2006/2/13

鈴木英夫監督『燈台』  映画

ラピュタ阿佐ヶ谷で鈴木英夫監督の『燈台』(1959年)を鑑賞。
三島由紀夫の同名戯曲の映画化で井手俊郎が脚色。海軍から復員した青年(久保明)が父(河津清三郎)の後妻(津島恵子)に恋してしまうという、よろめきものだけれども、青年の妹(柳川慶子)を入れた4人が主要な登場人物でドラマの大半がホテルの一室で進行するという空間と時間を限定した密室劇。
三島らしく不毛な愛を描いたものだけれども、父の後妻に恋するという話で、男が自らの意思で女性を愛せないという話ではないので、それほどいやみではなくすんなりと見ることが出来た。
こうした密室劇は会話主体になり演劇の舞台みたいになりがちだと思うのだけれども、さすがサスペンス映画の名手、鈴木英夫監督と言うべきなのか、細かくカットを割って、双眼鏡、窓から見える燈台、本の書き込み、百物語ゲームという奇妙な遊びなどの小道具や設定でサスペンスを作り出していて、会話だけで進行するのではなくスリリングな映画的な味わいのある作品になっているように思った。
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