2005/8/5

『正論』9月号の八木秀次氏の文章を読んで思ったが  時事問題

『正論』9月号で「新しい歴史教科書をつくる会」会長の八木秀次氏が以下のようなことを書いていた。中学校の歴史教科書の学習指導要領では掲載する人物の具体的指示がなくなるが、それをいいことに中学校の歴史教科書では消える人物がいるという。たとえば、東京書籍の教科書では、行基、北条時宗、勝海舟、明治天皇、小村寿太郎、東郷平八郎、野口英世が出て来ないという。扶桑社の教科書は263人の人物が出てくるのに対して、東京書籍は154人だという。これはたしかに東京書籍の教科書は出てくる人物が少なすぎるような気がする。
一方、八木秀次氏は、こうした人物を載せる教科書があるのは偏向しているのではないかと扶桑社以外の教科書を批判している。ここで例としてあげている人物が、アテルイ、石井十次、岸田俊子、シャクシャイン、尚泰、柳宗悦、李参平、李舜臣、安重根、知里幸恵、柳寛順、山本宣治など。しかし、僕としてはこうした人物を取り上げることはいいことかと思ったのだが。
特に、アイヌに関してはもっと小中学校で教えるべきかと以前から思っていたので、アテルイやシャクシャイン、知里幸恵を取り上げているのは嬉しい。知里幸恵の弟の知里真志保もぜひ載せてほしいものだと思う。(*1)
琉球王国最後の王の尚泰が載っているのも嬉しいところ。
また日本民芸運動の創始者、柳宗悦を朝鮮植民地支配を批判したことで取り上げているらしいが、大歓迎だ。個人的希望としては柳宗悦を取り上げるなら奥さんの声楽家、柳兼子もぜひ取り上げてほしいと思う。
また山本宣治は日本で初めて性教育を行った人ということも紹介されているのだろうか? ぜひそうしたことを紹介してほしいものだと思う。

結論としては、八木氏が指摘するように、歴史教科書に載せる人物が扶桑社以外の出版社の教科書は少なすぎるのではないか?という意見はなるほどと思い、もっとどういう人物がいて何をしたかを載せたほうがいいとは思うのだけど、八木氏がこうした人物を載せるのは偏向していないか?と例にしてあげた人物たちについては、僕は全然、載せるのはおかしくない、こうした人物はどんどん載せてほしいと思ったのだが。むしろ、八木氏の文章を読んで、個人的に以前から関心をもっていた人物(知里幸恵、柳宗悦、山本宣治など)が中学歴史教科書で取上げられていることを知って感激した次第。

*1
なお、アテルイは約1200年前の蝦夷(エミシ)のリーダーですが、蝦夷がアイヌなのかどうという点では諸説あるようなので、ここでアイヌとしてアテルイをシャクシャインや知里幸恵とひとくくりにしたのは細かく言うとそれは違うという人がいるのかもしれない。
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