2009/5/28

朝日新聞のコラム「エンドロール」より  映画

*朝日新聞のコラム「エンドロール」、フランス映画『夏時間の庭』の宣伝の人の話が。この映画は現在、ヒットしているようだけど、裏には「都内の美術館や花屋、インテリア雑貨店にポスターやチラシを置いてもらおう」などの積み重ねがあったんだなあ・・と。

(*朝日新聞のコラム「エンドロール」より)
「夏時間の庭」×
宣伝チーフ・鏑木知都世さん 日常の美、学び伝える
 パリのオルセー美術館開館20周年を記念して制作された「夏時間の庭」(オリビエ・アサイヤス監督)。母が亡くなり、長女のアドリエンヌ(ジュリエット・ビノシュ)ら3人の子どもたちは、広大な家や庭、美術コレクションなど、母の遺産と向きあうことになる。

 映画配給会社クレストインターナショナルの鏑木知都世(かぶらぎ ちとせ)さん(29)は、「家族の形をそっと教えてくれる映画です」と話す。宣伝チーフとして様々なメディアや場所で映画を紹介してもらえるように働きかけた。

 4カ月かけて取り組んだイベントがある。千代田区の丸ビルホールで行われたトークショー付き一般試写会で、三菱一号館美術館準備室・高橋明也館長の相手を務めた。美術に詳しくない自分が300人の観客を前に、映画の魅力をどうしたら伝えられるのか。劇中に登場する美術品は、ほとんどがオルセー美術館の所蔵品。自身が心を揺さぶられたものは、パリの画家・版画家フェリックス・ブラックモン(1833〜1914)のガラスの花瓶だった。生活に溶け込んだ美しさを自身の言葉で伝えたいと、関連した美術書を読みこみ、館長との打ち合わせを何度も重ねた。イベント終了後、「花瓶が美術品とは知らなかった。勉強になった」とのアンケート回答がうれしかった。

 映画から着想し、都内の美術館や花屋、インテリア雑貨店にポスターやチラシを置いてもらおうと100件以上電話をかけ続けた結果、ようやく31軒に許諾を得た。「チラシを見たのですが」。ある日、劇場に問い合わせがあったという。

 「宣伝する映画の数は年間4本ほどと多くない分、心を込めて地道に宣伝していきたい」。巡礼にまつわる映画では山登りをし、「風俗」を取り扱った映画では風俗街を歩いてみた。とことん作品に近づいてみる。「担当する映画の一番のファンでありたいと思っています」
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