2019/12/1

ヤンソンスさんが亡くなった  音楽



私のTL上には沢山の追悼の言葉が並んだ。

私は2012年、ベートーベン交響曲連続演奏会のうち、1,2、5番をサントリーホールで聴いた。素晴らしかった。他の日も行きたかったが、チケット完売だった。

その時、ベートーベン全曲5枚組CDを買った。飛ぶように売れていた。

その後、この全曲演奏会はNHKで放送したので録画した。時々この録画を聴いている。

音楽のことは素人だが、とても端正な演奏だった気がする。

昨年のキーシンとの共演はヤンソンスさんが指揮する予定だった。しかし病気のためにズービン・メータさんが代わりに指揮したのだった。リストのピアノ協奏曲とストラビンスキーの「春の祭典」だ。
https://blue.ap.teacup.com/applet/daizufengtien/20181129/archive

この演奏も感動した。ヤンソンスさんが聴けないのは残念だったが、メータさんの指揮ならもう言うことなしだ。

段々知っている指揮者が亡くなる。演奏会に行ける時に行っておかないと二度と聴けなくなる。

でも私の気力体力も、段々なくなって行くのだ。どうしたものか。
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2019/11/28

1年ぶりサントリーホール  音楽

26日にサントリーホールに行った。昨年のキーシン以来1年ぶりだ。

アークヒルズのクリスマスツリー
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1月下旬の気温と聞いていたので着込んできたが、開場を待っている間の北風は冷たかった。


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いよいよ開場。

聴きに行ったのはこちら。

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ショパンコンクール優勝のチョ・ソンジンの演奏は一度聴いてみたいと思っていた。

それにベートーベン「皇帝」は好きな曲だ。CDはグレン・グールドのものを持っていて、よく聴いていた。バッハのピアノ協奏曲と2曲入ったCDだけれど「皇帝」ばかり聴いていた。バッハより明るいと思って、その頃の気持ちにはこちらの方が心地よかった。

もう一つの「英雄」は生演奏で聴いたことがなかったので、ぜひ聴きたかった。

チケットは完売。

私の席は前の方の右端。舞台を見上げるような席で、舞台の右側の弦楽器しか見えない。

指揮者はもちろん見える。ピアニストは顔がちらりと見えるくらいだ。

音の響きも正面席に比べると劣ると思う。

「皇帝」が始まった。最初のピアノの印象は、穏やかで優しい。

弦楽器のピッチカートとピアノの重なりあいの響きはウットリするほど美しかった。

もちろん、強い箇所はバーンと力強い。

全体としての印象は最初と同じ、柔和、穏やか、流麗という感じ。本人と佇まいもあって、優しい音楽と言う感じだ。

プログラムを見ると「美しさ、哀愁、激しさを持つピアニスト」とあった。今回は、激しさは曲の感じもあって、あまり感じなかった。

休憩。

ふと見ると着物姿の大柄な美しい人、なんと檀ふみさんだった。ステキだった。

それと近くに見たことのある若者がいて、「牛田君じゃないし」と思ったのだが、ひょっとして藤田真央さんだったかもしれない。

前の方の席にはハイヒールのおしゃれな方、鮮やかな緑のワンピースを着こなしている女性など、音楽関係のアーティストかなと思われる人々がいらっしゃった。

ベートーベン3番「英雄」

目の前がコントラバスなので、「あ、ここでこういう風にバスの音が入るのか」とよくわかった。それにしても奏者は大柄だなぁと思った。

席が低い位置で右端だからオーケストラ全体が見えないのはとても残念。特に管楽器の演奏姿は見たかったな。

それでも、家でテレビやプレーヤーで聴くのと違って、ホールでは音が立体的に聴こえる。厚みがある。生演奏の良さだ。

それとケルン放送交響楽団はさすがにドイツのオーケストラなのでベートーベンは手慣れているなぁと思った。

英雄を聴きながら、ドナルド・キーンさんのお話を思い出していた。戦争で捕虜となった日本人兵士と接していたが、ある時その中の一人から「英雄」を聴きたいと言われた、それでレコードをかけた、という話。

その兵士はどのような思いで「英雄」を聴いたのだろう。平時は音楽好きの、多分学生生活をおくったことのある兵士だったのじゃないだろうか。

私はいつも英雄の4楽章かな、途中で曲調が代わるところがあるのだけど、あれを聴くと「軍歌」のようだと思う。つい「若鷲の歌」(予科練の歌)を思い出してしまうのだ。

ベートーベンの「英雄」はよく知られているようにナポレオンに献呈するつもりだったが、ナポレオンが皇帝になってしまったので献呈を止めた。ベートーベンはどんな気持だったのか等と、とりとめもないことを考えていた。

私が取り留めもないことを考えているということは、没入していないことだ。今一つ乗りきれなかった。

曲が終わると「ブラボー」の声がかかった。いろんなところからブラボーの声が聞こえた。

アンコールはこちら。
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ブラームスは優しく美しかった。オケのアンコールはベートーベンということは分かったが、何番かはもう記憶力がない。わかるのは5番、7番、9番だけ。6番も最初の楽章しかわからない。

家に帰りついたら11時近かった。都心に出かけるのが段々きつくなる。六本木一丁目まで日吉から乗った南北線は「浦和美園行」だった。この終点まで日本代表戦@埼玉スタジアムを見によく行ったなぁ。今じゃとても考えられない。

結局このコンサートで一番印象的だったのは壇ふみさんの和服姿でした。
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2019/11/24

知らないオペラ  音楽

「死の都」というオペラはどういうオペラなのか全然知らない。

ヨナス・カウフマンさん出演のオペラ「死の都」が11月18日からミュンヘンのバイエルンオペラ劇場で始まった。

とても評判が良いようだ。





予告編というのかしら、も出ました。


あらすじや有名アリアはいつも大変お世話になっているiltrovatoreさんの「ヨナス・カウフマンとオペラの魅力」で教えてもらいました。

この中でデュエットで歌う歌は聴いたことがある、と思ったら、CD「君は我が心のすべて」に入っている曲だった。

美しい曲だと思う。

この曲 ↓
https://youtu.be/jbDa0Z-0WLE

このオペラのネットラジオ放送があったのだが、聴きそこなった。聴こうと思ってipadでリンクをクリックしたのだが、ずっとおじさん達のドイツ語の話ばかりでオペラに行きつかなかった。

映像もあるらしいので、それは見逃さないようにしよう。

それにしても、このオペラを観にミュンヘンまで行ってしまう方々すごいなぁ。

https://twitter.com/kimonomama/status/1197999209150070789

しかも「死の都」の前には「ローエングリン」(フォークト、ハルテロス)を見てらっしゃる。

ミュンヘンて豪華だなぁ。日本から飛んで行ける人達も羨ましいが何より住んでいる人たち羨ましい。

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2019/10/18

ウィーンの歌  音楽

久しぶりの話題。

新しいCDが発売になった。だが、まだ購入していない。あまり馴染みがない曲ばかりだからだ。



ヨナス・カウフマンさんのCD、いずれ買います。

そしてそれにちなむコンサートが開かれた。ウィーンでドイツ人がウィーンの歌を歌うというコンサート。

こんな酷評を読みました。ウィーンの音楽情報をいつも教えてくださっているはっぱさんのブログです


派手な照明、マイク、確かにクラシックコンサートではない。

これはブルーレイになるので、その収録を兼ねたものらしい。

マイクは仕方ない。

でもこの批評で気になるのは、「音程があやしい」というところ。声の好き好きはあって批判もあるのは知っているが、音程の確かさは定評があったのではないのかなぁ。

一方、一般の受けはとてもよかったらしい。大成功だったとのこと。



音楽好きの方から批判されても、大好評になってしまうのはいわゆる「スター」だからでしょうね。ファンにミーハーが多い(私を含めて)。

いつも情報を掲載してくださっている「iltrovatore」さんの記事によると、このウィーンコンサート、

「さすがのカウフマンですら緊張しているのがはた目にもよく分かった、、、少なくともコンサート前半までは。いったい、2000人以上のウイーン人の前で、最初から最後の母音まで最新の注意を払って、誰がウイーンの歌を歌いたいものか。」

ということだったんですね。

この「ウィーン」コンサートはヨーロッパ各都市を回るそうです。

また来年のヴェローナアリーナでガラコンサートを行うとか。大観衆向けのコンサートは、聴きたい人が多いから、そうなるのでしょうけど、ちょっと残念な気もする。

やはりマイクなしの、派手な演出のない音楽性の高いコンサートが聴きたい。と言っても私にはノーチャンス。

オペラも段々年齢にふさわしい役になって行く。やはり09年から13年くらいまでがいいかな。METライブビューイングとブルーレイでしか、見られない、聴けないのですけど。。

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2019/10/7

試聴ラウンジ第2回  音楽

みなとみらいホール・試聴ラウンジ第2回「ボヘミア・ホルンの系譜」に行ってきた。



今日のtweetだ。

私のtweetは



私のtweetを引用してるよね。(間違えたところが一緒。聞くじゃなくて、聴く)

福川氏は写真でもわかるとおり、スポーツマンぽい。管楽器奏者というと体格の良い人を思いがちだけど、全然ちがった。しかも声が低くてステキ(Eテレの「ボキャクライダー」のお助けDJの人の声のようだった)

ホルンは一番演奏が難しい楽器だそうだ。したがってミスも多いとか。

また、楽器が聴衆の方を向いていない唯一の楽器。これはもともとホルンが狩猟用に使われていたものの発展型だからとのこと。

バッハ、ヘンデルの時代はマウスピース+4mの真鍮の管を丸めたもの、唇の閉め方、息の具合で音階、音量を出した。ベートーベンの時代にハンベルと言う人がラッパ口に手を入れて音階を買える奏法を考え出した。古い楽器も2台見せてくれた。

試聴曲目
1.モーツァルト:ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K417より第一楽章
カラヤン指揮 フィルハーモニカ管弦楽団
ホルン独奏:デニス・ブレイン

演奏 
ベートーベン:ホルンソナタ第1楽章より
シューマン:アダージョとアレグロより
ピアノ:鳥羽亜矢子

ベートーベンは古い楽器での演奏。

シューマンの時代になるとロータリーがついて均一に音がでるようになったそうだ。
シューマンは「ホルンはオーケストラの魂」と言ったという。

2.シューマン:交響曲第3番変ホ長調 Op.97「ライン」より終楽章
ショルティ指揮 ウィーン・フィルはーもに管弦楽団
ウィーン・フィル・ホルン・セクション

この曲はホルン奏者はかなり体力消耗するという。終了後のビールがうまい、とのこと。

3.R.シュトラウス:月光の音楽″〜歌劇カプリッチョ」0p.85
ケンペ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
ホルン独奏:ペーター・ダム
R・シュトラウスの父はホルン奏者だったので、ホルンを愛していたそうだ。これはとても美しい曲だった。

4.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団
ホルン独奏:ルシアン・テヴェ

超有名曲。ホルンは曲の中の、ここで使われたのかと思った。テヴェは振幅の大きいビブラートで印象派の音楽を表現したそうだ。

5.チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調0p.64より第2楽章(ホルン・ソロ部分)
ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
ホルン独奏:ヴィラリー・ブヤノフスキー

この5番は1楽章が激しくて、2楽章は一転静か。この落差を埋めるための工夫について解説があり、面白かった。

6.ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90より第3楽章
ビエロフラーヴェク指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ホルン独奏・ズデニェク・ティルシャル

ブラームスを聴いていると、やはりブラームスが大好きだ〜と思う。

とにかく、何にも知らないで話を聞いたので、どの話も新鮮で面白く興味深かった。プロの演奏者の話はエピソード満載で、また苦労話も聞けるので、本当に知識欲が刺激されて、楽しい。しかも美しい音楽付きだもの。

音楽については素人だから、もっともっと知りたい勉強したいと思う。

この催しも内容充実で音響も良くので、毎回参加したい。がっ、第3回の「ドビュッシー」はまだ先の話と油断していたらチケット完売になってしまった。

う〜ん、残念。
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2019/9/18

試聴ラウンジ・ショパン  音楽

みなとみらいホール・レセプションルームで開かれる「試聴ラウンジ」に行ってきた。

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レセプションルームからの眺望はこんな感じ。

今回で3回目かな。

最高級のオーディオで専門家の解説を聞きながらCDの名盤を聴くという催しだ。みなとみらいホール友の会員対象なので、私も参加資格がある。

今回は「ショパン」

案内人はピアニストの江崎昌子さん。

何と今日はピアノが置いてある。
ショパン:マズルカ 第1番 嬰へ短調 Op.6,No.1
ショパン:マズルカ 第2番 嬰ハ短調 Op.6,N0.2(遺作)映画「戦場のピアニスト」で使われた。

この2曲が生演奏だった。もう〜素敵だった

江崎さんが「戦場のピアニスト」の試写会に行った時隣が外国の方だったので、「どちらから?」と聞いたら、「私は彼の息子です」

なんと戦場のピアニスト・シュピルマンの息子さんで、福岡在住だったそうだ。

そんなエピソードを散りばめながら、ショパンの音楽をひも解いていく。

「マズルカ」はポーランドの農民の踊り。国歌もマズルカなのだそうだ。

農民の踊りの汗が地に落ちて、ショパンがそれをダイヤモンドにした(うろ覚え)という有名な言葉があるそうだ。

CD(江崎昌子さん演奏)を聴く。

ショパン:夜想曲 第20番 嬰ハ短調(遺作)
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21 第3楽章
  この3楽章がマズルカなのだそうだ。

ショパン:エチュード Op.10 第12番 ハ短調「革命」
ショパン:24の前奏曲 Op.28 第24番ニ短調

そして
タチアナ・シェバノワ演奏のCD
ショパン:スケルツォ 第1番ロ短調 Op.20

このスケエルツォ、最初は激しい悲鳴のような音楽、中間部がゆっくりした曲になる。このゆっくりした部分がクリスマスキャロルなので、クリスマスキャロルも聴いた

クリスマスキャロル 「眠れ、幼きイエスよ」
 ボーイソプラノの歌声がまさに「天使の歌声だった」

この曲が中間部に入る。そして最後また激しい曲調になる。現実→クリスマスキャロル(子守唄)→現実、という構成だそうだ。

この曲を作っていた時、ショパンはワルシャワを離れ、ウィーンに滞在していた。ちょうどクリスマス。ワルシャワでは「クリスマスに一人でいてはいけない」と言われ、必ず誰かと一緒にクリスマスイブを過ごすそうだ。

この時ポーランドは強国に3分割されていて、ウィーンでも冷たい目で見られていた。そしてクリスマスを一人で過ごすショパン、現実の厳しさ、そして懐かしい祖国のクリスマス、そしてまた現実というのがこの曲に込められたショパンの感情だという。

「エチュード 革命」もワルシャワで起きた11月蜂起に対し、国外にいたショパンの気持ちを曲に込めたものだそうだ。

ショパンを評してシューマンは「花々に隠された大砲」と言った。繊細、優美、華やか、と見えて、鋭いナイフのような音楽、あるいは大砲が隠されている、というのがショパン、これは初めて知った。

そして、江崎さんがショパンの手のレプリカを全員に回してくれた。亡くなった時に型を取ったそうで、指は痩せている。大きさは私とほぼ同じ。

こんな小さな手で、あの音楽を書いたのか、と驚く。

ショパンを「ピアノの詩人」として偶像化、どこか遠くの、歴史上の人物、と私は考えていた。ピアノ曲も楽譜上の音符の連なり、ただ必死に鍵盤を押さえるだけ、のような気がしていた。

でも、江崎さんのお話を聞くと、生身の人間の、生な感情が一つ一つの曲に、あふれるように詰め込まれているのだなぁと感じた。血が流れている音楽なのだ。

故国の民族民俗舞踊をピアノ曲にしたのも、故国に対する深い深い想いだものね。

楽譜上の音符の連なりではない、練習曲ではない。ショパンの激しい感情、故国への愛情が音楽に昇華したものなのだ、と本当によくわかった。

江崎さんはほっそりとして、優雅でとても素敵な方だった。こんな先生にピアノを習えたら、いいなぁ。でもボーっとして練習がおろそかになりそうだ。

音楽を聴きながら、みなとみらいの曇り空を見ていた。どこか哀愁のある、悲しさもあるショパンの音楽は曇り空によく合っていた。

ピアノの音に全身を包まれて、幸せだった。至福の時間であった。
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2019/9/2

28年ぶりオーチャードホールへ  音楽

28年ぶりにオーチャードホールへ行った。

28年前、小学校の音楽クラブに入った長女が「新世界」を演奏すると言うので、勉強のため?聴きにいったのだ。

花房晴美・チャイコフスキーピアノ協奏曲1番&ドヴォルザーク「新世界より」現田茂夫指揮・新星日響(だったと思う)。アンコールがスラブ舞曲からで、この曲がとても好きになった。その後、CDで何度も聴いた。

オーチャードホールは駅から遠いのとそれほど行きたいと思うコンサートがなかったので足が遠のいてしまった。
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今回はパーヴォ・ヤルヴィ指揮&N響でベートーベン「フィデリオ」。

もうすばらしかった!!一流の歌手の力は聴衆を圧倒してしまう。感性をゆすぶられる。1日経ってもまだボォーっとしている。

チケットを取ったのは今年1月だ

出演歌手が、ピエチョンカ、コッホと聞いて、チケットを取った。とはいえ、すぐにではなかったので、S席は残席が1〜2しかなく選択の余地がなかった。(足の具合があるので、どうしても1階になる)。

行ってみたら、前5席が舞台で潰されていたので、随分前の方でびっくり。しかも正面。舞台を見上げる格好になった。

「フィデリオ」はベートーベン唯一のオペラだ。政治犯として地下牢に閉じ込められた夫フロレスタンを妻レオノーレが男装しフィデリオとなって救出する話。

レオノーレ:アドアンヌ・ピエチョンカ
フロレスタン:ミヒャエル・シャーデ
ドン・ピツァロ:ヴォルフガング・コッホ
ロッコ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ
マルツェリーネ:モイツァ・エルトマン
ドン・フェルナンド:大西宇宙(たかおきと読むんですね)
ジャキーノ:鈴木准

新国立劇場合唱団

ピエチョンカさんはザルツブルグ音楽祭2015「フィデリオ」、ヨナス・カウフマンさんがフロレスタンの時のレオノーレ、
コッホさんは同じくカウフマンさんの「ローエングリン」や「ニュルンベルグのマイスタージンガー」「パルシファル」他、沢山共演している。

みんなカウフマンさんがらみで歌手の名前を覚えた。

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以下、素人の感想です。

譜面台は置いてない。皆、舞台を動きながら小さな演技をする。ブラウン管テレビのようなものが左右に2台置いてあった。あれ、セリフや歌詞が書いてあったのだろうか?

序曲→第一幕
マルツェリーネ役エルトマンさんが可憐で細い。なのに、声は美しくパワフル。ジャキーノの鈴木さんはやはり声が軽く感じた。

エルトマンさんをはじめとして他の歌手たちの声は、身体全体を通し舞台の板も振るわせて、こちらに届く感じしなのに、鈴木さんは空間だけを飛んでいく感じがした。

マルツェリーネの父ロッコ役ゼーリッヒさんの声は重厚だが、役柄もあって温かみを感じた。

ピエチョンカさんは、もうこの役を得意としているから、完全にフィデリオ=レオノーレ、芯の通った豊かな声だ。

コッホさんはザンバラ髪、しかもタキシードの背中なんかしわくちゃだった。いかにも精神がどこかに行ってしまっている悪役そのものだった。でも顔つきは整っていて、これ「ローエングリン」の印象と違った。ザンバラ髪、しわくちゃ服、デブなのに、かっこよかった。

(2幕はシワがのびてた。アイロンしたかな)

音楽は聴いていると、田園のようだな、英雄のようだな、と思える箇所があって、あぁベートーベン!と思った。

1幕の4重唱、メロディとバックのオーケストラの音楽が美しくて、ウルウルしてしまった。

レオノーレのアリア、夫婦の愛を歌う歌、これも良かったですねぇ。ピエチョンカさんさすがです。

囚人たちの男声合唱、私、男声合唱が好きなのだ。満足。

2幕レオノーレ序曲3番。いくつか感想を読むと普通は2幕の最初では演奏されないみたい。

この3番はザルツブルグ音楽祭2015のメスト、ウィーンフィル(クラシカジャパンで放送したのを録画)を何度も聴いているので、それに比べると、ちょっともっさりかな。あの切れ味に比べると、ちょっと不満だった。

で、あのザルツブルグの演出は台詞がなかったんだな。私は「フィデリオ」はそれしか見ていないので、1幕目に「あ、セリフがあるんだ」と思ったのだ。(無知ですみません)。

いよいよフロレスタン登場。

フロレスタン役のシャーデさんはディカプリオを超デブにした感じ(地下牢に閉じ込められて食事も与えられていないのにね)。

「ゴーット」のあの一番の聞かせどころ、「バシャーン」という音がした。誰かがチラシの束を落としたらしい。全く〜、なんだよー。

シャーデさん、声質はフォークトさんに似てるかな。この難しい歌、カウフマンさんばかり聴いているので、なんか、息継ぎとか気になった。もっと畳み掛けるように歌ってほしいとか。

歌い手が違えば歌い方もそれぞれなのに、こういうところは本当に素人でごめん

ファンファーレが鳴って、ドン・フェルナンド役大西宇宙さん登場。姿かたちのすっきりした人だ。今とても期待されているのがわかる。声はもう少し響くといいな。

フロレスタンとレオノーレの二重唱。二人で名前を呼びあう所や「言い表せない歓び」は「愛」だね。

フィナーレは大合唱は、第九のようで、胸に迫って自然と涙がこぼれた。何度も頬を手で拭った。圧倒的な音の世界だ。

そして、香港の若者とか、ロシアでプーチンに対峙している若者とか、いろいろ思い浮かんでしまった。

圧政と闘う人々が「バンザイ」と叫び、愛や徳の勝利を歌える日が来ることを願った。

終演。ブラボー・ブラビーの嵐だった。カーテンコールの写真撮影を日本でも許してほしい。

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客席を出ると、皆口々に感想を言っていた。「良かったぁ」「素晴らしかったねぇ」。皆に熱があった。

私もボォーっとしていた。

オペラ好きで知られる江川詔子さんの感想。


泣いたのは私だけではなかった。


オペラをまた見に行きたいなぁ。こういう世界一流の人の歌を聴きたいなぁ。

アンケートがあって、「今後どんな公演を希望しますか?」に無理と思いつつ「アンドレア・シェニエ、ヨナスカウフマンさんで」と書いてきた。

来年はカルメンだそうだ。カルメン、椿姫、トスカ、ばらの騎士、同じのばかり。

ドウ・マゴも久しぶり。中には入らない。
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このところ土日は全部出かけていて、さすがにくたびれた。
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