2007/10/27

超傑作『やくざ囃子』  映画

『やくざ囃子』(1954年)
文芸坐の特集でも、シネマヴェーラの特集でも、見逃し続けてきたマキノ雅弘監督作品。浅草名画座でようやく見ることが出来た。
はぁー、あまりに凄い超傑作。冒頭の船と船内の情景。簪をめぐるラブシーン。笠をめぐるラブシーン。森の中でのラブシーン。祭りの情景とお面をかぶったラブシーン。祭りと交錯するチャンバラシーン。怒濤のように次から次へと凄いシーンが出てくるのだが、ほとんど、こういう情景が撮りたいというのを、ひたすら撮りたいものを撮って繋いでいった感じなのだが、それが見事に一つのストーリーになっているのだ。やくざ映画とかで、時折、かぶいた凄いシーンが出てくることがあるけど、かぶいたシーンばかりを繋いで、しかもそれが一つのストーリー(1本の映画)にきちんとなっているという、ちょっと信じられないぐらいの純化度が高い作品。はぁー、もしかしたらマキノ作品の中でもとりわけ純化度が高いものなのかもしれない。
話そのものも、本当に純粋な、ピュアなラブストーリー。『次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊』とともに美しくてピュアな和製ラブストーリーものの極め付けかも。純愛ものばやりと言うけど、こういうのって今、あるのかなぁ・・とふと思って、ちょっと思い当たったのは、緑川ゆきの『螢火の杜へ』という少女マンガ作品。まぁ、緑川ゆきがマキノに影響を受けてるなんてことはまず無さそうだけれども、マキノ的情景を今、一番、やっているのはもしかしたらこの少女マンガ家の作品なのかも・・なんて思ったりする。
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