2018/1/28
パディントン2 映画
評価の高い「パディントン2」を見て来た。
パディントンの声はウィショー君だし、ヒュー・グランドの声も聴きたいから、どうしても字幕版が見たい。なのに、近くの映画館は夕方からばかり。午前中か昼ごろにやってよー。
映画館をいろいろ調べたら、ちょうど良い時間の字幕版は川崎か、六本木とわかった。それで109シネマズ川崎(ラゾーナ内)にした。
「パディントン1」の時も上映館をさがして彷徨ったのだった。
武蔵小杉から南武線に乗り換える時、入ってきた電車「Nambu line」が一瞬「Manabu line」に見えた。マリノスファンの心の傷。フロンターレの本拠地だし、とても悲しかったね。

パディントン1の時は、イギリス公開から1年以上あったし、特にジャパンプレミアもなかったと思う。
それが、今回はイギリス封切2ヶ月で日本公開。ジャパンプレミアにはヒュー・グランドとヒュー・ボネビルのWヒューが来日したのだから、映画配給会社の力の入れようがわかる。
映画館はほぼ満席。男女比同数。子どもから大人まで幅広い年齢層だった。
いやぁ、とても楽しかった。上映中から笑い声が絶えず、終了後観客は笑いさざめき、皆幸せそうだった。
私の近くには30代後半かなネクタイ姿のサラリーマンが一人鑑賞だったのだが、彼もクックッ笑っていた。カップルの男性も笑顔で彼女に「ヤバイでしょ、これ」、とこれ最上級クラスの褒め言葉だよね。
こういう子ども向けっぽい映画は男性はあまり見ないかなと思っていたので、この反応は嬉しかった。
とにかく最初からドタバタ喜劇のノリで息もつかせず、その緊張感と盛り上がり(コメディ)が最後まで続く。最後はほろりとさせて、本当に巧い。
パディントンのCG技術も驚くべき緻密さ。モフモフもだけど、その表情の豊かさ。ウィショー君の声もパディントンの純真さを=単純ではなく、もっと深みのあるものにしていたと思う。
いろんな作品のオマージュがあった。分かりやすいのだと、「モダンタイムス」。あとひょっとしてと思ったのが「ヘアスプレー」「グランド・ブタペスト・ホテル」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、他にもきっとあるよね。
(どなたかが、「E.T」「インディ・ジョーンズ」を挙げてた)
それとヒュー・グランドが落ちぶれた俳優というので、シェークスピアの台詞や扮装があちこちに散りばめてあるらしい。
「モナミ」と言ったので、「あ、ポアロ」と思ったが、これはその後セリフで「ポアロ」と言ってたから誰にもわかりやすい。
「シャーロック」が放送された時、現BBCの加藤佑子さんが台詞の出典を詳しく解説してくれたのだが、「パディントン」でもしてくれる人がいないかなぁ。
saebouさんのblogにちょっと解説がありました。
⇒ http://d.hatena.ne.jp/saebou/20180127/p1
今回も前作と同じく移民問題が背景にある。
HPより
「ハイマン(注:製作者)は原作のスピリットを、“見かけで判断せず、国籍や種族の異なる相手を受け入れる”ことだと考えている。国と国の争いや移民問題が日々深刻になっている今だからこそ、パディントンという何もかもが違う存在を受け入れていく人々の美しい姿を描いたのだ」
多文化共生がブラウン一家の住む街を見れば一目瞭然。
名優たちが本気で取り組んでいるのも、本当に楽しかった。みんなそりゃ、上手だし、ヒュー・グランドはこの役でロンドン批評家協会賞の助演男優賞を獲得した。
でも、私はブラウン夫人のサリー・ホーキンスが一番だと思った。優しくて知的で、行動力もあって、でも変な言い方だけと「たおやか」。パディントンを誰よりも理解し、受け入れている。
そうそう、ナックルズ役の人、多分有名な俳優だなと思っていたら、なんと「未来を花束にして」の刑事役だって!気づかなかった。
(ハリーポッターにも出てるらしいが、ハリーを見てないのでわからない)
あと囚人仲間に「シャイン」のジェフリー・ラッシュ(ピアニスト)の青年時代を演じた人がいたらしい。「チャーリーとチョコレート工場」のパパ役の人。
メアリおばさんの声はイメルダ・スタントンだって。バードさんのジュリー・ウォルターズは前作で気づかなくてプログラムで知った。バードさん、今回も切れ味あるよなぁ。
とにかく、笑えて、楽しくて、幸せになった。
ある方が、たわいないギャグに大笑いする子どもたちの声が映画館に響き渡るだけで幸福になる、と言ってた。
孫娘にも見せたいな。「君の名は。」が好きだけど、あれより、こっちの世界(パディントン)を好きになってね。
追記:このtweetの言う通りです。
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パディントンの声はウィショー君だし、ヒュー・グランドの声も聴きたいから、どうしても字幕版が見たい。なのに、近くの映画館は夕方からばかり。午前中か昼ごろにやってよー。
映画館をいろいろ調べたら、ちょうど良い時間の字幕版は川崎か、六本木とわかった。それで109シネマズ川崎(ラゾーナ内)にした。
「パディントン1」の時も上映館をさがして彷徨ったのだった。
武蔵小杉から南武線に乗り換える時、入ってきた電車「Nambu line」が一瞬「Manabu line」に見えた。マリノスファンの心の傷。フロンターレの本拠地だし、とても悲しかったね。

パディントン1の時は、イギリス公開から1年以上あったし、特にジャパンプレミアもなかったと思う。
それが、今回はイギリス封切2ヶ月で日本公開。ジャパンプレミアにはヒュー・グランドとヒュー・ボネビルのWヒューが来日したのだから、映画配給会社の力の入れようがわかる。
映画館はほぼ満席。男女比同数。子どもから大人まで幅広い年齢層だった。
いやぁ、とても楽しかった。上映中から笑い声が絶えず、終了後観客は笑いさざめき、皆幸せそうだった。
私の近くには30代後半かなネクタイ姿のサラリーマンが一人鑑賞だったのだが、彼もクックッ笑っていた。カップルの男性も笑顔で彼女に「ヤバイでしょ、これ」、とこれ最上級クラスの褒め言葉だよね。
こういう子ども向けっぽい映画は男性はあまり見ないかなと思っていたので、この反応は嬉しかった。
とにかく最初からドタバタ喜劇のノリで息もつかせず、その緊張感と盛り上がり(コメディ)が最後まで続く。最後はほろりとさせて、本当に巧い。
パディントンのCG技術も驚くべき緻密さ。モフモフもだけど、その表情の豊かさ。ウィショー君の声もパディントンの純真さを=単純ではなく、もっと深みのあるものにしていたと思う。
いろんな作品のオマージュがあった。分かりやすいのだと、「モダンタイムス」。あとひょっとしてと思ったのが「ヘアスプレー」「グランド・ブタペスト・ホテル」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、他にもきっとあるよね。
(どなたかが、「E.T」「インディ・ジョーンズ」を挙げてた)
それとヒュー・グランドが落ちぶれた俳優というので、シェークスピアの台詞や扮装があちこちに散りばめてあるらしい。
「モナミ」と言ったので、「あ、ポアロ」と思ったが、これはその後セリフで「ポアロ」と言ってたから誰にもわかりやすい。
「シャーロック」が放送された時、現BBCの加藤佑子さんが台詞の出典を詳しく解説してくれたのだが、「パディントン」でもしてくれる人がいないかなぁ。
saebouさんのblogにちょっと解説がありました。
⇒ http://d.hatena.ne.jp/saebou/20180127/p1
今回も前作と同じく移民問題が背景にある。
HPより
「ハイマン(注:製作者)は原作のスピリットを、“見かけで判断せず、国籍や種族の異なる相手を受け入れる”ことだと考えている。国と国の争いや移民問題が日々深刻になっている今だからこそ、パディントンという何もかもが違う存在を受け入れていく人々の美しい姿を描いたのだ」
多文化共生がブラウン一家の住む街を見れば一目瞭然。
名優たちが本気で取り組んでいるのも、本当に楽しかった。みんなそりゃ、上手だし、ヒュー・グランドはこの役でロンドン批評家協会賞の助演男優賞を獲得した。
でも、私はブラウン夫人のサリー・ホーキンスが一番だと思った。優しくて知的で、行動力もあって、でも変な言い方だけと「たおやか」。パディントンを誰よりも理解し、受け入れている。
そうそう、ナックルズ役の人、多分有名な俳優だなと思っていたら、なんと「未来を花束にして」の刑事役だって!気づかなかった。
(ハリーポッターにも出てるらしいが、ハリーを見てないのでわからない)
あと囚人仲間に「シャイン」のジェフリー・ラッシュ(ピアニスト)の青年時代を演じた人がいたらしい。「チャーリーとチョコレート工場」のパパ役の人。
メアリおばさんの声はイメルダ・スタントンだって。バードさんのジュリー・ウォルターズは前作で気づかなくてプログラムで知った。バードさん、今回も切れ味あるよなぁ。
とにかく、笑えて、楽しくて、幸せになった。
ある方が、たわいないギャグに大笑いする子どもたちの声が映画館に響き渡るだけで幸福になる、と言ってた。
孫娘にも見せたいな。「君の名は。」が好きだけど、あれより、こっちの世界(パディントン)を好きになってね。
追記:このtweetの言う通りです。
『パディントン2』、まずは脚本の素晴らしさを讃えたい。とにかくあらゆる場面が呼応しあい感動を増幅する。たとえば冒頭、目の覚めるほど美しい「紙のロンドン」のシーンはそれだけでも見事だが、そこで「紙」が印象づけられたからこそ、最後の最後に深い感動が訪れて物語の輪が綺麗に閉じる仕掛け。
— ぬまがさワタリ@生きもの図解本・好評発売中! (@numagasa) 2018年1月29日
