2016/1/24

反田恭平コンサート  音楽

反田恭平さんのデビューコンサート@サントリーホールに行ってきた。

反田さんの事は、久々に現れた大物ピアニスト、高校生で日本コンクール優勝、モスクワ音楽院首席とか、CDも出している等、話題になっていたので知っていた。なので、一度聴いてみたいなと思っていた。チケット代も3,000円とお手頃だった。

↓ 2枚目のCD。デビュー・コンサートの時もこんな雰囲気。


反田さんはコンサートやオーケストラとの共演も既に行っているようなので、「デビュー・コンサート」とはどういうことなのかな?と思った。音楽界のしきたりには疎いので、わからない。

チケットは完売のようだった(当日券販売がないので)

で、23日は「夜から都内でも雪」との天気予報があった。どうしよう?交通機関が乱れたりしたら都内から帰れなくなる。雪で転倒するのも嫌だ。

夕方前に、どうやら雪は降ったとしても大したことはなさそうだと判断した。で、厳重装備で六本木に出かけた。出かける時パラパラと雨が降ってきたが、六本木一丁目駅からは半分屋根のあるデッキ通路があるので、サントリーホールまではほとんど濡れなかった。

サントリーホールはほぼ満席。8割くらい女性。しかも若い女性が多い。もう追っかけもいるのかしら?

プログラムを読む。やはり天才っぽいエピソードはある。しかし、小学生時代はサッカー少年。手首を骨折したことがきっかけで、音楽一本に絞ることに決めた。

一般の音楽志望者は親と二人三脚が多いが、反田さんは父親が音楽の道へ進むのに大反対。コンクールで優勝するくらいでないと音楽高校に進むのは認めないと言ったそうで、それから自分でコンクールの書類を取り寄せたり猛練習をして、優勝の実績を積み上げたという。

何か、骨太の音楽家の予感。

ピアノはホロヴィッツが愛用したニューヨークスタンウェイとプログラムに書いてあった。と言っても私には意味することがわからない。

反田さんが出てきた。ストレートな髪を一つに結わえている。

J.S.バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ
モーツァルト:ピアノ ソナタ第3番
バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」
(休憩)
リスト:超絶技巧練習曲 第8番「狩り」
リスト:スペイン狂詩曲
リスト:コンソレーション「慰め」第3番
リスト:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」

最初の曲はバッハ「シャコンヌ」。最初の音が鳴った時、「割れてる」と思った。「え?」と思うような音。

ちょっとチェンバロのような気がして、バッハだからなのかな、と素人考え。高音部は普通のピアノのようきれいに聞こえるが、低音部が違う。

モーツアルトになってただただうっとり。私の頭の中がきれいな音符、おとでキラキラと埋まっていく感じ。気持ちよかった。

そのまま次の曲。途中に拍手がなかったので、目を瞑って聴いていることもあり、しばらくモーツァルトだと思っていた。モーツァルトってこんな現代風な音楽も書いていたの?すごいなぁ、なんて思っていた。

途中で「いや、これはモーツァルトじゃない」と気づいた。無知は恥ずかしいなぁ。
バラキエフ、って初めて聞いた。ロシアの作曲家らしい。

演奏が終わると間髪を入れず「ブラボー」の声。スタンディングオベーションの人もいた。超絶技巧の大迫力、一方モーツァルトの美しい音、「たまげたなぁ」が感想。後半に大期待。

私の感想を帰宅途中にtweetした。



このtweetに「いいね」をしてくれたのが反田さんご自身。嬉しい。Twitterの凄いところだよねぇ。

後半はリスト。得意としている曲目だ。周囲の人の感想「エキサイティング」。グングン胸に迫ってくるような演奏だ。若さで押し切った演奏。

素晴らしい。

(けど、私はキーシンのリストを思い出していた。音の一つ一つかクリアで、しかも強い。で、ニュアンスがあり、迫力で押し切らない。作曲者との対話というか、内省的なような気がした。だから、ちょっと物足りない)

小田島久恵さんは「野趣あふれる反田さんのピアニズムは大変個性的」。

アンコール曲
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カルメンが終わった途端、これは熱狂の拍手だった。かなりの人がスタンディングオベーション。近くの若い女性は涙ぐんでいた。

そうそう、私は風邪を引いてなくて良かったと思った。

リスト「コンソレーション」の最後の方ピアニッシモから音が静かに静かに消えていく、と息を詰めて聴いていた時、「ゴホンゴホンゴホンゴホン」。ぶちこわしに近かった。まぁね、咳はきついよね。我慢して我慢してそれでも出てしまう。

サントリーホールを出ると、「あれ?雨も雪も降ってない」。最寄りの駅に帰り着くと、道路は乾いているし、それほど寒くなくて手袋もいらない。

やっぱり、思い切って行ってよかったわ。デビューコンサートなんてめったに聴くことない。「私はあの時聴きに行ったのよ」と孫にでも自慢しよう。

反田さんの更なる成長と大活躍を心から祈っています。
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