2006/8/8

『女狙撃兵マリュートカ』  映画

三百人劇場、ソビエト映画回顧展で『女狙撃兵マリュートカ』(1956年)。
名作『誓いの休暇』(1959年)のグリゴーリー・チュフライ監督のデビュー作である。花田清輝『新編 映画的思考』の中でこの作品が紹介されている文章を読んで以来、見たいと思っていた作品だがようやく鑑賞。女狙撃兵というタイトルと革命を主題にした話ということで勇ましい作品なのかと思っていたが、それどころか、極上のメロドラマだった。グリゴーリー・チュフライ監督はデビュー作にして、すでに完成された、極上のロードムービーのメロドラマを撮っていたのだった。いや、完成度は『誓いの休暇』の方が上かもしれないが、『女狙撃兵マリュートカ』にはパッションのようなものがある。赤軍の女狙撃兵と白軍の兵士との恋情。一番、ひかれてはいけない相手に人はどうして愚かにも恋してしまうのか? はじめは距離を置いていた2人が次第にひかれていく過程の描写もすんなり納得できるものだったし、砂漠や荒れる海の風景、そしてそうした風景をオーバーラップさせて心理を表現する描写も感動的。なんていうか、テクニック的にどうとか、モンタージュがどうこうということではなく、パッションが溢れ出して来るという感じなのだ。
2

2006/8/8

靖国神社:麻生氏の改編私案  時事問題

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20060808dde007010059000c.html

>靖国神社:麻生氏の改編私案(要旨)
 麻生太郎外相が8日に発表した靖国神社改編私案の要旨は次の通り。
<1>
・靖国神社はやかましい議論の対象になってはならない。靖国の代替施設は作れない
<2>
・靖国神社を可能な限り政治から遠ざけ、静ひつな祈りの場所として未来永劫(えいごう)保っていく
<3>現状の問題点
・靖国神社が宗教法人である限り、政教分離原則との関係が問題であり、政治家が「だれかれを分祀(ぶんし)すべし」と言うことは厳に慎むべきだ
・戦後日本は国家がなすべき戦死者慰霊を一宗教法人に丸投げした。その結果、05年の遺族給付受給者は1982年の10分の1以下になり、年間予算も約20年前の3分の1に減っている
<4>解決策
・靖国神社は宗教法人でなくなるため任意解散し、財団法人などに移行。最終的には設置法を作り、特殊法人「国立追悼施設靖国社」(仮称)とする。祭式は非宗教的、伝統的なものにする
・全国の護国神社も解散し靖国社の支部とする
・独立行政法人「平和祈念事業特別基金」への政府出資金を利用するなど、靖国社の財源を安定させる
・財団法人日本遺族会は公益法人改革後も公益性を認め、安定を図る
・靖国社の慰霊対象は設置法を論じる国会が議論を尽くし、決断する
・「遊就館」は行政府に管理、運営を移す
<5>
・政治の責任として以上の手続きを踏み、天皇陛下にお参りしていただく。諸外国首脳も訪問
(毎日新聞 2006年8月8日 東京夕刊)


上のが毎日新聞に載っていた麻生私案ですが、いろいろな見方が出来るかと思いますが、とりあえず「現状の問題点」のところで

>・戦後日本は国家がなすべき戦死者慰霊を一宗教法人に丸投げした。その結果、05年の遺族給付受給者は1982年の10分の1以下になり、年間予算も約20年前の3分の1に減っている

「解決策」のところで

>・独立行政法人「平和祈念事業特別基金」への政府出資金を利用するなど、靖国社の財源を安定させる

と遺族給付金と政府出資金の問題があげられていることに注目。
これが国営化することとどうつながってくるのかと思いましたが、国営化することで、「平和祈念事業特別基金」への政府出資金を靖国社(現在の靖国神社)に回して、それを戦死者の遺族給付金の増額分にあてるということなのかなと思いました。「現状の問題点」と「解決策」として書かれている文脈をつなげるとそう読み取れるのですが・・。
現状ではこの麻生私案はどれだけ実現性があるものなのだろうか? 靖国神社は宗教法人でなくなることに対しても反対なのではないか? という気がするのですが、こうしたお金の問題にまで具体的に触れられているところを見ると日本遺族会側ともなんらかの話し合いをした上での案なのかもしれないという気もしてきます。(少なくとも麻生氏は古賀氏とは相談されているのではないかと思うのだけれども。違うかな?)
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ