2022/6/3

こんな映画評論を読んだ  映画

韓国ドラマでいろんなtweetやblogを検索していくと、面白い記事にぶつかる。

これは韓国映画「麻薬王」について 

「麻薬王:チョ・ジョンソクの『眼差し』の芝居」

著者は小林でび氏

(私はチョ・ジョンソク氏の演じた中でこの「麻薬王」のキム・イング検事が「賢い医師生活」のイクジュン先生の次に好き)

著者曰く、韓国俳優は
「リアルなディテールが笑える・・・つまりそれって俳優たちが『リアル』の中に『おもしろ』を見い出して演じているってことで・・・これって現代的なリアルを演じるにあたって非常に大切な要素だと思うのです。」

キム検事はアメリカでFBIの捜査手法を学んできた人物。

「普通に考えたらもっとエリートっぽい冷たいキャラで演じたりしそうなもんじゃないですかw。でクライマックスには血の涙を流しながら絶叫しながらソン・ガンホと対決したりしそうなもんじゃないですか。 でもそういう定番の芝居はこの『麻薬王』には出てこないんです。 俳優チョ・ジョンソクが一貫して演じているのは『キム検事には世界がどう見えているか?』という眼差しです」

こんな感じで演じてます。


「キム検事はじつは誰のことも信用はしてないんですが、敵味方関係なく誰に対しても愛情深い瞳で見ているんですね。・・・これってすごく温かみのある面白い役作りだと思うんですよ」

「『私はあなた(イ・ドゥサム)や取り巻きの暴力団員より、賄賂を受け取る公務員たちの方が許しがたい』という彼の動機に関わるセリフをさらっと演じたことです。

ここって彼の思いを語る唯一の台詞なので、俳優としては熱く語りたくなるところだと思うんですよね。ところが彼はそうしなかった。・・・なぜか・・・それはキム検事がイ・ドゥサムを完全に小物として見ているからです」
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「麻薬王を小物として見ている」「しょうがねえなぁという目で見ている」のはその通りと思う。
ここの演技は魅力的だった。

だが、それは「愛情深い瞳」なのか?ここは、私は著者と意見が違う。

相手は人殺しをなんとも思わない集団、権力の上層と結びついて一介の検事なんか簡単に吹き飛ばせそうな反社会暴力集団。

それを全く恐れず、麻薬王すら小物扱いする検事って、何か大きな力が彼のバックにあるのだろうか?何故にそんなに飄々として対峙できる?

私は「愛情深い瞳」などでなく、キム検事の、もちろん正義感に基づいてはいるけれど、何か別の情熱を感じた。それがどこから来るのか分からず、恐ろしかった。

(前提として:キム検事は女工たちが麻薬を打って寝ずに働いても低賃金で、劣悪な労働条件にあることに憤っている。麻薬組織を一網打尽にしたいと思っている)

ともあれ、テンプレ演技ではなく、熱くもならず、飄々と演じてる、「おもしろみ」感じさせる演技と、この著者は誉めている。そこには完全に同意。

とくにまとめの部分、何度でも声に出して読みたい。

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チョ・ジョンソクは脚本を徹底的に読み込んで、人物を徹底的に分析した上で、「キム検事にはどう感じるか」に対しての反応を自然に演じ続けている・・・彼の芝居ってただそれだけなんですよね。それによって彼が演じる人物は魅力的に仕上がってゆくのです。
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2022/5/10

ブルーレイで見た  映画

「スパイダーマン ノーウェイホーム」を見た。

テレビ放送やネット配信でなくて家族が購入したブルーレイで見た。

しかも最初の方は家事をしていて見損なった。つまり途中から見た。

途中からで理解できるかな?と思ったが、ま、面白く見ました。

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前作でスパイダーマンの正体が暴かれてしまった。マスコミに騒ぎ立てられ、ピーターの生活は一変。身近な大切な人にも危険が及ぶことを恐れたピーターは、共にサノスと闘ったドクター・ストレンジに助力を求め、魔術の力で自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼むが……。
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ドクター・ストレンジが魔術を使っている時にピーターがやたら話しかけたために、魔術が失敗して過去の敵を呼び出してしまう。

ピーターは敵が改心したら死なずに済んだのではないかと考えて、つまり道徳的なんだけれど、それが上手くいかない。

いろいろあって、突然「アメージング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが出てきた時は「え〜!!」と叫んだよね。

そして最初のスパイダーマンシリーズの「トビー・マグワイア」も出てきたから、もう嬉しかったなぁ。

「アメージング・スパイダーマン」は見ていないが、最初のスパイダーマンシリーズは見た。

MJのキルスティン・ダンストさんが贔屓の俳優なので、見に行ったのだ。

あの時の敵だったグリーン・ゴブリンやドック・オク、砂男などが出てきて懐かしかった、

そしてウィレム・デフォーが格の違う「悪」でしたね。

スターがたくさん出ているけれど、やっぱり目を引いたのはドクター・ストレンジのカンバーバッチさん。

彼だけ違う空間にいる感じ。表情一つ、鋭さと重みがある。奇想天外娯楽映画なんだけれど、彼だけリアリズムというか真実味が感じられる。

アイアンマン=ロバート・ダウニー・J退場後のマーベルではドクター・ストレンジ=カンバーバッチがマーベル物の中心になったのですね。

それで、韓流ドラマファンのこのtweet。



うん、わかる。
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2022/5/8

ジャック・ペラン  映画

ジャック・ペラン氏が、先月(4月)21日に亡くなった。80歳だった。

ジャック・ペランというと「ニュー・シネマ・パラダイス」と思う方も多いと思う。主人公トトの成長した姿だった。

私がまず思い浮かぶのは「未青年」だ。これは映画館に見に行った。

私が若い頃はフランス俳優さん達が人気があった。

美男子の代名詞アラン・ドロンだけでなく、ジャン・ポール・ベルモント、ジャン・ルイ・トランティニヤン、モーリス・ロネとか人気俳優さん達がいた。そのあとを継ぐ若手俳優としてジャック・ペラがンいた。

アイドル的人気と言っても良かったと思う。

「ロシュフォールの恋人達」や「ロバと王女」カトリーヌ・ドヌーブと共演してるけど、私は見てない。

映画にはコンスタントに出演していたようだけど、私が映画そのものを見にいけない期間だったようで、一つも知らない。

「ニュー・シネマ・パラダイス」でお顔を拝見した時、「わー、懐かしい!」と思った。

ジャック・ペランを忘れないでいたのは、このブログで何度も書いているように私が映画「Z」のテーマ音楽が好きで、彼がこの映画のプロデュース&出演しているからだ。

軍事政権に反対し、常にリベラルだったと思う。

「ニュー・シネマ・パラダイス」の後にはフランス映画「コーラス」で、その姿を見た。これも主人公が成長した姿だった。
この映画には彼の幼い息子が出演していて、本当に可愛かった。

それ以外では彼が製作・総監督した「WATARIDORI」を新宿まで見に行った。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の候補になった。

あまり映画は見ていなかったけれど、いろいろ思い入れのある方だったので、訃報はとても寂しい。

ご冥福をお祈りします。
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2022/4/24

見た映画(4)  映画

ネット配信で見た映画

引き続き【絶賛 チョ・ジョンソク観察月間】

2015年
D造られた殺人

主演映画。情けない小物を演じると本領発揮、の映画。

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誤報をスクープとして報道した記者と、誤報と知らずにスクープ記事の後追い記事を迫る上司、さらに真実をつかもうとする刑事との緊張感ある対立関係をブラックユーモアも織り交ぜて描いたサスペンススリラー

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最初は連続殺人のクライムサスペンスと思って見始めた。ところが話は全然違う方へ転んでいき、追い詰められるのは記者ムヒョクなのである。

追い詰められて嘘をついて、更に追い詰められるという「サスペンス」。調子いい時はカッコつけて、まずいとなるとオロオロする演技、巧いね。そして意外な結末のオチ。

で、この映画のびっくりはソッキョン先生(キム・デミョンさん)でしょう。もう驚いたよ。イクジュン先生とソッキョン先生の大アクション。「賢医生」とはまったく違う役柄で、二人とも実力派だなと思った。

2016年
E時間離脱者
いわゆるタイムリープもので、私の苦手なジャンル。

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2015年に生きる刑事と1983年に生きる高校教師。2人とも重傷を負い生死をさまよって以来、互いの夢に全く知らない互いが現れ、愛する女性の殺人事件の映像を見る…。夢を媒介に過去と現在を行き来し、愛する人を助けようと・・
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よく彼は昭和顔と言われるが1970〜80年代が似合う。生徒想いの正義感あふれる高校教師ジファン役。市民としての日常生活では穏やかな顔。が、事件に巻き込まれてからの大アクション。アクション俳優だなと思う。

生徒や愛する人たちを守るために犯人と闘う必死さは迫力があった。泣けた。

タイムトラベルものって、歴史を変えてはいけないのじゃないですかね。でもこの映画は歴史が変わってしまった。

理屈がわからなくて未消化作品。

よくある話だけど、上↑のポスターと違って、日本のポスターは刑事ゴヌ(イ・ジヌク)の方が大きい扱い。「緑豆の花」でもユン・シオンさんが大きくあしらわれるのと同じね。

2016年はもう一つ「あの日、兄貴が灯した光」があるが、まだ見ることができない。

2018年
E「麻薬王」
これはソン・ガンホ独壇場の映画。終盤、家に立てこもりヒロポンを打っての銃撃戦での独り芝居。どうしてあんな演技ができるだろう。とてつもない俳優だと思う。

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1970年代の韓国・釜山を舞台に、日本への麻薬密輸で財を築いた男ドゥサムの成功と転落を、実在の事件をモデルに描いたクライムドラマ。

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ドゥサムは金の力で「表」の世界でものし上がっていく。腐敗した朴政権下の話だ。彼の転落の直接のきっかけは釜山での独裁反対デモとここれを鎮圧しようとした朴正煕が側近に暗殺された事件。

裏社会の話なので、暴力的だし、凄惨な殺人場面もある。
 
こういうヤクザものを演じると男性俳優たち、生き生きするというか、凄みを増す。

日本との取引なので、神戸や東京が出てくるし、取引相手が山口組だったりする。

この映画の中でジョンソクさんは彼を追い詰める熱血検事キム・イング役。正義感というより、犯罪者を追い詰める執念には尋常でないものを感じた。ヤクザと同じくらいの凄みがあった。

スピード狂のサイコパス社長役(スピードスクワット)よりこの検事の方が恐ろしかった。

記者会見の映像を見ると「ラブコメの甘いまなざしと違いますね」なんて突っ込まれていた。

この映画は夫に聞くとかなり話題になったのだそうだ。ネットで調べると「キャストが豪華すぎる!」とあって、ソン・ガンホ、ペ・ドゥナと並んでいる(私ですら二人の映画を見てる)。ジョンソクさんは大物俳優なんだ!

全然知らなくてすみませんでした。

この映画にはドゥサムの従弟で一緒に麻薬取引に従事するが途中から麻薬中毒になってしまう役でソッキョン先生(キム・デミョン)が出ている。またキム検事の部下役でアン・チホン先生(キム・ジュンファン)も。

3人が同じ画面にそろった時は思わず「おぉ!」と言ってしまった。

2019年
Fスピードスクワット ひき逃げ専門捜査班

初の悪役。同じような役のオファーが多いので新しい面を出したかったと言っていた。
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元F1レーサーのチョン・ジェチョルは巨大企業JCモータースの会長。警察庁内部調査課のシヨンは、ジェチョルと警察庁長官との収賄事件を捜査していたが捜査半ばでひき逃げ専門捜査班に左遷されてしまう。チームのメンバーは、ウ係長、巡査のミンジェシヨンの3人。シヨンは3ヶ月前に起きた未解決ひき逃げ事件の容疑者がジェチョルだと知る。
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この映画の注目はミンジェ役のリュ・ジョンヨルですね。「タクシー運転手」でドイツ人記者の通訳を務める学生役で強い印象を残した俳優さん。

彼の演技力は素晴らしい。

ジョンソクさんとコン・ヒョジンさんはラブコメで共演しているので、対決する役がいまいちピンと来なかった。

主役のミンジェの人間性だけはよく描かれているけれど、カーアクション中心映画なのでジェチョルやシヨンは描写が薄かった。

そして私は「イクジュン先生、捕まらないで」という目で見ているから、ダメなんだよね。

ジョンソクさんは吃音で話し、ぞっとするような凶暴性も見せるが、アクションばかりなので怖さを感じさせる場面は多くはなかった。

最後の場面が一番怖かったんじゃないですかね。こういうところもっと見せてほしかった。

そしてカーアクションの9割を運転していたそうだ。F3レースにも出て、スカウトされそうになるほど運転がうまかったらしい。何でもできる人だね。

GEXIT エグジット
これは前に感想を書いた。

2022年3月1日の記事の一番下。
→ https://blue.ap.teacup.com/applet/daizufengtien/20220301/archive

こうやって見ると役柄は幅広いし、アクションもこなすし、芸達者。が、脇役が多いこともあって、代表作と言えるのはまだないかなぁ。

今でも、何かというと「建築学概論」ナプトゥクのキス講義をやらされているしねぇ。

次回作は弁護士を演じる「幸福の国」

そして、その次はつい最近発表された「パイロット」。コメディらしい。

次回作も次々回作も期待しています。

★誤解のないように言っておくと、代表作は「賢い医師生活」のイクジュン役で私は満足です。

あの役は彼にしかできないでしょう!!

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2022/4/22

見た映画(3)  映画

ネット配信で見た映画のうち

【絶賛 チョ・ジョンソク観察月間】

なので、製作順で見たものを上げていく。

(しかしまぁ古い映画でも家で見られるとはすごい時代になりましたねぇ)

映画の感想ではなくて「チョ・ジョンソクさん観察」です。

2012年
@建築学概論

彼の映画デビュー作で、新人男優賞を受賞した作品。この役名(ナプトゥク)が有名になり、彼の代名詞として使われたとのこと。

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韓国で410万人を動員した恋愛映画。建築家スンミンの前に、大学の初恋の相手だった女性ソヨンが15年ぶりに現れ、家を建ててほしいと頼んだことから始まり、過去と現在を行き来しながら、現在の家を建てる過程と初恋の思い出を回想する構成で描かれる。
***

初恋のもどかしい成り行きが繊細に描かれている。全体的に重いのだが、その中で主人公スンミンの友人ナプトゥク(浪人生)が出てくると、画面が明るくユーモラスになる。恋愛指導は笑える。ジョンソクさんの出番は少ないけれど、これは印象をかっさらうでしょう。

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そして悪い先輩役でジョンウン先生(ユ・ヨンソク)が出ていた。

同じ2012年のテレビドラマ「キング〜Two heart」ではひたすらカッコいい親衛隊長を演じていたから、役柄の幅の広さには驚く。

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2013年
A観相師
***
15世紀中期の朝鮮王朝を揺るがせた実在のクーデター事件を題材に、宮廷の男たちの壮絶な人生を描いた歴史ドラマ。顔を見るだけで、その人物の性格や寿命などすべてを見抜いてしまう天才観相師ネギョン。
***

観相師をソン・ガンホ、クーデターを企てる首陽大君を「イカゲーム」などのイ・ジョンジェという重量級が出演。

その中でジョンソクさんの役は観相師の義弟、情に厚いけれど、軽はずみな男。こういう愛すべき小物役をやらせると本当に巧い。

小物だけれど歴史を変えてしまう役なので重いと言えば重い役だった。

2014年
B王の涙 −イ・サンの決断−
ヒョンビンの除隊後の第一作

***
第22第君主・イ・サンは常に暗殺の脅威に晒されていた。そばには書庫を管理する尚冊として仕える宦官カプスがいつも控えていた。暗殺の脅威にさらされる若き王が、自身に放たれた刺客と対峙することで真の王として目覚めるまでの24時間に迫る。

***

いきなりヒョンビンの筋肉を見せるところから始まる(笑)白馬に乗ったり弓を射たり、かっこいい。でもこの映画の主役は宦官カプス(チョン・ジェヨン)だった。

ジョンソクさんの役は最強の暗殺者。これですもん。


出番は少なかったが存在感は抜群。眼光鋭く、切れ味のいいアクション。カプサともども悲しい運命の暗殺者だった。

そして王朝の役人役でソッキョン先生(キム・デミョン)さんが出てた。髭があって分かりにくかったが、声で分かった。独特の声だもの。

C私の愛、私の花嫁
人気女優のシン・ミナさんと共演。主演作と言っていいのかな。ラブコメなのだが、それだけでない、深みもあった作品。

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4年間の交際を経て結婚したヨンミンとミヨン。しかし、大人になりきれない夫ヨンミンはミヨンの話に耳を貸さず、頑固な妻ミヨンもそんなヨンミンに小言を浴びせる日々が続く。新婚早々、理想の結婚生活とは程遠い現実に頭を悩ませる2人だったが……。

***
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新婚夫婦なので、初めの方はやたらズボンを脱ぐ場面が続く。コメディはお得意。

で、後半のすれ違い、両方が勝手なことを言っているように説明されがちだが、私はそうは思わなかった。

妻の言葉は聞く価値がないと思っている夫で、まるで「僕の狂ったフェミ彼女」の「僕」のようだと思った。

この映画は好きですね。

福祉関係の下級公務員で、久しぶりに会った同級生に下心丸出しだったりしながら、文学的素養があり詩人を目指している、という役。どこにもいそうな、平凡なようで独特、の人物を演じて、とても良い味を出している。

どこにでもいそうな平凡な人物の、繊細な感情を演じる役をもっとやってもらいたいなぁと思う。
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2022/4/20

見た映画(2)  映画

ネット配信で見た映画。「イン・ザ・ハイツ」

これは1回目は最後まで見終わらず、つまり途中でやめて放置していた。

結局、娘が見ているのを一緒に見たという感じで見終えた。

ラップに馴染めないのかも。

このミュージカルはリン・マニュエル=ミランダが28歳で作ったミュージカルだ。彼は天才だねぇ。
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『イン・ザ・ハイツ』の原作は、リン=マニュエル・ミランダの作詞・作曲、キアラ・アレグリア・ヒューディーズの脚本により作られた同名ミュージカル作品である。2007年、オフ・ブロードウェイでミランダ自ら主役を演じた舞台が評判を呼び、2008年にはブロードウェイに進出。同年のトニー賞で13部門にノミネートされ、うち作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞に輝いた。さらに同年のグラミー賞でもミュージカルアルバム賞を受賞した。
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ミランダさんの音楽、ラップでミュージカルって斬新だった。

舞台は治安の悪い貧民街、マンハッタンの北端「ワシントン・ハイツ」、食料雑貨店を営む主人公のウスナヴィ、学業優秀で大学に進学したものの地元に戻ってくるニナ、ウスナヴィが恋するヘアサロンで働くヴァネッサなどを中心にドミニカ出身の人々を描く。

ラップも歌も力強い。ダンスシーンはダイナミック、プールでの場面は往年のハリウッドミュージカル映画を思わせる。

差別に悩み、学費の問題で退学したニナは、自分の街の人々の力になるため、大学に戻る。ここ良かったですね。

ウイスナヴィはドミニカに帰ったのかと思いきや、、、。

見応えのあるミュージカルだけど、私はこの映画のパワーにちょっとくたびれたんだ。若い人が見るととても勇気づけられると思うけど。

それと、ウイスナヴィは、ヴァネッサの言葉を聞いてないね。一緒に踊りたいというヴァネッサの言葉をなぜ無視するんだろう?
 
最近見た別の映画でも、女性が訴えているのに、自分の問題ばかり考えて耳を傾けない男がいた。最初から女の言葉聞くは価値がないかのようだ

というわけで、本筋と関係ないところが気になってしまった。

こういう見方をしてたら、もう映画やミュージカルは観られないなぁと思う。

ご時世に完全に置いて行かれた感がある。

と、つまらない感想で終わり。


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2022/4/19

見た映画(1)  映画

ネット配信で「ウェスト・サイド・ストーリー」と「イン・ザ・ハイツ」を見た。

「ウェスト・サイド・ストーリー」は1961年の名作以来60年ぶりにスティーブン・スピルバーグが映画化した。

解説はこちらを参考にした。

→ 山元翔一「60年前の作品を今なぜ?『ウエスト・サイド・ストーリー』が孕む社会問題、スピルバーグの挑戦」
https://www.cinra.net/article/202202-briefing-wss_ymmtscl

「根底には人種や宗教、民族など異なるアイデンティティーやバックグラウンドを持つ集団の衝突と共存、葛藤という現代に通じるテーマ」がある。

前回はプエルトリコ人を白人が顔を塗って演じるなど今では差別とされる演出がされた。

今回スピルバーグは
***
スピルバーグ版では、多数のスペイン語のセリフを導入したり(それらは英字幕なしで上映されている)、すべてのプエルトリコ人パートにラテン系の出演者を配置したり、キャストとスタッフがプエルトリコの文化や歴史を学ぶための人員を雇うなど、制作上においてもさまざまな配慮を施したことも知られている。

***
ということを前提にして、配信を見た。

だが、私には1961年版がどうしようもなくインプットされているというか、記憶に刻まれている。

だから、新作は違和感が大きかった。

だってね、中学生の頃、1961年版「ウェスト・サイド物語」のLPを借りて(買うだけの資力がなかった)、プレーヤーの前にオープンリールのテープレコーダーのマイクを置いて録音したのだ。

それを繰り返し繰り返し聴いた。

映画自体はリバイバル上映で見たのだと思う。

高校一年の時、学校の映画鑑賞会は「サウンド・オブ・ミュージック」だった。級友はみんな虜となり、休み時間に「エーデルワイス」を英語で合唱したりしていた。

だけど、私は断然「ウェスト・サイド物語派」で、その輪には加わらなかった。

どの場面も61年版はこうだった、とか思ってしまうのね。今作のベルナルドとアニタ以外は何か違うなと思ってしまったり。

(特にトニー役のアンセル・エルゴートに性暴力疑惑があったので、素直に見られなかった)

つまり、私には作品の感想などを書く資格がない。

それと、現実の差別や暴力、葛藤をリアルに反映すると「ロミオとジュリエット」の寓話性と齟齬をきたすような気がする。映画の統一性、整合性に欠けてしまう。

ともかく、優れた映画だとしても、私向きではなかった。

もう一つの「イン・ザ・ハイツ」

これは明日書く。

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