2005/5/11

文化映画『手筒』について  映画

新宿ゴールデン街劇場で20日に上映される『手筒』とはどんな映画かと言うと・・
愛知県豊川の手筒花火の催しを記録した「文化映画」である。手筒花火とは打ち上げ花火とは違い、手にもって花火を飛ばす。危険なので一時期、禁止されたりしたこともあるらしい。
この伝統行事に惚れ込んだ園八雲監督が3年にわたり取材して撮影。最初の2年はロケハンとして撮ったのだという。そして、3年目に2台のカメラで本番の撮影を行ない、20分程度の作品にまとめた。
危険な撮影で、映画スタッフは全員、大なり小なり火傷を負ったという。無傷の者はいなかった(!)。
内容はただただ手筒花火の行事の模様を追いかけたものである。
園監督は若くして亡くなった。この映画が遺作であるらしい。

この映画、実は何年か前に湯布院映画祭で上映されたのだ。
それも監督がいきなり映画祭の関係者のもとに作品をもってきて俺の映画を上映してくれと頼みに来たのだという。普通、公募でもなんでもなくてそんなことを頼みに来る人間を相手にしないものだろうが、湯布院の関係者は映画好きでそれなりに酔狂な人達なのか、とりあえず見るだけ見てみようと見たらしい。
実はその年、亡くなられた相米慎二監督の映画の特集上映が、またやはり亡くなられた脚本家、斉藤博氏の作品の特集上映が、合わせて企画されていた。その合間にちょうど少し、あいた時間があったのだという。
関係者は『手筒』を見て、これ、『ションベンライダー』と一緒にあき時間に上映するのにぴったりじゃないかと思ったらしい。
実際、この作品は『ションベンライダー』とそのままつなげて上映したとしてもおかしくないものだったのだ。
そして、本当に相米特集と斉藤博特集の合間に『手筒』は上映された。
湯布院に集まった映画業界関係者の人達は「日本映画の知られざる傑作」をそこで発見したのだ。
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