2009/5/2

『ミルク』  映画

オペラが出て来たのに、これは何?と一瞬、思ったが、その後の展開になるほど、これがやりたかったのか・・と納得。こうした実験的と思える作り方をはさむのは、やっぱりガス・ヴァン・サントなんだな。

政治家としては有名になっていくハーヴェイ・ミルクだけど、私生活の面ではうまくいかなかったというあたりを描いているところが痛切。元々、カミングアウトしていこうとしたのは、私生活の面でたびたび悲しいことがあって、そういうことを含めてそんな自分はもう嫌だと思ったからであったはずだったのでは? 痛切。
0

2009/5/2

『スラムドッグ$ミリオネア』  映画

見事なまでの主人公の「一貫行動」。
「一貫行動」の果てに、葛藤があって、主人公が変化、成長して行く・・というのがドラマの基本のひとつだが(というようなことがシナリオの教科書みたいな本にはよく書いてあるが)、この作品は別に変化、成長していくわけではない。むしろ、馬鹿みたいに「一貫行動」をひたすら主人公が貫くことが爽快な作品になっている。
ほんとに、これじゃ、ひと昔前の少女マンガだと悪口を言われそうな、幼馴染みの恋を貫くのだ。
それだけだったら観客は古臭いと思ってしまいそうだけど、新鮮なアイデアで観客を巻き込む。そのことで、「一貫行動」のパワー、素晴らしさを観客に思い出させる。

たとえば、『太陽に恋して』(ファティ・アキン監督)のように、疾走の果てに、最初と最後で主人公が別人のように変化している・・というのは、映画的な爽快さを持っていると思うし、見ているこちらにも元気をもらえるので嬉しいのだけど(というか、個人的には、僕だったら、『スラムドッグ$ミリオネア』よりも『太陽に恋して』の方が好きだけど)、あんな風に主人公が変化してしまうことに違和感を持つ人もいるかもしれない。
そうした人には、主人公が変化していくわけではなく、ひたすら「一貫行動」を貫き通すというこの『スラムドッグ$ミリオネア』の物語の方が元気と勇気をもらえるものなのかもしれない。
1

2009/5/2

『ウェディング・ベルを鳴らせ!』  映画

(ネタバレあり)













これまでも、友人の裏切り・・という話をたびたび描いて来たエミール・クストリッツァ。

『パパは出張中』では、裏切った友人に「許さない。でも忘れよう」とひと言。
これが、『アンダーグラウンド』で、「許す。でも忘れないぞ」に変化。

そして、本作。このおじいさんは友人の靴屋のおじいさんとの間にあったことで女を許せないでいるらしい。でも、(戦争を知らない?)孫世代の者同士が組んでひと騒動。若者達の熱気は昔の記憶も吹き飛ばしてくれるだろう。
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ