2021/5/5

こどもの日、読んだ本3  本・文学

こどもの日なので、前にも掲載した写真を。

孫たち、こんな時代だけど、健やかに育ってね。

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読んだ本3

男孫がいるので、この本を読んだ


太田啓子著「これからの男の子たちへ 『男らしさ』らから自由になるためのレッスン」」(大月書店)

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5月1日のTBS「報道特集」でも取り上げられていた。ベストセラーだそうだ。

太田啓子弁護士は神奈川県在住で「憲法サロン」という小さな集いをさまざまな場所で開いている。私も一度反原発関係の講演会で話を聞いたことがある。

また、彼女は「献血センターの宇垣ちゃんポスター」、「特産品『鰻』CMのうな子」等の女性を性的に扱った公共団体広報に対して異議申し立てをし、「オタクミソジニスト」「表現の自由戦士」たちから猛烈なバッシングを受けてきた。

例の歴史学者呉座氏も誹謗中傷している。

彼女の訴えはごく常識的なもので、これは非難する方が一方的に誤りなのである。

話を戻す。

「社会から性差別をなくすには男の子の育て方こそが大切じゃないの?」という問題意識で、これから大人になっていく男の子たち自身が「性差別ゃ性暴力という問題に自分か当事者としてどうかかわっていくかの入り口にしたい」と書いている。

「暮らしの中のジェンダーバイアス」「男の子にかけられる呪い」「ホモソーシャルの同調圧力」は男の子を取り巻く環境の厳しさ、生きづらさを物語る。幼児期から男子の権力闘争は始まる、とある。

この生き辛さの原因は女の子たちを苦しめているものと同根だ。
 
しかし、性暴力の加害者の圧倒的多数は男性、加害者たちの認知の歪みは根深いという。

「レイプカルチャー」という言葉があり、これは「性加害が普通のことと考えられており、レイプしないように教えられるのでなく、レイプされないように教えられる文化」のことだそうだ。「暗い道を歩くな」「服装に気をつけろ」「スキがあった」とか思い当たる。

そして「性教育」の話。

ユネスコの「国際的セクシュアリティ教育ガイダンス(生殖の例)」があり、包括的性教育が必要とされる。

日本では性教育がタブー視されてきた。七尾養護学校の性教育が都議の攻撃を受けて、めちゃくちゃにされた事件があった。(裁判で教育への不当な介入として養護学校側が勝訴した)。安倍を筆頭とする日本会議勢力が性教育を敵視した。

このことによる日本の性教育の遅れは深刻なものだと思う。私もこの問題は旧世代なので避けてきたと思う。そういう意味で、この「セックスする前に男子に知っておいてほしいこと」は重要な章だと思う。

更に、性に関する「表現」の問題。 

何か問題なのか、いろいろな例(炎上広告、しずかちゃん入浴シーン等)をあげて懇切丁寧に論じている。「『性表現』が悪いのでなく、『性暴力を娯楽にする表現』が問題」なのだ。

これを読んでなお、太田さんを「表現の自由の敵」思う人がいたら、まさに「認知の歪み」だと思う。

3人の方との対談も入れて、具体的で、易しくわかりやすく書かれている本なので、「これから」の子どもたちのことを考えている人たちにぜひ読んでもらいたいと思う。

とても勉強になります。
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