2021/4/6

読んだ本(1)  本・文学

ずっと、読んだ本について書こうと思っていたのになかなかまとまらなくて書けずにいた。

メモ的に書く。
小山修「あの日、ジュバは戦場だった」(文藝春秋刊)
自衛隊南スーダンPKO隊員の手記だ。

2016年7月8日ジュバで激しい戦闘が起きた。日本ではフリー記者布施祐仁さんがその期間の自衛隊の日報の開示請求をした。防衛省は隠蔽した。これは「日報隠蔽」として大問題になった。

日本政府は「戦闘ではなく衝突」とごまかした。

この手記によれば明らかな戦闘であり、自衛隊基地も被弾した。難民も押し寄せた。自衛隊員に死傷者が出たかもしれない危機的状況だった。こういう事実は「マス」メディアではほとんど触れられない。

違憲である集団的自衛権の強行採決後、友人たちに「自衛隊がまず派遣されるのは『南スーダン』」と言うと「まさか、そんなことはない」という反応だった。中国の南シナ海問題と思っていたのだ。

自衛隊員は平和維持活動(土木建設等)を誠実に遂行していた。自衛隊員達の真面目な取り組み、奮闘には敬意を表する。

しかし、国=アベ政権はアホなのである。日本の安保法制では自衛隊員達は守られない。こういう紛争地で活動するにはあまりにも法が不備なのである。私は法を整備すべきとは思わない。自衛隊を紛争地に出すべきではない。そもそも集団的自衛権の安保法制は違憲である。そこに戻らなけばならない。

戦闘が起きたことを隠蔽し続けた稲田防衛相、自衛隊幹部は結局辞任した。

そして突然自衛隊に撤退命令が出る。交代要員が到着したばかりの時である。何もかも行き当たりばったり。

アメリカの意向と、日本国憲法を踏み躙りたいアベの私的怨念(左翼への逆張り)から集団的自衛権安保法制を無理矢理通した。自衛隊員の生命を危うくした。

2015年の安保法制反対、市民の必死の運動が結局はスーダン撤退につながり、自衛隊員の生命を救ったと思う。

加藤陽子「それでも日本人は『戦争』を選んだ」(朝日新聞社)。
学術会議会員の任命を菅政権に拒否された7名のうちのお一人である加藤陽子教授の著作である。

これは栄光学園高校で行った講義をまとめたもの。だから読みやすい。

最初の感想は私の日清戦争から太平洋戦争へ至る日本の歴史についての理解が1970年代から全然パージョンアップしていなかったということだ。知らないことが沢山あった。

読むそばから、「なるほど」と思ったことも忘れてしまうので、詳しく書けないのだが、例えば松岡洋右や胡適等自分が知っていた姿とは違う一面を知らされた。ケインズやウィルソン米大統領もそうだ。

あと経済問題や軍事、財政は知らないことが多かった、といってもほとんど忘れてしまったけれど。

時々読み返さないとダメだなぁ。

今季芥川賞の宇佐美りん「推し、燃ゆ」を文藝春秋を買って読んだ。読了後、「この主人公はこの先どうやって生きて行くのだろう」と心配になった。つまりそれくらいリアルにこの少女を描いたということなのだろう。母親や姉、バイト先の人たちもよく観察して書いてる。この筆力をこの年齢で持っているのは才能だと思う。

こ 今後どんな小説を書いていくのか、楽しみだ。
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