2010/11/15

『パートナーズ』  映画

『パートナーズ』(監督 下村優、脚本 荒井晴彦、井上淳一)
大塚ちひろが演じるヒロインのシンガーのほうは魅力的なんだけど、肝心の盲導犬を学ぶ主人公の青年があまりに精彩が無さ過ぎるなあ・・と思って見ていたら、いかにも草食系の女性にうぶな青年と、すれたシンガーの女性との恋愛という、なかなか成立しにくような恋愛の話を、間に盲導犬を介在させることでリアリティあるものとして成立させていて、これがやはり荒井晴彦の脚本のテクニックなのかなあ、うまいなあと思う。間に介在させるのが、たとえば別の男だったりしたら、三角関係の話になり、もっとドロドロしてくるのかもしれないが、犬であるだけに、さわやかな印象の作品にも成り得ている。犬を題材にして、観客がさわやかな印象になれるものを・・というのが企画の意図するものなのだったら、プロとしては見事なこなし方で、さすがプロだなあとも言える。
だけれども、うまいなあと思う一方で、そこが逆に物足りないと感じられるのかもしれないと思う。つまり、これでは、作り手の人達は本当はもっと別のことをやりたいんだけど、与えられた(依頼された)仕事がこういうものだったので、プロのテクニックでこなしたのではないだろうかという疑念も生じてきてしまったというのか。
そんな感じで、面白かったんだけど、なんか、ちょっと微妙な気持ちになる、どこか、乗れないものも感じるという、妙な鑑賞体験になってしまいました。

あと、歌をえんえんと聞かせるのは、長過ぎ。いや、これが、この映画のためにつくられた全くのオリジナル曲ということなのだったら、それだけ聞かせるのもありだと思うんだけど、カヴァー曲なんだもの・・。
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