2010/4/20

実家へ  旅・散歩

先日、実家へ行った時、もう一度桜見物ができた。

新緑は所沢辺りがきれいで、飯能を過ぎると、新緑は浅く、まだ桜の季節だった。

電車は羊山公園・芝桜見物の観光客で、もうにぎわっていた。芝桜にはまだちょっと早い。電車からも桜がきれいに見えた。羊山公園の桜は私が子どもの頃からの名所だ。

「芝桜」はまだ新しい。売り出してから10年足らずじゃないかな。私はまだ行ったことがない。実家に行くと観光どころではないのだ。家事や買い物でいっぱいいっぱい。

芝桜はすっかり秩父の名物になってしまったわけだが、地元には批判的な人もいる。

本来は農地だったり、雑木林だったりしたところだ。いわゆる里山。

芝桜は本来の生態系を乱すというのだ。

本来だったら、菫が咲いたり、山吹が咲いたり、ドクダミがあったり、チゴユリがあったり、なずな、ホトケノザなど春の七草、タンポポ、様々な山野草が咲いていたのに、全部刈り取られて、芝桜一色になってしまった。

木々のあった所も更地になり、芝桜。

西武線脇の雑木が生えていた場所も、今年は芝桜が植えられた。車窓からも楽しめるようにというわけなのだろう。

「生態系の破壊だ」という人達の気持ちもわかる。でもジリ貧の観光を支えるには仕方ないのかもしれないと思う。

ただ、私は余り行きたいとは思わない。理科や図工の課外授業で、たびたび行った羊山。

その名の通り羊が飼われていた。公園で走り回ったり、写生をしたり、どんぐりや落ち葉を拾ったり、キノコの観察もした。目の前には大きな武甲山。緑豊かな大きな山だった。姿の池ではボート遊びもした。

その思い出だけでいいや。その思い出の方が大切な気がする。

思い出といえば、今「UNICUS秩父」(ショッピングセンター)のある場所。元はセメント工場だった。

工場が解体される時、母がしみじみと言った。

「工場が組み上がる時、おばあちゃん(私の祖母)と一緒に見物に来たんだよ」

「人足がいっぱい集まって、そりゃにぎやかだった」

「人足目当ての、食堂があって、儲かっていたんだけど、そこの娘が人足にかどわかされたって大騒ぎがあった・・・」

「工場ができる時から、なくなる時までを見たんだねぇ。長く生きるといろいろなことがある」

その母、「最近はだらしなくなって、編み物もあまり進まないし、一日何もしないで終わっちゃうこともある。こうやって歳を取っていくんだね」

妹に「十分歳取っているじゃないの。年寄りの自覚がないよ(笑)」と言われていた。90歳だからねぇ。
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