2006/6/10

『最後通告』  映画

渋谷のシネマアンジェリカで『ベレジーナ』と『最後通告』。
どちらも他に類似の作品を見つけることがなかなか難しいのではないかと思える超ユニークな作品だった。

特に『最後通告』は、リアリズムの大人の世界の話とファンタジー的な子供の世界の話とでそれぞれ別に映画を2本、つくることを考えていたのをひとつにまとめた作品らしいのだけれども、それにしては対比的に大人の世界と子供の世界とを描いているわけでもない点が興味深い作品になっていると言えるのではないだろうか。
大体、主人公の刑事が刑事としてはあまりにちゃらんぽらんというか、まともな捜査をせずに釣りしていたり、捜査と別方向にいってしまうし、はっきり言って子供心をもった大人という感じなのだ。これではテーマが対比的に浮かび上がらないと思うので、そうした意味では失敗しているようにも思えるが、でもこうした主人公であることが現代社会の渾沌を浮かび上がらせることになっているとも思える。
単純な善悪の図式でつかまえてしまったら大人社会はこんなによごれてしまっているという告発映画にしかならないわけで、そんな告発一方では嘘っぽく思えるのではないか。なぜなら、誰もがそういう世界に生きているからである。たとえばまともに環境問題とか原発問題を考えていけば、そうした社会に生きて電気を使っているのは自分自身じゃないかということにぶつかるだろう。自分ひとりが高みから告発するなんて立場はとれるわけがなく、自分自身も含めた社会の内なる問題として内省的に考えていくしかないことに気づくのだ。
たとえば原子力発電の技術者の父親とグリーンピースの活動をしている父親がともに子供がいなくなるというのも片方が善で片方が悪ではないのだということを描きたかったのだろう。
『最後通告』という作品にはこうした内省的な視点があると思う。
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2006/6/10

ハマス 停戦を破棄  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
対イスラエル ハマス停戦を破棄 パレスチナ市民殺害に反発
 【カイロ=加納洋人】イスラエル軍は9日、ガザ地区北部のビーチを砲撃し、海水浴に来ていた家族連れのパレスチナ人ら7人が死亡し、約40人が負傷した。イスラエル紙ハアレツ(電子版)などが伝えた。パレスチナ自治政府を主導するイスラム原理主義組織ハマスの軍事部門は同日、停戦を破棄し、イスラエルに対する攻撃を再開すると宣言した。
 ガザからの報道によると、死者の中には、海水浴に来ていた女性や子供が含まれている。イスラエル軍は一般市民が犠牲となったことに遺憾の意を表明。同軍司令官は、事実関係の調査が終わるまで、ロケット弾攻撃を阻止するための砲撃などの中止を命じた。同軍は「誤射の可能性がある」としている。
 これに対し、ハマスの報道官は同日、ハマス軍事部門が停戦を破棄し、イスラエルへの攻撃を再開すると述べた。ハマスは過去約16カ月にわたり、停戦状態を維持してきたが、その一方で、対イスラエル武装闘争方針を堅持し、米欧などからの武装解除の圧力には応じない姿勢を示していた。ハマス軍事部門が停戦破棄を宣言したことで、イスラエルとパレスチナの緊張がさらに高まる恐れが出てきた。
 これに先立ち、イスラエル軍は8日夜、ガザ地区南部で武装組織「パレスチナ民衆抵抗委員会」の訓練施設を空爆。同組織の創設者で、5月に発足したハマスの新治安部隊のアブサムハダナ司令官ら4人を殺害。さらに、9日、ガザ地区からイスラエル領内にロケット弾が発射されたのを受け、イスラエル軍はガザの民衆抵抗委員会のメンバー3人をミサイル攻撃で殺害するなど両者の緊張が高まっていた。
(産経新聞、6月10日15時54分更新)
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