2005/12/31

読売新聞にまたカネミ油症の記事  公害・薬害・環境・医療問題

*読売新聞、西部朝刊にまたカネミ油症の記事が出ました。前回は11月5日の読売新聞、西部朝刊に出ました。(このブログでは11月9日付でこの記事を書き込みしています。)
その11月5日の読売新聞の記事の中で坂口元厚労相がインタビューで次のように答えています。

「――国の「仮払金返還請求」に被害者や家族が苦しんでいるが。
 坂口 原因は裁判終結時の不手際だから、弁護士(原告弁護団)が自ら責任を認め、仮払金の中から受け取ったもの(報酬など)を返すことから始めるしかないと思う。」

この坂口氏発言に原告弁護団側から抗議があり、その点を修正する意味合いが今回の記事にはある模様です。

(ニュース)
カネミ油症事件37年 命ある今救済を 編集委員・工藤正彦、小川直人
(2005年12月28日、読売新聞、西部朝刊)
 ◆恒久的制度決断の時
 西日本を中心に大きな被害を出した「カネミ油症事件」の被害者救済に向けた動きが広がっている。日弁連は近く人権救済の視点から国などに勧告を出しそうだ。福岡、長崎両県議会は相次いで国に対して早期解決を求める意見書を採択。国会では議員立法に向けた取り組みが活発化している。被害者を苦しめている「仮払金の返還問題」についても弁護団は「債権管理法」の免除規定による解決を訴えている。事件発覚から37年余りも過ぎたのに、なぜ被害者を救うことができないのか−−。来年こそは「希望の年」にしたい。
 ■救済
 今月9日、長崎県議会の厚生環境委員会のメンバー5人が同県五島市を訪れ、8月に発足したカネミ油症五島市の会(約100人)の矢口哲雄会長らから被害の現状と問題点を聞き取り調査した。16日の最終本会議では、〈1〉認定患者は公害病として扱う〈2〉仮払金問題は政治的解決を図る〈3〉未認定患者は診断基準を見直して早期に認定する−−などの意見書を全会一致で採択した。長崎県と並んで被害者の多い福岡県では3月、県議会が同様の意見書を首相や衆参両議長らに送付している。
 両県を中心とする被害者463人は2004年から、「発生源企業と国から見放され、医療面と経済面で苦しい立場に立ち至っている」と、相次いで日弁連に人権救済を申し立てた。原因究明と治療対策などを怠ってきたことへの謝罪、仮払金問題の解決、「油症手帳」の発行など恒久的な救済制度の創設−−などを求めている。
 これを受け、日弁連人権擁護委員会は福岡、五島市などで被害者や医学者らから実情を聞くなど調査を続けており、来春にも勧告を出すことが期待されている。
 民事裁判と仮払金問題を担当してきた統一原告弁護団(団長・内田茂雄弁護士)も今月21日、同委員会に意見書を提出した。「人権救済」という視点から、「37年余を経てもなお新たな『認定』者が出てくること自体、まだまだ隠れた多くの被害者が存在していることを示唆している。新しい『認定』被害者、隠れた被害者の救済が急務」と主張する。
 ■新認定
 長崎県五島市の前市議古木武次さん(75)は1968年、知人に勧められてカネミライスオイルを購入、半年間ほど料理に使った。やがて妻(75)の背中から腹部にかけて赤みがかった発疹(ほっしん)、子どもたちもおできのようなものができた。あちこちの病院に行ったが症状はひどくなるばかりだった。やがて古木さんも全身に疲労感や筋肉痛、不眠などの症状が出た。
 毎年のように検診を受けたが、やっと04年に古木さんが、今年になって妻が認定された。医療費は出るようになったが、これまでに使った入院費を含めた多額の費用は戻らない。島外の病院に行くことが多く、交通費の負担も大きい。
 古木さんは「ライスオイルを食べたのは明らかなのに数値がわずかに基準に達しないということで長い間放置されてきた。あまりにもひどい。国は今こそ患者の恒久的な救済を考えてほしい。基準も見直すべきだ」と訴える。
 坂口厚労相(当時)が「油症の原因物質はダイオキシン類」と国会で明言したのが2001年。油症認定の診断基準にポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)が追加されたが、その後の認定者は04年度年18人、05年度7人の25人だけ。死亡者も含めた認定者総数は1892人と、発生当時に被害を届けた1万4627人の1割強にとどまる。
 未認定者の掘り起こしと救済に取り組んできた矢野トヨコさん(83)(福岡県小郡市)は「同じ家族で未認定のままという人が多い。食中毒事件なのに、認定制度というものを作って救済を妨げてしまった」と批判する。
 ■仮払金
 仮払金は患者にとって過酷な問題だ。
 原告側829人は下級審で勝訴したことにより、計約26億9000万円の仮払金を国から受け取った。しかし、最高裁への訴えの取り下げによって、国は仮払金の返還を求めた。これまでに250人が完済。死亡・相続放棄などを除いて510人(相続人を含む)が約17億3000万円の債務を負っている(9月末現在)。
 広島市の元国鉄職員井藤良二さん(68)は、カネミライスオイルを使っていた独身寮の食事によって発症した。妻(58)も同じ独身寮に起居、結婚後に油症ということがわかった。疲労感、息苦しさ、腹痛、関節の痛みなど今も症状は続く。寮の食事の回数が多かった妻は、乳がん、胃潰瘍(かいよう)、子宮筋腫(きんしゅ)などを併発した。
 仮払金は使い果たし、返却する余裕はない。
 債権管理法には「履行期限から10年を経過して債務者が無資力の場合は債務を免除できる」(32条)という規定がある。来年は調停で仮払金返還の10年延期が最初に認められた人の期限の年で、被害者と原告弁護団は、この条文を根拠に、生活に困窮している人たちの債権免除を要求している。
 さらに、多くの被害者が「死後も、相続人である子どもらに請求されるのではないか」という不安を持っている。
 弁護団は、債務が相続人に引き継がれないことを強く求めており、「油症の被害に加え、相続人に仮払金の返還という金銭的な負担まで背負わすことは患者にとって耐え難い」と主張。司法修習生に対する修習資金の貸与制度では、死亡などの場合は返還を免除される規定があることを指摘し、「貸与でも免除できるのだから、仮払金の場合、国はさらに柔軟に対処し、油症被害の実情を考慮して免除すべきだ」(吉野高幸弁護士)としている。
      ◇
 今なお健康と生活の二重の苦しみの中にあり、子どもや孫の将来にまで不安を抱える被害者を救済するためには、新たな立法措置しかないのではないか。公明党、民主党は超党派の議員立法などで取り組む考えを明らかにしており、一日も早い成立が望まれる。国も「仮払金問題」解決に本腰を入れる時だ。被害者の高齢化は進んでいる。来年が〈救済元年〉になることを願う。
 ◆実情に配慮したい
 農林水産省の話「仮払金問題については、出来るだけ患者の方の実情を考慮して対応してきている。来年秋以降には無資力で履行延期後10年を経過し債管法の免除規定の条件に該当する方も出てくると考えられるので、個々の方々の実情にも配慮して、関係省とも協議して適切に対応していきたい」
 〈カネミ油症事件〉
 1968年、カネミ倉庫(北九州市)製の食用米ぬか油に熱媒体のポリ塩化ビフェニール(PCB)が混入、油を摂取した人たちに激しい皮膚症状や内臓、神経疾患などが生じた食中毒事件。原因食品は「カネミライスオイル」、病因物質は、その後の研究でポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)とコプラナーPCBというダイオキシン類が主であることがわかった。被害者は国やカネミ倉庫、PCBを製造した鐘淵化学工業(現カネカ)に損害賠償を求めて提訴。87年、最高裁で鐘化と和解が成立、国への訴えを原告が取り下げ、裁判は終結した。
 ◇「仮払金問題」の経過◇
1984年 第1陣訴訟控訴審で、国の賠償責任が認められた(85年第3陣訴訟1審も同様の判決)。
  86年 第2陣控訴審判決で、国、鐘化の責任が否定された。
  87年 最高裁で鐘化との間で和解が成立した後、第1陣原告が国に対する訴えを取り下げ、国も同意した。しかし、国は、仮払金返還の納付告知書発送を決定。原告団は患者であることを家族にも隠している原告については直接の送付をしないように要請。
  90年 原告団は「年間1人当たり6000円を支払う」方針を決め、国も92年に同意する意向をみせたが、患者全体の賛同が得られなかった。
  96年 国と原告団、弁護団の協議で、問題解決のルール作りのために原告団代表が福岡地裁小倉支部に調停申し立て(先行調停)。成立を受け、国が原告・相続人に調停実施を通知した。
  97年 国が全国20か所の裁判所に、原告・相続人815人に対する調停を申し立てた。
 ◇工藤正彦(くどう・まさひこ)
 1972年読売新聞西部本社入社。経済部、長崎支局デスク、文化部長などを経て2004年から編集委員。ニート、幼児とメディアなど教育問題について取材。58歳。
     ◇
 Eメール:kudo3066@yomiuri.com 工藤編集委員にご意見、ご感想をお寄せ下さい。
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2005/12/30

『かえるのうた』  映画

栗本さんのブログで、年が明けたら今岡信治監督の新作を東中野ポレポレ座で公開するという情報を得ましたが、ネットで調べたらありました。
今岡監督の『かえるのうた』、1月14日からポレポレ座で公開。
下がこの『かえるのうた』のブログのようですが、なんか、楽しそうです。

http://pink2000s.cocolog-nifty.com/

*参考
今岡監督の映画について自分が書いたものは以下にあり。

映画生活「たまもの」
http://www.eigaseikatu.com/title/10880/

映画生活「愛欲みだれ妻」
http://www.eigaseikatu.com/title/5206/
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2005/12/29

『愛より強い旅』(その2)  映画

『愛より強い旅』
昨日、あまりちゃんと書けなかったので、もう少し、書きます。

これは、一見、シンプルなように見えるがかなり奇妙な映画であるように思う。
そもそもこれは恋愛映画なのだろうか? いや、恋愛映画であることは疑いようもないことなんだけど、なんていうのか、ここで描かれている恋愛は、たとえばひとりの男とひとりの女がデートを重ねたり駆け引きをしたりして作り上げていく「恋愛」とはちょっと違う。もっと本能的、肉体的な何かで2人は結び付いているように思うのだ。だから言葉はあまりいらないんだと思う。
2人は同じように傷を負っていて自らのルーツを探し求めている。たぶんそのことが2人を結び付けたのかもしれない。
しかし、そうした意味では似たもの同士と思われる2人なのに、自らの背負った傷への対応の仕方には微妙に差異があり、対照的とも思えるのだ。男(ロマン・デュリス)は傷を負ったがゆえにヴァイオリンを弾くのをやめて、自らのルーツを探す。もちろん男もしょっちゅう音楽を聞いているけれども、自ら音楽を弾くことはやめてしまったままだ。男の場合は自らのルーツ探しも父親がしてきたことを確認し理屈で納得しようとしている面があるのかもしれない。
しかし、女はそうした理屈では自らの背負った傷を解放することが出来なかったようだ。だから女は、自らが音楽を弾くことをやめた男とは逆にダンスをして音楽に触れることで自らの背負った傷から自分を解放しようとしているのではないだろうか。
このように一見、似たもの同士のような2人でも、決定的な違いがある。そのことがちょっとしたすれ違いも起こす。通常の恋愛だったら、この時点で2人の関係は破局に終わっていたかもしれない。
しかし、この2人の恋愛は通常の恋愛とはちょっと違い(「通常の恋愛」というのも変な言い方で恋愛なんてもんは人それぞれではないかと言われるとそうなのだけれども、世間一般に多くある恋愛とはちょっと形が違うもののようだということを言いたいのでこういう言い方をしています)、駆け引きではなくもっと本能的な何かで結ばれているから関係が続いていく。(世間一般的には、「結婚」という形式にすることですれ違いがあっても関係が続くようにしている。)
2人がそれぞれウォークマンで別々に音楽を聞いているのが象徴的だ。一緒に旅をしているのにそれぞれが別々に音楽を聞き、あまり会話もしない。なのに続いていく関係。この点が恋愛ものとして考えると実に奇妙な作品のように思えるのだ。(邦題の「愛より強い」というのもそういう通常の恋愛とはちょっと違う形で結ばれている2人の話だということを言いたいのだろうか?)
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2005/12/28

2005年映画ベストテン  映画

2005年映画ベストテン、ほぼ決定かと思われるので発表。

洋画ベストテン
1アワーミュージック
2ヴェラ・ドレイク
3ライフ・アクアティック
4サマリア
5真夜中のピアニスト
6生命
7ポビーとディンガン
8エリザベスタウン
9女は男の未来だ
10愛より強い旅

フランス3本、イギリス2本、アメリカ2本、韓国2本、台湾1本ということになりました。
なお、邦画は見ている本数が少ないし(洋画もそれほど多く見ているわけではないが)、印象に残った5本をとりあえずあげるにとどめます。

(順不同)
TAKESHIS’
オペレッタ狸御殿
1リットルの涙
シャーリー・テンプル・ジャポンパート2
運命じゃない人

ということで、今年もあとわずか。
来年の目標はというと、「映画をつくること」「彼女をつくること」・・毎年、こればっかり、言っているようですが(笑)。
まぁ、僕は人つきあいが不器用でいろいろ失敗ばかりしていますので、なんとかもっとうまく来年は付き合っていけるようになりたいなあと思います。
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2005/12/28

「『Mー1グランプリ』感想(その1)」で不適切な表現があったかも  テレビ・ラジオ

「『Mー1グランプリ』感想(その1)」の記事に一部注釈をつけましたが、アジアンさんのくだりで書いたことがちょっと不適切な表現があったかも。内容はそのままにしておきますが、注釈をつけておきます。

『Mー1グランプリ』感想のつづきはもし書けたらのせますが・・。
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2005/12/28

『愛より強い旅』  映画

男(ロマン・デュリス)と女(ルブナ・アザバル)とで、自らの背負った傷への対応の仕方が対照的だ。男はヴァイオリンを弾くのをやめて、自らのルーツを探す。女はそうしたことでは自らの背負った傷を解放することが出来ない。女は逆にダンスや音楽に触れることで自らの背負った傷から自分を解放しようとするのだ。一見、似たもの同士のような二人でも、決定的な違いがあるのだ。
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2005/12/28

『Mー1グランプリ』感想(その1)  テレビ・ラジオ

えー、お笑いの話ですので、まず私、kusukusuの人格を2つに分けました。A−kusukusu(略してエークス)とBーkusukusu(略してビークス)ですが、キャラクター設定は以下の感じです。

A−kusukusu(略してエークス) 楽天的で行き当たりばたりの性格。
Bーkusukusu(略してビークス) 妙なことにこだわり、人からよく分からないやつだと言われる。

で、どっちも女性にもてない(笑)というキャラクターです。

エークス 本日はお日柄も良く、バラエティ番組を見ないkusukusuさんがお笑い番組について語るということなんですが。
ビークス そうです。
エークス まぁ、あれでしょ。もてたいからでしょ。kusukusuさんはそんなにバラエティを見ないんですか?
ビークス 見ない。
エークス じゃあ、たとえばモーニング娘のメンバーの数と名前を言えないとか。
ビークス そりゃ、モーニング娘。のメンバー数なんて知らないよ。あんなしょっちゅう変わってたらいちいち覚えているわけがない。
エークス やっぱりそういうのは女の子にもてないんじゃないでしょうか?
ビークス でも、僕は、今、ちゃんと「モーニング娘。」って「。」をちゃんとつけて表記しましたよ。あなたは「。」をつけてないじゃないですか。ちゃんとつけないと。
エークス ビークスさん、こだわるところが間違ってますよ・・。「モーニング娘」でも「モーニング娘。」でもどっちでもいいんです。モーニング娘に「。」をつけなかったからといって、この人は大雑把な性格だと女の子が思ってもてないなんてことはありませんよ・・。
ビークス そうかなあ。人の名前の表記というのは大切なことなのではないかと思うんだけどなあ。
エークス ・・・。モーニング娘の話はいいから、本題のMー1グランプリの話に行きましょう。なんでモーニング娘の話をしてるんですか。
ビークス そっちがしてきたんじゃん。
エークス いいから、いいから。で、Mー1グランプリはどうでしたか?
ビークス 司会の小池栄子なんですが、妙に胸元が気になる服装だったんですが。
エークス ・・・。司会者の話でなくて、漫才の出演者の人達の話ですよ。大体、ここで小池栄子にこだわっていたらもてるわけないじゃないですか・・。
ビークス ごめん、ごめん、アイム・ソーロー、じゃなかった、アイム・ソーリー。
エークス ・・・。大丈夫ですよ、ソーローでも。すぐにまたタタセレバいいんだから。
ビークス 相手がやさしくタタセテくれる人かどうかが問題ですが・・。
エークス 本題、いきましょうよ−。いい加減、切れてきたぞ。
ビークス いいじゃん、別にここは単にkusukusuの個人のブログなんだから。
エークス キャラクター設定を見て下さい。「楽天的で行き当たりばたりの性格」は私、エークスの方なんですよ。その台詞はビークスさんが言ってはダメでしょう。まぁ、そんなことはどうでもいいから、本題へ。最初の出演者は、笑い飯。どうでしたか?
ビークス いやあ、今年初めてこの番組を見たんですが、いきなりシュールな人達が出てきたんでびっくりしました。面白かったです。
エークス シュールですか?
ビークス シュールですよ。「ないなぁー」という言葉の繰り返しで、だんだん意味がなくなっていくもの。これ、ダブルボケって言うんですか?
エークス らしいですね。出だしのコンビニのネタからいいですよね。コンビ双方のギャグが炸裂して相乗効果を産むという。
ビークス そうなんですね。だからシュールな笑いだと思いました。あと左、右の靴がそれぞれどこにあったというネタも個人的にはちょっと受けましたが。
エークス それはお笑いとは関係ないでしょう。単にkusukusuの個人的なことでしょう。
ビークス そうなんですけどね。ここからは笑い飯の漫才の話からは逸れるんですが、実はkusukusuは左右の足の大きさが違うんですね。
エークス 左が26.0で右が25.5なんですね。
ビークス そうなんですよ。左足の方がちょっと大きい。それで靴屋に「左が26.0で右が25.5の靴はありませんか?」と聞くんだけど、どこの靴屋でもそんなの、ありませんと言われるんですよね。
エークス そりゃ、ないでしょう。ほかの人はどうなんだろう。みんな、左右の足の大きさが同じものなのかなあ。
ビークス 子供の頃からそうなんで、それに気が付いた他の子供におかしいぞっていじめで片方の靴だけ隠されたりしたことがあって。そういう記憶がふとオーバーラップしたりしまして。
エークス 本題の笑い飯の漫才とは関係ない話でしたね。次、いきましょう。アジアンですが。
ビークス 唯一の女性コンビでしたね。2人の体型が対照的なのでそこがおかしいんですが、でも顔はどっちもなかなか可愛いと思いました。
エークス ほんとですか。kusukusuさん的にはどっちもいけますか?
ビークス 十分、いけます。つーか、どっちの方も付き合ってくれるなら(←注・あとから読み返して思ったのですが、ちょっとここの表現は単に1視聴者の自分がえらそうだったかも。アジアン様、不適切な表現で失礼でしたらごめんなさい!ついノリで書いてしまいました・・)、それはもう喜んで。頭、さげたいぐらいです。
エークス どっちもというのはちょっとひっかかるんですが・・・。で、アジアンの漫才はどうでしたか?
ビークス これは早口ネタなんだけど、早口と関係ないところで面白くなかった? 寺尾とか、ピーターサンとか、ジュラシック・フェイスとか。
エークス そうですね。逆に早口ネタはなんだったんだろうと考えてしまったんですが。
ビークス 考えてはいけないんじゃないですか。とにかく4分の中にネタを詰め込む世界なんだから。
エークス だから、キャラクター設定表を見てください。楽天的で行き当たりばたりで考えないのは私のほうなんですよ。で、次は南海キャンディーズですが。これは、もうひとつ、はじけなかったようなんですが。
ビークス なんでも優勝したら結婚すると宣言していたそうで緊張してたんでしょうか・・。南海キャンディーズというのはいかにもレトロな名前で面白そうだと思ったんですけど。
エークス レトロですか?
ビークス 南海にキャンディーズとくれば懐かしい感じがするでしょう。
エークス 歌のお姉さんネタというのもレトロな感じをねらっていたのかなあ。
ビークス かもね。つーか、今、歌のお姉さんって人気あるんですか? 単に知らないだけかもしれないけど。昔だと、酒井ゆきえとか。
エークス 酒井ゆきえ!? それはちょっと違うんじゃないでしょうか・・。kusukusuさんの話は脱線が多すぎます。チュートリアルにいきましょう。
ビークス 左の彼はなかなかかっこいい男じゃん。
エークス ああいうのがもてるんですよ。よく見ておきましょう。
ビークス バーベキューネタで、これは片方が適当にバーベキューの串をさすというやつで、片方がこだわるやつというキャラクター設定が出来ていましたね。
エークス それはドラマ的な見方ですが。
ビークス そうなのかあ。ただそういう見方でいくと、ちょっと疑問を持ったのは、左の彼はこだわるやつというキャラクターのはずでしょう。なのに、タマネギばかりをさすネタを左の彼がやったじゃないですか。あそこがキャラクター設定的には変に思えたんですよ。
エークス うーん・・。それはドラマ的な見方だからなあ。こういう漫才の場合はちょっと違うんじゃないですか? 4分間の世界ですから。
ビークス なるほど、見方が違っただけなのでしょうか。
エークス 次はブラックマヨネーズですが。
ビークス これはもてない男の最初のデートネタかと思って、変に自虐に走るとどうなのかなと思ったんですが、ボウリングネタで、全然、違うところにいきましたね。坂道とか、冬なのにスイカとか、ああいうのは場面の想像力がありますよ。面白かったです。
エークス オーソドックスな笑いと言われているようですね。
ビークス 片方がボウリングの球はどういうのがいいかにこだわるやつで、もう片方はその点はどうでもいいというやつというキャラクター設定的にも筋が通っていると思いました。その点が、チュートリアルより納得がいくように思ったんですが。
エークス ほんとですか。やっぱりkusukusuさんは少し、理屈を言い過ぎなのかも。
ビークス 理屈っぽいんでしょうか・・。
エークス 品川庄司にいきましょう。
ビークス 品川庄司って個人名だからひとりで漫才をやっているのかと思った。
エークス コンビでしたね。
ビークス これは僕は好きでしたよ。なんといっても優作ネタと、釈由美子の「お行きなさい」(スカイハイ)ネタが受けたので。
エークス それは単に映画ファン的に受けただけでしょう。
ビークス そうですけどね。映画ファン的に楽しめるネタでした。
エークス とりあえず今日はここまで。
ビークス まだつづけるんですか、これ。
エークス まだまだですよ。ダウンタウンもやるんでしょ。そう予告しているじゃないですか。
ビークス ほんとかよ・・。
(以下、次回につづく。)
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2005/12/25

どうしたらもてるかを研究するためにお笑い番組をチェックする  テレビ・ラジオ

カテゴリ「恋愛論」の「彼女が足りませんキャンペーン」にコメントを頂いた(削除しちゃったけど)おもてさんをはじめ、複数の方より「kusukusuさん、もてたいんならお笑い番組を見なきゃダメだよ」と助言されたので、とにかくお笑い番組を見てみようと、『M−1グランプリ』と『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』の今年の総集編というのをチャックすることにしました。あ、チャックじゃなくてチェックか。チャックじゃますます閉じてしまう・・。
もちろん、見る目的はお笑いを楽しむということより、どうしたら自分がもてるようになるのかを研究することですが・・。
で、結果は・・。M−1グランプリの優勝者はブラックマヨネーズでしたが、僕の感想はどうなるか?それはブラックチャックなんちゃって。以下、次回につづく。
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2005/12/24

「みんなのうた」で岡本忠成作品を放送中  テレビ・ラジオ

NHK「みんなのうた」で、亡くなられた岡本忠成氏の作品「コロは屋根の上」をリバイバルで放送中です。
時間は、月曜、水曜の12:55から教育テレビで。
岡本氏は戦後日本を代表するアニメーター。独特の世界をご覧ください。

*参考
岡本忠成については以下で書きました。

映画生活「モチモチの木」
http://www.eigaseikatu.com/title/10582/
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2005/12/23

ES細胞ねつ造、全面支援の韓国政府は窮地に  ニュース

*捏造が韓国政局にまで影響を与えているとの記事。まったくはた迷惑な学者がいたものだね。

(ニュース)
<ES細胞ねつ造>全面支援の韓国政府は窮地に
 【ソウル堀信一郎】ソウル大の黄禹錫(ファンウソク)教授の論文が、ねつ造だったと発表されたことで、黄教授の研究を国家プロジェクトとして全面支援してきた韓国政府は窮地に立たされた。研究過程でのミスが青瓦台(大統領官邸)に報告されたにもかかわらず、適切な対処をしなかったことも問題視されており、20%台で低迷を続ける盧武鉉(ノムヒョン)大統領の支持率にも影響を与えそうだ。
 青瓦台報道官は23日「今回の中間結果を尊重し、最終結果を待つ」との短いコメントを発表した。今後については「科学技術省で検討し、対策を立てる」とだけ述べ、具体的な内容には言及しなかった。
 疑惑発覚後の青瓦台の対応が問題視されているのは、黄教授チームが今年1月、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)がカビで汚染されたことを朴基栄(パクキヨン)青瓦台科学技術補佐官に報告したが、補佐官が科学技術省に報告しなかったことだ。
 このカビ汚染が論文ねつ造のきっかけになったという指摘があるが、同省は適切な対応をしておらず、青瓦台も「専門家の検証を待って対処する」という態度で、緊急性を認識していなかった。
 韓国政府は黄教授に対して、これまで総額300億ウオン(約34億円)もの予算を認めている。これは特定プロジェクトでは最大の財政支援だ。このため市民団体などが「政府として監視の目が甘くなっていたのでは」と指摘していた。結局、科学技術省は23日、同省が指定した「最高科学者1号」である黄教授への研究費支援を全面的に見直す方針を決めた。
 青瓦台としては、最終調査結果が出るまでは公式見解は発表しない方針だが、野党ハンナラ党は「今回の事態に青瓦台幹部が絡んでいる」と強調、「調査によって青瓦台の関与を明らかにすべきだ」と主張している。
 韓国政界は来春、統一地方選を控えており、国会議員補欠選挙で2連敗した与党・開かれたウリ党は雪辱を期している。統一地方選は07年の次期大統領選の行方を占う重要選挙と位置づけられ、青瓦台幹部も続々と立候補する予定で、盧大統領にとっては、来年最大の勝負所になる。
 一方のハンナラ党は国家的スキャンダルを材料に盧大統領やウリ党への攻撃を強める構えだ。
(毎日新聞) - 12月23日17時20分更新
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2005/12/23

北朝鮮策略にだまされるな  時事問題

*今朝のスポニチ 「重村智計 梹謐゙メモ」より

「北朝鮮策略にだまされるな」
 日朝政府間対話が、24、25の両日、北京で開かれる。各新聞は1拉致2核・ミサイル3国交正常化交渉ーの3分科会の設置を北朝鮮が受け入れ、日朝正常化交渉再開に合意するとの見通しを報じた。
 しかし、政府間対話と交渉再開の「危険性」に言及したメディアは、少ない。
 日本のメディアは、日朝政府間対話で日本は横田めぐみさんのニセ遺骨について、謝罪を求めるべきことを強く指摘すべきである。それをせずに対話に応じれば「ニセ遺骨鑑定は間違いだ」との北朝鮮の主張を認めたことになる。
 拉致被害者と拉致家族にとって、新聞やメディアが最後のよりどころであるとの使命を自覚すべきだ。ジャーナリズムの使命を放棄して、国民の生命よりも一部外務官僚や政治家の手先になる論調や報道をしてはならない。
 この時期に北朝鮮が日朝対話や正常化交渉再開に前向きになる第一の理由は、対米外交が行き詰まったからである。米国は、最近になって北朝鮮への姿勢を「強硬策」に変えた。この政策変更は、駐韓米大使が北朝鮮を「犯罪国家」と呼んだことから明らかになった。
 この背景には、ニセ・ドル札やニセたばこ、マネーロンダリングなどの犯罪行為に対する米国の怒りがある。米国は、北朝鮮への金融制裁を発動し、中国もこれに呼応して問題になった銀行の北朝鮮関連口座を凍結した。北朝鮮も「制裁が解除されない限り、6カ国協議に参加しない」と、強硬だ。
 北朝鮮は、日朝対話と正常化交渉再開をカードに日米を揺さぶろうとしているのだ。北朝鮮の揺さぶり戦略に利用されてはならない。
 また、北朝鮮ではなお日朝交渉の新しい担当責任者が決まらず、激しい争いが展開されている事実を見落としてはならない。現在の北朝鮮の交渉者たちは、自身の生き残りに「対話・交渉をしているふり」をしなければならない状況にある。北朝鮮の交渉担当者による「(生き残りのための)アリバイ作り」にだまされてはならない。
 さて、この連載は今回で終了します。これまでのご愛読に感謝します。朝鮮問題では、政府の発表やマスコミの報道、北朝鮮の策略にだまされないことが、重要です。裏に隠された真実に目を向け、拉致被害者への愛情を捨てないでください。そのためには「常識で考えておかしいことは、報道の間違いだ」と、思うことです。 (早稲田大学国際教養学部教授)
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2005/12/23

ソニー、デジカメ、中国で差し止め  ニュース

*けっこう大きな国際問題に発展するかも。

(ニュース)
ペンタックスも不合格 中国・デジカメ差し止め勧告
 ソニーのデジタルカメラ6機種が中国浙江省工商行政管理局による検査に合格せず省内販売差し止めを勧告された問題で、ペンタックスの2機種も基準に合わない不合格品と認定されていたことが16日、分かった。
 ペンタックスによると、「オプティオ」の2機種が自動露出補正機能などの3項目で不合格とされた。ペンタックスは再検査を申請中。「販売差し止め勧告は受けていない」というが、再検査の結果次第では、ソニーと同様、販売自粛に追い込まれる可能性がある。
 不合格13機種のうち、残る5機種のメーカーは不明。キヤノンと松下電器産業の製品も検査対象になったが、両社とも「結果を確認できていない」としている。ニコン、富士写真フイルム、カシオ計算機は不合格とは認定されていないという。(2005年12月17日、asahi.com)


中国浙江省 ソニーの再申請却下 デジカメ販売認めず
 【北京=福島香織】国営新華社通信によると、中国浙江省工商局がソニー製六機種などのデジタルカメラの品質が省の基準に達しなかったとして、省内販売差し止めを勧告した問題で、同局はソニーが申請していた再検査は必要はないとの判断を示した。また、必要なら訴訟支援も行う構えを見せるなど強硬姿勢を示している。
 浙江省は消費者の苦情を受けて省内市場に出回るデジタルカメラのうち、六ブランド三十四機種について先月、抜き打ち検査を行い、最終的に十三台の品質が問題有りとの判断を下した。現在のところ、社名や製品の詳細を公表されたのはソニーだけとなっており、浙江省、江蘇省などの百貨店、パソコン店などではソニー製品の撤去が始まっているという。
 十六日付の上海証券報によれば、カメラの品質については国家統一基準はないが、ソニー側が企業の品質基準に関する資料の提供をしぶったことにも一因があるという。
 また、中国科学技術省が最近、多国籍企業が知的財産権を乱用し中国市場を独占しているとの見解をまとめた報告書を発表するなど、中国側が市場を席巻する外資技術系企業への不満を隠さなくなっており、今回の事件は、製品性能ではなく、デジカメ市場でトップシェアを占めるソニーを問題視したためではないか、との見方も業界に出ている。
 実際、ペンタックスの二機種も問題点を指摘されたが、再検査を受理されたという。また、キヤノンは「当局から勧告はきていない」とし、松下電器産業も「販売差し止めの指示はきていない」としている。
 ソニーでは、「事態の収束に向け浙江省と話し合いを続ける」方針だが、一社が狙い撃ちされたことに困惑しており、日系企業も真意をつかみかねている。(2005年12月18日、産経)


デジカメ販売中国差し止め、経産省が聞き取り開始
 中国浙江省工商行政管理局がソニーのデジタルカメラ6機種の省内販売差し止めを勧告した問題で、経済産業省は19日、事実関係の調査に乗り出したことを明らかにした。今回の勧告が国際ルールに基づかない恣意(しい)的な措置かどうかを確認するためという。
 浙江省当局はソニー6機種、ペンタックス2機種を含む13機種を独自の基準で不合格とし、ソニーに対しては販売差し止めを勧告。他社にも勧告する可能性があるが、残り5機種のメーカーなど詳細はわかっていない。
 経産省はソニーなど国内メーカーから聞き取りを始めたほか、上海総領事館を通じて浙江省当局にも説明を求めている。ソニーは浙江省当局が採用する基準を尊重するとして、中国で6機種の出荷を自粛しているが、経産省には「任意の基準に過ぎない」と正当性を疑問視する見方もある。
 この問題は中国メディアでも「国際ブランドに対する不信感広がる」(国営新華社通信)などの見出しで報道されている。新華社は19日、「ソニー中国は、テレビ局の取材に、中国の消費者に正式に謝罪した」と伝えた。(2005年12月20日、asahi.com)
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2005/12/23

砂本量氏(脚本家、映画監督)訃報  映画

砂本量氏、亡くなったんですね。まだ若いのに・・。お悔やみ申し上げます。

(ニュース、訃報)
<訃報>砂本量さん47歳=脚本家、映画監督
 砂本量さん47歳(すなもと・はかる<本名・鈴木良紀=すずき・よしのり>脚本家、映画監督)21日、大たい骨悪性骨腫瘍のため死去。葬儀は24日午後0時半、横浜市金沢区釜利谷東2の13の12のセレモホール金沢文庫。自宅は非公表。喪主は妻朋子(ともこ)さん。テレビドラマ「相棒」の脚本などを手がけた。
(毎日新聞) - 12月22日21時14分更新
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2005/12/22

朝日新聞に竹中労『ビートルズ・レポート』の記事掲載  音楽・演劇

*朝日新聞に竹中労『ビートルズ・レポート』の記事が出ました。しかも1面に。
 僕はリアルタイムでビートルズ来日を知らないけど、『ビートルズ・レポート』は学生時代に読んで感銘を受けた愛読書のひとつなので嬉しいことですが、でもなんだか、こういうのも「歴史」として語られるようになってしまったということではありますね。

(朝日新聞、12月20日夕刊より)
ニッポン 人・脈・記  ビートルズの時代(7) 匿名6人が「祭り」をルポ 無頼の人革命を見る

 竹中労は物騒なルポライターだった。
 有名人や権力者の秘事を容赦なく暴く。東京都庁乱入や傷害事件で何度も逮捕される。背中一面に彫り物をし、自ら醜聞をふりまく、山谷の労働者を支援し、「世界革命人」を名乗ったアナキスト。異能、無頼の人だった。
 ビートルズの来日を控えた66年5月。女性誌の専属を離れ、フリーで売り出し中だった竹中は、連日、新聞記者や編集者を喫茶店に呼び出して口説いた。
 「来日は大騒動になる」「どす黒い舞台裏があるんだ」。右翼や政界の大物の名をちりばめた長広舌。「反権力、反体制で一切を記録し、本にする。協力しないか」

 竹中の誘いに6人が応じた。竹中以外は会社に内証で、匿名参加。ビートルズが泊まる東京ヒルトンホテルの857号室を取材本部にして、来日と同時進行の執筆が始まった。
 報知新聞記者だった、音楽評論家伊藤強(70)。ホテル9階にあった報知の取材本部で新聞用の原稿を書き、仮眠の時間に抜け出して、857号室でルポを書いた」
「寝る間がなかったけれど楽しかった。これは歴史的な記録だ、会社では出来ない仕事だと思っていた」
 ビートルズを招いた協同企画の代表秘書、清水和江(65)は内部情報の提供者として加わった。
 竹中に誘われた時、「いつもの竹中さん流の大仰な話だ」と思ったが、うなづくところもあった。
 来日契約の2週間も前に、警視庁から「警備計画を相談したい」と電話があった。相談に出かけた同僚は、警察がファンクラブのトラブルまで調べ上げているのに驚いていた。清水は、竹中に「70年安保をにらんだ警備演習だ」と言われて、ありうる話かも知れないと思った。
 それに、竹中の誘いを断って、会社が「悪の呼び屋」と描かれても困る。清水は、招請のいきさつや、ビートルズの動きをルポする役目を引き受けた。
 7月中旬、本が出来た。書名は「ビートルズ・レポート」。B5判129ページ、月刊誌「話の特集」の臨時増刊として発売された。
 「反社会的な音楽に外貨を使うな」と論陣をはった評論家。期間中に警察が補導した子どもの数。大量に余った入場券の謎。女子高生対談。細部の積み重ねに、スキャンダル誌風の悪態がまじる。
 全体を貫くのは「純真なビートルズファンの少年少女」と「ビートルズを理解できず、欲望だけのおとなたち」の対立構図だ。
 36歳の竹中はどちら側だったのだろう。
 「彼は、あの本で名を上げようとしていたと思う」と、「話の特集」編集長だった矢崎泰久(72)は言う。古い記者仲間だった竹中に、「来日ルポは売れるぞ、もうかるぞ」と出版を持ちかけられた。
 「来日は巨大な『祭り』だった。竹中が、権力者は祭りを利用したがる、浮かれてはいけないと言いたかったことも確かだ」
 来日直前に書き上げた「呼び屋」(弘文堂)で、竹中は「くたばれ、ビートルズ! 若者に、若者自身の歌を……」と書いた。
 ところが82年にはこう書いた。「イエスタディが私は好きだ、レット・イット・ビーはわが生涯の名曲の一つだ」「ビートルズは批評の対象ではなく、一個の原理であった」「彼らとの出会いで私は転生した、(中略)革命の新たな志と、実践を見出す(みいだす)ことができたのである」

 結局「ビートルズ・レポート」は売れなかった。少年少女には、ややこしすぎた。
 贈呈した作家の何人かがほめてくれた。三島由紀夫は、「戦後3大ルポルタージュの一つだ。家宝にする」と電話をよこし、追加を5冊注文した。評判がじわじわ広がり、復刻が重ねられた。
 96年の復刻で、伊藤や清水たちは初めて原稿料を受け取った。5年前に60歳で逝った竹中が、来日30年記念でくれた、ごほうびのようだった。 (湯瀬里佐)
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2005/12/20

水俣&カネミ油症、アスベスト関連記事  公害・薬害・環境・医療問題

*産廃処分場の問題で揺れている水俣市議会の決議の記事。
(ニュース)
産廃処分場 建設阻止へ全国的支援を 水俣市議会
 水俣市議会は十二月定例会最終日の十四日、同市に民間事業者が計画している産業廃棄物最終処分場に関し、建設阻止に向けて全国的な支援を求める決議を全会一致で可決した。
 決議は、水俣病で苦しんだ五十年間の歴史や、環境モデル都市を目指してもやい直しに取り組む同市の現状を強調。さらに昨年十月の水俣病関西訴訟最高裁判決で、国と県の被害拡大責任が確定したことを挙げ、国、県に対し、水俣病事件への贖罪(しょくざい)の観点から事業者に計画断念を迫るよう要望。また、全国自治体の議会や各種団体、有識者に建設阻止のための支援を求めている。
 同市議会は昨年九月に県知事に、同十二月には総理、環境大臣などに処分場設置を許可しないよう求める意見書を送っている。
 緒方誠也議長は「水俣が抱える特殊事情を訴え、建設反対の全国的なうねりを作りたい」としている。(並松昭光)(熊本日日新聞、12月15日朝刊)

*こちらは長崎県議会、カネミ油症救済とアスベスト対策の意見書の決議の記事。
(ニュース)
長崎県/カネミ油症救済と石綿対策で意見書 県議会閉会/ながさきWIDE 
 県議会の十一月定例会は十六日、カネミ油症の被害者救済を要請する意見書など意見書六件と、一般会計補正予算案(四十一億七千三百万円)など五十二議案を原案通り可決、閉会した。
 カネミ油症対策要請の意見書では「昨年九月の診断基準の見直し後も、新たな認定患者は二十数名にとどまり、未認定者の救済には程遠い」と指摘。全国認定患者の四割を県関係者が占めている現状を踏まえ、(1)カネミ油症を公害病として取り扱い、認定患者のための医療・保健対策の充実(2)被害者救済のための新たな認定基準の見直しと、早期認定−などを国に求めた。
 このほか、アスベスト(石綿)の健康被害問題に関し、国に総合対策のための法律制定を求める意見書や、県が来年度以降に取り組む行財政改革に対する考え方などの意見書が提出された。
(西日本新聞社、12月17日朝刊)

*なお、記事カテゴリの分類わけをちょっと変更して「公害問題」「イスラエルとパレスチナ」のカテゴリを追加しました。
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