2019/2/12

アエラの記事  政治

アエラの「現代の肖像」に北原みのりさんが「伊藤詩織」さんの記事を書くと知って、何としても読みたいと思った。

近くのコンビニには置いてなくて、本屋に行くより朝日新聞の販売店に行く方が近いと思い、販売店に行った。

在庫はないけれど、「すぐに取り寄せて、新聞と一緒に配達します」と言ってくれた。

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この記事だ。

北原みのりさんの書く文章は好きで、このblogの左の書籍欄に「奥さまと愛国」を置いている。

いつだったか、橋下大阪市長が海兵隊司令官へ
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橋下大阪市長・日本維新の会共同代表は、5月13日、「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」「海兵隊の性的エネルギーを解消するためにもっと風俗業を活用するよう進言した」等と発言しました。
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この発言への抗議集会へ参加した。

2013.5.23の記事「橋下発言抗議院内集会」

詳しくはこの記事を見ていただくとして、

この時の北原みのりさんの発言に一番共感を覚えたのた。建前的な発言は一切なくて、自分の素直な感情を話した。その感情は私も同じだ。

以下の発言の「怒り」の前に、「怖い」と言ったのだ。この性暴力を許容する、肯定する、軽く見る風潮・土壌を「怖い」と言った。それは多くの女性たちが感じていることではないか。
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「怒りで眠れない。男ってそういう生き物だと社会に橋下発言を受容する土壌がある。私は『男はそういう生き物だから』と言う男は、家の中のお父さんがそうでも、上司や同僚がそうでもすごく嫌だ」「レイプ神話のように男とはそういうもんだと胡坐をかく社会か、男性優位社会では起こりがちで犯罪だと認識されにくいのだと考えるかで、事実の見え方が違ってくる」「橋下発言を受容する土壌を変えていくためにもっと怒るべきだ」
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で、記事。

読了後に一番感じたのは伊藤さんを支える女性たちのこと。彼女を力強く支えた友人たち、弁護士、編集者たち。

私が若い頃は「女性に友情は成立しない」なんてもっともらしい顔で語られたものだ。でも違うよ。女性たちは女性の友人に信頼を置いている。女性たちの連帯感は強いよ。

(だから、loftのバレンタイン広告がダメなんだよ。嘘なんだ)。

そして、また伊藤さんの行動に支えられている女性たちがいる。知らない女性たちに街中で涙声で「ありがとう」と声をかけられるそうだ。イタリアの性暴力事件の被害者が伊藤さんへ書いた手紙が「クリエジャポン」に掲載されて大きな反響があった。

伊藤さんの生き方にも尊敬の念を覚える。幼い時からモデルとして働いて、その資金でアメリカの高校留学、学費無料のドイツの大学に留学、バイトをしながらニューヨークでジャーナリズムの勉強。独立心の強い、向上心の強い、そして世界へ目を見開いている人なのだ。

でねぇ、こういう真っ直ぐな人があんな卑劣な性暴力に襲われるなんで、世の中はなんて絶望的なんだ。

警察の取り調べも「セカンドレイプ」そのもの。この時の経験をTBSラジオ「荻上チキ・セッション21」で話しているのを聞いた。彼女は冷静に語っていたが、聞いている荻上さん、女性アナが息を飲むのが分かった。そして女性アナウンサーは泣いてしまった。

それでも、彼女の訴えに警察の人が「組織の人として対応していた(諦めを促す)が、次第に一人の人間として事件に向き合う」ようになっていったという。そして逮捕状を取り帰国する山口を逮捕するために成田空港に行っていた。

それが安倍側近の中村(当時刑事部長)によって直前に中止された。刑事も無念だったろう。アベの権力犯罪だ。

日本は性暴力に対して、検察も司法もひどすぎる。多数で女性を性的暴行しても「同意」があった(あるはずない)、示談が成立した、と裁かれもしない。(このところ慶大生、大阪府警、東大生、医学部生、他、類似の事件があった)。

何年か前のアカデミー賞で性暴力からの「サバイバー」たちとレディ・ガガが歌うシーンがあった。そして当時のバイデン副大統領が登場して「性暴力の根絶」を訴えたのだ。。#Metoo運動も大きな高まりとなった。日本は権力者自らが揉み消しを図った。

この差を何としても埋めないといけない。(今や日本は男尊女卑社会として広く知られているよ)

実名で告発した時、彼女はひどい誹謗中傷を受けた。バッシングの嵐だった。ロンドンに活動拠点を移さざるを得なかった。

その頃の彼女の表情は見るのが辛い。でも、今は笑顔も多い。

今は「つながりを取り戻したい 伝えることで社会は変わる」と語る。

北原さんは
「聞かれていない声を聞き、物語を作る。それはきっと伊藤が世界とのつながりを取り戻す旅になるだろう。その物語は切れたつながりを取り戻せず孤立している人に、希望を見せるだろう。伊藤詩織さん、私たちに話してくれて本当にありがとう」

と結んでいる。
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