2012/9/28

勉強になったテレビ番組2  テレビ番組

23日(日)に見たテレビ番組について書くつもりでいたのに、大分時間が経ってしまった。

23日夜は「五嶋みどりがバッハを弾いた夏・2012」を見た。録画して、更に2回見た。

番組の案内は
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バイオリニスト、五嶋みどり。

1982年に11歳の若さでデビューを果たして以来、世界の第一線で活躍し続け、国際的に最も有名で評価の高い日本人バイオリニストと言えよう。

2012年夏、その五嶋が日本全国の寺院・神社・教会など“祈りの地”を訪れ、バッハの名曲を演奏するというデビュー30周年記念ツアーを行った。

演奏するのはJ・S・バッハ「無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ」。
完璧なテクニックと作品への深い理解が求められる作品で、“バイオリニストのバイブル”と評されることもしばしば。

難曲中の難曲を携えて、五嶋はそれぞれの“祈りの地”でどのような演奏をするのだろうか。

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演奏した地は五島列島青砂ヶ浦天主堂 長崎浦上天主堂、大宰府天満宮、京都西本願寺対面所、長野善光寺、日光東照宮、平泉中尊寺、函館・元町カトリック教会。

みどりさんは湿気がすごくても、雨の音や蝉の声がうるさくても、全く気にしない。中尊寺では戸を開け放って境内にいる人たちが耳を傾けることができるようにした。

老人も子どもも皆じっと耳を傾ける。境内でも立ちつくして聴いている人々がいる。被災地訪問でも避難所の階段や片隅でじっと見つめる人々がいる。

みどりさんの音楽には、人々の集中をひきつけてやまないものがある。いい加減に聴くことができない。自然と頭を垂れて聴き入ることになる。

昨年初めて五嶋みどりさんのコンサートに行ったのだが、今まで聴いたどの音楽家とも違った。その感想は、

*「演奏が終わった瞬間、『私が今まで聞いてきたのはヴァイオリストの演奏で、今日のは芸術家の演奏だった!!』という訳の分からない感想が浮かんだ。」とか

*「五嶋みどりさんとオズガーさんの演奏は、音をギリギリまで追及し、演奏の限りを尽くし、曲の全てを表現しようとした、という気がしたのだ。『ギリギリ限界の表現』という言葉が何度も浮かんだ。」とか

*「普段音楽を聴いていると、いろんなことを考えている。音楽とは関係ないことを考えたり、次々連想が浮かんだりする。だけど、その隙もない。ただただ音に浸っていた。何も考えなかった。圧倒されていた。」とか

の言葉が続く。全く初めての経験だった。

この番組ではみどりさんへの「インタビュー」やツァー中の生活ぶりもあった。twitterでつぶやいた通り、ビジネスホテルに泊まり、荷物を持って公共交通機関で移動する。ン億円のバイオリンも背中に背負ったまま。コインランドリーで洗濯をし、ホテルのランドリーサービスは使わない。普段着も質素だ。

番組では「ストイック」と紹介していた。「求道的」とも言える。

彼女は、いわゆる華やかなヴァイオリニストにはずっと違和感があったと言う。そのギャップで苦しんだとも言う。「自分は自分の生き方でヴァイオリニストとして生きる」と決めたのは27歳の時だったそうだ。

うつ病や拒食症にもなった。そういえば、他の番組で「拒食症になったが、治ります」と微笑みながら話していたこともあった。

彼女が23歳でうつ病を発症して、数年苦しんだと言うが、私が持っているみどりさんのチャイコフスキー「バイオリン協奏曲」は24歳の時のものだ。この時のベルリンフィルとの共演の模様はテレビドキュメンタリーで見たが、確かに痩せていた。もう病に苦しんでいたのか?しかし演奏は素晴らしかった。

この番組を見て、みどりさんの演奏の素晴らしさは、その音楽に対する姿勢、生き方がもたらすものだと本当によくわかった。

今公式HPでスケジュールを見ると、世界中を駆け回っている。次に日本で演奏してくれるのはいつだろうか?

絶対に聴きに行きたい。
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