2006/6/25

コレット  

一昨日、映画『青い麦』を見た延長で、ふと『青い麦』の原作者、コレットのことが気にかかり、図書館で工藤庸子『プルーストからコレットへ』(中公新書)を借りてくる。
コレットというと、49歳のヒロインが25年下の青年と恋仲になる『シェリ』で知られるのだが(コレットが凄いのは、実人生でも自分よりも25年下の、別れた夫が別の女との間にもうけたその息子と恋仲になってしまい、小説の世界を実践していることだ)、『青い麦』で16歳の少年を誘惑する夫人は自分の姿を重ねているようだ。
フランスがさすがだと思うのは、これほどスキャンダラスな作家を、20世紀のフランスを代表する作家のひとりとして高く評価していること。やっぱり恋愛の国なのだ。
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2006/6/25

『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』  映画

新文芸坐で『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』(中島貞夫監督)。
なんだ、これは。タイトルもすごいが、内容も70年代東映ならではのとんでもない怪作(快作ではなくどこまでも怪作・笑)。この監督、時たま、変な映画、撮るよなー。
スウェーデンのポルノ女優、クリスチナ・リンドバーグを招いて、プログラムピクチュアのノリででっちあげてつくってしまったような作品なのだろうが(ストーリー自体、たまたまスウェーデンからやってきた女子大生を間違えて車に乗せてしまい、そのまま成り行きで誘拐、監禁してしまうというあっけにとられるいい加減さなのだ)、主演が荒木一郎で、なんとも70年代的な飄々とした青年を演じている。荒木一郎って歌だけでなく役者だったんだねー。とにかく70年代的なけだるい雰囲気が流れ、根拠がない展開もそうした雰囲気ですべてOKになってしまうという・・。(女がスウェーデンからきたと知ると男の態度が変わるっていうのはおかし過ぎるし。)特にクライマックスで絶妙のタイミングで荒木一郎の歌が流れるシーンには場内、大爆笑。
新文芸坐では今日から「脇役列伝」という特集上映でフランス文学者の鹿島茂先生の著書からセレクトした作品群が上映されるのだが、怪作揃いで鹿島先生ってすごい。(鹿島茂先生の講談社現代新書『悪女入門 ファムファタル恋愛論』は全女性におすすめの著書です、なんて。全日本女性がファムファタルになったら日本は没落するってば・笑)
この特集で7月6日上映の『偽大学生』(増村保造監督)は僕が見た増村作品の中でも『清作の妻』『遊び』とともにベスト3クラスの作品です。
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