2010/11/20

『タケオ』  映画

『タケオ』−ダウン症ドラマーの物語−
町田市民フォーラムのホールで鑑賞。タケオという、ダウン症の20代前半の青年が、セネガルに渡り、アフリカン・ドラムのワークショップに通い、演奏する模様を描いたドキュメンタリー。

それは、それは、心地よい時間が流れている映画だった。
ふと気がつくと、観客のひとりの僕は日常の時間からワープして、違う時間の中にいるような気持ちになった。
それが、タケオという青年の身につきそう時間なのか、セネガルという異国の時間なのか、どちらなのかは分からない。おそらく、どちらの要素もあり、どちらの要素も混合しているのかもしれない。
そう、タケオという青年の時間と、セネガルという国の時間が見事に混合しているというのか、ぴったりと合っているのかもしれない。
だから、時折、挿入されていく、タケオのお母さんがタケオを幼少の頃から撮って来た8ミリなどの映像が、スムーズに合わさって作品になっているのではないだろうか。
もちろん、この映画の作り手がそのように計算してつくってそうなっているのではあるのだろうけれども・・、それにしても、こんな風に、タケオという青年の時間と、セネガルという国の時間とがぴったりと合って行くのを、具体的に映像で(タケオの愉快な言動の数々だけでなく、セネガルの海辺やバオバフの木といった風景も背景にした映像で)見れるというのは、やっぱり素敵な体験だ。

この映画はまだ出来たばかりで(監督の話によると実質的に昨晩、完成したものらしい)、今日が最初の上映会で、まだこれから上映して行くものらしいのであるが・・(もしかしたら、まだバージョンが変わって行く可能性がある段階なのかも?)、また1本、素敵な映画が世の中に誕生したものだと思う。
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2010/11/15

『パートナーズ』  映画

『パートナーズ』(監督 下村優、脚本 荒井晴彦、井上淳一)
大塚ちひろが演じるヒロインのシンガーのほうは魅力的なんだけど、肝心の盲導犬を学ぶ主人公の青年があまりに精彩が無さ過ぎるなあ・・と思って見ていたら、いかにも草食系の女性にうぶな青年と、すれたシンガーの女性との恋愛という、なかなか成立しにくような恋愛の話を、間に盲導犬を介在させることでリアリティあるものとして成立させていて、これがやはり荒井晴彦の脚本のテクニックなのかなあ、うまいなあと思う。間に介在させるのが、たとえば別の男だったりしたら、三角関係の話になり、もっとドロドロしてくるのかもしれないが、犬であるだけに、さわやかな印象の作品にも成り得ている。犬を題材にして、観客がさわやかな印象になれるものを・・というのが企画の意図するものなのだったら、プロとしては見事なこなし方で、さすがプロだなあとも言える。
だけれども、うまいなあと思う一方で、そこが逆に物足りないと感じられるのかもしれないと思う。つまり、これでは、作り手の人達は本当はもっと別のことをやりたいんだけど、与えられた(依頼された)仕事がこういうものだったので、プロのテクニックでこなしたのではないだろうかという疑念も生じてきてしまったというのか。
そんな感じで、面白かったんだけど、なんか、ちょっと微妙な気持ちになる、どこか、乗れないものも感じるという、妙な鑑賞体験になってしまいました。

あと、歌をえんえんと聞かせるのは、長過ぎ。いや、これが、この映画のためにつくられた全くのオリジナル曲ということなのだったら、それだけ聞かせるのもありだと思うんだけど、カヴァー曲なんだもの・・。
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2010/11/11

APEC、尖閣諸島について雑感  時事問題

APECが、中国のレアアースの輸出規制を念頭に、保護主義政策の抑止措置を盛り込んだ声明を採択した・・というニュースに触れ、前の記事で書いた、ではなぜアメリカが行なっている保護主義政策、アメリカの石油を輸出しないという保護主義については批判しないのか、なぜアメリカに対しては、国際会議も、マスコミも批判しようとしないのか、なぜ中国の「保護主義」は批判しながらアメリカの「保護主義」は批判しないのか・・という疑問が頭の中をグルグルと回る。
こういう風に考えてしまう僕の思考回路がもしかしたら片寄っているのかもしれないが、本当に僕には理解できないというのか、マスコミが言っている論調は御都合主義のもののように思えてしまう。

尖閣諸島についても、すでに書いているように、国際法上はたしかに日本の領土なのかもしれないが、そもそも現行の国際法の、その領土がどこの国の土地かを決める決め方、先に国際的に宣言したほうの国の領土として認められるという決め方自体が問題があるものなのではないかと考えるので、国際法上は日本の領土だという理屈は理解しても、だからといって、尖閣諸島が日本の領土だという主張は自明のことであるとは言えないように僕には思える。少なくとも、胸を張って、明確に尖閣諸島は日本の領土であると言える自信はとうてい僕にはない。自分自身の頭の中の思考がそのような状態なので、逆に、マスコミや多くの人達が、右翼から日本共産党までの人達が、堂々と尖閣諸島は日本の領土であると主張をされているのが、どうしてそんなにはっきりと断言することが出来るのだと不思議でたまらない。
少なくとも、日本が尖閣諸島は日本の領土であると領土宣言をしたのは明治に入ってからのことなのであるから、それ以前、古代から江戸時代まで、歴史的にどうだったのか、そこまで日中で論議しなければ、どちらの領土かなどは決められないのではないかと思う。
かといって、僕は尖閣諸島は中国の領土であるということが明確であると言っているわけではない。(というか、そういうことも、現時点では僕には判断がつかないので、断言できない。)
思うに、歴史的には、沖縄(琉球)の漁民も、台湾の漁民も、どちらも尖閣諸島の周辺で漁をしてきたというのが実際のところなのではないかと思う。従って、双方の地元の漁民の方々には、沖縄(琉球)の漁民にも、台湾の漁民にも、どちらにもあそこは先祖伝来の俺たちの土地なのだという気持ちがあるのではないかと思う。つまり、僕が思うのは、双方の地元の人達が、それぞれ、あそこは俺たちの土地だと思っているということだ。こういう場合、それぞれに、自分達の国の領土だと主張する根拠があるのではないかと思う。
歴史というのは、真実はひとつではないと僕は思う。それぞれの人に真実がある、立場が違えば、真実も違ってくるものなのではないかと僕は思う。だから、日中双方が、自分が考える真実として、それぞれ、お互いに、尖閣諸島は自分の国の領土だと思っている・・そういうことは有り得ると僕は思う。
なので、いくら話し合っても結論がちょっと出そうにないことのように思えるので、まあ、「棚上げ」にしておくしかないのではないだろうか・・と僕には思えるので、以前に、「棚上げ」にするしかないのではないか・・と僕は書いたのだ。自民党がこれまで「棚上げ」にしてきた対応を批判する人もいるけど、とても僕はそんな気にはなれない。「棚上げ」にしておくことしか、それしか、現実的な手段は僕には思い浮ばないからだ。自分がその立場だったら、やっぱりそうすることしか思い浮かばないのでそうするだろう・・と思えることなのに、他人がそうしていることに対して批判することなど、出来るわけがない。
しかし、もはや、このような状況になり、日本、中国双方でこれだけ世論が起こってしまっている以上、「棚上げ」にしておく・・というわけにもいかないことになってしまっているのかもしれない。それなら、とにかく、日中で話し合うしかないのではないだろうか。
とにかく、間違っても、日中が再び戦争なんて事態にはならないで欲しいと思う。
言っていることがまた混乱してきているかもしれないが、正直に自分が今、思うことを書き記しておきたい。こうしたひとりひとりの思考が、なんらかの形で、いつか、実を結ぶことがあるかもしれないと信じて、期待して。
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2010/11/10

TPP  時事問題

TPPに参加すると、農業が壊滅する、これは国を崩壊させるものであり、参加するべきでは無いという反対意見と、どっちみち、農業はほとんど壊滅しかけているものなのであり、この際、少しでも他の産業を蘇らせて経済復興するためにTPPに参加するべきであるという賛成意見とに分かれているかのようにテレビや新聞の報道を見ると思われるのだが、何か、肝心な論点が抜けているように思える。
そもそも、なぜ工業も農業もすべての産業が参加するという形でしか、TPP参加という選択が日本に与えられていないのか、たとえば工業は参加するけど、農業は参加しないという形でのTPP参加という選択がなぜ出来ないのか?という論点がないのではないかと思うのである。
このように言うと、TPPとはそのようなものなので、日本だけが工業は参加するけど、農業は参加しないという特例的な形で参加することは出来ないのだ・・と解説をされるようなのだけど、納得がいかない。
なぜなら、ではアメリカはどうなのかというと、そうではないからだ。アメリカはすべての産業がTPPに参加しているわけではなく、石油産業は参加しないという特例的な形でTPPに参加しているからである。アメリカの石油産業がTPPに参加し、アメリカの石油が輸出されることになれば、中東の石油を求めて世界各国が競ったり争ったりしている世界の構造が大きく変わることになるだろう。(しかし、だからこそ、アメリカは石油はTPPに参加しないという特例的な形でTPPに参加すると各国に認めさせ、そうしているのだろうが。)日本の農業がTPPに参加するか否かなどよりも、アメリカの石油産業がTPPに参加するか否かのほうが世界的にははるかに大問題であるはずなのは間違い無い。
このように考えていくと、どうしてアメリカは石油は参加しないという特例的な形でTPPに参加しているのに、日本は農業は参加しないという特例的な形でTPPに参加するということが出来ないのか、納得がいかない気がしてくるのは道理ではないかと僕には思えてくるのだが・・。
テレビや新聞はなぜこのことを言わないんだ。
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2010/11/2

シネマアンジェリカが映画館経営者を募集中  映画

びっくり。
救世主、あらわれるか!?

http://www.webdice.jp/topics/detail/2688/
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