2007/12/27

薬害C型肝炎 全面解決への様々な懸念事項  公害・薬害・環境・医療問題

*参考リンク
薬害C型肝炎と闘う福田衣里子さんのブログ
http://blog.livedoor.jp/ennriko555/


薬害C型肝炎訴訟は、福田総理が一律救済の議員立法をつくることを表明し、原告とも面談して謝罪したことにより、解決に向けて大きく進展しているようである。だけど、これは実際問題、いろいろな難しい問題をはらむものであり、全面的な解決にはまだまだいくつもの現実的な難題があるのではないかと思う。

いくつか、書き出してみるとー

まず医療記録などが残っていず、薬害でC型肝炎に感染したのか、薬害ではない(製剤は使わなかった)輸血や予防接種、その他の経路で感染したのか、特定できない(本人もはっきりわかっていない)人が実際、多いのであるから、本当の意味で薬害C型肝炎の被害者をすべて特定することは不可能であるということ。

また薬害の被害者だけに賠償することは、薬害以外に、輸血や予防接種などの医療行為によって感染した人たちとの間に不公平が生まれるのではないかということ。

現実問題としては、医療記録や医者の証言などによってはっきりと製剤を使用していた、薬害であることが特定できる人には賠償するとともに、薬害被害者以外のすべての肝炎患者の医療費助成(インターフェロンの治療に対する助成)をする・・という形にするしかないのだろうか。
リンクした福田衣里子さんのブログで、福田さんが、「薬害被害者意外の肝炎患者の医療費助成をセットで進めてください。」「私にとって、今幸せは、350万人の治療体制が成立することです。」と表明されている通りであるかと思う。
ただ、これでも、実質的には「不公平」な解決であるには違いない。薬害の被害者は賠償金をもらえて、それ以外の輸血や予防接種などの経路で感染した被害者と、実際には薬害によって感染したのであってもそれを証明することができない被害者は賠償金をもらえないのだから・・。仮に、輸血で感染した被害者が、この解決は不公平だと今後、裁判を起こしたとしてもその当人にとってはきわめて正当な主張であるかと思う。

それと、懸念されることは、被告企業の旧ミドリ十字が賠償をするのか否かということである。裁判の判決の範囲内での和解だったら、旧ミドリ十字も当然、国と分担して賠償金を支払うことになるのではないかと思うのであるが、裁判の判決の範囲をこえて議員立法で救済する・・という形になりそうなので、法的には旧ミドリ十字には賠償責任はないことになってしまう。すると、旧ミドリ十字は一切、賠償をせず国が全額を賠償する・・という形になってしまうのだろうか? これはあまりにも釈然としない話なのであるが、旧ミドリ十字という会社の体質から考えても今後、賠償金を支払うことをしぶることは十分に考えられることであり、実際にそういう結果になってしまいかねない・・と思う。
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