2005/11/15

新型インフルエンザ関連記事(2)  ニュース

*流行が危惧されている新型インフルエンザ関連の記事です。

(ニュース)
「大流行起きる」とWHO 新型インフルエンザ
 【ジュネーブ17日共同】世界保健機関(WHO)の李鍾郁事務局長は17日、ジュネーブでの講演で、人の間での新型インフルエンザ大流行が「起きる」と断言、発生源は「鳥インフルエンザの大発生が続く東南アジアのどこかになる」との見解を示した。
 李事務局長は「いつとは言えないが、新型ウイルスはいつ出現してもおかしくない」と指摘、「(毒性の強い)鳥インフルエンザのH5N1型ウイルスが変異して、人から人に感染するようになる可能性が最も高いと考えられる」と述べた。
 事務局長はまた、世界各国が感染抑制プランを策定し、大流行発生に迅速に対応できる態勢を整えることが必要で、有効なワクチンを短期間に大量生産できる方策を検討すべきだと訴えた。
(共同通信) - 10月18日9時50分更新

抗ウイルス薬 タミフルで突然死例 使用後異常行動も
学会で発表へ
 抗ウイルスのインフルエンザ治療薬「リン酸オセルタミビル」(タミフル)の使用後に、異常行動をとって死亡したり睡眠中に突然死するなどの事例があることが分かり、医薬ビジランス研究所(大阪市)の浜六郎医師が、十二日に津市で開かれる日本小児感染症学会で発表する。治療薬が重大な副作用を起こす可能性を指摘する内容で、今後のインフルエンザ治療にも影響しそうだ。
 浜医師は「タミフルと突然死、異常行動死との関連に関する考察」と題して講演。
 タミフル使用後、睡眠中に突然死した幼児など五例や、異常行動後に事故死した二例などを報告する。
 講演で浜医師は、タミフル使用後は呼吸が抑制され、幼児では睡眠中に突然死、思春期では異常行動後に事故死を生じさせる可能性があると指摘。
 意識レベル低下や幻覚などの精神症状、失神や視野欠損などの神経症状の発生報告も寄せられており、世界のタミフルの八割以上が使用されている日本のインフルエンザ治療方法は再検討すべきだと主張するという。
 厚生労働省では、平成十六年六月の「医薬品・医療用具等安全性情報202号」で、タミフルについての「重要な副作用に関する情報」を掲載。
 「異常が認められた場合には投与を中止し、観察を十分に行い、症状に応じて適切な処置を行うこと」としている。
(産経新聞、11月12日15時11分更新)

タミフル自治体備蓄4倍に 新型インフルエンザ対策
 出現が懸念される新型インフルエンザの総合対策を定めた政府の行動計画がまとまり、厚生労働省が14日発表した。
 政府と都道府県の分担が未定だった抗ウイルス薬タミフルの備蓄目標は、1050万人分ずつ(1人分は10カプセル)と決定。都道府県分は従来の4倍、政府分は30倍になる。厚労省は5年間での調達計画を前倒しして「来年度中に確保したい」としている。また、推計される死者を最大で約17万人から約64万人に増やした。
 行動計画は、平常時から世界的大流行まで発生状況を6段階に分け、タミフルの備蓄強化や、大規模な集会の自粛勧告といった社会活動の制限など、具体的な対応を盛り込んだ。
 15日には関係閣僚会議を開催、都道府県でも対策本部や各地の実情に合った行動計画づくりが本格化する。しかし、薬や病床の確保を含め、事前の備えがどこまで進むかが課題になる。
(共同通信、11月14日12時22分更新)

新型インフルエンザ
天風録
インフルエンザと風邪(普通感冒)はどう違うのか?と問われて、即答できなかった。同じ「風邪症候群」の一つだが、原因となるウイルスが異なるのだという▲普通の風邪は、のどの痛みやせきで始まることが多いのに対し、インフルエンザは悪寒、高熱や倦怠(けんたい)感、全身の痛みなどが特徴だ。さらにインフルエンザが怖いのは、突如として大流行することである▲ことさら恐怖をあおるわけではないが“悪夢のシナリオ”が懸念される。アジアで猛威を振るい、欧州に波及している高病原性の鳥インフルエンザ(H5N1型)は、鳥から人に感染するケースが続出。「人から人」に感染する新型インフルエンザに変異する恐れがあるからだ▲数千万人が死亡したとされる一九一八年のスペイン風邪や五七年のアジア風邪、六八年の香港風邪も新型インフルエンザである。スペイン風邪では日本でも二千三百万人が罹患(りかん)し、死者は三十八万人に及んだといわれている▲グローバル化が進む世界だけに、大流行が再来すると最悪で七千四百万人が死亡するとの試算もある。防御の要は抗ウイルス薬タミフル。スイス・ロシュ社が独占的製造権を持つため、各国が奪い合い状態という。日本もきのう、タミフルの備蓄など対策行動計画を公表した▲われわれができる身近な予防法は、十分な睡眠、栄養、休養。うがい、手洗いの励行。マスクをして人込みを避ける―など。ピンチには基本に戻るのが鉄則だ。(中国新聞、2005/11/15)
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2005/11/15

新型インフルエンザ関連記事(1)  ニュース

*流行が危惧されている新型インフルエンザ関連の記事です。

(ニュース)
暮らしWORLD・からだ百科:新型インフルエンザに備える
 ◇数十年に一度、鳥から人へ
 高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)への不安が高まっている。このウイルスが変異してヒトに対する新型インフルエンザとなった場合、国内でも「7万〜17万人が死亡」(厚生労働省)といわれるからだ。日本にも新型インフルエンザが上陸する恐れはあるのか。それにどう備えたらよいのかを探った。【伊藤信司】
 H5N1型をめぐるニュースをおさらいしてみたい。まず、97年5月から98年1月にかけて香港で18人が感染、うち6人が肺炎などを起こして死亡した。それまで、鳥インフルエンザのウイルスが直接ヒトにうつることはないとされていたため、医学界に大きな衝撃を与えた。その後も▽03年2月に香港で2人が感染し、1人死亡▽03年末から現在までにベトナム、タイ、インドネシア、カンボジアで124人が相次いで感染し、63人が死亡−−と続いている。
 アジア以外でも今年に入ってからロシア、ルーマニアなどで同型の鳥感染が見つかった。EU(欧州連合)諸国は国民の2〜3割を治療できる抗ウイルス薬の備蓄を開始。米国のブッシュ大統領も今月1日、「国家戦略」としてワクチン開発などの対策を打ち出した。日本では厚労省が10月末に「新型インフルエンザ対策推進本部」を設置しており、危機が身近に迫っているようにも見える。
 ●日本発の可能性は
 ただ、WHO(世界保健機関)の「世界インフルエンザ事前対策計画」で定めている流行の深刻度では、現在は6段階中の第3段階。「ヒトからヒトへの感染の拡大は見られない」状態だ。国立感染症研究所感染症情報センターの安井良則・主任研究官も「日本など先進国が新型インフルエンザの発生源となる可能性はほとんどない。正しい知識を身につけ、冷静に対処してほしい」と呼びかける。
 安井研究官によると、新型インフルエンザは鳥インフルエンザが数十年に一度、ヒトの世界に入り込む現象なのだという。鳥インフルエンザは、ヒトの間で流行するH3N2型(A香港型)、H1N1型(Aソ連型)などとは構造が異なり、通常は種を超えて伝染しない。
 だが、まれに(1)ヒト型、鳥型のインフルエンザに同時感染した人間の体内で2種類のウイルスが遺伝子交雑する(2)同様にこれらがブタの体内で遺伝子交雑する(3)鳥インフルエンザがヒトへの感染を繰り返すうち、ウイルスが突然変異する−−といった原因で「新型」が現れる。このウイルスに免疫を持つ人はいないため、爆発的な流行になるのだ。
 このような新型が発生する場所としては、人と家禽(かきん)の接触が濃密な東南アジアが有力と見られている。「日本では山口や京都の養鶏場でH5N1型が見つかった際も、迅速な殺処分と消毒で封じ込めています。したがって、一般の人はこの冬もうがい、手洗い、予防接種など、通常のインフルエンザ対策をすれば十分でしょう。鶏肉も加熱すれば絶対大丈夫なので、食生活も変える必要はありません」(安井研究官)
 ●自然災害に近い
 20世紀を振り返ると、新型インフルエンザの大流行は▽スペインかぜ(1918年発生)▽アジアかぜ(57年同)▽香港かぜ(68年同)−−と3回起きている。特にスペインかぜは全世界で猛威を振るい、日本でも2300万人が発症して38万人の死者を出した。
 けいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫小児科部長(臨床ウイルス学)は著書で、当時の米国でどんな混乱が起きたかを紹介している。例えばワシントンでは学校、劇場、バーが閉まり、集会は禁止された。連邦政府職員や兵士、警察官、消防士、バスの運転手らも罹患(りかん)し、裁判は無期限で中断となった。消防署長は「今、火事が起きれば全市は灰となる」と宣言。遺体の安置場所に困り、柩(ひつぎ)も不足して埋葬がなかなか進まなかった。
 菅谷部長は「新型インフルエンザは病気というより、台風や地震のような自然災害に近い。史実を教訓に、政府は十分な危機管理対策をすべきだ」と指摘する。
 もっとも、当時はまだインフルエンザのウイルスさえ発見されていなかった。ワクチンによる予防や治療技術の進歩した今日では、これほどの混乱は起きないのでは−−との見方もある。日本では「治療の切り札」といわれる抗ウイルス薬・タミフルと、迅速診断キットがここ数年で急速に普及した。(1)インフルエンザと思ったらすぐ医師の診察を受ける(2)キットで診断を受ける(3)発症後48時間以内にタミフルを飲む−−といった最新の治療法が、欧米に比べても国民に知られているという。
 ●治療薬の備蓄不安
 だが、ここにきて懸念されているのがタミフルの備蓄量だ。厚労省は今年度から5年間で2500万人分を備蓄する計画を示した。だが、菅谷部長によると本来1人の治療には5日分(10カプセル)が必要なのに、同省は3日分(6カプセル)で計算しており、実質的には1500万人分の備蓄でしかないという。さらに、その量も8割を製薬会社の在庫に頼る形のため、冬場に通常のインフルエンザが流行すれば、在庫の多くが出荷されてしまう恐れがある。
 この冬は細心の健康管理をするとともに、政府の危機管理体制にも目を光らせていく必要がありそうだ。
(毎日新聞 2005年11月10日 東京夕刊)

タミフル備蓄1・7倍に 新型インフルエンザ対策で
 新型インフルエンザ対策として厚生労働省は10日までに、抗ウイルス薬タミフルの備蓄目標を、1億5000万カプセル(標準使用で1500万人分)から2億5000万カプセル(同2500万人分)へと、約1・7倍に増やす方針を固めた。
政府による備蓄を大幅に増やし都道府県分と合わせ7倍の2億1000万カプセルに増量する一方、市場流通での確保を3分の1の4000万カプセルに削減する方向で調整中。民間頼りから行政主体へと転換し、新型発生時の推計受診患者に必要な量を準備する考えだ。
緊急の財政措置が必要なため、関係省庁とも協議し最終的に詳細を決定する見通し。
ただ、新型に変異する恐れがある高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)がアジアから欧州にも拡大、世界的にタミフルへの需要が高まっており、確実な調達が大きな課題となる。(gooニュース、2005年11月10日 (木) 13:08)

新型インフルエンザ対策、治療薬の備蓄強化 集会制限も
新型インフル対策
 強い感染力があり、流行すると多数の死者が出る恐れが指摘されている新型インフルエンザの対策で、政府の行動計画が11日、分かった。治療薬「タミフル」の備蓄について、国と都道府県が確保する割合を当初の2割から8割超に引き上げ、「国家備蓄」の色合いを強めた。国内で大流行が起きた際の治療の優先順位も明記し、海外渡航の自粛や学校の休業など社会生活の制限を盛り込んだ。政府は15日にも関係閣僚会議を立ち上げて対策を本格化させる。
 行動計画では、国内で流行した場合、感染者は4人に1人と想定。その前提で、死亡者は17万〜64万人、入院患者は53万〜200万、外来患者は1300万〜2500万人にのぼると予測した。
 平常時から発生、流行に至るまでの6段階に状況を想定。国外で発生しているケースと、国内で発生しているケースとに分けたうえで、タミフルの備蓄(厚生労働省)、家禽(かきん)の発生予防対策(農林水産省)、渡航情報の発出(外務省)など関係省庁の役割を示した。
 国内で人から人への感染が確認された段階では、厚労省が文部科学省など関係省庁と連携し、発生地域の学校などを臨時休業とするよう要請。緊急性のない大規模集会や、ホールなどの興行施設での不特定多数が集まる活動の自粛勧告、患者が出た企業の従業員に対する出勤停止や医療機関への受診勧告など、社会生活を制限する。
 さらに、一部地域に限らず広く一般の人の間で感染が広がる大流行が起きた場合には、厚労相が国内非常事態を宣言。学校の臨時休業などの措置を全国に拡大する。
 治療薬の量に限りがある場合に備え、大流行が起きた際に治療薬を使用する優先順位について、(1)新型インフルエンザ入院患者(2)感染した医師らと社会機能維持者(3)心疾患などがある緊急性の高い患者(4)児童、高齢者(5)一般の外来患者の順とすることを定めた。
 具体的な社会機能維持者は明記されていないが、交通・通信、石油・電力などのエネルギー産業、警察・消防などが想定されそうだ。
 タミフルの備蓄量は、当初の予定どおり2500万人分としたが、1人で3日間服用(1日2錠)する計算を国際的な標準に合わせ5日間服用(同)に見直した。
 備蓄量の割り当ては、国と都道府県が2100万人分、病院やメーカーなどの市場が400万人分を持つ。これまでは、市場が2000万人分、国と都道府県が500万人分としていたが、市場分は通常のインフルエンザにも使われているため、大幅に見直した。
 政府は11月中に行動計画を作る方針だったが、18〜19日に韓国・釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、この対策が議題となることも予想されるため、計画のとりまとめを前倒しした。
        ◇
 《新型インフルエンザ》
 従来のインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが、人や豚の体内で混じり合って遺伝子が組み換わり、出現するなどの可能性が考えられている。ウイルスの型が違うため人間には免疫がなく、発生すれば大流行が予想されている。
 過去にはスペインかぜ(1918年)、アジアかぜ(57年)、香港かぜ(68年)が出現。スペインかぜは、世界で推計6億人が感染し、3000万人が死亡した。現在は、衛生環境や医療水準は改善されているが、交通機関の発達や都市化・高齢化などにより、短期間で広がる恐れがある。
 ベトナムやタイなど東南アジアではH5N1型の鳥インフルエンザウイルスの人への感染が相次ぎ、これまでに64人が死亡。ギリシャ、トルコ、ロシアでも、鳥からウイルスが見つかっている。このため、世界保健機関(WHO)は「大流行は時間の問題」として各国に警戒を呼びかけている。治療には、ウイルスの増殖を防ぐ「タミフル」が新型にも有効だと考えられており、米国は71億ドルをかけて治療薬の備蓄やワクチン開発を進める方針だ。
(2005年11月12日09時10分、asahi.com)
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2005/11/13

知人の自主映画にエキストラ出演  映画

昨日は、知人の自主映画にエキストラ出演のため、久しぶりに自主製作の劇映画の現場へ行く。
スタイルとしては、長回しで、台詞はアドリブも入れていて、カメラはデジタルビデオカメラを手持ちで撮っているようだった。だらだらしたリアルな感じをねらっているのだろうか。
監督はこれまでドキュメンタリーものを撮っていてドラマは今回が初めての人なのだが、カメラマンをやっていた人は自分で監督して何本か、ドラマを撮っている。それもだらだらした長回しのスタイルの作品が多いようだから、そのタッチを引き摺っているのだろうか。ただ、そのカメラマンの人の作品はそれほどコメディ調ではないのだけど、今回のものは監督の性格もあるのか、けっこうコメディの要素も入っているようで楽しみだ。

それはそうと、こうしただらだらした手持ち、長回しで撮るスタイルの映画もトリアー監督のものを初めとしてすっかり一般的な手法になってきているから、新味を持たせるのは大変なのかもしれない。
まだ見てないけど、公開中の『そして、ひと粒のひかり』という作品では以下のような試みをしているらしい。

(以下のブログより引用)
http://nostalgia.exblog.jp/2404756/

>監督の撮影手法の賜物で、演者にいったん配った台本を回収し、台本の中で記憶している部分を間違って覚えた部分を含めて聞き出し、そのあとで台本に手を加えての最終台本を役者が演じたのだと知る。増幅し拡張し成型されていく感じはある種アフォーダンスに近い。


微妙なニュアンスを出すために細かい作業をしているのが分かる。
マイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』は、この手の、役者にアドリブで演じさせるリアルさを追求した映画の中でも独自の領域に突入したものとしてとりわけ注目されるものなのではないだろうか。個人的には『ヴェラ・ドレイク』は『アワーミュージック』『TAKESHIS’』とともに今のところ、今年の映画のベスト3になる。
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2005/11/11

映画撮影で川にダイブ、多摩美大生水死  映画

*学生のノリで無茶な撮影をしてしまったんでしょうか。
16ミリカメラを持ったまま(回したまま?)川に飛び込んだんだろうか? それは無茶だよなあ・・。
8ミリ映画で、8ミリフィルムを入れてカメラを回したまま屋上から投げたっていうのを見たことあります。もちろんカメラはおじゃんになっちゃうんですが、それを覚悟して、どういうものが撮れるか、やってみたくなるんでしょうか。自分が頭の中でイメージしているものではない何かを撮ってみたい、見てみたいと思うんでしょうか。

(ニュース)
映画撮影で12m下の川にダイブ、女子大生水死…岐阜
 10日午後2時10分ごろ、岐阜県郡上市八幡町の新橋から、東京都世田谷区深沢、多摩美術大2年吉田弥生さん(20)が、約12メートル下の吉田川に飛び込み、行方不明になった。

 約50分後、消防署員が約15メートル下流の深さ約2・5メートルの川底に沈んだ吉田さんを発見、病院に運んだが、間もなく死亡した。

 郡上署の調べによると、吉田さんは、同大造形表現学部映像演劇学科に所属し、同級生の女性(20)と2人で自主制作映画を撮影。川に飛び込んだ際の景色を撮ろうと、16ミリフィルムの撮影機を持って飛び込んだという。

 新橋は毎年夏、仮装して川に飛び込むコンテストが開かれる観光名所として知られるが、2003年7月にも高校生が死亡した。主催する地元観光協会では水温20度以上の自主規制を設けて開催している。
(読売新聞) - 11月11日1時13分更新
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2005/11/10

『TAKESHIS’』  映画

個人的には『ソナチネ』が北野武監督の映画の最高作だとこれまで考えていましたが、ついに『ソナチネ』をこえる作品に出会えたと思いました。すなわち、最高傑作であると思います。
僕は北野監督の映画は『ソナチネ』と『みんな〜やってるか!』がダントツに好きで、『HANA−BI』以降の作品はどうも乗り切れなくて、おかしいなと首を傾げてきた人間なのですが、本作で『ソナチネ』『みんな〜やってるか!』の頃のあの感覚が戻ってきたようで嬉しくなってしまいました。しかも本作は『ソナチネ』と『みんな〜やってるか!』を合わせたようなところがある作品なのですから、これはもう個人的には北野監督にはこうした作品をつくってほしいと期待していた待望の作品が登場したと今回ばかりは手放しで絶賛するしかありません。
まずなんといっても痺れるのは、たけしが2役で、スターのビートたけしと、役者をめざすコンビニ店員の北野武の、2人の人間を演じている話なのだけど、フリータ−のコンビニ店員の北野武がスターを夢みる話が軸になっているわけではなくて、むしろスターのビートたけしのほうがコンビニ店員の北野武を夢見ている話が軸になっていることです。すなわち、売れないフリータ−がスターを夢見るのはごく普通の常人の発想なんだけど、スターが売れないフリータ−だったらと夢見るところがなんともたけしらしいアナーキーさで痺れてしまうのです。
スターが貧乏生活に憧れ夢見る本作は、そのため、四畳半的な生活感に溢れていて、それがなんともいいと思います。『HANA−BI』以降の作品に乗れなかった大きな要素として、どうにも綺麗な夢想の画面をつくりこみ過ぎてしまっている感じがして、あまりに虚構の空間をつくりこみ過ぎているのではないかと感じる点があったのですが、今回の作品は四畳半的な風景がそのまま投げ出されていて、つくりこまれていないところがたまらなくいいと思います。しかし、語られる世界は夢そのもののようで、つまり夢の世界を空間としてつくりこまずに現実の空間をそのまま投げ出すような形でひたすら見せているという、僕にとっては最も興奮する形に仕上がっています。
また、編集、音楽もこれまでの北野武の映画とは違う、なんともユニークな達成を遂げていると思います。
編集ではやたらとモンタージュ的なインサートがさしこまれるのだけど、でもさしこまれるカットでの芝居自体は長くきちんと見せているのです。つまり、あるカットとあるカットを組み合わせてその間に抽象的な意味を発生させようとしているのではなく、長く芝居を撮っているカットの間にぽっと変なカットがインサートされるのを基本にしているのです。そのため、芝居そのものはきちんと見せていて、芝居から生じるコントの味わいもちゃんと生かして見せるものになっていると思います。
考えてみると、もともと芸人のたけしには、人生をいかに遊んで過ごすのか的な、ひたすら遊びを徹底することで死までの時間をつぶすという人生観があるものと思われます。それが同じ動作や行動を何度も繰り返すという、「繰り返し」によって日常のやるせなさを出すという表現方法に結び付いているのだと思ってきたのですが、このような繰り返しで見せていく手法は、それ自体がコントになっていて笑わせるものでありながら、無為に生きているフリータ−のような人間のやるせない気持ちをつかまえ表現したものにもなっているのだと思うのです。芸人のたけしとフリータ−の武がこうした点で重なっていくところになんとも人生の哀しみみたいなものが溢れ出ているような気がします。
しかし、この編集法は単に日常をだらだらと長回しで撮ってつなげているわけではなく、間にぴりっとしたカットをインサートさせて絶えずイメージを飛翔させる挑発もしているのです。ですから、たとえば『リンダリンダリンダ』のようにだらだら感に過度にもたれかかり過ぎていて単にだらしがないような気がしてきてしまうというわけではなくて、独特のテンポがある作品になっていると思うのです。
さらには、音楽的には『座頭市』のタップダンスのリズムを引き継いだのか、タップが登場し、そのリズムに演歌が絡み、ヒップホップ的な変な音のサンプリングの仕方の混合となっており、そうした不思議な音楽混合世界からなんとも夢想的な砂浜のシーンへと続いていく展開にはぞくぞくしてしまいました。
とにかく隅々まで味わいたい、ご褒美のような作品だと思えました。
北野武監督、こんな素敵な夢のような映画をつくってくれて有難うございました。

*参考
ブログ「瓶詰めの映画地獄」でも絶賛しています。
http://eigajigoku.at.webry.info/200511/article_6.html
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2005/11/9

カネミ油症関連記事(読売新聞)  公害・薬害・環境・医療問題

*読売新聞、西部朝刊に掲載されたカネミ油症の記事です。

(ニュース)
カネミ油症 発生37年、苦しみ今も 
◆「何も解決しとらん」 公的な救済、枠組みなし/狭い診断基準、長年運用/仮払金の返還、心労重く
 カネミ油症事件を取材するたびに、「ひどいボタンの掛け違い」という思いに駆られる。食用油に猛毒が混入した食中毒事件で、責任の所在ははっきりしているのに、被害者に対する公的な救済の枠組みがないのは、他の公害や薬害事件と比べ、著しく不公平だ。厚労省委託の治療研究班はダイオキシン類という原因物質に到達しながら、治療法の開発に成功していない。裁判終結時の不手際で被害者は生活面でも窮地に追い込まれ、「人権救済」を申し立てる事態になった。政治救済の道を探るべきだと思う。
■1冊の本の衝撃
 3年前、油症被害者の矢野トヨコさん(82)(福岡県小郡市)が書いた運動の記録「カネミが地獄を連れてきた」(1987年刊)を読んだのが取材の始まりだった。
 油症に侵され一変した家族生活、未認定の被害者の掘り起こし運動の中で生じた被害者同士の仲たがい、弁護士らとの意見対立、乳がんの発病――希望と絶望に揺れた9年間が、驚くほど率直につづられ、きわめて記録性が高いことを直感した。
 訪ねてみると、トヨコさんと夫・忠義さん(72)は、国への訴えの取り下げで生じた仮払金の返還請求によって、今も被害者が自殺や離婚、家族の対立などに苦しんでいることを、生々しく語ってくれた。
 「なんも解決しとらんとです。診断基準も見直されず、未認定患者は救われんまま。奇病とか差別とかを恐れて隠れていた被害者が立ち上がらん限り、一歩も解決せんと思います」
 油症による疾患でしわがれた声で、トヨコさんはずばずばと話した。
■診断基準の問題点
 油症は1968年10月に発覚。翌69年7月までに福岡、長崎、佐賀、山口、大阪など西日本各地で1万4627人が保健所などに被害を届け出た。症状は視力減退、腰や手足のしびれ、つめの変形と変色、重度の目やに、ニキビ状の黒い発疹(ほっしん)、黒い赤ちゃんの出産など実にさまざまだった。
 激しい皮膚症状の患者は九州大学付属病院(福岡市)で治療を受けていたが、医師が保健所への届け出を怠っていたため、被害が広がったといわれる。新聞報道で「奇病発生」が報じられた後、九大病院は「油症研究班」を設置して診断基準を作成。これを基に翌年までに913人(届け出者の6・2%)が油症と認定された。大半が「油症ではない」とされたことで、未認定問題という大きな禍根を残してしまった。
 トヨコさんは、診断基準の問題点を早い時点から指摘していた。
 「家族で同じ油を使ったものを食べているのに、主人らはなかなか認定されなかった。九大病院にかかった患者の症状だけで油症の病像を決めてしまったからです」
 「食品を食べて異状が起きれば食中毒の被害者になるんと違いますか。油症に限って、法律(食品衛生法)に何の規定もない診断基準やら認定制度が作られ、まかり通ってしまった」
■窮地の原告被害者
 国などを相手取った民事訴訟が最高裁で逆転敗訴の可能性が高まり、訴えを取り下げた際、仮払金の返還が問題になったが、原告弁護団は「国から返還請求が来ても払う必要はない」と判断した。しかし、9年後の96年から、国は全国の裁判所に1人平均300万円の支払いを求める調停を申請、約830人の被害者と家族は窮地に立った。
 長崎県五島市で被害者グループの事務局を担う宿輪敏子さん(44)は、「被害者ではなく、賠償金を払っていないカネミ倉庫から取り立てるべきです。国の督促状に悲観して自殺したり、離婚したりした家庭が相次いでいる。いったい、私たちに何の落ち度があるのでしょうか」と憤りを隠さない。
■厚労相の決断
 PCDFは75年に確認されたが、診断基準に追加されたのは2004年9月。30年近い「空白」の理由を研究班と厚労省は十分に説明していない。さらに、診断基準への追加そのものが、医師でもある坂口力・厚労相(当時)が自ら論文や資料を読んで決断したことを今回知り、あぜんとした。
 一方、発症から37年たち、体内に残留するPCDFの量や濃度は個人差が大きい。「濃度が低いから油症ではないと断言出来るのか」という疑問もわく。
 研究班の一員でもある長山淳哉・九州大医学部助教授(58)は今年3月に出した著書「コーラベイビー」で、「油症が原因ではないということの証明をせず、ただ年齢のせいだとか、神経が過敏になっているなどと、被害者の苦痛を一笑に付してしまう。そういう認定作業にかかわった専門家の態度にこそ問題がありはしないか」と重大な指摘をしている。
■政治の力示せ
 昨年から今年にかけて463人の被害者が、日本弁護士連合会に人権救済の申し立てをした。
 認定されても「23万円の一時金」と「医療費の一部補てん」だけという加害企業の償いの粗末さ、公的な医療・生活支援が全くないこと、仮払金処理の不手際による新たな苦しみ――。もはや政治の力による救済の特別立法しかない、という悲痛な訴えだ。与野党の国会議員の中で議員立法を検討する動きが起き、日弁連も来年3月までには国などへ勧告を出す見込みだ。これが、政治救済の最後のチャンスとなるのではないか。
          ◇
◆救済議員立法しかない――坂口元厚労相に聞く
 カネミ油症がダイオキシン被害であることを2001年12月、国会答弁で初めて認めた坂口力・元厚労相(公明党副代表)に、診断基準見直しのいきさつと救済に向けた取り組みについて聞いた。(以下敬称略)
 坂口 治療研究班や世界のダイオキシン研究者の論文などを読むと、PCDFが主な原因だと明確に書いている。ごく微量でもPCBより格段に毒性が強い。これはえらいことだと思っていた時、参議院で質問されたので「見直すべきだ」と答えた。
 ――厚労省の反応は?
 「なぜ、診断基準を変えないのか」と役人に聞くと、「いや、PCBが中心です」という。PCDFへの認識は薄かった。「検査体制がない」とも言うので、「それを向上させるにはどうするのか」と迫ったら、1、2年で出来るようになった。やる気になれば出来るんだよ。ただ、診断基準を変えるということに対しては、研究班の中でかなりの反発や抵抗があったと聞いている。
 ――新基準で20人が認定を受けたのは評価できるが、累計で1887人。もっと救済出来ないのか。
 坂口 研究班長にPCDFの主症状を尋ねると、「皮膚症状と痛み、だるさ」だという。痛みやだるさは他人にはわからないので、皮膚症状で診断するしかないようだ。ダイオキシン被害とわかったが、今となってはPCDFの残留濃度で線引きをするしかないと思う。
 ――国の「仮払金返還請求」に被害者や家族が苦しんでいるが。
 坂口 原因は裁判終結時の不手際だから、弁護士(原告弁護団)が自ら責任を認め、仮払金の中から受け取ったもの(報酬など)を返すことから始めるしかないと思う。
 ――森永ヒ素ミルク事件のように厚労省が間に入って救済基金を作れないか。
 坂口 役人はなかなか動かない。議員立法の法案を作り、通常国会に提案できるようにしたい。ただ、法律は過去にさかのぼれないので、油症被害者の救済には知恵がいるね。
〈カネミ油症事件〉
 1968年、カネミ倉庫(北九州市)製の食用米ぬか油に熱媒体のポリ塩化ビフェニール(PCB)が混入、油を摂取した人たちに激しい皮膚症状や内臓、神経疾患などが生じた食中毒事件。
 原因食品は「カネミライスオイル」、病因物質はその後の調査研究でPCBの加熱で生じたポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)とコプラナーPCBというダイオキシン類が主であることがわかった。認定された被害者は国やカネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)に損害賠償を求めて提訴。87年、最高裁で鐘化と和解が成立、国への訴えを原告が取り下げ、裁判は終結したが、9年後に27億円の仮払金の返還を国(農水省)が請求し、元原告の被害者と家族が反発している。
(読売新聞、西部朝刊2005年11月5日、小川直人編集委員)
◇小川直人(おがわ・なおと)
 1970年読売新聞西部本社入社。大分、山口支局、福岡総局、社会部の記者、デスク、山口総局長などを経て2001年9月から編集委員。04年11月から論説委員兼務。医療事故、被害者問題、日本の身体文化などに関心を深めたい。58歳。
Eメール:gawa2123@yomiuri.com
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2005/11/9

訃報・小林米作カメラマン  映画

*以前、2005年7月20日付の記事「小林米作カメラマンが100歳に」で書いた、100歳で科学映画の現役カメラマンとして活躍されていた小林米作氏が死去。ご冥福を祈ります。

(ニュース)
訃報 小林米作氏(こばやし・よねさく=記録映像作家)
6日午後11時20分、老衰のため神奈川県茅ケ崎市の病院で死去、100歳。新潟県出身。自宅は茅ケ崎市中海岸4の1の31。葬儀・告別式は8日午後0時半から茅ケ崎市新栄町6の10、茅ケ崎斎場で。喪主は長男武史(たけし)氏。
 顕微鏡撮影の科学映画「ミクロの世界」などで知られた。武史氏と二男健次氏はともにバイオリニスト。

*参考
科学映画の父 小林米作氏100歳(写真)
http://omni.way-nifty.com/photos/yone_kobayasi_/

小林氏が会長をつとめていたヨネ・プロダクション
http://www.yoneproduction.jp/
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2005/11/8

立ち小便  

最近の新婚家庭では、家のトイレ(洋便座)で旦那は立ち小便が出来ないらしい。便器を汚すので奥さんに嫌われるためだ。
たしかに洋便座では飛び散ることが多いのでエチケットとして当然かとは思うけど、立ち小便というのも男のひとつの文化(?)だと考えると、こうしてまた文化がひとつ、無くなっていくのかと思うと寂しいかも。

まあ、家庭などでは仕方がないんだけど、公園や公共施設のトイレの場合、男は立ち小便が出来るので回転率が高いというメリットはある。男性は女性と異なり立ち小便が可能なので小さい小便用の便器ですむため、狭いスペースにより多くの小便器を配置することが出来る。そのため女性よりも男性のトイレは混雑しにくい。映画館で女性トイレは並んでいるのに男性トイレはそれほど並んでいないのを見ればこのことがよく分かるだろう。
そうすると、公園や公共施設のトイレではこれからも「立ち小便」という文化は残るのだろうか。しかし、家庭では無くなっていくのだろうか?
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2005/11/7

新宿で刑事に職務質問される  

新宿を歩いていたら私服刑事に職務質問される。これで2度め。
いきなり警察手帳を見せられ、名前とかを聞かれる。いくら刑事だからって理由もなく名前を聞かれて答えないといけないということはないはずなんだけど、変に口答えしてつかまったら面倒なので真面目に答える。実は前の時ははっきり答えなかったら、ちょっと来いと近くの交番に連れていかれ、ポケットの中や財布、鞄の中まで調べられた。何も出て来なかったのですぐ帰っていいと釈放されたけど、謝りもせず、逆に警察手帳を見せて名乗っているのにどうして名乗らないんだ、捜査に協力してもらわないと困ると怒られた。そう言われても、最近は偽の警察手帳で脅すやつだっているかもしれないわけだし、いきなり名前等を聞かれて警戒心をもつのは当然かと思うのだけど。私服だし・・。(あ、2度めと書いたが、制服を着たお巡りさんに職質されたことなら何度か、ある。私服刑事にいきなり警察手帳を見せられ職質されたのが2度めということ。)
しかし、秋葉原で刑事がおたくっぽい人間に職質するオタク狩りをしているという話は聞いていたけど、新宿に来たんだろうか。
というか、僕はそんなに怪しい人間に見えますかねえ。
・・見えるか、やっぱり。
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2005/11/7

横田めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者?  ニュース

(ニュース)
「めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者」…韓国家族会
 【ソウル=中村勇一郎】韓国の拉致被害者の家族らでつくる「拉北者家族の会」の崔成竜(チェ・ソンヨン)代表は7日、読売新聞の取材に応じ、横田めぐみさんの夫とされるキム・チョルジュン氏について、「北朝鮮高官から韓国人拉致被害者だと聞いた」と明らかにした。

 崔代表は昨年9月、北朝鮮で死亡した韓国人拉致被害者の遺骨を受け取るため、中国・延吉に行った際、秘密裏に北朝鮮高官と面談。高官は、めぐみさんの夫は韓国人拉致被害者だとし、「めぐみさんが北朝鮮で、1977〜78年に北朝鮮に拉致された韓国人拉致被害者5人と一緒に教育を受けていた」とも話したという。

 高官は「キム・チョルジュン」という名前は偽名だとしたが、本名については明らかにしなかったという。

 韓国政府が現在、北朝鮮による拉致被害者と正式に認定しているのは486人。崔代表は韓国政府に拉致被害者の救済を要請する一方、自らも中国に渡って脱北支援活動を行っており、これまでに4人の韓国人拉致被害者を中国経由で韓国に連れ戻している。
(読売新聞) - 11月7日12時3分更新
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2005/11/7

パリ暴動関連ニュース  ニュース

(ニュース)
パリ暴動、地方に拡大 移民隔絶、憎悪の悪循環
強行策も融和策も、欧州八方ふさがり
【パリ=山口昌子】アラブ、アフリカ系の移民が多いパリ郊外で二人の少年が感電死した事件をめぐる当局の処理への不信感を引き金に起きた暴動は、失業や貧困、教育や文化の相違などに対する不満や不平を一気に噴出させつつ、フランス各地に拡大してきた。荒れる若者たちによる焼き打ちの炎は、欧州全体を覆う移民問題という難問をあぶり出した形だ。
 「おれたちも暴動にはひどい目に遭わされているが、長い目で見れば、これは(フランス政府への)警告だ」。暴動現場の一つ、パリ郊外のクリシー・ス・ボワで、アフマドと名乗るタクシー運転手はBBCテレビにこう話し、「今回の暴動に対し政府が何もしなければ、次はもっとひどくなるだろう」とも語った。
 一帯では若者たちが職を求めに行っても、移民と分かる名前や住所を口にしただけで、求人はなくなってしまうという。仏国内のアラブ、アフリカ系社会には、失業率が30%(国内失業率約10%)に達する所もある。
 欧州は第二次世界大戦後の復興事業の労働力として旧植民地出身の移民を受け入れており、フランスも伝統的に移民受け入れには積極的だった。
 「自由、平等、博愛」の共和国精神や、フランス生まれはほぼ自動的に国籍を取得できる生地主義に基づき同化政策を進め、人口約六千万の約9%をアラブ系などの移民が占めるようになった。
 昨秋、イスラム教徒の女性を対象に施行された「スカーフ禁止法」に象徴されるように、フランス的価値観を迫る性格が強く、出身国ごとの文化的背景を尊重する、英国の「多文化主義」とは一線を画してきている。
 だが、異なる文化を持つ異なる民族をいかに社会に同化させるかをめぐる試行錯誤は続き、イスラム教徒の移民が多数を占めるにつれて、人種差別問題や文化の相違といった軋轢(あつれき)も生じてきた。
 移民大国であり、多民族国家である米国も、中南米からのヒスパニック系移民の大量流入などに直面している。欧州の場合はしかし、移民が在来社会と隔絶した場所に押し込められ交流が希薄である傾向が強く、移民の不平、不満を増大させる一方、不法移民などへの取り締まりも強化され、憎悪を増幅させる悪循環になっている。
 移民らが多く住む低賃金者用集合住宅のあるパリなど大都市の郊外が失業や貧困、治安悪化などの象徴となり、“郊外問題”と呼ばれ始めたのは九〇年代初頭から。移民の若者による暴動事件も十年来、年中行事化しており、今年に入り焼き打ちされた車両は四日現在、約七万台に上る。
 九五年の大統領選で、シラク大統領は「社会格差」という表現を使い、“郊外問題”の解消を公約した。だが、社会の中に移民をどう位置づけていくかの論議は先送りにされてきた感がある。
 二〇〇二年の大統領選で、極右政党、国民戦線のルペン党首が社会党のジョスパン氏を抑えてシラク大統領と決選投票を争ったのも、高失業率や治安悪化という社会不安を背景にルペン氏に支持が集まったからだった。
 七月に起きたロンドン地下鉄同時爆破テロは、異文化に最も寛容とされてきた英国の移民政策に衝撃を与え、今またフランスの暴動が、不法移民などへの強力な取り締まりを行ってきた手法の問題点も浮き彫りにした。パリ発行の国際紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは「八方ふさがりだ」と、欧州の窮状を指摘している。
(産経新聞) - 11月6日2時50分更新


政府に冷静な対応要求=イスラム指導者、仏首相と会談
 【パリ5日時事】ドビルパン仏首相は5日、国内で続く暴動への対応策をめぐり、イスラム指導者のダリル・ブバクール氏と会談した。同氏は会談後、サルコジ内相の「人間のくず」発言を念頭に、「政府には平和的な発言を期待する」と指摘、冷静な対応を求めた。
 暴動は、アラブ系やアフリカ系のイスラム教徒の若者が中心となって起こしているとみられる。ドビルパン首相は会談で、「イスラム教徒に心から尊敬の念を抱いている。国内のすべての宗教は平等だ」と述べ、イスラム教徒を敵視するつもりはないと強調した。 
(時事通信) - 11月6日1時1分更新


仏移民の暴動、初めてパリ中心部にも波及
 【パリ=島崎雅夫】パリ北東郊外を中心にフランスの主要地方都市で起きている移民らの若者による暴動は5日夜から6日早朝にかけても続き、小規模ながら初めて、パリ中心部に波及した。
 この日、仏全国で放火された車両は1295台、逮捕者は312人と10月27日の暴動発生以来、最悪を記録した。累計では約3300台が放火され、約620人が逮捕される事態となっている。
 AFP通信によると、パリ市内では、移民が多く住むレピュブリック広場(3区)に近い場所で火炎ビンにより車両4台が焼けた。北西部の17区でも6台の車が放火された。放火車両は28台との情報もある。
 失業増や貧困に不満を抱く若者の暴動は、この夜もパリ郊外で続き、全国での放火車両、逮捕者数の半分以上を占めた。商店街や公共施設の破壊も続き、パリ南郊のエソンヌ県では学校2か所が放火された。地方都市での暴動も、西部ナントや南西部ボルドーなどに拡大した。
 仏内務省は5日、警備増強の方針を発表、パリ郊外だけで約2300人の警察官を増強配備した。
 一方、暴動拡大に伴い、治安維持の任を担うサルコジ内相への批判が噴出している。内相は暴動発生後、暴徒を徹底弾圧する方針を表明し、「暴徒は社会のクズ」と発言。これに対しては、「クズというのなら、クズとして力で政府の移民同化政策に反対する」と反発する声が出ている。
(読売新聞) - 11月6日23時56分更新


暴動、パリ中心部に拡大 仏政権最大の試練
 【パリ6日共同】フランス各地に飛び火した若者らの暴動は、10日目を迎えた週末の5日夜、パリ中心部や同国南部の地中海沿いのリゾート地ニースなどほぼ全土に拡大。6日早朝までの一夜で車両918台が燃やされたほか、学校や商店への放火が相次ぎ、これまでで最大の被害を出した。ドビルパン首相は5日、閣僚やパリのイスラム教指導者と対応を協議したが事態沈静化の兆しはなく、政権は最大の試練にたたされた。今後、暴動が長期化すれば、内政や観光産業に大きな影響を与えることは必至だ。(共同通信)
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2005/11/6

瀬川晶司さん、プロ王手の大一番ですが  スポーツ・将棋

今日は将棋のアマ強豪の瀬川晶司さんがプロ棋士になれるかどうかの大一番が行なわれていて話題になっています。

*以下で中継
http://segawa-challenge.at.webry.info/

もともとプロの定員の人数制限は当然だけど、年齢制限というのがおかしいと言えばおかしいんですよね。
プロ志望の25歳の人間と35歳の人間がいたとして、35歳のやつのほうが強いのに年齢制限があって25歳のやつはプロになれるけど35歳のやつはなれないということになるわけですから・・。
かといって26歳までに一定の条件を満たさないといけないという枠をとっぱらって年齢制限の枠をなくしてしまうと、プロを目指すことをいつまでもやめなくて一生、目指しているだけで人生を棒にふるやつが出てくるかもしれないからそこが難しいわけですが。
(そういう意味では映画の世界も年齢制限をもうけていくつまでに監督になれないやつは失格としたほうがいいのかもしれないが、そうすると僕なんか、落とされてしまうんだけど。)
でも今、30歳成人説とかも言われていて、26歳ではまだまだという時代ですからね。年齢制限をもうけるにしてももう少し、高くしてもいいのかもしれない。36歳までとか・・。
瀬川晶司さんの影響でそうした枠の見直しも出てくるでしょうか?
あと将棋の話題では以下のコンピューター将棋の記事とかもありますが、名人、王将がコンピューターなんて時代もやがて来るんでしょうか?

(ニュース)
[将棋ソフト]将棋連盟が対局禁止令 どのくらい強いの?
 日本将棋連盟がプロ棋士に対し、「許可なくコンピューターと対局することを禁ず」とのお触れを出した。アマチュアの大会で活躍したり、プロ棋士を冷やりとさせたりと、ファンの注目を集める将棋ソフト。果たしてどのくらい強いのか。【中砂公治】

 10月23日、「人と電脳の最強対決」が公開の場で実現した。東京都内で開かれた国際将棋フォーラム(将棋連盟主催)。ソフト大会で全勝優勝した「YSS」(商品名・AI将棋)の挑戦を、森内俊之名人が迎え撃ったのだ。多くのファンが見守る中、「角落ち」のハンディを背負った森内名人がコンピューターをねじ伏せた。森内名人の終局後の感想は「序盤は弱いのに中盤から強くなる。こんな将棋を指す人間はいないと思った」。
 チェスでは、97年に当時の世界チャンピオンが、IBMが開発したチェス専用コンピューターに敗れている(1勝2敗3引き分け)。だが、取った相手の駒をどこにでも打てる将棋は、チェスよりも選択肢がはるかに多い。人工知能とゲーム情報学が専門の松原仁・公立はこだて未来大学教授は「初手から終局までの可能な指し手は、チェスが10の120乗、将棋が10の220乗」とはじき出している。
 それでも、コンピューター将棋は急速な進歩を遂げ、玉の詰みを見つける能力ではプロを上回るようになった。昨年のソフト同士の大会で優勝した「AI将棋」には、将棋連盟からアマ四段の免状が授与された。
 その力をはっきり示したのは今年6月。アマチュア竜王戦の全国大会に特別参加したソフト「激指(げきさし)」が、予選と1回戦で計3連勝。2回戦で敗れたものの、ベスト16に入る大健闘だった。
 さらに7月、月刊誌「将棋世界」の企画で、激指が現在竜王のタイトルを争っている2人と対戦(プロの角落ち)。渡辺明竜王には敗れたが、木村一基(かずき)七段を破った。
 激指を発売する毎日コミュニケーションズは「売り上げが急上昇。でも、これ以上強くなると、敬遠されないか心配です」。
 9月には石川県小松市で、プロ六段でもある飯田弘之・北陸先端科学技術大学院大学教授らが作成したソフトと、新鋭の橋本崇載(たかのり)五段が平手(ハンディなし)で対決。橋本五段は勝ったものの、「仮に早指しのルールで10局戦うとして、必ず全勝できるかと言われれば、自信はありません」と打ち明けた。
 将棋連盟が「連盟に断りなく、公の場でコンピューターとの対局を禁じる」とする通達(10月6日付)をプロ棋士と女流棋士に出した背景には、プロが平手で負けた場合、イメージダウンになりかねないとの警戒感がある。
 連盟専務理事の西村一義九段は「きちんとした形でプロとソフトを対決させる企画の話があれば、慎重に対応したい」と言う。「許可制」にすることで、対局への注目度を高めようとの思惑もうかがえる。冒頭の森内名人の対局も連盟主催の形で実現した。
 コンピューター将棋について、松原教授は「これまでの進歩のペースから考えれば、10年後には名人と互角に渡り合えるのでは」と予想。森内名人は「そんな時代が来れば、人間が将棋の新たな面を学べるかもしれない。コンピューター将棋の進歩は私たちにとっても、プラスになると思う」と語った。
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2005/11/3

『ランド・オブ・プレンティ』  映画

なんか、すごい直球の作品でした。
複雑な背景をもつ社会派的テーマをよくこういうヴェンダース監督ならではの物語の中に詰め込んでまとめましたね。
事件の後に何気なくしている浮浪者の人達の姿にドキリとしました。
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2005/11/3

『真夜中のピアニスト』  映画

こんなスコセッシの映画のフランス版みたいな陰湿な青春映画に『真夜中のピアニスト』なんて邦題をつけたのは誰だよ。(笑)
1978年のアメリカ映画『マッド・フィンガーズ』のリメークですが元の映画を見ていないのでオリジナル作品とどう変わっているのかは不詳。
それにしても、この映画に描かれているような、こんなひどい女の口説き方、僕は知らないぞ。(笑)
なんていうのか、相手が弱気になっている局面につけこんで取り入ろうという・・。しかも、一人でそれがうまくいったら他の女でもやろうとするなんて。この主人公の男はひど過ぎないかと思ったのだけど、これ、オリジナルの映画でもこうなんだろうか。なんか、この陰湿な女の口説き方の発想はフランス人のものではないかという気がしたのだけど。(って偏見か?)
ではつまらなかったのかと言うとそんなことはなく、はっきり言って主人公の青年の行動があまりに行き当たりばったりなので予測がつかなくて、お前(ロマン・デュリスが演じる主人公の青年に対して言っている)、女を口説くにしても時と場所、相手を考えろよ! ここでそんなことをしたら・・ど、どうなっちゃうの!?とドキドキしてしまいました。無鉄砲さにあきれました。
『リード・マイ・リップス』が良かったジャック・オディアール監督作品なので気になっていたのですが、見ておいて良かったかな。ホン・サンス監督の『女は男の未来だ』とともにこれは自分が見ておいて良かった映画かなと思えるものでした。(しかし、『女は男の未来だ』もこの『真夜中のピアニスト』もひどい男の話で、そういうものが自分にヒットするのはなんでなんだろう。)

(補足)
*以下の栗本東樹さんという方のブログのこの映画評が面白かったです。
http://eigajigoku.at.webry.info/200510/article_5.html#trackback
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2005/11/2

『マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾』  映画

2002年製作のスペインのアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の作品ですが、単にマカロニ・ウエスタンものというジャンル映画のパロディをやっているだけではなくて、しっかりとした人間ドラマになっているのがいいですね。
飲んだくれで妻や家族から見放され落ちぶれたかつてのスタントマンのジイサンやオッサンたちがひと花、咲かせようとする話。観光客相手に見せていたショーが本当になっていくというあたりの、フィクションのウソが本当になっていくという見せ方も面白い。
主人公の少年と娼婦のやり取りもなんとも粋。
さらに粋なのがクリント・イーストウッドにまつわるネタの描き方でしょう。イーストウッドファンはグッとくるイーストウッドへのオマージュの捧げ方か?
しかし、マカロニ・ウエスタンものはイタリア映画かと思っていたけど、スペインの映画人たちにはスペイン映画界のスタッフがつくっていたんだぜという思いがあるんですね。そういう観点でマカロニ・ウエスタンものを見てみるのも面白いのかも。
それにしても、日本人観光客の描き方を見て、日本人というのは世界中でこういう風に見られているんだなあと(そう言えば『ドミノ』でも日本人を揶揄するようなシーンがあった)ちょっと悲しくなったり。プレステのネタは笑えたけど。
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