権威付けに「天照大神」=伊勢神宮を使い、そのために皇女を斎宮として送ったとのこと)

大伯皇女といえば大津皇子。で、一生懸命歌を思い出そうとした。そうそう、
「わが背子を大和に遣るとさ夜ふけて 暁(あかとき)露にわが立ち濡れし」

皇子処刑後の歌「現身(うつそみ)の人なる我や明日よりは 二上山を同母弟(いろせ)と我が見む」も有名だなぁ等と考えていた。

娘たちに言わせると「斎宮」と言えば漫画「天上の虹」と「あさきゆめみし」だそうです。

二日目はこれで終わり。
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2017/4/18

伊勢志摩旅行1  旅・散歩

14日から16日まで伊勢志摩方面に行ってきた。そもそも次女の旅行計画に乗ったものだ。

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横山展望台から英虞湾、賢島

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オーシャンビュー。夕日。

ホテルは賢島のリゾートホテル。バブルの名残りで、アルハンブラ宮殿みたい。
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でも、1992年だからバリアフリーは勘定になかったらしく、大浴場へは階段の上り下り。部屋に行くのも階段上がったり下りたり、段差も多い。スロープにしてほしかったなぁ。メゾネットタイプの部屋は急な階段があるから、私は上には行かなかった。

家族連れ、カップルの他に男性7〜10人グループ。彼らはゴルフの人たちかな。近くにカントリークラブがある。

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英虞湾クルーズ。帆船だった。観光案内は船の左側wが多く、右側に座った私たちは案内ガイドが示す場所がよくわからなかった。

夕飯はフレンチのコース。おいしかった。スパークリングワインと赤ワイン1杯ずつで私は撃沈。部屋に戻って歯磨きしただけでダウン。あっという間に寝てしまった。
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2017/4/17

頭痛=神経痛  生活

14日から左後頭部、耳のあたりから頭頂部に欠けてズキンズキンと痛む。ずっと痛いのではなく、1分おきとかにずきんと痛みが走る。ひどい時は5秒に1回だ。もう痛くて眠れない。

医院に行ったら、「神経痛」とのことだった。

「神経痛」って、昔、祖母がよく言っていた。もう、本当に年寄くさい。嫌になってしまう。

とりあえず、「ロキシタン」と筋肉を柔らかくする薬をもらってきた。

洋裁やアクセサリー作りで根を詰めすぎたかな。スマホで目を使うのもよくない。

しばらく、目を休め、肩のストレッチをしよう。もう無理はできないと、しみじみと感じた。


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2017/4/9

キツかった対磐田戦  サッカー(マリノス)

8日(土)は磐田戦@日産スタジアムだった。娘も横浜へ帰って来たので一緒に観戦する。

マリノス25周年ということで、1日限定の↓これ、東ゲート
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西ゲートは松田選手や城選手だったらしい。

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Jリーグ開幕戦で、すぐにマリノスのファンになった。横浜ということもある&井原選手に魅かれたのだ。それから25年。

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試合前の暗転演出。きれいだった。この他TUBEの春畑さんの「Jのテーマ」ギター演奏、帝国劇場「レ・ミゼラブル」キャストの「民衆の歌」と盛り沢山だった。

日産スタジアムだからできること、そしてマリノスだからこその洗練された演出だった。

その模様がyoutubeに上がっていた。こちら⇒https://youtu.be/MGjStFXEOKQ

25周年記念特別映像もあった。これを俊輔と共にお祝いできれば良かったのになぁ。「25周年」を「マリノスの俊輔」とともに見ることはできないのだ。本当に泣きそうだった。

選手入場から挨拶。俊輔とマリノスイレブンは後でテレビを見ると、あっさりだったな。試合前だから当然か。

試合経過は公式HP⇒http://www.f-marinos.com/match/report/2017-04-08

全般的にマリノスが押していた。学のドリブル、天純のミドルシュート。磐田では川又がさすがのポストプレー。

で、25分過ぎ、学のクロスにマルティノスがヘディング、見事に決まる。磐田はセットプレーの守備に問題があるんじゃないかな。

俊輔のCKの時はブーイングがすごかった。いつもは紳士淑女的に観戦している私の周囲も大声でブーイングしていて、いたたまれなかった。2度目くらいの時は思わず耳を覆ってしまった。

俊輔のパスが通らなかったり、ミスをすると拍手と歓声。

みんな俊輔が大好きなんだよね。移籍してしまったことが悔しいんだよね。だからブーイングするんだよね。でも私には耐え難かった。キツかった。

何故一番大好きな選手が一番好きなチームのサポーターにここまでブーイングや嘲笑を浴びなければならないのだろう。

でも、試合は面白かった。双方攻め合って、球際でも勝負して、緊迫していた。

俊輔のCKから磐田得点。大井のボレーシュートは見事だった。

磐田の開幕戦(対C大阪)を見に行った娘は「両チームともひどい出来で、残留争いレベル」と言っていたが、今日の試合について「磐田はあれから随分立て直した、うまくなっている」と評価していた。

前半は1−1。

そうそう、俊輔のCK時のブーイング、途中から、コールが「飯倉、飯倉」と飯倉を応援するコールに代わったので、少なくなった。ホッとした。コールリーダーありがとう。

後半もマリノス優勢。1−1になってから俊輔は慎重なプレーが多かったと思う。消極的というのかな。後ろに戻すことが多かったし、無理していなかった。やりにくそうだった。

で、学のドリブルからウーゴ。完璧なくずしでゴールと思ったら、枠外。ジュビロはアダイウトンが入って攻撃が鋭くなる。完全にやられたと思ったシュートは直前で金井がブロック。

そしてCK。天野でなく、バブンスキーが蹴った。これがクリア、クロス、パスなどを経てゴール前の金井へ。金井がゴールを決める。マリノスは粘り強かった。やはり磐田はセットプレーの守備に問題があるよ。

この後、俊輔のプレーが激しくなる。走るし、スルーパスは出すし、タックルもしていた。

磐田も決まったと思ったシュートがあったけど、あれはサイドネットだったのか、オフサイド取り消しなのか、ともかくゴールはなし。

交代で入った遠藤や松原が激しく磐田のボール保持者を追い回し、5分の長いアディショナルタイムを消化。マリノスが2−1で勝った。

今年はヒーローインタビューはないのか。学、マルティノス、金井の表彰だけだった。

近くの人たちは笑いさざめき、お互い「良かったですねー」と言い合っていた。そういう中で孤独。

何故こんなことになってしまったのだろう、と何度も繰り返した問いをまた言ってしまう。

帰ってからtwitterのマリノス関連TLを見ると、俊輔の言動に対する批判がすごく多かった。「メディアは俊輔の『一言』を聞きとってストーリーを作り上げるのだから、俊輔も気をつけないと」とか、言いがかりみたいなのもあった。

俊輔の責任でなく、メディアの責任だし、こちらのメディアリテラシーの問題だよ。

「あんまり俊輔がマリノスの悪口を言うから、許せない」と言う人たちもいる。でも、そういう人たちは前から俊輔に対して冷たかったよ。

でさ、マリノスに対する批判をそんなに聞きたくないわけ?そんなお花畑でいたいわけ?批判されたって鷹揚に構えていればいいじゃん。人が自由に発言するのがそんなに嫌いなの? 

変なの。

移籍云々が言われ始めた時も単なるファン(例え長年のファンであっても)に過ぎないのに、会社と一体化した発言をする人たちがいて、不思議でならなかった。あなた何を代弁してるの?会社やクラブの事情が全部わかるの?会社批判を何の権限で許さないわけ?

(それとも磐田や俊輔を挑発し、喧嘩っぽいのを演出して楽しんでるのか?)

昔から率直な発言が多くて、それが俊輔の魅力だと思っている私にはどの発言も好意的に受け止めるよ。マリノスに対する批判(随分控えめだと思う)も気にならない。

「言いたいことは言わないできた」という俊輔発言にも「言いたい放題だったじゃないか」みたいに批判するマリサポがいたが、「言いたいことは言ってない」と思う。移籍会見の俊輔の言葉をもう一度読んでみ。その後の発言だって肝心なことは言ってないと思う。

キャプテンとして俊輔が責任を果たそうとしてきたこと、それがどれだけ空しく、サッカー選手としての意欲を削いできたか、ホぺイロブログや俊輔の発言、同僚の発言、コールリーダーの発言でうかがい知れる。

(この私の記事、試合そっちのけで俊輔批判するマリサポ批判になってるなぁ)

けど、本当にあんなにマリノスのために戦ってくれた選手に対する態度なのと言いたい。日本歴代最高の選手に対して余りに失礼。

試合後、学はユニフォーム交換を申し込んでるし、伊藤翔や前田は挨拶に行っている、ミロシュは記念撮影をしてインスタグラムに上げている。

YAHOOニュースに載ったコラム
横浜FMの元同僚5人が見た“磐田10番”中村俊輔 「一番怖い選手」への尊敬と追憶の念

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長年ともに戦ったベテランの心には、ポッカリと穴が空いたような喪失感が残っている。日本代表でも長く共闘してきた中澤は「あのシュート練習でのきれいな放物線が見られないですからね。『ああ、うまいなあ』て思いながら見てましたけどね」と目を細めた。守護神の飯倉も「本当はもっと同じチームで、ああだこうだって話ながらやりたかったです」と本音を吐露した。

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中澤は他の記事で、「俊輔がいなくなってから、居残り練習がめっきり短くなって」とさりげなく嫌味を言っている。中澤さんって、前からちょこっと毒のある言葉を言う人だ。

同じYAHOOニュース
「【横浜×磐田|激闘の舞台裏】足が攣って倒れ込む喜田に、中村俊輔はどんな言葉をかけたのか?」

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「最初は、『いけるか? 外に出る?』って聞かれた後、『なに、攣ってんだよ』って、笑いながら言われました(笑)。なんか、こういうの懐かしいなと思いましたね」(喜田)

(中略)

今は別々のチームで対戦する間柄になったが、お互いの信頼関係が垣間見える何気ないやり取りだった。
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ひろあきくん(コールリーダー)の発言が一番納得する。


「そんな選手に背負わせ過ぎちゃったんだなぁ」という言葉。重いよね。そうだよね。





こういう人がリーダーで良かった。口汚く俊輔を罵る人たちは大嫌い。この人たちはひろあき君に対しても何だかんだ文句言っていたよ。俊輔移籍問題発覚〜この試合まで、一番大人だったのはひろあき君だ。

この試合の雰囲気によっては、年間チケットはもう買わないと決めていたが、やはりサッカーは面白いね。磐田とのホームの試合は年1回しかないから、サッカーはこれからも見続けようと思った。年チケ購入問題も年末まで保留する。

4.11追記 この方の意見に気持ちが近い。



マリサポさんの俊輔への執拗な批判や愛なきブーイングが、俊輔の発言以上にマリノスファンの気持をマリノスから遠ざけている。

今、気がついたけれど、マリノスの勝利を讃えるtweetにモンバエルツ監督を言及するものが少ないね。
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2017/4/7

ムーンライト見てきた。  映画

今年のアカデミー作品賞受賞作「ムーンライト」を見てきた。

ムービル一番早い上映時間だと、観客は20数名。比べると「ラ・ラ・ランド」は多かったな。

良い映画だった。以下、ネタバレありです。



映画の解説にこうある。公式HP⇒http://moonlight-movie.jp/introduction/index.html
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タイトルである“ムーンライト(月光)”とは、暗闇の中で輝く光、自分が見せたくない光り輝くものを暗示している。
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ムーンライトのシーンは美しい。ラストはムーンライトと少年シャロンの姿だ。ようやく自身の「光り輝くもの」を見出した象徴的な場面だと思う。

映画好きな方々がこの映画について「ウォン・カーウァイ監督」の影響を指摘している。

カメラワーク、色調等々が「カーウァイ監督」へのオマージュとなっているという。私はカーウァイ監督作品は「マイブルベリーナイト」(駄作)しか見ていないので、何とも言えない。

でも、映像はこの作品のテーマと密接で、大変効果的(というと表面的になってしまうなぁ)、テーマを表現するのに最も適していたと思う。

何といっても最初のシャロン役少年の大きな瞳と怯えた表情が印象に残る。それだけで涙が出てしまう。

とにかく、余分な言葉がない。説明的な言葉や場面がない。それでもすべて通じる。優れた映画がもつ本質だ。

言葉を発しない少年シャロンも、わずかに話す言葉もみんな意味がある。

カウンセラーの「分かった風」な言葉に無言で拒否する青年シャロンも、表情は雄弁だ。

この映画は少年期、青年期(高校生)、大人の3章からなり、主役は別の俳優が演じる。顔は似てないけど、表情やしぐさはそっくりだ。

私は第1章が一番好きだ。

少年シャロンの支えとなるフアン役マハーシャラ・アリは大本命でのアカデミー助演男優賞だったが、納得だ。麻薬売人ボスの迫力と危険さをまといつつ、人としての優しさや繊細さを見せる。重厚でありながら軽やかな身のこなし、「大したものだなぁ」と思いつつ見ていた。

ヤク中の母親ナオミ・ハリスは、かつて007・スカイフォールでカーチェイスを繰り広げ、銃をぶっ放すカッコイイ俳優と、同一人物とは思えなかった。しかもビザの関係でわずか3日間ですべての場面を撮影したというから、驚く。こういう実力派の俳優さんだったのか。

音楽も、場面場面で最も適したものが選ばれていて、いや、むしろ抑制的だったかな。抒情的だったり激しかったり、可愛らしかったりするがどれも映画の流れと場面に合っていて、印象に残る。巧みだったと思う。

この映画で監督は第3章が一番言いたいことだったのだろうなと思うのだけど、そのあたりが頭の古い、ある意味「差別意識」を払拭できない私には、感情としてスッキリ落ちなかった。

「もっとも純粋で、美しい愛の物語」というキャッチフレーズの通りの展開だが、ごめんね。ゲイに対してよく理解できてないので、素直に感動できなかった。

そういう自分を再認識したことでも、この映画の価値があるのかなとも思った。

麻薬が蔓延する貧困街、貧困家庭、そこで育つ子ども達、そしてゲイであること。マイノリティの社会、マイノリティの若者。

でも、愛情は育まれる。ボスの、主人公(少年)への父性愛のような愛情(昔の自分を見ていたのか)、母親の、虐待せずにはいられない環境でも子どもへの愛は嘘ではない。友情と愛情、それらは真実である。そして人を救う。

監督のバリー・ジェンキンス、原案のタレル・アルバン・マクレイニーは共にマイアミの貧困街の出身であるという。彼らがこの作品を作ろうとした願い、主張はよくわかる。

表現者の強い思いが込められた作品はそれだけ訴える力がある。

このジェンキンス、マクレイニー二人とも貧民街を抜け出して高等教育を受けた。映画の中の母親も年老いて施設に入っている。こういう所は、「レ・ミゼラブル」(フォンテーヌは身を落とし病で死ぬ)の時代とは違うのだなと少し救われる思いだ。

芸術作品、社会派作品、純愛作品、俳優の優れた演技の見られる作品なので、ぜひ見てください。
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