2006/6/19

昔バトン  自己紹介をかねて

かえるさんより受け取ったバトンです。

●Q1●あなたは昔は何系でしたか?

昔からひとりでポツンといる(休み時間も教室で本を読んでいるとか)タイプで何系というのはないなー。
無頼。無頼系か?

●Q2●あなたは昔何か習いごとをしていましたか?

お習字とか水泳とか、普通に。
学習塾は小学校3年生ぐらいから通っている。
ほかの人と違いそうなのは、言語障害でどもりがあったため、発声練習に通っていた。タルコフスキーの『鏡』の冒頭で少年が発声練習しているシーンがあるけどあんな感じでした。

●Q3●今と昔、一番変わったなーと思うことは?

自分が変わったわけではないが、携帯電話とかパソコンとかが出て来たことでコミュニケーションのあり方は大きく変わりました。
(携帯電話もパソコンもない時代のデートを今の学生とかは想像できるかなー?と思う。待ち合わせに相手がこなくて、家に電話して親から「娘とどういう関係の方ですか?」と詰め寄られるとか。)

●Q4●今と昔、変わらないなーと思うことは?

映画館に映画を見に行くことが一番の楽しみであること。

●Q5●昔からのトラウマはありますか?

やっぱり言語障害があったことでしょうか。 口下手になった要因。

●Q6●昔なりたかったものは?

漫画評論家
(映画評論家はいるけど、漫画評論家はあまりいなそうだから穴かもとか思っていた。真面目にめざせば良かったかも?)

●Q7●あなたの昔の失態を教えてください。

いろいろあるが、知りたければブログの「恋愛論」というカテゴリーの記事でも読んでください。

●Q8●今と昔の異性の好みを教えてください。

昔から、ボーイッシュでさっぱりした感じの人が好きですが。
でも、範囲は広がって来ていると思う。結局、それぞれの人にその人ならではの魅力というものがあるわけで、自分の好みというより、その人ならではの魅力を見つけた時に興味を感じます。

●Q9●できるなら、あなたの昔の写真をはりつけてください。

これはパス。

●Q10●10人に回してください。

10人は多いので5人、あげます。
もしここを見て、よければもっていってください。

Akoさん
mirokuninoti(さんくふる)さん
はるちょんさん
ピンク屋さん
栗本東樹さん
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2006/6/17

『キングス&クイーン』  映画

デプレシャンの新作ということで期待して初日に見に行ったのだが・・
なんか、いたずらに複雑な構成にしているわりにはピンとこない作品のような・・。一番、(自分にとって)ネックになったのは主役のエマニュエル・ドゥヴォスとマチュー・アマルリックとの関係は基本的に過去の終わってしまったものなので、再会しても恋愛が再熱するようなことはなく、複雑な人間関係の配置が出来ていてもそれが三角関係、四角関係といった関係性に発展していくわけでもないので恋愛ものとしてあまりドキドキしなかったことなのだ。
たとえば『そして僕は恋をする』では主人公が親友の恋人と秘密の関係が出来てしまうという設定でドキドキさせられたのだが、そうしたときめきが味わえない。
デプレシャンは「トリュフォーの再来」と言われているようだけれども、トリュフォーはそれこそたとえば『隣の女』で再会した男女の再熱する恋を描いていたのだけれども・・。
このデプレシャンの作品は恋愛ものというより人生について考察する映画ということなのかな。
考えてみれば、まあ、実際の人生ではそうそう昔の恋人と出会って再熱するということはないわけだから、トリュフォーの作品以上にデプレシャンの作品は「人生そのもの」になっているのではないかという評価はあるのかもしれない。
それはそうだとは思うんだけれども、でも一方では「狂気の恋」が描かれないフランス映画というのではさびしいなあと思ってしまったりもするわけで・・。
まあ、いまさら、クロード・オータン・ララの『肉体の悪魔』を見るとやっぱり涙、涙になってしまって、それこそ半世紀前のヌーヴェルヴァーグ以前にタイムスリップしてしまうような自分にも困ったものだとは思うのだけれども。
とグチュグチュ言っているけれども、それぐらい、「人生そのもの」のなかなかいい映画です。
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2006/6/17

枯れ葉剤被害者のドクさん結婚  ニュース

(ニュース)
ドクさん「結婚決めた」 日本の支援者に手紙
 ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響で、結合双生児の弟として生まれたグエン・ドクさん(25)が、10月に結婚する予定であることが17日、分かった。日本の支援者に届いたドクさんからの手紙で明らかになった。
 手紙は5月末、約20年間支援を続けている「ベトちゃんドクちゃんの発達を願う会」代表の藤本文朗滋賀大名誉教授(72)に、ドクさんのベトナム人主治医を通じて送られた。
 藤本さんによると、手紙には長年の支援に対する感謝とともに、今年10月の吉日にベトナム人の専門学校生(24)と結婚することを決めたとあり、結婚式に出席して門出を祝福してほしいと書かれていた。
 藤本さんは「以前から交際は聞いていたが、結婚は人生の一つの節目。(ドクさんは)反抗期で荒れたこともあったが今は非常に優しい子。自分の息子が結婚するようにうれしい」と話している。
(共同通信、6月17日17時12分更新)
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2006/6/17

蓮池薫氏の心境  時事問題

『週刊文春』今週号に蓮池薫氏が拉致問題の真実を話せないでいる複雑な心境についての記事が掲載されている。興味深い内容だ。

>(見出し)
「6・28訪朝」の陰謀 激震スクープ
「ヘギョンを養子にしようか」蓮池薫さんの苦悩
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2006/6/16

B型肝炎訴訟、原告勝訴  公害・薬害・環境・医療問題

(ニュース)
B型肝炎訴訟、原告勝訴確定…注射と感染の関係認める
 集団予防接種での注射器の使い回しを放置し、B型肝炎ウイルスに感染させられたとして、札幌市内の患者ら5人(1人死亡)が国に計5750万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が16日、最高裁第2小法廷であった。
 中川了滋裁判長は、予防接種と感染の因果関係を認めた上で、「国は注射器の交換や消毒の徹底を指導して感染を防止する義務があったのに、これを怠った」と述べ、1人当たり550万円、計2750万円を支払うよう国に命じた。
 2審・札幌高裁は、原告5人のうち2人について、接種から提訴まで20年以上が経過し請求権が消滅したとして請求を退けたが、中川裁判長は、「患者については接種時ではなく発症時を損害の発生時とすべきだ」と述べ、2審判決を一部変更して、2人についても賠償を認めた。
(読売新聞、6月16日17時41分更新)
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2006/6/14

『猫目小僧』  映画

渋谷、ユーロスペースで『猫目小僧』(井口昇監督)。
ホラーはホラーでも笑える。まるでお祭りのように楽しい作品だった。井口監督は『恋する幼虫』とはひと味、異なる、祝祭感覚を手に入れたようだ。
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2006/6/14

ファタハ系武装組織、首相府放火  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
ファタハ系武装組織、首相府などへ発砲・放火
 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治区のヨルダン川西岸ラマッラで12日夜、アッバス自治政府議長の支持基盤ファタハの系列武装組織「アルアクサ殉教者旅団」のメンバーが、内閣を率いるイスラム原理主義組織ハマスへの反発から首相府や評議会(国会に相当)庁舎へ向け発砲、放火する騒ぎとなった。
 火は消し止められ、負傷者などはなかったが、武装した数十人の武装組織メンバーらは首相府建物内の備品を打ち壊し、「ハマス内閣を解任しろ」などと叫んで発砲。続いて付近にある評議会庁舎にも突入、ハマスの評議会議員を一時拘束するなど、付近は騒然とした雰囲気に包まれた。
 その数時間前には、ガザ地区南部ラファで、ハマス系武装組織がファタハの影響力が強い治安警察の庁舎を銃撃して双方の間で銃撃戦となり、2人が死亡、10人以上が負傷していた。
(読売新聞、6月13日11時47分更新)

パレスチナ:ファタハ系、首相府放火 ハマスと衝突、西岸に拡大
 【エルサレム樋口直樹】パレスチナのヨルダン川西岸ラマラで12日夜、アッバス自治政府議長の支持母体であるファタハ系の治安部隊が、イスラム原理主義組織ハマス率いる自治政府の首相府などを襲撃、放火した。これに先立ち、ガザ地区ラファでは両派の銃撃戦が発生し、2人が死亡した。イスラエルとの共存を目指す議長がハマスの反対を押し切り住民投票の実施を発表したことで、両派の武力衝突はガザから西岸へ拡大する様相を呈してきた。
 ラマラでは、ラファの事件に怒った治安部隊の隊員らにファタハ系武装集団のメンバーらが加わり、ハマスが過半数を占める評議会(国会に相当)庁舎や首相府に押し入った。メンバーらは自動小銃を乱射し、窓ガラスや事務機器を破壊した後、建物の一部に放火した。火は消し止められ、けが人はいない模様。
 また、ファタハ系武装集団はラマラのハマス事務所も襲撃し、評議会議員1人を一時拉致した。事態を重く見たアッバス議長は直属の警護隊などを要所に配置し、政府施設やハマス議員の保護に乗り出した。
 AP通信によるとラファでの銃撃戦の報復を叫ぶファタハ系治安部隊は「彼ら(ハマス)がガザで仲間1人に手出しすれば、我々は西岸で10人に仕返しする」と警告した。両派の衝突はこれまで、ハマスの本拠地であるガザにほぼ限定されていたが、ファタハが比較的強い西岸にも飛び火した格好だ。
 評議会ではこの日、アッバス議長が主導する住民投票の合法性などが協議され、ハマスは議長側との対話が失敗した場合、20日以降の評議会で法的な対抗手段に訴える方針を決めていた。
(毎日新聞 2006年6月13日 東京夕刊)
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2006/6/13

今日もジェラール・フィリップ特集  映画

新文芸坐でジェラール・フィリップ特集、『愛人ジュリエット』(マルセル・カルネ監督)と『夜の騎士道』(ルネ・クレール監督)。
『愛人ジュリエット』はカメラマンがコクトーの『美女と野獣』と同じアンリ・アルカンで幻想的な雰囲気なのだけれども、刑務所に入れられている囚人が夢の中で美女に出会っているという、いかにもお伽話の世界の話で、なるほど、これが「詩的リアリズム」っていうやつなのかという感じでちょっときつかった。でも、『夜の騎士道』はかなり良かった。
ルネ・クレールはやはり窓ガラスを使った演出がすぐれている。ジェラール・フィリップとミシェル・モルガンが窓ガラス越しに踊っていたのがすっと草木越しに踊るようになるシーンは巧みな心理表現にもなっていてぞくぞくしたし、ラストシーンの窓も印象的。窓の演出というのはやはり演劇ではなく映画的な(スクリーンという枠をうまく使った)演出なのだと思うし。
一昨日、クロード・オータン・ララってうまいなあと書いたけれども、それは脚本や構成(どのシーンを見せてどのシーンを見せないかといった)の力によるところが大きいように思う。『肉体の悪魔』ではたとえばフランソワ(ジェラール・フィリップ)がいったんマルト(ミシュリーヌ・プレール)のことをあきらめて田舎へいっていたシーンや、妊娠したマルトのおなかが大きくなるシーンは排除されている。ある意味ではあざといとも言えるかもしれない。ヌーヴェルヴァーグの作家たちが批評家時代にこうした「詩的リアリズム」の映画を否定したひとつの要因として、このような排除が現実の人間のあるがままの素晴らしさをつかまえていないのではないかという疑問があったのではないだろうか。
その点、ルネ・クレールの映画は脚本の力ではなく、純粋に演出で楽しめるところがある。少なくとも、カルネやクロード・オータン・ララとは違い、ルネ・クレールの映画は「演出の映画」だという気がするのである。
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2006/6/12

『不敵な男』  映画

ラピュタ阿佐ヶ谷で『不敵な男』。
新藤兼人脚本、増村保造監督のコンビの作品で、田舎出の女性をかどわかしては売りとばしてしまうチンピラの男、サブ(川口浩)が秀子(野添ひとみ)をかどわかそうとするところをつかまり刑務所に入れられる。出所後、2人は再会して・・という、増村らしいボーイ・ミーツ・ガールもの、それも加害者の男と被害者の女の関係性が変わっていくというボーイ・ミーツ・ガールもので興味は持てるのだけれども、秀子の生い立ちと心の変化がもうひとつ、つかみどころがなく、2人の関係性の変化に説得力がなかったような気がする。もしかしたら新藤脚本ではヒロインの生い立ちがもっと書き込まれていたのを、増村は神秘性をもつ女性像のヒロインにするためにカットしたところがあるのかもしれない。何を考えているのかが分からない女というのは神秘性を感じるのでそれが魅力になる要素もあるかとは思うのだけれども、この話の設定では説得力のなさになってしまっているように思えた。
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2006/6/12

ハマス 住民投票に反対を表明  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
<パレスチナ>「2国家共存」文書の支持撤回 ハマス幹部ら
 【エルサレム樋口直樹】イスラエルとパレスチナの「2国家共存」を盛り込んだ政策文書をイスラエルの獄中で作成したイスラム原理主義組織のハマスとイスラム聖戦の幹部らが11日、文書への支持を撤回すると発表した。アッバス・パレスチナ自治政府議長は政策文書の是非を問う住民投票を来月26日に実施すると発表している。獄中幹部の支持撤回は住民投票に反対するハマス指導部に従ったものとみられ、政策文書への支持低下につながる可能性が出てきた。
 政策文書はイスラエルで服役中のパレスチナ武装各派代表らが作成し、全18項目。イスラエル占領下のヨルダン川西岸とガザ地区を領土とするパレスチナ国家を建設し、イスラエルとの「2国家共存」を目指すことなどが盛り込まれている。
 政策文書には自治政府を主導するハマスの幹部や、アッバス議長の支持母体であるファタハの幹部らが署名していた。議長はパレスチナ社会で絶大な尊敬と支持を得ている獄中幹部らの“お墨付き”を旗頭に住民投票を推進していただけに支持撤回は手痛い打撃になりそうだ。
 獄中ハマス幹部は、パレスチナ各派の融和を目的に作成した政策文書をアッバス議長が政争の具に利用していると非難している。支持撤回表明を受け、ガザ地区で記者会見したハマスのアブズフリ報道官は「今や政策文書を支持しているのはファタハだけだ」と指摘、住民投票への反対を改めて表明した。
(毎日新聞、6月12日10時18分更新)

パレスチナ住民投票、ハニヤ首相が反対を表明
 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府のアッバス議長は10日夜、ガザ地区の議長府でハマスのハニヤ首相と会談し、イスラエル生存権承認の是非をめぐる住民投票を7月26日に実施する意向を正式に伝えた。
 また、ハマスが投票日までに生存権承認に応じれば投票は行わないと約束した。
 会談後、ハニヤ首相は記者団に「住民投票には反対だ」と述べる一方、生存権承認をめぐる協議には今後も応じる方針を示した。
 議長府報道官によると、議長は、米欧の援助停止による財政危機を回避するためにも、住民投票は重要だと首相を説得した。両者は11日も会談することで合意した。
 一方、ハマスの軍事部門は10日に続き、11日もガザ北部からイスラエル南部スデロットに対するロケット弾攻撃を行い、1人が負傷した。これに対し、イスラエル軍はガザ北部で、ハマス系武装組織のメンバー2人をミサイル攻撃により殺害した。
(読売新聞、6月12日1時45分更新)
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2006/6/11

ジェラール・フィリップ様と若尾文子様  映画

新文芸坐でジェラール・フィリップ特集、『肉体の悪魔』『モンパルナスの灯』。けっこう大入りでほぼ客席が埋まっている。しかも、マキノ特集とかと客層が違うぞ。おばさんが多い。さすが、ジェラール・フィリップ様。
『肉体の悪魔』、これは好きなフランス映画をあげる時、ルイ・マル監督の『鬼火』とともに外せない名作。クロード・オータン・ララ監督ってうまいなあ。
高校生と人妻の恋愛を描いたものだけれども、「肉体の悪魔」というのは年上の人妻マルト(ミシュリーヌ・プレール)のことばかりを言うのではないだろう。ジェラール・フィリップが演じるフランソワが普段は少年っぽさを見せることもあるのに、ベッドの上では大人っていうこと。そう、ジェラール・フィリップ様が「肉体の悪魔」なのだ!
『モンパルナスの灯』でジェラール・フィリップが演じるモジリアニも女たらしで女を泣かせてばかりいるのだが、ジェラール・フィリップだと納得するほかない。ジェラール・フィリップ様になら女は喜んで貢ぐのだろう。

それから、ラピュタ阿佐ヶ谷で川島雄三監督『女は二度生まれる』。今度は若尾文子様か(笑)。
芸者や夜の女、妾としてひたすら受動的に渡り歩く女の姿を描く作品。靖国神社が出て来て、日本の敗戦、戦後の姿が女の生き方に重ねられているらしい。
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2006/6/11

パレスチナ 住民投票を7月26日に実施  イスラエルとパレスチナ、中東

アッバス議長は7月26日に住民投票を行うと表明しました。
住民投票にかけられる文書は18項目から成り、第1項で第三次中東戦争でイスラエルが占領した全地域を領土とし、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を樹立する権利をうたっている。イスラエルが国家として存続することを暗に認める内容だという。

(ニュース)
アッバス議長、住民投票の実施を発表か・ハマスは反発
 【エルサレム=金沢浩明】パレスチナ自治政府のアッバス議長の側近は4日、同議長がイスラエルを事実上承認する内容を含む案への賛否を問う住民投票の実施を6日にも発表すると述べた。内閣を主導するイスラム原理主義組織ハマスは同案に反対している。
 ハニヤ首相は同日、「パレスチナ基本法(憲法に相当)には住民投票の規定はなく、実施の正当性がない」と住民投票への反対を重ねて表明した。ただ、欧米諸国はハマスのイスラエル承認などを自治政府への支援再開の条件にしている。(2006年6月5日、日本経済新聞)
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2006/6/10

『最後通告』  映画

渋谷のシネマアンジェリカで『ベレジーナ』と『最後通告』。
どちらも他に類似の作品を見つけることがなかなか難しいのではないかと思える超ユニークな作品だった。

特に『最後通告』は、リアリズムの大人の世界の話とファンタジー的な子供の世界の話とでそれぞれ別に映画を2本、つくることを考えていたのをひとつにまとめた作品らしいのだけれども、それにしては対比的に大人の世界と子供の世界とを描いているわけでもない点が興味深い作品になっていると言えるのではないだろうか。
大体、主人公の刑事が刑事としてはあまりにちゃらんぽらんというか、まともな捜査をせずに釣りしていたり、捜査と別方向にいってしまうし、はっきり言って子供心をもった大人という感じなのだ。これではテーマが対比的に浮かび上がらないと思うので、そうした意味では失敗しているようにも思えるが、でもこうした主人公であることが現代社会の渾沌を浮かび上がらせることになっているとも思える。
単純な善悪の図式でつかまえてしまったら大人社会はこんなによごれてしまっているという告発映画にしかならないわけで、そんな告発一方では嘘っぽく思えるのではないか。なぜなら、誰もがそういう世界に生きているからである。たとえばまともに環境問題とか原発問題を考えていけば、そうした社会に生きて電気を使っているのは自分自身じゃないかということにぶつかるだろう。自分ひとりが高みから告発するなんて立場はとれるわけがなく、自分自身も含めた社会の内なる問題として内省的に考えていくしかないことに気づくのだ。
たとえば原子力発電の技術者の父親とグリーンピースの活動をしている父親がともに子供がいなくなるというのも片方が善で片方が悪ではないのだということを描きたかったのだろう。
『最後通告』という作品にはこうした内省的な視点があると思う。
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2006/6/10

ハマス 停戦を破棄  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
対イスラエル ハマス停戦を破棄 パレスチナ市民殺害に反発
 【カイロ=加納洋人】イスラエル軍は9日、ガザ地区北部のビーチを砲撃し、海水浴に来ていた家族連れのパレスチナ人ら7人が死亡し、約40人が負傷した。イスラエル紙ハアレツ(電子版)などが伝えた。パレスチナ自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は同日、停戦を破棄し、イスラエルに対する攻撃を再開すると宣言した。
 ガザからの報道によると、死者の中には、海水浴に来ていた女性や子供が含まれている。イスラエル軍は一般市民が犠牲となったことに遺憾の意を表明。同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。
 これに対し、ハマスの報道官は同日、ハマス軍事部門が停戦を破棄し、イスラエルへの攻撃を再開すると述べた。ハマスは過去約16カ月にわたり、停戦状態を維持してきたが、その一方で、対イスラエル武装闘争方針を堅持し、米欧などからの武装解除の圧力には応じない姿勢を示していた。ハマス軍事部門が停戦破棄を宣言したことで、イスラエルとパレスチナの緊張がさらに高まる恐れが出てきた。
 これに先立ち、イスラエル軍は8日夜、ガザ地区南部で武装組織「パレスチナ民衆抵抗委員会」の訓練施設を空爆。同組織の創設者で、5月に発足したハマスの新治安部隊のアブサムハダナ司令官ら4人を殺害。さらに、9日、ガザ地区からイスラエル領内にロケット弾が発射されたのを受け、イスラエル軍はガザの民衆抵抗委員会のメンバー3人をミサイル攻撃で殺害するなど両者の緊張が高まっていた。
(産経新聞、6月10日15時54分更新)
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2006/6/4

『太陽に恋して』  映画

『愛より強く』は後半、やや物語が失速したような印象を受けたのだけれども、同じファティ・アキン監督の『太陽に恋して』、こちらはまさに青春ロードムービーの快作だ。
この作品が個人的に『愛より強く』よりも乗れたのは、主人公の男がさえない堅物の男だったのが旅する過程で変わっていくという話である点がアクの強いキャラクターの男が主人公の『愛より強く』よりも感情移入がしやすかったためでもあるのかもしれない。また車泥棒や国境こえといったこれまで数々の映画で描かれて来た設定をなんともユニークなアイデアで切り抜けていて、それもユーモアたっぷりに描いているあたりがひきこまれる要素になっているように思う。『愛より強く』同様、登場人物の突発的な行動の数々には驚かされるし、特にこの『太陽に恋して』の冒頭シーンはあっと驚くもので一気に映画に引き込まれたのだけれども、ディテールの展開にはかなり御都合主義的とも思えるところもあるのだが、喜劇性がうまくミックスされているので映画ならではの奔放なデタラメさとして楽しめるのだと思う。
決して観念的な映画というわけでもなく、まるでプログラムピクチュアの職人監督のよく出来たB級映画の快作みたいである点もこの若い監督のたしかな職人としての腕を感じさせる。撮影は『憎しみ』などカソヴィッツの映画でも知られるピエール・エイムだけれども、いい形で職人的な技を発揮しているように思う。
でも『愛より強く』で物語が失速したように感じたと最初に書いたけれども、それも『太陽に恋して』の二番煎じではない、新しい映画をつくろうと模索した結果なのかもしれない。そう考えるとこのファティ・アキン監督はますます要注目の存在という気がしてくるのだ。
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