2005/5/24

拉致家族会はこの際、座り込みの運動をしたらどうか  時事問題

個人的には北朝鮮への経済制裁には疑問を感じるところはあるのですが、改正船舶油濁損害賠償保障法が施行されても万景峰号が入港してくるような状況は見過ごせません。
拉致家族会とその支援者の人達は政府に経済制裁を求めるなら、そうした運動をもっと実効力のあるものにしていくにはどうすればいいのかを考えてみたらどうでしょうか。(もちろん考えていらっしゃるのでしょうが。)
新潟西港へ駆け付けるのもいいのですが、マスコミの万景峰号入港のニュースでの反対運動の扱いは小さかったようです。
自分は左よりの人間なのですが、自分が拉致家族の立場だったらどうしただろうと考えてみました。
自分は左翼なのでどうしても左翼運動的な発想になってしまうのですが、自分なら水俣病の闘争のように座り込みの運動を考えると思います。
国会議事堂なり首相官邸の前に張り付いて、小泉首相が交渉に応じてくれるまで動きませんと、そうした運動をするしか、こうなったらないと考えたように思います。
何日も続けていれば、マスコミも無視できなくなるのではないでしょうか。
あるいは、薬害エイズの運動のように「人間の鎖」で国会議事堂を囲むとか。
余談ながら、薬害エイズの、「人間の鎖」で厚生省を取り囲んだ運動は自分も参加しましたが、今年の7月24日はちょうどその薬害エイズ「人間の鎖」の日から10周年に当たります。
拉致家族会は、座り込みや「人間の鎖」の運動を呼びかけてみてはいかがかでしょうか。
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2005/5/24

鎌倉「九条の会」、市の後援取り消しに抗議  ニュース

*取り消すなら最初から認めるなよという気がする話だが、鎌倉市といえば神奈川4区。小泉首相(神奈川11区)のすぐ隣の選挙区だからなあ。というようなことももしかしたらこのゴタゴタの背後にあるのだろうか?

(ニュース)
井上ひさしさん、鎌倉市長に抗議へ 講演会の後援撤回で
2005年05月23日19時12分
 6月に神奈川県鎌倉市内で開かれる「鎌倉・九条の会」の発足記念講演会について、同市がいったん名義後援を決定しながら取り消した。これに抗議して、呼びかけ人の作家井上ひさしさんらが26日、石渡徳一市長と面談し、取り消しの撤回を求める。

 同会によると、昨年6月に平和憲法を守ろう、と井上さん、哲学者の梅原猛さん、作家の大江健三郎さんら9人により「九条の会」が結成された。この動きを受けて鎌倉在住の井上さん、経済評論家の内橋克人さん、医師なだいなださんが呼びかけて「鎌倉・九条の会」を6月10日に正式発足させる。記念講演会には元首相夫人の三木睦子さんも参加する。

 鎌倉市は全国に先駆けて58年に平和都市宣言をしていることもあり、同会は講演会の後援を3月16日に市に申し込み、同29日に決定された。ところが市は4月28日付で決定を取り消し、5月2日に配達証明郵便で会に送った。会は決定文を市に返し、市が保管している。

 市は後援取り消しの理由を「市後援取り扱い指針の後援除外規定である『宗教性または政治性を含むもの』にあたる」と決定文で説明。同会は「憲法には公務員が憲法を尊重し擁護する義務が規定されている。行政が1カ月もしないで後援を取り消すのは異常で納得できない」と反論しており、井上さんは言論集会の自由など憲法にのっとって抗議し、取り消しの撤回を求めるという。
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2005/5/23

ダルデンヌ兄弟、2度目のカンヌパルムドール  映画

カンヌ映画祭パルムドールはダルデンヌ兄弟の『ザ・チャイルド』。『ロゼッタ』に続き、2度目だ。地味な作風なのに、やけにカンヌで人気あるなあ。好きな監督たちだからいいですけど。

(ニュース)
<第58回カンヌ国際映画祭>最高賞受賞兄弟「イラク人質記者に捧げたい」

仏時間21日、コンペティション部門の受賞結果が発表され、最高賞に当たるパルムドールにリュック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ兄弟のベルギー映画『ザ・チャイルド』が選ばれ、プレゼンターの“オスカー受賞コンビ”米俳優モーガン・フリーマンとヒラリー・スワンクから記念の盾を受け取った。ダルデンヌ兄弟のパルム・ドール受賞は、99年の『ロゼッタ』に続き、2度目となる。
 今年、映画祭のメーン会場であるシアター・ルミエール正面には、イラクで人質となっている仏人女性記者2人と運転手の解放を願って3人の写真が掲げられているが、ダルデンヌ兄弟は「この受賞を、現在、人質となっている彼らに捧げたい」と語った。
 次点に当たるグランプリには、批評家からの人気も高かったジム・ジャームッシュ監督の『ブロークン・フラワーズ』が受賞。壇上でジャームッシュ監督は、自分の作品を選んでくれたエミール・クストリッツァ監督たち“ストレンジな審査員(byジャームッシュ)”に感謝しつつ、同じコンペティション部門で競うことになったデビッド・クローネンバーグ監督や侯孝賢監督らの名前を挙げ「僕は20年前に映画を作り始めた時からあなたたちの映画から学んだ、あなたたちの生徒です。こうして同じ場に自分の作品が上映されたことを誇りに思う」と日本式のお辞儀をしながら礼を述べ、受賞を逃した監督たちへの敬意を示した。
 優秀男優賞は映画『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』で監督デビューも果たした米俳優トミー・リー・ジョーンズが受賞。同作品では、映画『アモーレス・ペロス』で知られるギジェルモ・アリアガ・ホルダンが脚本賞も獲得し、Wでの受賞となった。ジョーンズは「名誉ある映画祭でこんな賞を頂けるなんて、本当に驚いた。これからも、できれば映画を作り続けていきたい」と笑顔を見せた。
なお、日本から出品されていた小林政広監督『バッシング』は賞を逃した。以下、受賞結果は次の通り。
・パルム・ドール
『ザ・チャイルド』
 リュック&ジャン・ピエール・ダルデンヌ
・グランプリ
『ブロークン・フラワー』
ジム・ジャームッシュ
・優秀女優賞
アナ・ラスロ
(『フリーー・ゾーン』アモス・ギタイ)
・優秀男優賞
トミー・リー・ジョーンズ
(『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』 トミー・リー・ジョーンズ)
・監督賞
ミハエル・ハネケ
(『ヒドゥン』)
・脚本賞
 ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
(『メルキダス・エスキラーダの3回の埋葬』)
[ 5月22日21時16分 更新 ]
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2005/5/22

小林政広監督  映画

フジテレビのETV特集で、カンヌ映画祭コンペで『バッシング』が上映され話題になっている小林政広監督の半生を簡単に紹介していたのだが、ピンク映画の脚本を書いていたというところはカット。隠すなよ〜。
でも、ピンク出身の実力派監督が評価されるのは嬉しいことではあるが。
ピンク映画監督の個人的イチオシの今岡信治監督も一般映画を撮って世間の話題になってほしいものです。
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2005/5/22

再び靖国神社に関して  時事問題

以下の「曇りのち晴れ」さんのブログの「靖国を考える」へのレスで書いたことですが、付け足します。
http://blog.livedoor.jp/p-6126012/archives/22525495.html

僕は靖国神社に行ったことがないので、展示などを直に見たわけではないんですが、虎哲さんとは逆で、A級戦犯の合祀に限ってとりわけ引っかかりを感じています。
展示については、戦争美化だと受け取るか、こうした戦争を繰り返してはならないと受け取るかは、見る人の主観によるものであるように思います。つまり、展示はひとつの見方を見る人に提示しているに過ぎず、そうした見方をしなさいと見る人に押し付けているとまでは言えないと思うのです。
しかし、合祀に限って問題ではないかと感じるのは、合祀したことによって人々が参拝する行為が他の英霊たちと一緒にA級戦犯の人達も合わせて鎮魂するという意味合いのものになってしまったと思うからです。それでは、東京裁判史観を否定してA級戦犯の人達の名誉を回復しようというひとつの見解を、参拝する人達に押し付けてしまっているのではないか。

以上がレスで書いたことなのですが、付け加えると、民主主義の原則からいって、靖国神社の遊就館で東京裁判史観を否定する観点からの展示が行われていたとしても、どの博物館でもその博物館の人間の主観で展示を行っていいように認めるべきものかと思います。その展示を見て、賛同するか否かは見る人それぞれの判断に束ねられるものであり、また参拝だけをして展示は見ないで帰って来ることを選択することも出来ます。
しかし、A級戦犯が合祀されているとなると、参拝する人は自動的に合わせてA級戦犯の人達を慰魂することになってしまう点に引っかかりを感じてしまうのです。
これがたとえば靖国神社の隣にA級戦犯の人達を讃える碑を建立したならば、そちらも合わせて参拝するかどうかは個人の選択に任せることが可能になったと思うのです。
神道上の概念から分祀は出来ないという話もあるようですので、実際には分祀は難しいのかも知れませんが、やはり合祀してしまったことに配慮が足りないところがあったように感じます。
もちろん、東京裁判史観を否定する歴史観の人がいても当然だし、全くかまわないと思います。しかし、そうした歴史観を国民すべてが共有するべきだみたいにひとつの価値観を押し付けようとするならば、それは民主主義の原則に反することではないでしょうか。
これは自虐史観、あるいはマルクス主義史観の場合も全く同様に思います。そういう歴史観をもつ人がいてもいいが、全ての人がそうした歴史観を共有しようと押し付けるのは間違いだと思います。
たとえば「つくる会」教科書を採択するか否かは現場の教育委員会や教師の判断に任せるべき筋合いのことであり、採択させないようにする運動などをして外部から圧力をかけるのはどうかと思います。
歴史教科書については検定制度自体をやめてしまい、「つくる会」教科書、自虐史観と言われるアジアへの加害行為に頁をさいた教科書とがそれぞれある中から自由に現場の教育委員会や教師に選択させるようにするべきで、教え方について外部から口出しをするのはなるべくさけるようにした方がいいのではないでしょうか。
東京裁判史観を否定する歴史観の人も、自虐史観、あるいはマルクス主義史観の人もいて喧々諤々の議論をしている。それが健全な民主主義のあり方だと思います。
中国や韓国のように単一の歴史観を国民に押し付けるのはおかしいと思います。

*なお、前回の投稿をリンクしておきます。
5月7日付「なぜ首相の靖国神社参拝が問題なのか」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/130.html



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2005/5/22

ハマースがファタハ批判  イスラエルとパレスチナ、中東

*ハマースが武装闘争を再開した背景にこんなこともあるらしい。

(ニュース)
ハマースがファタハ批判(5月21日)
 20日夜、ガザで記者会見を開いたハマース幹部のマハムード・ザッハールはファタハが
「地方評議会選挙結果を捏造し、ハマースの勝利を強奪しようと陰謀をめぐらしている」
と批判。
 パレスチナ司法裁判所はこれより先、ラファハ(下記記事参照)に続き、ブレイジュ難民キャンプ、ベート・ラヒヤ市の各評議会選挙において不正行為があったとして選挙結果を無効と宣言、再選挙実施を命令している。ザッハールは
「ハマースに対するこのような圧力が続くなら、(イスラエルとの事実上の停戦をもたらした)カイロ交渉における合意についても見直す」
と語り、対イスラエル攻撃を激化させてPAを苦しい立場に追い込む可能性を示唆した。
 1990年代のアルジェリアでは、対仏独立闘争以来一貫して権力の座にあった国民戦線がイスラム復興主義の救国戦線FISに選挙で敗れた後、軍部が介入し選挙結果を無効にしてFISを解散させた。その後過激なイスラム勢力が地下運動化し、血まみれの内戦に突入していったことがある。
 1950年代の発足以来、アルジェリア国民戦線の影響を強く受けてきたファタハも、地盤を脅かし始めたハマースに対して同じように強硬な立場をとり、パレスチナ社会でも血まみれの同胞殺しが始まるようなことがなければ良いが。
 なお、20日もガザ中部の入植地をハマースなどの武装ゲリラが攻撃し、イスラエル軍により射殺されるなど、実際に停戦を脅かす危険な状況が続いている。
 ハマースがここに来て対イスラエル攻撃を再開し始めた背景にザッハールの警告があるとすれば事態は一層深刻だ。
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2005/5/21

森崎東監督のケン・ローチ作品評  映画

『週刊金曜日』最新号に載っている、森崎東監督によるケン・ローチの『やさしくキスをして』の評が興味深い。
自分はまだ見ていないのでこの作品については何も言えないが、やはりケン・ローチ監督、単純に「差別はいけない」といったことを描いたテーマ主義の作品ではないようだ。
具体的な描写がテーマからはみ出してしまい、テーマ主義をこえてしまうのがこの監督の作品の凄さであると思う。
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2005/5/20

なぜ万景峰号が相変わらず入港してくるのか?  ニュース

*以前に、4月25日付記事「北朝鮮への経済制裁は効果的な政策なのだろうか」(記事カテゴリは時事問題 )で書いたように、僕は日本が北朝鮮へ経済制裁を行うことには有効な政策なのだろうかという点で疑問を持っているのだけれども、北朝鮮への密輸を厳重に取り締まることには賛成なので改正船舶油濁損害賠償保障法施行はいいことかと思っていたのだけど、なぜか、相変わらず万景峰号は入港してくる模様。しかも、下記のニュースでは、朝鮮総連の「改正船舶油濁損害賠償保障法の関係で運航できなかった分を取り戻すために過密スケジュールになった」という証言も報道されている。これはつまりは運航できなかった分を取り戻すだけの密輸をまとめて行うという意味なのだろうか!?(そういう意味かと僕は思ったのですが、違うのでしょうか?)
なんでこんなことになっているのだろうか?と思い、「救う会」ニュースを見たら、下記のような記事がありました。


(ニュース)
万景峰号が出港、今後しばらく過密スケジュール
 5か月ぶりに新潟市の新潟西港に入港していた北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)92」号が19日午前、朝鮮大学校の学生ら在日朝鮮人203人と、食料品などの貨物約100トンを乗せ、北朝鮮の元山(ウォンサン)港に向けて出港した。
 県警の厳戒態勢が敷かれ報道関係者約30人が見守る中、学生らは複雑な表情で乗船した。岸壁周辺では、朝から右翼団体の街宣車が同船の入港反対を訴えた。
 同船の今後の新潟西港への入港予定日は23、30日、6月4、10、27日。4日は異例の日帰りだが、その他は翌日の出港予定。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は「改正船舶油濁損害賠償保障法の関係で運航できなかった分を取り戻すために過密スケジュールになった」としている。
(読売新聞) - 5月19日12時23分更新


(救う会全国協議会ニュース)
(2005.05.18-2)
■北朝鮮船舶に対する国交省のずさんな保険審査について
 改正船舶油濁損害賠償保障法にもとづく審査について産経新聞が報道したが、救う会がその後、情報を集めた結果、現時点で以下のことが判明した。

平成17年5月17日 救う会事務局

 国交省海事局は、北朝鮮船舶20隻について改正船舶油濁損害賠償保障法(改正油濁法)にもとづく船主責任保険(PI保険)の審査を行いすべてパスさせたが、審査は極めてずさんなものだったことが判明した。

 18隻が契約している保険会社、MMIAニュージーランドは3月18日に審査をパスし入港証明書が交付された(3月に16隻、4月に2隻)。

 また、5月11日、万景峰号を含む2隻の船舶も、バミューダ登記の保険会社、SEPIAが審査をパスし、入港証明書が交付された。

 しかし、MMIAニュージーランドのオーナー、ポール・ランキンは過去に支払い拒否を繰り返している国際詐欺師であることが、海上保安庁と外務省の調査で明らかになった。

 それを産経新聞が5月15日1面トップで報道した。

 なお、外務省の調査は国交省側が審査終了後に同社への疑念が広まったのを受け審査の正当さを補強するべく急遽依頼したのだが、逆の結果が出た。

 ニュージーランドの新聞 「The Press」 が3月4日に外務省の調査について詳しく報じている。そこでニュージーランド保険会社幹部は、「(同社は)外国で活動しておりニュージーランドの評判が落ちる」等と語っている。

 国交省内部でも、「国際的詐欺師と北朝鮮が組んで改正油濁法をザル法にしようとしている」という評価がある。

 MMIAニュージーランドは2004年6月に設立されたことなどから、北朝鮮が改正油濁法施行をにらみポール・ランキンに接触して作らせた保険会社ではないかという見方もある。

 なぜ、国交省海事局がこのようなずさんな審査をしたのかは不明だが、「永田町から速くせよという風が吹いていた」と話す関係者有り。なおランキンは今年1月、日本人弁護士を連れて海事局を訪問している。

 万景峰他1隻はバミューダ登記の保険会社SEPIAと契約し国交省審査を通ったが、同社はポール・ランキンの娘婿の会社であるとの情報もある。
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2005/5/19

受取人不明  映画

韓流フィルムフェスティバルで『受取人不明』を鑑賞。
相変わらずのキム・ギドク節というのか、本当に全く思いもよらないような展開を次々するのにあきれました。この監督の狂気はただ事ではないですね。
政治など、シビアな現実の局面で韓国流の考え方が通用するものだろうか?ということはさておき、映画表現という面では韓国流のものが他にない独自の面白さを獲得していることはたしかかと思います。
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2005/5/19

アッバス議長は希望を持って語るのだけど  イスラエルとパレスチナ、中東

アッバス議長は楽観的な(?)見通しを語るが、ハマスが政権をとったら武力闘争に逆戻りする可能性はかなりありそうな気がする。
またイスラエル側もロードマップにそって入植地からの撤退をしてほしいと思うのだけど、どうも断固として入植地を守ろうと頑張っている人達がいて、シャロン政権も西岸の入植地を拡大すると言い出しているようだ。
まだまだ難しそうですね。
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2005/5/19

パレスチナ、アッバス議長、NHKで語る(2)  イスラエルとパレスチナ、中東

 <ガザから撤退する一方で、入植地の拡大を行い、壁建設をしています。イスラエルの政策のパッケージになったような現状をどのように捉えるか?>
「それは平和を望まない者の戦略です。
 平和を望む者は入植地を拡大したりはしません。矛盾しています。
 ガザ地区の入植地から出て行きながら、西岸では入植地を拡大するなんて一体何を考えているのでしょうか。
 パレスチナ人は毎日のように土地を奪われ、入植地が建設されるのを目の当たりにすれば、平和への希望を失ってしまいます。
 イスラエルがパレスチナの土地に侵入して家を建て、自分のものだと言って、既成事実を積み上げようとするなら、何の解決にもなりません。
 問題を本当に解決したいのであれば、まずイスラエルがパレスチナ人の権利を認めるべきです。私達もイスラエルの領土と存在を認めます。
 お互いに平和と安全の下、暮らしていけるのです。
 イスラエルは、平和には対価が必要だということを理解すべきです。
 イスラエルがパレスチナの土地から撤退すれば、私達は彼らを正常な国として承認します」
 <パレスチナの人々は、首脳会談が開かれても何にも変わっていないという気持ちが強いのではありませんか?>
「イスラエルは連日続けている入植地や壁の建設を止めるべきです。
 壁は人種差別につながります。あんな壁があってはいけません。
 壁は暴力を止めることも、武力衝突を止めることもできないのです。
 その一方で、壁は相互の信頼を断ち切ってしまうのです。
 パレスチナとイスラエルの人々が共に安全で平和に暮らすために信頼関係を築かねばなりません」
 <米の姿勢を公平で公正だと感じていますか?>
「公正だとまでは言えません。
 ブッシュ大統領は、和平の実現に真剣であるとは思います。
 ただ本当に公正かどうかは最終的な交渉が始まった時に分かるでしょう。
 その時、米の態度が公正かつ公平か、それともイスラエルびいきか、分かるはずです」
 <アラファト議長に対しては、テロを抑え込まないと交渉相手にしなかった。一方で入植地をロードマップに反して拡大するシャロン首相に対しては何の罰則も与えない米の姿勢は?>
「まさにその点が最大の問題なのです。
 米はイスラエルも同じように扱うべきです。
 一方が過ちを犯した時、それを罰するならば、もう一方が過ちを犯した時も罰するべきです。
 しかし米はそうはしていません。
 アラファト議長がイスラエルによって三年間も軟禁状態におかれましたが、米はその責任をアラファト議長になすり付けました。
 シャロン首相は実に多くの過ちをパレスチナ人に対して犯しているのですよ」
 <合意までかなり近づいた所まである一時来ていましたが、この四年余りの間にこれだけ事態が悪化しました>
「今後できるだけの努力をしていきます。ただ私の力だけでは不可能です。
 イスラエル側の協力が欠かせません。
 この紛争は百年以上続いてきたのですから、一週間や二週間程度の会談で全てを解決することなど不可能です。交渉は続けなければなりません」
 <対話と圧力が必要だという声も聞こえて来るんですが、本当に対話だけで和平は可能ですか?>
「私達が求めているのは、対話と交渉です。
 圧力はむしろイスラエルの国民がシャロン首相に対してかけるべきでしょう。
 国際社会と超大国もシャロン首相に圧力をかけるべきです。
 私達は暴力に訴えたいとは考えていません。
 世界はそのことを理解して欲しい。
 もし国際社会の助けがなければ、私達は希望を失ってしまうでしょう。
 希望を失った人々を抑えることはできません。
 世界はパレスチナ人の希望を奪ってはなりません。
 今私達には希望があります。暴力の文化と決別したのです。
 パレスチナ人が希望を失わず、権利を回復するために助けが必要です。
 それはイスラエルの問題でもあり、また全世界の問題でもあると言えるでしょう」
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2005/5/19

パレスチナ、アッバス議長、NHKで語る(1)  イスラエルとパレスチナ、中東

「和平は近づいたのか〜パレスチナ・アッバス議長〜」
NHKクローズアップ現代(2005.5.16(月)放映)
 
 <今の状況をどのように捉えているか?>
「事態は沈静化しており、衝突は収まっています。
 確かに双方の一部で問題は起きています。
 しかし、暴力はほとんど抑えられています。
 ごく一部のグループが和平プロセスを妨害しようとしているだけです。
 我々はこうした行動を阻止するため全力を尽くしており、いずれ成功するでしょう」
「今もイスラエルの軍事作戦は続き、攻撃が行われています。
 しかし、これまでとは状況は違います。
 イスラエル軍による拘束や殺害は単発的なものです。
 イスラエルとは日常的に連絡を取り合っています。
 状況を把握し、暴力行為を阻止するためです。
 ただ決して楽観はできません。
 再び暴力が激化する可能性もあります。
 私達は治安の確保と和平プロセスの進展を望んでいます。
 その実現は私達パレスチナとイスラエルの出方しだいです」
 <アラファト議長と武装闘争にも参加された経験をお持ちですけども、何故和平の道は対話でしかないと信じるようになられたんでしょうか?>
「確かに私はパレスチナの解放闘争を始めたメンバーの一人です。
 当初は武力を用い、武力に頼っていました。
 それが和平を実現するための手段だったのです。
 戦うこと自体が目的だったわけではありません。
 私達が武装闘争を始めたのは、和平を実現するためであり、イスラエルに交渉相手と認めさせるためだったのです。
 その後私は、イスラエルの人々や世界各地のユダヤ人に
 共存の必要性を呼びかけてきました。
 パレスチナ暫定自治に関する交渉にも責任者として臨みました。
 交渉はうまく合意に達し、私は和平プロセスに関する
 イスラエルとの全ての合意文書に署名しています。
 対話によってこそ和平は実現されるという考えを早くから持っていました。
 私達パレスチナ人は難民として祖国を追われた当初は、国際社会は私達のことに関心を持ってくれませんでした。
 だから世界の関心を引くために武装闘争という手段を用いたのです。
 私の政治手法は交渉と外交努力を基にしています。
 武装闘争の路線には戻りません。
 平和を信望し、民主主義を信じていることを世界に証明したいと思います」
 <議長に就任されてからパレスチナ内部のまとまりを維持していく難しさは?>
「議長になってから私達は様々な声に耳を傾け、多くの取り組みを進めてきました。
 民主主義の実践や治安機関の統合、それに経済や財政、司法の改革を始めました。
 これらの全てについて実際に行動を起こしたのです。
 更に治安機関の人事刷新にも取り組み、多くの幹部を交代させました。
 改革は進んでいます。確かに困難ではありますが、今後も続けていきます。
 短い期間にしては、成果は十分挙がっていると思います」
 <パレスチナ過激派による迫撃砲・ロケット弾による入植地・イスラエル領への攻撃が続いている。法律的にみて、武器を持つことが許されるのは治安当局だけだと繰り返し仰っているが、もし武装解除という方法を強権的に行うことによって、内部対立、内戦という事態を懸念されているんでしょうか?>
「それを強行すれば内戦が起きる可能性もあるでしょう。
 私達は治安機関以外が武器を所持することを禁止しています。
 そして過激派を政治組織に移行させることにしています。
 パレスチナの各組織は、こうした方針に同意しているのですから、パレスチナ人同士が武力で対決することはなくなるはずです」
 <ハマスが七月の自治評議会選挙でも躍進すると議長にとって誤算ですか?>
「そうは思いません。
 私達自身が民主的なプロセスを受け入れた以上、民主主義のルール、つまり投票の結果を受け入れなければなりません。
 人々の決定はどんな結果でも受け入れる。それが民主主義というものです。
 イスラエルの外相は、ハマスが選挙で勢力を拡大したら、ガザからの撤退を中止すると言いましたが、非民主的な発言です。
 自分の都合に合わせた民主主義など受け入れられません」
 <これだけハマスへの支持が集まるというのは、今の指導者、これまでの指導者に対する不満が強いという表れ。今までの何が間違っていたとお考えですか?>
「指導部への不満が、ハマスが人々の支持を集めている要因の一つかもしれません。ですから私達は改革を主張しているんです」
 <ガザ撤退が最初で最後になる恐れを持っていらっしゃいませんか?>
「シャロン首相自身も占領地から撤退するのは、ガザが最初で最後だと考えているかもしれません。そんなことは受け入れられません。
 米にもイスラエルにも、この考えは伝えています。
 和平への進め方を定めたロードマップに沿って、ガザからの撤退の後、西岸からも撤退しなければならないのです」
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2005/5/16

小泉首相、アッバス議長会談  イスラエルとパレスチナ、中東

*日本、イスラエル、パレスチナの3首脳会談を東京で開催とあるが、果たして日本にまとめられるのだろうか?

(ニュース)
小泉首相、1億ドルのパレスチナ支援を表明

共同会見を終え、握手する小泉首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長  小泉首相は16日、首相官邸でパレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、総額約1億ドルのパレスチナ支援を表明した。

 また、中東和平に向けて、日本、イスラエル、パレスチナの3首脳会談を東京で開催する可能性を探ることで一致した。

 首相は会談で、中東和平実現に対するアッバス議長の取り組みを積極的に支持する考えを伝えた。議長は、中東和平への日本の一層の支援を求めた。首相は、今年度中にパレスチナ自治政府との閣僚級会議を東京で開くことを提案した。

 また、アッバス議長は、3首脳会談について「東京で出来る機会があれば喜んで応じたい」と表明した。首相も「日本で私と会談したいなら、喜んでその場を設けたい」と述べた。

 アッバス議長は首相にパレスチナ訪問を招請し、首相は「できるだけ近い機会に訪問したい」と応じた。

 首相は会談後の共同記者会見で、イスラエルのシャロン首相が6月にも来日することを踏まえ、「パレスチナ、イスラエル両国に偏ることなく、両国の平和共存に向けた努力を積極的にしていきたい」と述べた。

 アッバス議長は日本の役割について「経済的に重要な支援を行っているが、政治的な影響力も行使して欲しい。日本は地域の国々とバランスの取れた関係を持ち、それが出来ると思う」と期待感を表明した。

 パレスチナ自治政府議長の来日は、2000年8月のアラファト氏以来。
(読売新聞) - 5月16日21時29分更新

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2005/5/16

アッバス議長、「クローズアップ現代」に出演  イスラエルとパレスチナ、中東

*「クローズアップ現代」にはアッバス議長出演予定です。

NHK「クローズアップ現代」
5月16日(月)放送予定
和平は近づいたのか
〜パレスチナ・アッバス議長〜

暴力の応酬が続いてきたイスラエルとパレスチナ。糸口が見えなかった和平への道筋にいま新たな望みが出てきた。その期待を背負っているのがマハムード・アッバス氏だ。長年パレスチナに君臨してきたカリスマ、アラファト議長の死後、パレスチナ暫定自治政府の新たな議長に就任した。アラファト前議長とは対照的に、アッバス議長は武装闘争の停止と対話を通じた和平の実現を強く訴えてきた。2月にはイスラエルと双方の暴力停止で合意し、イスラエルに拘束されていたパレスチナ人の一部釈放も実現させた。しかしその一方で、イスラエルのヨルダン川西岸での一方的な入植地拡大の動きを止めることが出来ず、パレスチナ過激派からは「弱腰外交」と厳しく非難されている。「非暴力」と「対話」で、パレスチナ国家は樹立できるのか。来日したアッバス議長に聞く。
(NO.2080)

VTR出演 : パレスチナ マハムード・アッバス議長  

   
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2005/5/16

アッバス議長来日  イスラエルとパレスチナ、中東

*せっかくパレスチナのアッバス議長が来日しているのに小泉首相はお会いにならないのでしょうか。扱いが小さすぎるような気がします。

と思いきや、NHK、7時のニュースを見たら、アッバス議長と小泉首相、会っていましたね。


(ニュース)
パレスチナ:「評議会選、予定通り」アッバス議長が強調

 パレスチナ自治政府のマハムード・アッバス議長が15日、議長就任後初めて来日し、東京都内のホテルで毎日新聞との会見に応じた。アッバス議長は、7月17日に予定されている評議会(国会に相当)選挙について「予定通り実施される」と語った。議長の支持母体・パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ内からイスラム原理主義組織「ハマス」の躍進を懸念して選挙延期を求める声が出る中、議長は改めて予定通りの実施を強調したもの。選挙による政治的安定を優先する考えを示したものとみられる。
 アッバス議長は自身のファタハの得票予想について、「多数を取れると思う。ただ、決めるのは国民自身だ」と語った。また、イスラエルが要求している選挙前のハマスの武装解除については、「(ハマスが)将来的に政治組織になるのは可能だ。現段階は(武装解除を)できていないが、解除のために努力していきたい」と語り、ハマスの政治勢力への転換に期待を表明した。
 また、議長就任から4カ月の成果については、「治安は100%ではないが、95%は安定している」と2月の武装組織との停戦合意など、治安面の成功に自信をのぞかせた。
 イスラエルのシャロン首相については、「(ガザ地区からのイスラエルの撤退を先延ばしにする)政策が変われば平和が実現されるが、変わらなければパレスチナやイスラエルの国民にとって不幸だ」とし、ガザ地区からのイスラエル軍撤退がこれ以上延期されないようクギを刺した。自治政府議長の訪日は、故アラファト議長の00年8月以来5年ぶり。【栗田慎一、写真も】
毎日新聞 2005年5月16日 2時45分
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