2007/3/31

これが外山恒一氏の主張  時事問題

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しかしあまり盛り上がらない都知事選であるが、外山恒一氏の立候補は、おお、自分に近い世代の闘士がいたぞー!という感じではある・・。
外山氏の考えをまとめたチラシの文面は以下の通り。

http://www.warewaredan.com/blog/cat11/
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2007/3/30

映画=日常  映画

『カンバセーションズ』や『龍が如く 劇場版』を見ると、結局、映画とは壮大な虚構などではなくても、日常と隣り合わせのものでいいんだとつくづく思う。そういうものこそが人間の面白さをつかまえたものであり、現実の人間世界について考察させるものであり、結局、それだけでもいいのではないか。むしろ、「それだけ」の中にこそ、存在の素晴らしさがある。花は理由があるから美しいわけではない。ただそこにあるだけで美しいのだ。

その意味ではずっとドキュメンタリーにこだわり、ドキュメンタリー作家をめざしてきたことは正解だったと思うし、同時にドキュメンタリーに連動してドラマも考えていきたいー。

と、まあ、結局は今までずっと言ってきていることと同じようなことをくり返しているだけなのだが、とにかくあまりにも不器用で、進み方が遅々としていて、なかなか形にならないでいるので仕切り直しの意味もこめてこうしたことを書きとめているのだー。
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2007/3/29

『カンバセーションズ』  映画

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いやー、これは面白かったです。
話はほんとに男と女がただ会ってセックスしたというだけのこととも言えるのですが、2分割画面という実験的な手法でこんなに面白く見せることができるのかと思いました。
かつ、この手法は、ただの奇抜な実験ではなく、内容にも見事にマッチしていると僕は思い、感心しました。というのは、男と女の間にある感覚的な差(この映画のキャッチコピーによると「男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト」)を、2分割画面にして、両者の視点を均等に描くことでとらえ出しているように思ったのです。普通はドラマは男の視点か、女の視点か、どちらかに重きをおいて進んで行きますが、この作品は常に両者の視点が均等に進んでいくというのか。ただそのために感情移入しにくいところはあるのかもしれません(どちらか一方の視点に感情移入して見ていくことが容易でないので)。でもこの手法は男と女の間にある差異をとらえ出していて、2人は会っている間は同じ場所で同じ時間を過ごしているはずなのに、どこかでズレていってしまうんだなあ・・という感慨を生み出しているように思います。感動して泣くような映画ではないかもしれませんが、なんとも言えない切ない気持ちになって、「男って馬鹿だなあ。女って馬鹿だなあ。こんなことを繰り返す人間ってほんと、馬鹿だなあ。でも、そういう人間ってかわいいもんで、人間って面白いもんだよなあ。」みたいな、自分でも何を言っているのか、よく分からないけど、なんとも言えない気持ちになってしまいましたね。どちらか、一方の視点に絞って描いたものではないからこそ、そういうズレそのものに触れて切ない気持ちになってしまったというのかな。だから2分割画面という斬新な手法が見事に内容に合致していると思ったのです。
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2007/3/29

タミフル やっぱり危険?  公害・薬害・環境・医療問題

*以下は問題になっているタミフルについての「東京新聞」の記事ですが。最後の<デスクメモ>がちょっと恐い・・。

(2007年3月1日、東京新聞)
目むき『怖い怖い』

相次ぐ転落事故 タミフル本当に大丈夫なの?

 新型インフルエンザの特効薬として注目されるタミフルだが、仙台市で中学2年生が服用後、マンションから転落死するなど関連が疑われる事故が相次いでいる。死亡との因果関係を認めてこなかった厚生労働省も28日、医療関係者への呼び掛けや調査を始めるなど重い腰を上げた。特報部がその副作用を追うと、都内で服用後“恐怖”の時を過ごした親子からその異常さが浮き彫りになった。 (山川剛史、竹内洋一)

■物陰に隠れておびえる8歳
 「怖い! 怖い!」。まるで怪物でも見ているかのように目をむいて叫び続け、「何が怖いの」と声をかけても、後ずさりして物陰に隠れる三男=当時(8つ)。その異常な光景を、東京都世田谷区の主婦(42)は一年以上たった今でも忘れられない。

 昨年一月末、発熱した三男を近くの小児科医院で診てもらったところ、インフルエンザと診断された。自宅に帰り、処方されたインフルエンザ治療薬「タミフル」と解熱剤を飲ませてから一時間ほどして、三男がこんな状態になった。

 小児科医院に電話するものの、土曜日のため午後は休診。救急病院に運ぼうと自家用車を運転するが、ふと、テレビで見たタミフルによる可能性がある異常行動のニュースが頭をよぎった。三男が車から飛び降りないよう、車にロックがかかっていることを何度も確認しながら走らせた。

 病院に着くころには三男の様子も落ち着き、熱も微熱程度に。担当医師は「タミフルと異常行動の因果関係は未確認です。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。何とも言えないんです」と言い、何が異常行動の原因だったのかは分からずじまいだった。

 「結構よく熱を出す子だけど、あんな状態になったのは初めて。発熱といっても、三九度もなかった。確かにピーナツアレルギーはあるけど、体操やサッカーをやっていて、体力のある子です。タミフルのせいだと疑ってます」。この主婦は語った。

 数日後、小学校のお母さん仲間とこの“事件”が話題になった。「うちもそんな感じがあった」「知り合いも同じような経験を話していた」との話を聞かされたという。

 記者が小学三年生になった三男に当時のことを尋ねると、「よく分からないけど、とにかく何かが怖かった。お母さんが話しかけてきたのも、車で病院に行ったのも分かった。でも、何が怖かったのかはよく覚えていない」という。

 埼玉県のある医師は「中高生にもなると、弱い解熱剤は効かない。タミフルも問題だが、子どもに対し、副作用を恐れるあまり効果的な解熱剤を使わず、高熱が放置され脳症が起きるという小児医療での薬剤処方の在り方そのものに問題がある」と指摘。その上で「医者にとっては面倒くさいが、薬の効き目とリスクを説明し、患者側に選択してもらうのがいい」と、副作用などのリスクも含めた情報提示の必要性を訴える。

 この主婦も薬を処方された当時を振り返りこう訴える。

 「病院も薬局も注意喚起してくれなかった。リスクを知っていれば、たぶんタミフルを飲ませなかった。結果的にインフルエンザの治癒が長引いたとしても、それは親の判断。情報さえあれば、きちんと考え、結果責任についても納得できる。そういう状況になかったことが残念」

 仙台市で二十七日起きた転落死のニュースが流れるたび、三男は母親に念押しするという。

 「またインフルエンザになっても、もうあの薬だけは飲みたくないよ」

 相次ぐタミフル服用後の異常行動や転落死を専門家はどうみるのか。特定非営利活動法人(NPO法人)「医薬ビジランスセンター(薬のチェック)」理事長の浜六郎医師(62)に聞いた。
■『確実に因果関係』
 ――タミフルと異常行動の因果関係をどうみる。
 死亡しないまでも、服用後に異常行動を起こす人はたくさんいる。異常行動による死亡例が未成年者で五例ある。統計学的に見ても因果関係は確実だ。タミフルが脳中枢の働きを抑制することは動物実験で確認されている。こういうことを総合すれば、非常に強い因果関係があると言える。
 ――厚労省は昨年十月、インフルエンザの小学生約二千八百人を対象に、タミフル服用、未服用の児童の異常行動を比較したが、有意な差は出なかったという調査結果を発表した。
 私がそのデータを分析した結果では、発症初日の昼には、服用した方が何倍もの異常行動を起こす計算になった。厚労省の報告書は、タミフルの影響が少なくなる二日目以降も一緒にしている。異常行動は一回目か二回目の服用から数時間以内が最も起きやすいので、そこをきちんと解析しないと意味がない。
 ――インフルエンザの高熱の影響で異常行動が起きていると主張する専門家もいる。
 高熱で意識もうろうとして、むにゃむにゃと変なことを言う「熱譫妄(せんもう)」は確かにある。だが、タミフルによる異常行動は、むしろ熱が下がった時に起きている。仙台市の中二男子もそうだった。これは熱譫妄ではない。これまでインフルエンザそのものでこういう死に方をした例は一例もない。それは米国の食品医薬品局(FDA)も認めている。
 ――なぜ子どもばかりが異常行動死するのか。
 服用後の異常行動が子どもに多いという傾向は多少あるかもしれない。血液中の成分を脳の中に入りにくくしている「血液脳関門」の構造が若い人と成人とでは少し違うのかもしれない。だが、大人に起きないとは決して言えない。大人でも服用後に乗用車ごと海に飛び込んで死亡したケースがあるし、呼吸抑制で死んでいる人もいる。
 ――結局、インフルエンザにかかった時には、どうすればいいのか。
 しっかり寝ること。家で体・のどを温め、しっかりと休養を取る。そうすれば自然に治る。無理をすると体が消耗し、インフルエンザウイルスも体の中で増殖し、こじらせる。病院に行って診察を受け薬をもらうのに数時間から半日くらいかかるので、その時間も計算に入れれば、タミフルを飲んでも半日ちょっと早く症状がよくなるかもしれないという程度だ。
 ――因果関係を否定しながら、薬品会社はタミフルの添付文書で異常行動への注意を呼びかけている。
 因果関係を否定し得ないから、心配になって書いた。つまり、因果関係があり得ると思っている。だが「タミフル脳症被害者の会」が救済してほしいと厚労省に求めたら、因果関係を否定する。厚労省はそういう論理のつながらないことを堂々としている。
 ――厚労省は因果関係を明確に認めるべきだと。
 これだけの方が亡くなっているのだから、もう因果関係を認めないと責任は大きい。本当はそう思っているのに、まだはっきりしないとかズルズル言っているうちに、被害が拡大していったのが、今までの薬害事件。今回もそのパターンだ。厚労省が公式に因果関係を認め、国民と医師・薬剤師にきちんと警告しないと、同じような被害が拡大することになる。

<デスクメモ> タミフルは新型インフルエンザに唯一効く薬としてもてはやされる。CNNはこの薬の特許はラムズフェルド元米国防長官が元会長を務めた米バイテク企業が持ち、氏は大量の株を保有していると伝えている。戦争だけでなく救命の世界でもちゃっかり稼いでいるとは。医薬問題はいつも利権のにおいがする。(蒲)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070301/mng_____tokuho__000.shtml
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2007/3/28

北朝鮮拉致ルーマニア人被害者 身元判明  ニュース

*このようなニュースが何日か前にあったのを見落としていました。

(ニュース)
北拉致ルーマニア人被害者 女性の身元判明
3月23日8時0分配信 産経新聞

 米国のラジオ「自由アジア放送」(RFA)は、北朝鮮に拉致されたルーマニア人女性被害者について、「ドイナ・ブンベア」と確認されたと報じた。20日付のルーマニア紙「エベニメントゥル・ジレイ」の報道として伝えた。ルーマニア人被害者については、曽我ひとみさんの夫、チャールズ・ジェンキンスさんが証言していたが、名前は「ドイナ」としか分かっていなかった。身元判明で、国際社会は北朝鮮側を具体的に追及するカードを1枚得た形だ。

 ドイナさんは1950年生まれ。彫刻や絵画を手掛ける芸術家で、滞在先のイタリアで78年、消息を絶った。ジェンキンスさんの証言によると、北朝鮮では脱走米兵ジェームズ・ドレスノク氏と結婚、97年1月にがんで死去したという。

 同紙によれば、英国で作成された北朝鮮ドキュメンタリー映像にドレスノク氏とドイナさんの息子が写っており、これを見たドイナさんの親族がドイナさんと「うりふたつ」と証言した。息子は「ガブリエル」と呼ばれ、ドイナさんの弟と同じ名前という。

                   ◇

 ≪北追及「好カード」≫

 ルーマニア人被害者「ドイナ」の親族が名乗り出て、身元が確認されたことは、1970年代後半を中心に世界各地で拉致を繰り返した北朝鮮を追及する格好の材料となる。

 曽我ひとみさんとジェンキンスさんは北朝鮮で一時、ドイナさんと同じアパートで暮らしていたことがあったという。

 ジェンキンスさんの著書などによると、芸術家の卵だったドイナさんは、イタリアの芸術学校で学んでいた際、羽振りが良さそうな「イタリア人」を名乗る男に「香港の美術業界はおもしろいぞ」と誘われた。2人で香港に向かったはずだったが、到着したのは平壌。男は「北朝鮮のシンパか、雇われ工作員だった」という。

 ドイナさんが拉致されたのは78年。曽我さんやレバノン人被害者、シーハム・スリダホさん、タイ人被害者、アノーチェ・パンジョイさんも同じ年に拉致され、いずれもジェンキンスさんら脱走米兵4人の妻となった。工作員の日本人化教育の教官や合法身分の獲得以外の拉致の目的の一端が浮かび上がる。

 ドイナさんの祖国ルーマニアは旧共産圏で、かつては北朝鮮の友好国。地村保志さん(51)夫妻や原敕晁(ただあき)さん=拉致当時(43)=拉致の実行犯として国際手配されている工作員、辛光洙容疑者(77)は当局の配慮のもと、ルーマニアのブカレスト工業学大学に留学したこともあった。北朝鮮はその友好国の国民までも拉致していた。

 今年2月に来日したルーマニアのポペスクタリチェアヌ首相は、安倍晋三首相との会談で「ドイナ」の存在に言及。ルーマニア政府は北朝鮮側に確認作業を要請しているが、応じていないという。ポペスクタリチェアヌ首相は「問題解決のため、政治的、技術的な無条件の協力を約束する」と語っており、国際的な拉致追及の動きに弾みがつきそうだ。

 一方、拉致被害者家族の支援組織「救う会」の西岡力副会長は「ルーマニアへ行き、事実関係を確かめたい。家族と連携して北朝鮮にいるドイナ・ブンベアさんの息子の救出にもあたりたい」と話しており、家族の国際連携を模索する方針だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000020-san-soci
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2007/3/27

17歳の少年に15年の求刑  ニュース

*またたぶん多くの人と意見が一致しないかもしれませんが、僕はこれは妥当な求刑なのではないかと思います。
少年法に基づき、刑期を軽くしているからです。
僕は少年法をなくすべきだとは思いませんが、しかし、少年だから、またコミュニケーション能力に障害があるからといってきちんと裁判を大人と同じようにしないのはおかしいと思ってきました。少年法に基づき刑を大人の犯行よりも軽くすることを前提に、大人と同じように裁判をするのがいいと思います。その範囲でならば少年法を見直し改正することには賛成です。
大人の犯行だったら無期懲役だけど少年だから15年という求刑は妥当なものであると思えます。
同時に以前から書いている通り、僕は死刑廃止論者ですが。
17歳ですから15年たってもまだ32歳でこの少年がやり直す機会も与えています。
大人も子供も同様に死刑制度は廃止し終身刑を極刑にして、どのような犯罪者にも更生する機会を与えるのがベストなのではないかというのが僕の個人的な意見です。

(ニュース)
東京・町田の女子高生殺人、元同窓少年に15年求刑
3月27日13時7分配信 読売新聞

 東京都町田市の都立高校1年、古山優亜さん(当時15歳)が2005年11月に殺害された事件で、殺人罪に問われた元同校生徒の少年(17)の論告求刑が27日、東京地裁八王子支部(小原春夫裁判長)であった。

 検察側は「犯行は冷酷かつ残虐極まりない」と、懲役15年を求刑した。

 起訴状によると、少年は05年11月10日午後6時15分ごろ、古山さんの自宅で、古山さんの首や頭などを複数回包丁で突き刺すなどして失血死させた。弁護側は、少年にはコミュニケーション能力などに障害があり、事件は古山さんに灰皿で殴りかかられたことに伴う過剰防衛だったとして殺意を否認していた。

 検察側はこの日、「犯罪史上まれに見る凶悪犯罪。(少年には)しょく罪意識もない」と指弾。「被告人には無期懲役を選択した上で、少年法に基づき有期懲役刑に処すべきである」などと理由を述べた。
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2007/3/26

カネミ油症救済策 自公で合意  公害・薬害・環境・医療問題

(ニュース)
一時金、患者全員に カネミ油症で自公合意
 カネミ油症事件の救済策を検討している自民、公明両党は22日、1人あたり20万円の一時金を、生存している認定患者全員に支給する方針を固めた。これにより対象者は約1300人になる。自民党の河村建夫政調会長代理(与党プロジェクトチーム座長)と公明党の田端正広衆院議員が協議し、全員を対象とする方針で一致した。
 一時金は、油症の原因物質であるダイオキシンの調査研究への協力金との位置づけ。自民党は当初、厚労省の研究班の検診に参加している約350人を対象としていた。だが公明党から「1人あたりの額が少ない」との意見が出たため、増額のかわりに支給範囲を拡大することで折り合った。
朝日新聞社 2007.03.23 東京朝刊

カネミ油症救済策、公明党チームが了承 自民と最終調整
 過去最悪とされる食品公害「カネミ油症事件」で、公明党のプロジェクトチームは22日、自民党プロジェクトチームがまとめた救済策について、おおむね了承することを決めた。来週にも開かれる与党プロジェクトチームで最終調整し、議員立法による今国会での法案提出を目指す。
読売新聞社 2007.03.23 西部朝刊

カネミ油症救済 結論を持ち越し 公明
 一九六八年に発生したカネミ油症事件の被害者救済をめぐり、公明党の対策プロジェクトチームは二十二日、「調査研究協力金」名目で患者一人当たり二十万円の一時金を支払うとする自民党案について検討。「支払い対象を拡大すべきだ」として結論を持ち越した。
 一方、国が返還を求めてきた損害賠償の仮払金については自民党案を了承。油症の原因物質となったダイオキシン類の健康被害に関する研究機関を九州大か長崎大に設置するよう提言する方針も確認、一時金問題とともに自民党と調整する。
 一時金に関しては、自民党は対象を「生存する認定患者約千三百人のうち、調査研究に協力した人」とし、病院で検診を受けた患者を想定。公明党は「体力面や経済事情から病院に出向くのが困難な患者も多い」として、アンケート方式の調査を採用して負担を軽減し、患者全員が一時金を受け取れるようにしたい考えだ。仮払金については「四人世帯で税引き後年収が一千万円未満」を基準に返還を免除する自民党案を受け入れる。
 公明党の主張について、自民党政調幹部は「細部は役所と調整したい」と前向きで、月内に与党案を正式決定する方針に変わりはないという。
西日本新聞社 2007.03.23 朝刊
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2007/3/24

薬害肝炎訴訟 国と企業に賠償命令  公害・薬害・環境・医療問題

*21人中、13人についての賠償を認める判決。九州訴訟と同様(注)、また原告によって明暗が分かれたようだ。

注ー関連記事「薬害C型肝炎九州訴訟 一部勝訴」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/847.html

(ニュース)
<薬害肝炎訴訟>国と企業に2億6千万円賠償命令 東京地裁
3月23日20時18分配信 毎日新聞

 出産時などに止血剤として投与された2種類の血液製剤でC型肝炎に感染したとして、患者21人(うち2人死亡)が国と製薬企業3社に約13億5000万円の賠償を求めた薬害肝炎訴訟で、東京地裁は23日、21人中13人について約2億6000万円(1人2200万〜1320万円)の支払いを命じた。永野厚郎裁判長は、2種のうち第9因子製剤(クリスマシン、PPSB―ニチヤク)を巡り「重篤な副作用の情報を医療現場に警告する義務を怠った」と初めて製造2社の賠償責任を認めた。
 5地裁に起こされた訴訟で3件目の判決。2種のもう一つのフィブリノゲン製剤については、大阪、福岡両地裁判決に続き国の過失も認め、企業と共に賠償を命じた。救済範囲は異なるが、三たび違法性を指摘された国は対応を迫られる。
 賠償命令を受けた企業は、第9因子製剤の三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)と日本製薬▽フィブリノゲンの三菱と子会社ベネシス。
 判決は、肝炎感染という副作用を専門家が把握した時期以降も、現場で製剤が使われ続けたと認定。この状況を企業や国は知り得たのに「安易に使わないように添付文書などで指示・警告せず、肝炎感染を拡大させた」と賠償責任を認めた。
 責任が生じた時期は副作用の研究の進み具合などから第9因子製剤では84年1月以降としたものの、国については「製剤の再評価中だった」と免責。フィブリノゲンでは大阪地裁と同様に85年8月以降と判断した。ただ国の責任は「その後、緊急安全性情報は出した」などとして87年4月〜88年6月の期間に限った。この結果、第9製剤の感染者6人中2人、フィブリノゲンの感染者15人中11人への賠償を命じた。【高倉友彰】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000089-mai-soci

薬害肝炎訴訟全国弁護団 ホームページ
http://www.hcv.jp/

薬害肝炎訴訟とは
http://www.hcv.jp/explanation.html

年表
http://www.hcv.jp/chronology.html

Q&A
http://www.hcv.jp/q_a.html

(厚生労働省)フィブリノゲン製剤によるC型肝炎ウイルス感染に関する調査報告書(概要)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0829-3.html

血液のはなし (日本血液製剤協会)
http://www.ketsukyo.or.jp/seizai/index.html
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2007/3/23

基地と汚染(米谷ふみ子)  公害・薬害・環境・医療問題

*先日、赤旗の「学問 文化」欄に掲載されていた米谷ふみ子氏の以下の文章は、TCEの汚染というこれまで自分がまったく知らなかった問題について書かれていて、こうした問題があるのかと思いました。

(2007年3月21日 しんぶん赤旗より)
基地と汚染  ―下―     米谷ふみ子

米軍基地の危険溶液放置
 「癌を起こすかって? イエス」

 日本は、アメリカの領土の二十五分の一に近く、人口密度はアメリカは一キロ平方メートルに付き二十四人で、日本は三二〇・四人にもなる。国土は、ほとんどが山岳地帯で耕作地は少ない。そんな所に、世界中でアメリカの国内を除いて一番多くの土地一万九千五百三十六エーカーを今アメリカの基地に提供しているのだ。基地は、たいてい飛行機の発着をする平地が必要なので、日本人が住んだり、耕したりする面積を大量に占めていることになる。
 その狭い日本で岩国基地を拡(ひろ)げ、戦闘攻撃機が百三十機ほどと原子力空母が移駐するという話が出ているとき、ロサンゼルス・タイムズにアメリカ国内の軍用基地の環境汚染の恐ろしい記事が出ていた。日本のメディアに出るかと待っていたが出なかった。アメリカ国内で起こっていることだが、同じ戦闘機や戦艦が日本の基地にも出入りしているのだから、基地の近くの住民の健康にかかわることなので心配する必要があると思う。
   □   □
 一九九〇年代に大量の工業用溶剤が国の水道水に入っているのを環境庁が発見した。四年間の検査の結果、四十倍も癌(がん)を起こすのではないかと疑われているTCE(trichloroethylene)の汚染がアメリカ国内にある千四百の軍事施設で拡がっていた。二〇〇一年に環境庁がその汚染をとめるために厳しい企画をくんだのだが、国防総省やブッシュ政権の反対に遭い、実行不可能になった。
 飛行機や他の機械の金属から油を除く透明な液体TCEは中央政府や国際機関や、五、六の州では使用禁止になっているものだ。先天性障害児や子どもの白血球、腎臓、肝臓の癌の原因をいわれ、その汚染で何百というコミュニティーの人々が癌に罹(かか)っているのに何も処置がとられていず、十年も放置されている。
 TCEの研究専門家のボストン大のオゾノフ教授は「TCEが癌を起こすかって? イエス。多くの症例があります」と言っている。
 恐ろしいことに既に閉じられたテキサスのケリー空軍基地で何十年とTCEが使われ、何千ガロンという溶液が浅い地下水を含む多孔(たこう)質浸透性の地層に染み込んでいた。それが徐々に基地からサンアントニオの住宅地の方に四マイルも移動したのだ。空軍が清掃し始め汚染が少なくはなったが、もう十五年はかかるということだ。
 ノース・カロライナにある海兵隊のルジューン・キャンプでは汚染した井戸を閉じたけれど、一九六八年から一九八五年までに一万二千五百九十八人の生まれた子どもたちの間に癌とか先天性障害児は百三人でその中で白血病が六十二人と、国の平均より二倍も多い。
 カリフォルニア州でもエドワード空軍基地やキャンプ・ペンドルトンなどでもTCEの汚染が認められる。同州では二百四十三の井戸が閉じられた。多くの軍需産業工業地でも汚染がひどい。バーバンクにあるロッキード飛行機製作会社の跡の汚染で住民からの訴訟が延々と続き遂に法廷外で決着したことがあった。ここでも半分の量の井戸が閉じられたと、枚挙に遑(いとま)がないほど例がある。
 基地拡張の交渉を日米政府がするとき、空気汚染と騒音のことは出るが、足元が危ないのをメディアは報告していない。
   □   □
 全米科学アカデミーは二〇〇六年七月にTCEは「発がんの危険性および他の健康被害を及ぼす危険性を持つ証拠が二〇〇一年に比べて強まった」と発表した。アメリカ国防総省、エネルギー省、航空宇宙局のうち60%の個所でTCEが検出されている。アメリカ軍はほぼ使用を取りやめ二〇〇五年には十一ガロンのみしか購入していない。二〇〇六年のアメリカでの使用量は約百トンであると言っている。が、日本での基地拡張の交渉に、狭い土地ゆえ、皆の食料(海千山千の)が汚染している可能性があるので基地の近くの土壌や海水の検査を要求する必要がある。
 TCEの使用禁止とか地下水汚染処置を要求しなければ、将来日本中、居住地も農耕地も水が汚染されるだろう(もう汚染された所は医療費もアメリカ負担を要求する)。日本のように狭い土地での現象がアメリカ人には分からないし、他国民の安全なんて考えには入れていない。ことに外国にある基地のことまでは考えていない。例えば、アメリカで禁煙が流行(はや)り、たばこが売れないと東南アジアに行ってたばこを売るというのが、アメリカのビジネスである。更年期の女性のホルモン療法が癌を起こすとアメリカで取りやめになっても、一年後でも日本の婦人雑誌にホルモン療法を薦(すす)めている記事が出ていた。
 事ほど左様に、国内で使えなくなったものでも外国の基地に残っていれば、使うだろうし、原子力潜水艦が寄港して放射能が洩(も)れてもそこの政府に洩らしたとは即時にしらせないだろう。
 政府というものは、国民を守るためにある。国民の健康を守るのに目を見張っていなければならない。他国が毒を盛っているのなら、やめろを要求するべきだ。そのために国民は税金を払っているのだ。我が子が殺されるのを遠慮して黙って見ている親は馬鹿(ばか)、そんな状態では日本中が人工的ハンディキャップや病人で一杯になる。今のアメリカのように。
(こめたに ふみこ・作家、米ロサンゼルス郊外在住)
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2007/3/23

都知事選、14人が立候補。あの外山恒一氏も・・  ニュース

*都知事選、14人が立候補。どうなることやら。
でも、この顔ぶれを見ると、自分に世代的にも思想的にも一番、近いのは外山恒一氏だな・・。この人はブルーハーツを街頭で歌っていた頃から知っていて、著書も読んできた方ですので、活動を続けていらしたようなのがちょっと嬉しいかも。。
でも、あまり多く立候補して左翼票が分散してしまっても困りますが・・

(ニュース)
都知事選告示 14人が届け出

 東京や北海道など13都道県の知事選挙が22日、告示され、統一地方選挙の前半戦が始まった。

 このうち、東京都選挙管理委員会では22日午前8時半から立候補の受け付けが始まった。受け付けは午後5時に締め切られ、14人が立候補を届け出た。候補者が5人だった4年前の前回選挙を大きく上回っている。

 東京都知事選挙に立候補を届け出たのは、吉田万三候補(59 無=共産党推薦・新)、石原慎太郎候補(74 無・現)、浅野史郎候補(59 無・新)、黒川紀章候補(73 諸派・新)、山口節生候補(57 諸派・新)、外山恒一候補(36 無・新)、ドクター・中松候補(78 無・新)、高橋みつる候補(61 無・新)、佐々木崇徳候補(64 無・新)、桜金造候補(50 無・新)、高島龍峰候補(71 無・新)、内川久美子候補(49 無・新)、鞠子公一郎候補(33 無・新)、おがみおさむ候補(65 無・新)の計14人。

 13都道県のうち、北海道、岩手、東京、神奈川、福岡の5都道県の知事選挙で自民党と民主党が事実上、対決する構図となっており、夏の参議院選挙の前哨戦として注目される。

 知事選挙は22日から17日間の選挙戦を経て、来月8日に投票が行われ、即日開票される。
[22日22時53分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070322/20070322-00000043-nnn-pol.html
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2007/3/22

チョン・ドヨン讃  映画

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『血も涙もなく』
チョン・ドヨンを見たくて六本木まで見に行ったのだけれども、監督が、『相棒 −シティ・オブ・バイオレンス』や『クライング・フィスト』の、アクションならぬバイオレンス映画(香港映画『男たちの挽歌』ばりの)で知られるリュ・スンワン監督なので(もっとも『クライング・フィスト』はバイオレンスはやや抑え気味だったけれども)、女2人が主役の『血も涙もなく』でも、男顔負けに女たちが激しいアクションを繰り出す。そして、わがチョン・ドヨンが演じる歌手志望のスジンというヒロインの夫(チョン・ジェヨン)が凄まじい暴力男で、チョン・ドヨンを殴る、蹴るするものだから痛ましくなってきてしまう。映画としてはたいしたものではないのかもしれないけれども、そのアクション、バイオレンスの描写の徹底ぶりには目をみはらされる。
しかし、この暴力夫は、最後に「そんなに俺が嫌いか?」とヒロインに向けてつぶやく。結局はこの男の暴力はヒロインへの愛に衝き動かされていたものだったのかもしれない。だが、暴力でしか愛を表現できないとはなんとも哀しい男である(別に、というか、まったく同情しているわけではないけれども)。
だから、結局のところ、このバイオレンス映画のヒロインはやっぱりファムファタールだったのであり、このバイオレンス映画もまた「チョン・ドヨン讃」の映画だったのだと言えるのかもしれない。
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2007/3/22

映画は三池崇史の側にもある  映画

『龍が如く 劇場版』
歌舞伎町(劇中では別の町名になっている)を舞台にした群像もの。
セガのゲームが原作だという。ゲームはやらないのでその世界には通じていないけれども、やはりゲーム原作の映画化の傑作『サイレントヒル』を見た時にも感じたことだけれども、ゲームであるがゆえに許されている展開の荒唐無稽さ、支離滅裂さ、破綻が、人間ってこういうものなんだというリアル感に結び付き、あるがままの人間の姿を描き出すことに結実しているように思う。
すなわち、この三池崇史監督の『龍が如く 劇場版』は、セガのゲームと東映のB級ヤクザ映画とが「荒唐無稽さ、支離滅裂さ、破綻」によって合体し、映画・映像表現の現在をリアルに醸し出し、それがそのまま2007年に生きる人々の現在をとらえたものでもあるということを成し遂げてしまった、幸福感にあふれる作品だと言えるのではないだろうか。

*『サイレントヒル』の衝撃については以下の文章を参照してください。

『サイレントヒル』の衝撃と『霧の旗』
http://blue.ap.teacup.com/documentary/724.html
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2007/3/20

映画はトニー・スコットの側にある  映画

『デジャヴ』
ラストは辻褄が合っていないのかもしれないけど、しゃれていて、辻褄が合わなくてもちゃんと話を収めることになっている。デタラメなようで、実際、デタラメな話なんだけど(笑)、練るところは練っている。
しかし、録画は出来るけど巻き戻しは出来ないっていうのはどういうことなんだよ。
トニー・スコットの映画を見ると映画は見世物なんだという当たり前のことを思い出す。とにかく、これは映画。B級娯楽映画に過ぎないと言うならそうだとも思うけど、だからこそこれが映画だと思わせるものがあるんだと思う。
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2007/3/20

『約束の旅路』(『行け、生きろ、生まれ変われ』)  映画

これは困ったな。すごくいい話だとは思うんだけど、なんか、義理の父母や恋人があまりにも素晴らしい人達すぎて、途中から嘘っぽく思えてきてしまう・・。
もしかしたら、いじめられる継母もののメロドラマとかを見過ぎていて、頭が変になっているのかも(笑)。
逆にそういう安っぽいメロドラマにしなくて、家族の愛や、人種が異なる者どうしがいかにして理解しあっていくかというテーマを描いたものとして考えればいいのかもしれませんが・・。
でもテーマとしては分かるんだけど、やっぱり嘘っぽく感じてしまう・・。たとえば戦場のシーンとかもちょっと嘘っぽい・・。
まあ、僕のこんな感想よりも下記の監督インタビューでも読んだほうがいいかもしれません。
偽ユダヤ人の少年という、大変、興味深い題材の作品です。
ところで、『約束の旅路』ってタイトルでなく、フランス映画祭上映時の『行け、生きろ、生まれ変われ』というタイトルのほうが強烈で良かったのでは・・?

*以下、eiga.comより引用
イスラエルの地で生き延びた少年の半生を綴る「約束の旅路」
3月6日22時16分配信
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2007/3/17

フィルムノワールの小傑作『ダウト』  映画

『ダウト』

この作品はフィルムノワールそのものだ。

と書いたのは、もちろん、「彼女は陽炎のような女、光を織り成す幻影だ」と台詞で表現されているファムファタールのヒロイン、ノラ(ジョリーン・ブレイロック)のキャラクターがあまりにもフィルムノワール的だからだけれども、この台詞のように、ヒロインを始めとする登場人物のキャラクターを光と影、あるいは色、時には匂いで表現しているところがこの映画をなんとも言えずにフィルムノワール的な佇まいの映画にしているのではないだろうか。
たとえば匂いを題材にした『パフューム ある人殺しの物語』よりも「匂い」を台詞にして映画的に表現していると思う。
撮影・照明のウォーリー・フィスター(『メメント』『インソムニア』などのカメラマン)の光と影や様々な色合いをとらえた撮影が見事なのだろうけれども、そうした凝った撮り方がストーリーから浮き上がらずに、多面性を持つ登場人物のキャラクターそのものと結び付いているのがぞくぞくした映画的な肌触りをかもし出しているのだと思う。
「ノラは曜日で人種を使い分ける、謎の女だ」と台詞で言われている通り、画面の多様な色使いは、カメレオンのようなファムファタールのヒロインのキャラクターそのものなのだ。
脚本家あがりのウェイン・ビーチの監督・脚本作品。初監督作品らしい意欲作である。
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