2008/2/2

バレンボイム氏の挑戦  イスラエルとパレスチナ、中東

ガンバれ!バレンボイム!

(ニュース)
指揮者バレンボイム氏に名誉市民権 パレスチナ自治政府
2008年01月15日10時38分 asahi.com

 イスラエルとパレスチナの和平に取り組む国際的な指揮者兼ピアニストのダニエル・バレンボイム氏(65)にこのほど、パレスチナ自治政府から名誉の「市民権」と「パスポート」が贈られた。

 アルゼンチン生まれのユダヤ人でイスラエル国籍の同氏は12日、市民権授与が発表されたパレスチナ自治区ヨルダン川西岸のラマラで「イスラエルとパレスチナの人々の運命はつながっている。私が市民権を得られるのは、共存が可能だということを示している」と述べた。

 同氏はパレスチナ出身の思想家、故エドワード・サイード氏との出会いをきっかけに、アラブとイスラエルの若者の混成オーケストラを99年に結成した。「相手の言葉に耳を傾けなければならない。互いへの無知こそが、平和を遠ざける」というのが持論。ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)のヒトラーが愛好したワグナーの作品を01年にイスラエルで演奏するなど、タブーの打破も試みている。

 04年には、世界的な貢献を認めるイスラエルの「ウルフ賞」を贈られた際の記念演説で「(ホロコーストなど)抑圧に満ちた歴史を持つユダヤ人が、隣人の苦難に無関心でいられるのか」とパレスチナ占領を批判し、イスラエル政府を困惑させた。

 パレスチナ国家に反対するイスラエルの右派からは目の敵にされ、「イスラエルの市民権を取り上げろ」と叫ぶ国会議員も出ている。
http://www.asahi.com/international/update/0115/TKY200801150052.html


【音楽の政治学】バレンボイムの“正論” パレスチナ
1月27日15時31分配信 産経新聞

1月12日、パレスチナ自治区ラマラで開いたコンサートで、ベートーベンのピアノソナタを弾くダニエル・バレンボイム氏(撮影・村上大介)
 「イスラエルとパレスチナ、ふたつの人々の運命は結びつけられている。軍事的解決はないのだ。私は今夜、ラマラの人々のためにピアノを弾きに来た」

 ドイツのベルリン州立歌劇場の音楽総監督、ダニエル・バレンボイム氏(65)は今月12日夜、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで開いたピアノ・リサイタルでこう語り、大喝采を浴びた。

 著名なユダヤ系ピアニストで指揮者としても活躍する氏はイスラエル人でありながら、自国のパレスチナ占領政策を、「倫理的におぞましく、戦略的に誤っている」と痛烈に批判する。

 2004年、人々の友好に貢献した功績に与えられるイスラエルのヴォルフ賞を受賞したときのこと。氏は同国国会で行われた受賞演説でイスラエル独立宣言を読み上げ、こう続けた。

 「心の痛みを感じながら、皆さんに問いかけたい。征服と支配の立場が果たして、イスラエルの独立宣言にかなっているのか。他民族の原則的な権利を犠牲にすることが代償なら、ひとつの民族の独立に道理というものがあるのか。ユダヤ人の歴史は苦難と迫害に満ちているが、隣の民族の権利と苦難に冷淡であってよいのか」と。会場にはどよめきが広がった。

 氏はこうした信念を行動に移し、1999年には、イスラエルとアラブの若い演奏家で組織する「ウエスト・イースタン・ディバン・オーケストラ」を創設、毎夏、世界各地に演奏旅行している。イスラエルとレバノン、シリア、ヨルダン、パレスチナなどの若者が参加、2005年にはついに、ラマラでのコンサートを実現させ、記念碑的な演奏はDVDに収録された。

 12日のリサイタルは、ドイツの篤志家たちからパレスチナにコンサート・ピアノが寄贈されたのを記念したもので、バレンボイム氏はベートーベンのソナタ3曲を演奏し、席上、パレスチナ自治政府から氏に「名誉市民権」と「パレスチナ旅券」が授与されたことが公表された。

 バレンボイム氏は演奏後の記者会見で、「音楽は政治的問題を解決できない。だが、知ること、理解し合うこと、それがなければ何も始まらない」と共存への信念を改めて強調した。

 最近は、音楽の活動拠点でも闘っている。冷戦の名残であるベルリンの東西3つの歌劇場の統廃合問題では、「ドイツ人は『首都』が何たるかを分かっていない。ベルリンはかつてビスマルクとヒトラーが支配した。この街が(旧東西ベルリンの雰囲気を残す)多様な音楽文化を失えば(文化の薫りが薄い巨大商業都市の)フランクフルトと同じになってしまう」と叫ぶ。

 戦後約60年たった今も反ユダヤ主義の苦い記憶とナチス問題を克服しきれていない首都でのこうした主張は、ドイツ人の耳にどう響いているのだろうか。(ヨルダン川西岸ラマラ 村上大介、ベルリン 黒沢潤)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000920-san-ent
0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ