2006/11/30

『ブロークバック・マウンテン』『ディバージェンス/運命の交差点』  映画

浅草の名画座で『ブロークバック・マウンテン』『ディバージェンス/運命の交差点』の2本たて。

『ブロークバック・マウンテン』
いい映画なのかもしれないが、個人的には言うことはない。というか、家庭もかえりみず男同士の愛を貫く2人の姿に、どうぞご自由に勝手にやってください・・という感じで見てしまいますね・・。これは作品としての出来がどうこうという以前の問題なのかもしれないが・・。

『ディバージェンス/運命の交差点』
アクションシーンはなかなか。特に市場の追跡シーンは秀逸。
ただこれも登場人物にあまり共感しないのだけど・・。
殺し屋が、冷徹に殺しを実行する殺し屋ではなく、自由を求めて、自分が好きなような行動をするという無鉄砲とも言えるような殺し屋なのであるが、そんな殺し屋には共感しようがない。そもそもなんであんたは殺し屋になったんだと疑問に思うだけである。
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2006/11/29

ロシア、ガイダル元首相代行、アイルランドで体調を崩す  ニュース

*昨日、チェチェン人医師、ハッサン・バイエフ氏の講演を聞いてきたのでその報告をまとめなきゃと思っていたら、またこんなニュースが・・。

(ニュース)
ロシア元首相代行も「一服盛られた」?謎の急病で入院
 【ロンドン=森千春】29日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は、1990年代にロシアの経済改革を主導したガイダル元首相代行が先週、滞在先のアイルランドで突然、体調が悪くなり、モスクワの病院に入院したと報じた。

 知人のチュバイス元第1副首相は、元首相代行が毒を盛られた可能性を指摘したが、ロシア情報機関の関与は否定した。

 元首相代行は24日、ダブリンのホテルで朝食後、手足を動かせなくなり、吐血した。元首相代行は同紙に対して、「生命にかかわる状態だった」と語った。現在、容体は安定しているが、原因はわかっていない。

 元首相代行は、モスクワの研究機関の所長を務めており、娘は野党で活動している。
(読売新聞) - 11月29日21時20分更新
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2006/11/29

東京大気汚染訴訟 ぜんそく患者医療費負担を都が提示  公害・薬害・環境・医療問題

*これに関しては、石原都知事が救済に積極的で、国に先がけて都が救済制度を提示しているようだが、果たして国や企業と話がまとまるのだろうか?
また、大気汚染の被害の症状はぜんそくだけではないので、ぜんそく患者だけを対象にすることは他の症状の被害者は置き去りにされるのかという問題はあるようです。

(ニュース)
東京大気汚染訴訟、ぜんそく全患者に医療費…都が提示
 東京都内のぜんそく患者ら96人が国や都、自動車メーカーなどに約20億円の損害賠償を求めている東京大気汚染訴訟で、都は28日、和解に向けて都内在住のぜんそく患者全員を救済する制度の創設を東京高裁に提示した。

 新たに必要な医療費助成金を年間約40億円と見込み、都と国が3分の1ずつ、旧首都高速道路公団(現首都高速道路会社)とメーカー7社が6分の1ずつ負担する枠組み。高裁は今後、都の案を原告、被告双方に示して和解を促すことになり、国やメーカー側の対応が注目される。

 新たな救済制度の対象となるのは、都内のぜんそく患者のうち、国の公害健康被害補償制度の枠外に置かれている未認定患者。都は現在、18歳未満のぜんそく患者については、独自の医療費助成を行っているため、18歳以上が対象となる。
(読売新聞) - 11月28日20時8分更新

ぜんそく患者に医療費全額助成=大気汚染控訴審で救済案提示−東京都
 自動車排ガスによる大気汚染で健康被害を受けたとして、東京都内のぜんそく患者らが国や都、自動車メーカー7社などを訴えている東京大気汚染訴訟控訴審で、東京都は28日、すべての気管支ぜんそく患者に医療費の本人負担分を全額助成する新たな救済措置案を示した。同案によれば、年間40億円発生する助成費用のうち都と国が3分の1ずつ、首都高速道路会社とメーカーが6分の1ずつ拠出する。 
(時事通信) - 11月28日21時0分更新

<東京大気汚染訴訟>都が医療費助成制度を提案
 自動車排ガスで健康被害を受けたとして、東京都内のぜんそく患者らが国や都、自動車メーカーなどに賠償を求めた東京大気汚染訴訟を巡り、都は28日、都内のぜんそく患者全員に対し、医療費の自己負担分を全額助成する制度の創設を東京高裁に提案した。この提案をもとに今後、高裁で和解協議が進められる。
(毎日新聞) - 11月28日22時11分更新
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2006/11/29

カネミ油症 与党の議員立法の内容がまとまる  公害・薬害・環境・医療問題

*カネミ油症、仮払金返還免除の議員立法を与党が今国会に提出するとのニュース。
各新聞の記事によると仮払金返還免除で大きな進展があったかのようですが、決してこれは全員を対象にしたものではなく、逆に言うとこの救済案では取り残される人達が多く出るようで、全面的、抜本的な救済策とは言えないもののようです。

(ニュース)
カネミ油症患者 7割が仮払金返還免除 今国会へ提出
 カネミ油症患者救済策を検討している自民、公明両党の与党カネミ油症問題対策プロジェクトチーム(PT・小杉隆座長)は28日、患者の仮払金返還問題で債権管理法の債務免除要件を緩和する特例措置を議員立法として今国会に提出することで合意した。近く野党にも呼び掛け会期中の成立を目指す。実現すれば国に仮払金返還を迫られている患者510人の約7割が救済される見通し。

 提出するのは「カネミ油症仮払金返還債権の免除についての特例に関する法案」。患者は仮払金について十分な情報がないまま、生活苦から医療費などに使わざるを得なかった事情や患者の高齢化を考慮し、債権管理法の特例を定める内容。

 現行法では債務者が「無資力か、それに近い状態」で、返還猶予の調停成立後10年たっても弁済の見込みがない場合に債務を免除できる。与党案は、カネミ油症患者に限り10年の年限を取り払った上で「債務者の置かれている状況に配慮する」との一文も盛り込み、返還猶予期間を問わず幅広く患者を救済する。

 これまで分割払いを続けてきた患者も新法成立時点で「無資力状態」と判断されれば債務が免除されるほか、患者本人が死亡しても子や孫に相続させざるを得ない債務が免除されるケースも出てくるという。

 与党案によると、生活保護受給者のほか(1)世帯収入が生活扶助基準額などに満たない(2)固定資産が生活保護で保有を認められる範囲内(3)流動資産が生活状況などから見て多額でない‐に当てはまる場合、無資力状態と判断する。農水省が仮払金返還猶予を認めた要件とほぼ同じで、返還猶予者344人の大半と、分割払い者149人の一部は債務が免除される見通しという。

■最大の負担 軽減を優先

 【解説】カネミ油症患者の仮払金返還問題で与党が合意した救済案は、患者の最大の負担を先行的に軽減する点で評価できる。農水省は現行債権管理法の弾力運用で債務免除対象拡大を検討していたが、議員立法が成立すれば多くの患者が1人当たり約300万円に上る返還の重圧から早期に救われることになる。

 与党プロジェクトチームは今年春から仮払金返還問題と健康被害の両面で救済策を検討してきたが難航。返還猶予期間(10年)が切れる患者は本年度5人、2007年度201人、08年度は90人に上るため、その優先解決に踏み切った。

 与党案は「無資力状態」の判断要件も、福岡、北九州両市に住む夫婦2人子ども1人で年収500万‐600万円以下、固定資産が1900万‐2400万円以下とするなど、比較的緩やかに設定した。ただ、患者の夫や子どもなど世帯主に資力があった場合、免除されないケースもあるほか、既に仮払金を完済した250人との不公平は依然として残る。

 与党は患者の医療環境整備を引き続き検討することも合意した。残された不公平解消のためにも、健康被害の抜本的救済策が必要だ。 (東京報道部・井上真由美)

■カネミ油症と仮払金問題

 1968年、カネミ倉庫(北九州市)製造の食用米ぬか油を摂取した1万4000人以上が健康被害を届け出た国内最大規模の食品公害事件。現在の認定患者数は福岡、長崎両県を中心に約1900人。損害賠償請求訴訟は87年に和解が成立したが、国は患者側に支払った仮払金約27億円の返還を債権管理法に基づき請求。返済困難な患者は猶予措置を受けた。現在国の仮払金債権残額は約17億2700万円で債務者510人
。うち299人の10年間の支払猶予が2006年度の5人を皮切りに順次期限を迎えるため、債務免除による救済が求められていた。
=2006/11/29付 西日本新聞朝刊=
2006年11月29日00時04分

カネミ油症、仮払金放棄へ特例法 与党チームが骨子
 日本最大の食品公害とされる「カネミ油症事件」で、被害者救済策を検討していた与党のプロジェクトチーム(PT、小杉隆座長)は28日、農林水産省が被害者に返還を求めている損害賠償の仮払金計17億円余りについて、多くの債権を放棄する特例法案の骨子をまとめた。今国会に法案を提出し、早期成立を目指すという。公害被害者に対する債権を国が放棄する例は極めてまれだ。
 仮払金は、患者が国を相手に起こした損害賠償請求訴訟で、国に総額約27億円の支払いを命じた80年代の下級審の二つの判決で患者829人に払われた。その後、上級審の判決が国の責任を否定したことなどから患者側が訴えを取り下げたため、国が仮払金の返還を求めていた。
 法案では、昨年末の時点で計17億2700万円の債務を負っている患者510人のうち、生活に最低限必要な財産しかもたず、返還の資力がないと判断された患者への債権を放棄する。これにより債務のある患者の多くが、高額な人で1000万円以上あるとされる債務を免除される見込みだ。
 債権管理法では、国に債務を負う人が、支払いを10年間延期した後も返済能力がないと認められた場合などに限り、債務免除が認められている。特例法案では、履行延期の期間などにかかわらず、債務免除の特例適用の申請をした患者の資力を調査し、返済能力がないと判断された時点で債務免除する。
 また、与党PTは国やカネミ倉庫に対して、(1)治療法の研究の充実(2)油症の症状の医師らへの周知(3)患者が病院にかかった際の費用をカネミ倉庫に直接請求する医療施設を増やすこと、などを求める与党声明を出すことも決めた。
     ◇
 〈カネミ油症事件〉 68年、カネミ倉庫(北九州市)製の米ぬか油を食べた人たちが皮膚炎や内臓疾患などを訴えた食中毒事件。約1万4000人が被害を届けたが、認定患者は今年3月末現在で1892人。主因はダイオキシン類の一種、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)とされる。患者の多くが高齢化して仮払金の返済や医療費負担などに苦しみ、政府に救済を訴えているほか、被害者としての認定を求めている人たちも
いる。
2006年11月28日22時56分 朝日新聞

カネミ油症:被害者の仮払金返還免除 特例法案提出へ
 カネミ油症事件の被害者救済問題で、自民、公明両党のプロジェクトチームは28日会議を開き、国が被害者に返還を求めている損害賠償の仮払金約17億円について返還を免除する特例法案を臨時国会に提出することを決めた。国の債権徴収方法などを定めた債権管理法に、資力に応じ弾力運用する特例措置を定め、対象者510人のうち3分の2以上の返還を免除できる見込み。野党にも協力を呼びかける方針で、衆院議員の小
杉隆座長(自民党)は「今国会での成立を図りたい」と述べた。
 国を相手取ったカネミ油症事件の民事訴訟で、原告の油症被害者829人が1、2審で勝訴したため、国は仮払金約27億円を支払った。ところが上告審では逆に敗訴する可能性が高くなり、原告側が上告を取り下げたため、国は債権管理法に基づき「支払いの法的根拠がなくなった」として96年から返還を要請。現在、510人分の約17億円が未返還の状態となっている。【井本義親】
毎日新聞 2006年11月28日 21時26分

カネミ油症の仮払金返還、被害者の3分の2が免除へ
 過去最悪とされる食品公害「カネミ油症事件」で、自民、公明両党のプロジェクトチームは28日、国が被害者に求めている仮払金返還について、資力のない人を対象に免除する内容の特例法案を、今国会に提出することで合意した。

 返還を求められている被害者510人のうち、3分の2以上が免除される見通し。今後、野党とも協議し、今国会での成立を目指す。

 被害者が国を相手取った訴訟の下級審で勝訴し、約27億円の仮払金が支払われたが、その後、油症の原因物質の製造企業と和解した際に、被害者側が国への訴えを取り下げたため、返還の義務が生じていた。一部被害者は既に返済したが、約17億円が未返還となっている。

 現行の債権管理法では、資力がないことを理由に、返還が10年延期された後も、弁済の見込みがない場合に限って、債務を免除することができる。特例法案は、「10年延期」をしていなくても、資力がないと認められた時点で、すぐに免除できるという内容。

 被害者510人のうち、これまでに「資力がない」として、返還が延期となっていた344人については、ほぼ全員が免除対象となる見通し。その他、分割払いをしている人については、本人から申請があれば、農林水産省が資力を調査し、免除の可否を決定する。
(2006年11月28日21時35分 読売新聞)
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2006/11/28

『ありがとう』  映画

黒沢清監督の朋友、万田邦敏監督がついに大作映画を撮った。
でも何やら阪神大震災の実話感動もののようなのだが・・という題材から一瞬、来る不安(お涙頂戴の大作映画なのではないかという・・)は、そうした先入観は、実際にスクリーンに対峙し霧散する。
後半のゴルフシーンは・・泣かせというより、ほとんど落語を聞いているようなユニークな醍醐味である。
先日、見た韓国映画『ユア・マイ・サンシャイン』もそうであったけれども、実話を題材にした「感動もの」でありながら、むしろ泣かせる演出はしないことに徹している。題材や予告、宣伝でイメージしていたものを軽々と乗り越える、それもストーリーによってというより、具体的な演出や画面の素晴らしさで乗り越える映画を見た時、映画を実際に見ることの純粋な喜びを感じないわけにはいかない。
思えば、黒沢清も万田邦敏も学生時代から同じぐらい面白い8ミリ映画を撮っていたと思うけれども・・黒沢清の方が天才的というのか、わけがわからない凄さがあって、それに対して万田邦敏の方は明晰過ぎるほど明晰な映画を撮る人だから(その作風の対象性があるのにもかかわらず同じようなところを目指していたというのがこの2人の監督の共同作業の面白さだったのではないかと思うのだけれども)、インパクトでは黒沢清の映画の方があったので結果としてそちらがより注目されることになっていったのかもしれないけれども・・しかし、万田邦敏の明晰性はたとえばあの万田監督の8ミリ時代の傑作『女の子はみんな双子である』が示していた「カットバック」という話法のユニークな追求として無視し難い魅力的なものとしてあったのではないかと思う。
そして、万田監督の新作『ありがとう』は・・まさにカットバックという話法の喜びに満ち満ちた映画であり、『女の子はみんな双子である』の双子姉妹のように、田中好子と薬師丸ひろ子が「ふたり妻」になった時、たとえば『がんばれ元気』で子供の時に覚えた技をチャンピオン戦で馬鹿のひとつ覚えのように繰り出したあの堀口元気みたいに、カットバックという技を大作商業映画で繰り出してみせる万田監督の愚直なまでの明晰さ(「愚直」で「明晰」というのはちょっと変な言い方だけれども)に妙にハリウッド映画的なものを感じ取ってしまうのは何故なのだろう。
黒沢清もスピルバーグもロン・ハワードもこの映画を見たら万田邦敏に嫉妬を覚えるのに違いない。
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2006/11/27

リトビネンコ氏殺害 深まる謎  ニュース

*すし店で放射性物質で暗殺という奇怪な事件に謎は深まるばかり。
リトビネンコ氏の自殺説もあるようだけど、それはちょっとあり得ないと思う。自分で放射性物質を食して自殺なんて聞いたことがない。

(ニュース)
<露元中佐変死>深まる謎 英メディアもさまざまな憶測
 【ロンドン小松浩】元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)がロンドンで変死した事件は、大量の放射性物質ポロニウム210が検出されたことで、スパイ小説まがいの展開を見せている。英メディアはロシア情報機関犯人説から、反体制派による反プーチン宣伝目的の殺害説まで、さまざまな憶測を伝えている。「誰がリトビネンコ氏を殺したのか」の謎は深まるばかりで捜査は難航しそうだ。
 捜査はロンドン警視庁テロ対策班や英情報局保安部(MI5)、秘密情報局(MI6)が担当。放射能が検出されたロンドン市内のすし店やホテルなどリトビネンコ氏が訪れた場所を調べ、「英国では前例のない事件」(健康保護庁)の解明に向けてロシア政府にも協力を求めている。
 今のところ、プーチン露大統領の指示・承認の上で実行された「国家テロ」との見方は証明されていない。欧州連合(EU)・ロシア首脳会議(24日)直前の殺害は政治的なリスクが大きい。英捜査当局も「プーチン直接関与」の可能性は薄いと見ている模様だ。
 代わって25日付英各紙が伝えているのが▽FSBのかつての同志による「裏切り者」リトビネンコ氏への復しゅう説▽チェチェン共和国の親ロシア政権による暗殺説▽ロンドン在住の反プーチン派富豪べレゾフスキー氏の周辺による殺害説――などだ。
 先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件では、チェチェン共和国の親ロシア政権の関与も疑われている。リトビネンコ氏は同事件の真相に迫る資料を持っていたとされ、ロンドン在住のチェチェン独立派穏健指導者ザカエフ氏とも親しい間柄だった。25日付フィナンシャル・タイムズ紙は「二つの事件はつながっている」とのプーチン側近の言葉を報じた。
 一方、プーチン氏追い落としを画策しているとされるべレゾフスキー氏の周辺が、プーチン政権の仕業と見せかけてリトビネンコ氏を殺害した可能性もある、との見方も伝えられている。リトビネンコ氏自身が自分で放射性物質を摂取し、プーチン政権のイメージ悪化を狙った可能性も完全には排除できないという。
 ただ、今回の事件で検出されたほどの大量のポロニウム210を人工的に作るには、原子力施設など大がかりな設備が必要とされ、国家機関以外の犯行説は説得力に乏しい。25日付タイムズ紙は「動機、手段、機会のすべてがFSBの関与を物語っている」と指摘した。その場合、FSBがプーチン大統領の指示・承認がないまま独自に殺害を実行した可能性も浮上しそうだ。(毎日新聞) - 11月26日0時54分更新
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2006/11/26

水俣病訴訟 チッソ、時効を主張  公害・薬害・環境・医療問題

*まだ被害が続いていて、被害の全貌さえ明らかになっていないのに、時効だなんて・・。

(ニュース)
水俣病訴訟 チッソが時効を主張 準備書面提出、原告ら反発
 熊本、鹿児島県などに住む水俣病認定申請者が国、熊本県、チッソを相手に損害賠償を求めている訴訟で、チッソが「既に時効が成立している」と主張する準備書面を提出していることが25日、分かった。過去の水俣病訴訟で国、県は時効を主張してきたが、チッソは第1次訴訟で敗訴(1973年)して以来、時効は主張してこなかった。原告患者らは「被害は終わっていない」と一様に反発している。

 チッソは準備書面で(1)原告の多くは95年の政治決着前から感覚障害を自覚しており、症状を知ってから消滅時効期間の3年が経過している(2)原告の症状が、85年10月3日以前に発生していた場合は既に20年の除斥期間が経過しており、請求権は消滅している‐などとして「和解の余地はなく、請求の棄却を求める」と主張している。

 これに対し、原告団長で水俣病不知火患者会(熊本県水俣市)の大石利生会長は「加害責任を真剣に受けとめないチッソの態度には、言葉に出せないくらい歯がゆさを感じる。これだけの被害者がいることを、もっと直視すべきだ」と反発。

 水俣病損害賠償の時効については、チッソが1次訴訟で「原告らが認定を受けて3年以上経過している」と主張したが、熊本地裁は「損害は継続的に発生しており、消滅時効が進行するという解釈は到底とり得ない」と退け確定した。国、県は関西訴訟などで時効論を主張し、一部が認められている。

 今回の訴訟は、水俣病関西訴訟の最高裁判決(2004年)で国、県の責任が確定した後に認定申請した不知火患者会の1159人が熊本地裁に提訴している。
=2006/11/25付 西日本新聞夕刊=
(西日本新聞) - 11月25日17時7分更新

水俣訴訟、チッソが「和解の余地なし」…決着困難に
 水俣病の認定申請者団体「水俣病不知火患者会」が国と熊本県、原因企業チッソ(本社・東京)を相手に損害賠償を求めている集団訴訟で、チッソが「すでに時効が成立しており、和解の余地はない」とする準備書面を提出していることがわかった。原告は和解を視野に入れた訴訟進行を期待していたが、チッソ側が全面的に争う姿勢を示したことで、早期決着は困難な見通しとなった。

 チッソは「(1995年の)政治決着で、全面解決したと認識している」と説明。時効については「(2004年の関西訴訟の)最高裁判決で国側が主張していた除斥期間の一部が認められており、あえて争点にした」と話した。

 原告側弁護団長の園田昭人弁護士は「チッソは何の反省もせず居直った。加害企業としてあるまじき行為であり、暴挙だ」と批判している。
(読売新聞) - 11月25日23時12分更新

国賠請求訴訟 チッソ再び時効主張
 熊本、鹿児島両県の水俣病認定申請者千人以上が原告となり国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めている訴訟で、チッソが「既に時効が成立している」と主張する準備書面を提出していることが二十四日、分かった。水俣病に関する損害賠償請求訴訟で国、県は時効を主張してきたが、チッソは一九七三(昭和四十八)年に敗訴した一次訴訟で時効論が却下されて以来、取り下げていた。原告弁護団は「水俣病の被害は長期にわたり今も継続しているのに、時間経過を理由に賠償責任を逃れようとする姿勢は許されない」と反発している。
 準備書面は、(1)原告の多くは九五年の政治決着前から感覚障害を自覚しており、症状を知ってから消滅時効期間の三年以上を経過している(2)原告の症状が、提訴から二十年前の八五年十月三日以前に発生していた場合、損害賠償請求権がなくなる除斥期間が経過している、と主張している。
 その上で、仮に加害行為と損害との因果関係など損害賠償請求権の要件が認められた場合でも、「消滅時効の完成と除斥期間の経過により、請求権は消滅している」と指摘。「和解の余地はない」と争う姿勢を明確にしている。
 これに対し、原告側の園田昭人弁護団長は「未曾有の公害を起こしておきながら、賠償責任を逃れようとするのは加害企業にあるまじき行為だ。公式確認五十年を迎えてもなお問題が解決していない中、国や熊本県の陰でチッソが居直るのだとするなら、糾弾されるべきだ」と批判している。
 時効の主張はチッソが一次訴訟で「原告らが認定を受けてから三年以上経過している」と持ち出したが、司法は「損害は継続的に発生しており、消滅時効が進行するという解釈は到底とり得ない」と退け、確定した。一方、国と県は東京訴訟や関西訴訟などの国賠訴訟で時効論を主張、一部が認められた。
 現在、熊本地裁に国賠訴訟を提起しているのは、水俣病不知火患者会(大石利生会長)に参加する千百五十九人。昨年十月三日の第一陣を皮切りに今月二十一日まで七陣にわたり、一人当たり八百五十万円の損害賠償を求めている。(久間孝志)
<解説>チッソの時効主張 「解決済み」の認識のぞく
 被告チッソが水俣病一次訴訟以来、不法行為の除斥期間と消滅時効期間の経過を主張した背景には、一九九五(平成七)年の政治決着で全面解決したはずなのに、「今になってなぜだ」という原告側への疑念が見え隠れする。
 チッソは、同社の当初予想を上回る一万人を超す被害者を救済した九五年の政治決着を重視。準備書面で「長年にわたる水俣病問題について全面解決に至ったと信じていた」との認識を示している。
 チッソ総務人事部も「汗をかいて一万人以上と和解した事実がある。その十年後に突然、相次ぎ提訴された」と現行訴訟への戸惑いを隠さず、「最高裁判決でも除斥期間の経過が一部認められた。本来、当事者が主張しなくても裁判所が判断することだが、あえて争点として申し上げた」と説明する。
 チッソ幹部は、新たな政治決着を模索する与党関係者にも裁判での決着を望む意向を伝えており、争う姿勢を前面に打ち出しつつある。
 九五年で全面解決したはずと受け止めるチッソだが、九五年当時、さまざまな理由から救済を求める手を上げられなかった被害者たちがいるのも事実だ。
 「決して水俣病の原因企業であることを否定するわけではないし、補償責任を放棄するわけでもない」と強調するチッソ。しかし原告への疑念があるとしても、実質審理の前に時間の経過を理由に責任を逃れようとする手法は、容易には理解を得られないだろう。(亀井宏二)
(熊本日日新聞 2006年11月25日朝刊)

「徹底して闘う」 チッソの時効主張 被害者に反発広がる
 熊本、鹿児島両県の水俣病認定申請者千人以上が原告となり、国と熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めている訴訟でチッソが時効を主張していることに対し、訴訟を起こしている水俣病不知火患者会の大石利生会長(66)は二十五日、「責任逃れとしか言いようがない。徹底して闘う」と述べ、あらためてチッソの責任追及を続ける考えを示した。また、他の被害者団体からも強い反発の声が相次いだ。
 大石会長は「言葉に表せないほど腹立たしい。症状が現れるのに時間が掛かる場合もあれば、症状があっても水俣病と自覚していたわけでない原告もいる」と主張。原告・弁護団はチッソに対する抗議行動を検討している。
 提訴を準備している水俣病被害者互助会(佐藤英樹会長)の谷洋一事務局長(58)は「排水を止めてからも汚染が続いていたことは明らか。時効を持ち出すこと自体、チッソが水俣病と向き合っていないことの証左」と指摘。「加害者として恥ずべき行為で、まさに公序良俗に反する主張」と不快感を示した。
 一方、一九九五年の政府解決策並みの一時金と医療費支給を柱とし、県が与党プロジェクトチームに提案した「第二の政治決着」に期待する団体も怒りを隠さない。
 水俣病出水の会の尾上利夫会長(68)は「今も苦しみを抱える私たちに、時効はない。チッソは被害者を救済するための国と県の支援で生き延びてきた会社なのに、被害者切り捨ては許せない。チッソへの抗議も考えたい」と憤った。
 水俣病被害者芦北の会の村上喜治会長(57)は「行政と与党が第二の政治決着へ向けて動いている最中なのに…。チッソが第二の政治決着についてどう考えているのか真意が知りたい」とした上で、「チッソが応じるよう、政治家の説得に期待したい」と語った。(久間孝志、並松昭光)
(熊本日日新聞 2006年11月25日夕刊)
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2006/11/26

リトビネンコ氏暗殺、外交問題に発展  ニュース

(ニュース)
英防諜機関も捜査開始 元スパイ毒殺事件 露に情報提供を要請
 【ロンドン=蔭山実】ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏が亡命先の英国で毒殺された事件で、英政府は24日、同氏が放射性物質を盛られた可能性が強まったのを受け、「コブラ」と呼ばれる国家有事に対応する担当閣僚らによる緊急治安会議を開き、対応を検討した。会議を受けて、ロシア政府に捜査に関連するあらゆる情報を提供するよう要請、同事件は外交問題に発展した。

 25日付の英紙タイムズによると、英国の防諜(ぼうちょう)機関で国内の治安を担当する情報局保安部(MI5)と対外情報部(MI6)も捜査に加わり、英国側の捜査は本格化している。

 一方、ロシアのプーチン大統領は24日の記者会見で、リトビネンコの死亡についてロシア当局が暗殺に関与したとの見方を否定。だが、「捜査に協力する用意はある」と表明している。

 英国の警察当局は同日、リトビネンコ氏の自宅と同氏が事件当日の今月1日に紅茶を飲んだといわれるロンドン市内のホテルとすしバーを捜索し、この3カ所で放射性物質の痕跡を確認した。

 同氏からは放射性物質のポロニウム210が検出されており、同氏が同物質を飲まされた後にいた場所に、体内から放出された放射性物質が残っていたことになる。

 捜査の焦点となっているホテルでのロシア人2人との会合と、すしバーでのイタリア人との会合はどちらが先だったかについて情報は錯綜(さくそう)している。時間的な問題から、この2カ所のうち先にリトビネンコ氏が立ち寄った場所が、放射性物質を飲まされた現場だった可能性が強まりそうだ。
(産経新聞) - 11月25日16時5分更新
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2006/11/25

韓国の基地問題を描いた『テチュリ村の戦争』上映会のお知らせ  映画

第2回労働映画祭
アジア太平洋反基地東京会議・『労働情報』創刊30周年記念イベント

『テチュリ村の戦争 ―韓国・平沢(ピョンテク)米軍基地拡張反対住民の一年』上映

●作品詳細
タイトル:テチュリ村の戦争
作品:ドキュメンタリー /DVD/ 50分/2006年5月
製作 : 青い映像
監督 : ジョン・イルゴン
製作期間 :2005年 2月 − 2006年 5月(1年3ヶ月)

韓国警察庁が上映禁止したドキュメンタリー。日本初上映。2006年釜山映画祭招待作・インディドキュメンタリーフェスティバル・平和映画祭上映作。

チラシはこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/rodojoho05/42317193.html

韓国のコシヒカリといえば、平沢の米だ。しかし、平沢の住民は来年でもそこで収穫ができるかが不安だ。現在韓国では全国に散らばっている米軍基地をソウルから南西側、中国沿岸に近い平沢(ピョンテク)に移転拡大中。日本軍の基地建設で村を奪われ、米軍の基地拡大で再度村から追い出された人々は、今回基地再編で三度目の村から追い出される悲劇の運命に直面している。基地ってなんだろう。米国との同盟ってなんだろう。住
民たちがねがっているのは、「来年もこの土地で米を収穫したい・・・」ということだけだ。

「テチュリ戦争」は、米軍基地が入ってくる平沢市大秋里(テチュリ)村の住民たちの米軍基地拡張阻止の一年の闘いを記録した作品だ。補償と都市の誘惑で村の雰囲気は乱れて慌しいが、住民たちは隣人たちと土地への信頼を忘れたくない。土地と生命を守ろうとする小さな心たちが軍隊と経済を優先させた政府とアメリカを相手に争っている。マスコミと人々の無関心にもかかわらず、静かな戦争は続いている。

韓国警察庁は平和映画祭で本作品を上映しようとすることに対して「内容が不法だ」という理由で上映禁止措置をとった。これに対抗し、現在全国で自主上映を強行している。

●日時・ところ
11月25日(土) 17:30-18:20 (17:00開場)
全水道会館中会議室
(「水道橋駅」JR東口/都営三田線A1出口 徒歩2分)
地図
http://www.zensuido.net/kaikan/kaikan.htm

☆上映後TALK
コユキョン氏(平沢米軍基地拡大阻止汎国民対策委国際部長)
 
●主催:協同センター・労働情報、アジア太平洋反基地東京会議

●上映後、大会議室にて18:30よりシンポジウム「米軍再編と闘うアジア太平洋の民衆」が開催されます。

●連絡先
協同センター・労働情報
tel 03-3837-2542  fax 03-3837-2544
ホームページ 
http://www.rodojoho.org/
ブログ 
http://blogs.yahoo.co.jp/rodojoho05
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2006/11/24

毒殺疑惑、リトビネンコ元中佐が死亡  ニュース

(ニュース)
重体のロシア元情報員が死亡=英当局が捜査−プーチン政権関与説も
 【ロンドン24日時事】英国亡命中に毒を盛られたとされ、入院中だった元ロシア情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。治療に当たっていた病院のスポークスマンが発表した。ロシアの防ちょう機関、連邦保安局(FSB)の関与も疑われており、英ロ関係などに尾を引きそうだ。
 病院は「(同氏の)延命のためにできることをすべて行った」としている。医師団は劇物のタリウム使用説などを否定したが、死因は明らかにされていない。同氏の容体は22日から急速に悪化していた。
 リトビネンコ氏は今月1日、ロンドン市内の日本食レストランでイタリア人の情報源と接触。10月に起きたロシアの著名な女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に絡む情報を入手したが、食事後に倒れた。知人らはロシア情報当局による毒殺ではないかと主張。ロンドン警視庁が特別捜査を開始した。同氏は同じ日に2人のロシア人とも面会していた。 
(時事通信) - 11月24日13時1分更新

<露毒殺?>重体の元保安局中佐が死亡 体制批判で英亡命中
 【ロンドン小松浩】毒を盛られた疑いで重体となっていた元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐のアレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドン市内の病院で死亡した。死因となった毒物の特定は困難とみられている。ロシア政府や治安当局は関与を全面否定しているが、ロシア治安当局関係者の「毒殺」関与を疑う見方が出ており、英国や欧州各国でプーチン露大統領の強権体質に対する警戒感が高まるのは必至だ。
 リトビネンコ氏は今月1日、イタリア人の防衛コンサルタントとロンドン市内のすし店で会った後、突然、体調を崩した。17日にロンドン市内の病院に入院したが、22日夜に心臓発作を起こして容体が悪化、23日に危篤となっていた。
 英メディアによるとリトビネンコ氏はイタリア人と会う前、2人のロシア人とロンドン市内のホテルで面会した。うち1人はFSBの前身・旧ソ連国家保安委員会(KGB)の元幹部だったとされる。リトビネンコ氏の友人は英スカイテレビに対して、この時に紅茶に毒を盛られたとの見方を示した。
 リトビネンコ氏はプーチン体制の批判者で、6年前に英国に亡命。先月のアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件の真相を追う資料などを持っていたという。イタリア人コンサルタントはリトビネンコ氏と会った際、自分たち2人の名前やポリトコフスカヤ記者の名前が載った「暗殺対象者」リストを渡し、注意を呼びかけたと説明している。
 毒物は当初、重金属のタリウムか放射性物質との報道があったが、リトビネンコ氏の治療にあたった医師は両説を否定、「何が原因かは依然不明だ」と記者団に語った。毒物の特定は不可能との見方が強い。
 毒殺未遂容疑で事件を捜査していたロンドン警視庁は23日夜、リトビネンコ氏の死を「原因不明の死」として扱うとの声明を出し、現時点では毒殺と断定せずに捜査を継続する姿勢を示した。
 ◇ロシアの暗部に不信感広がる
 【モスクワ町田幸彦】アレクサンドル・リトビネンコ氏の毒殺疑惑は強権支配を続けるプーチン露政権への不信感を国際社会に広げそうだ。プーチン政権のチェチェン弾圧を批判してきたアンナ・ポリトコフスカヤ記者殺害事件が先月に起きたばかり。いずれも容疑者不明とはいえ、「反プーチン派抹殺」の続発は何らかの陰謀が常にうごめくロシアの暗部を浮き彫りにしている。
 99年、モスクワなどロシア国内3都市でアパート連続爆破事件(計約300人死亡)が起きた際、プーチン首相(当時)はチェチェン武装勢力の犯行を示唆し、第2次チェチェン紛争に突入した。これに対して、リトビネンコ氏は「事件はFSBの仕業」と主張する著書を刊行。同書のロシア国内搬入をFSBは禁止した。
 リトビネンコ氏と連絡を取り、アパート連続爆破事件のFSB関与疑惑を調査した野党のユシェンコフ下院議員は03年4月、何者かによって射殺された。当時、ロシア紙は「次は誰か」という見出しを記事に掲げていた。
 プーチン大統領はチェチェン問題での強硬策によって国民の支持を集め、00年の選挙に初当選した。その原点ともいえるアパート連続爆破事件へのFSB関与を指摘する動きには強く反論してきた。
 リトビネンコ氏の事件についてロシア対外情報局のイワノフ報道局長は22日、「ロシアの情報機関がかかわったというような話はまったくのナンセンスだ」と全面否定し、この事件が露英関係に影を落とすものではないと強調した。
 2期目のプーチン政権は「シロビキ」と呼ばれる治安機関・軍出身者が政権中枢を握る構造を作り上げた。今年7月、議会はFSBや軍の情報機関が国内外で「テロリスト殺害」の作戦を指示できる大統領権限を承認した。大統領と同じくKGB出身のイワノフ国防相は11月に軍事情報部(GRU)本部の新設ビルを披露した際、活動強化を言明した。情報機関の活動拡大容認の背景にはロシアで汚職横行が批判される内務省(警察、検察)、国防省(軍)よりもFSBの方が国民の信頼を集めている事情がある。
(毎日新聞) - 11月24日13時6分更新

毒殺疑惑深まる?亡命の露情報機関元中佐が死亡
 【ベルファスト(英・北アイルランド)=本間圭一】何者かに毒を盛られたとされ、重体に陥っていたロシアの情報機関・連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が23日夜、ロンドンの病院で死亡した。

 ロンドン警視庁は、毒殺事件として捜査する方針で、ロシア諜報(ちょうほう)機関の関与を指摘する見方も浮上している。

 これまでの調べでは、リトビネンコ氏は今月1日午前、ロンドンのホテルで、FSBの前身である旧ソ連スパイ機関「国家保安委員会」(KGB)の元スパイ(ロシア人)らとお茶を飲んでいたことが判明。

 さらに、この日の午後には、ロンドンの日本食レストランで、イタリア人情報提供者から、先月殺害されたロシア人女性記者に関する情報を入手した。だが、その後、体調を崩して入院、17日から集中治療を受けていた。当初、劇物のタリウムが原因との説が浮上していたが、原因特定には至っていないという。
(読売新聞) - 11月24日12時49分更新
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2006/11/23

『ユア・マイ・サンシャイン』  映画

日比谷シャンテで『ユア・マイ・サンシャイン』。
怒濤の正統派メロドラマです。
韓流とかもさすがにマンネリ気味かと思っていたが、いやあ、そんなことはなかった。こんな正真正銘の恋愛映画の傑作がつくられていたとは油断していてはいけません。韓国映画の底力を見させて頂きましたね。
というか、この『ユア・マイ・サンシャイン』、愛した女性がHIV感染者だった・・みたいな宣伝をしていたから、てっきりいかにも韓流難病ものの1本かと思い込んでいたが、全然、イメージしていたのと違いました。HIVの話はこの映画の場合、あくまでサイドストーリーのひとつだと思います。
最近、見た韓国映画では『サッドムービー』もディテールの描写が凝っていて、品がある、悪くない映画だとは思ったんだけど、そういう『サッドムービー』などの韓流恋愛もの、あるいはその影響で日本映画でも続々つくられている一連の純愛もの(『涙そうそう』だって僕は大好きなわけではあるけれども)とは一線を画す、牛を飼い、女に縁がないのでフィリピンから花嫁をもらおうと考えているような純情素朴(だけど女心なんてさっぱり分からない)な30代田舎男と、男から逃げて町に流れ着き、売春をしている、男を信じる気持ちなんてすっかり無くしているような女との演歌のようなメロドラマ!
牛が出て来るシーンや、スクーターで走るわがヒロイン、ウナ(チョン・ドヨン)や、刑務所のシーンなどの野暮ったさも好きなんですが、一方が勝手に思い込む偏執的な恋愛ではなく、二人がお互いに影響を与えて気持ちが変化していく様が伝わって来るのが幸福感に溢れていていいと思いますね。
感情表現とかがストレート過ぎて無粋に思える人はもしかしたらいるのかもしれませんが・・。でもそこがダイナミックに男と女がぶつかり合う正統派メロドラマの味わいなのではないかと思います。
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2006/11/23

『トゥモロー・ワールド』は決して駄作ではない  映画

やや酷評したような『トゥモロー・ワールド』だけど、これは決して駄作というようなものではない。むしろ、この映画を大傑作と言う人がいるのは理解できる。
この映画は点数としては70点ぐらいだと思うけど・・
しかし、それはほかの80点や90点の映画よりも劣っているということではないと思う。
あまりにほかの映画がやろうとしていることとレベルが違うものに挑戦している、ドン・キホーテ的とも言えるような作品なのである。他の映画と並べて採点するのがそもそも不可能な作品なのだ。もしこの映画がやろうとしていることが見事に達成されていたらキューブリックをこえていたかもしれない。そういうものを連想させる瞬間がある。もしこの映画がやろうとしていることを完璧に実現した作品が「100点」だとすると出来として「70点」という採点になるわけであるが、これはこの映画が実現しようとしているビジョンがあまりにも高く、その達成度が70点ということであり、ほかの映画とは基準が違うものなのである。

『天国の口、終わりの楽園。』がそうであるように、見たことがないようなビジョンを実現させようするアルフォンソ・キュアロンはドン・キホーテのような監督である。

『トゥモロー・ワールド』と『虹の女神』はとりあえずシネフィルは見ておくべき映画だと言えるのではないだろうか。
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2006/11/23

訃報 ロバート・アルトマン  映画

*やっぱり『ロング・グッドバイ』が最高だったでしょうか・・。
ご冥福を祈ります。

<訃報>アルトマンさん81歳=米国の反体制派映画監督
 【ロサンゼルス國枝すみれ】朝鮮戦争を舞台にベトナム戦争を風刺した映画「M★A★S★H(マッシュ)」(1970年)で知られる米国の反体制派映画監督、ロバート・アルトマンさんが20日、ロサンゼルスの病院でがんのため死去した。81歳だった。
 25年、ミズーリ州生まれ。第二次世界大戦の爆撃機パイロットとして従軍し、テレビをへて映画界入り。「マッシュ」でカンヌ国際映画祭の最高賞を受賞して、世界的評価を確立した。「ロング・グッドバイ」(73年)、「プレタポルテ」(94年)など、独特のスタイルと鋭い人間洞察で、もっともハリウッドらしからぬ監督と呼ばれ、個性の強い多くの作品を撮り続けた。
 俳優たちに即興で演じさせることでも知られた。「ナッシュビル」(75年)、「ザ・プレイヤー」(92年)などで5回、アカデミー賞候補となった。来春日本公開予定の「ア・プレイリー・ホーム・コンパニオン」(06年)が最後の監督作品となった。06年、長年の活躍に対するアカデミー名誉賞を受賞した際、10年前に心臓移植を受けていたことを公表していた。
(毎日新聞) - 11月22日12時54分更新
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2006/11/22

『虹の女神』『明日へのチケット』  映画

『虹の女神』
うわっ、恥ずかし気もなくよくこんなネタを映画に・・。こんな情けない、みっともない青春像を見せられる観客の身にもなってほしいよ(笑)。
日本の8ミリ映画文化の下地があってこそ生まれた作品でしょうか・・。

『明日へのチケット』
オルミ、キアロスタミ、ケン・ローチという、それぞれ個性派の監督3人のオムニバスなんてまとまりがつかなくなるのではないか?と思っていたのだが、しっかり結びつき、相乗効果で味わいがある作品になっている。異なる監督のオムニバスものとしてはうまく行っているように思う。
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2006/11/21

『トゥモロー・ワールド』  映画

『天国の口、終わりの楽園。』のアルフォンソ・キュアロン監督、エマヌエル・ルベツキー撮影のコンビの作品とあって、戦闘シーンをはじめ、随所に延々とつづく移動撮影の長廻しがあり、映像的には見応えがある作品でした。
ただ、ストーリーは・・そもそも作り手はこの話を本当に信じて撮っているんでしょうか(笑)。あまりに作り手が物語を妄信していて、いい話だなあとうっとりしながら撮っているような映画も見るほうからすると逆に乗れないことってあると思うけど、作り手自身が物語を信じているのか、分からないようなのも困るかなあ・・。設定だけポンと与えてもSFとしては成立しないのではないでしょうか? SFにはあまり興味がないのかもしれないけど。(でも、それならなぜ120億円もかけてこの映画をつくったんだ?!)

そういえば、『マリー・アントワネット』の予告編がかかっていました。ソフィア・コッポラ監督で、キルスティン・ダンストのマリー・アントワネットとは楽しみです。
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