2011/3/21

フランスの団体の茨城県産農産物放射能測定結果評価  原爆・原発問題

AERA2011.3.28号の記事によると、国民が知りたいのは放射能が今どちらに飛んで行っているのかの放射能拡散予測結果だと思いますが、このデータはIAEA(国際原子力機関)には詳細報告をしていますが、国民には公開されていないそうです。
せめて、IAEAに報告しているものを国民にも知らせてほしいと思います。

あと、以下のものが知り合いからメールで送られてきたので紹介します。

(以下)
フランスの独立の放射能測定団体CRIIRAD*が、日本で公表された茨城県産農産物の放射能測定結果にもとづく評価を発表しています。以下その仮訳です。

* CRIIRADはチェルノブイリ原発事故の際のフランス政府情報操作に対抗して、独立の立場からの放射能に関する情報を市民に提供することを目的に設立されたNPOです。
環境保護NPOとして国の認定を受けており、ローヌ-アルプ地域圏、ドローム県、イゼール県、アヴィニヨン市など多数の自治体と環境放射能測定や放射能に関する啓発活動、放射線防護などの委託契約を結んでいます。2006-07には仏領ポリネシア政府の要請で、モルロアでのフランス核実験の影響調査を行っています。

CRIIRAD (放射能独立研究情報委員会)

2011年3月20日9時発表

日本における食品の放射能汚染

Contamination radioactive des aliments au Japon

本日3月20日(日)朝、多くのフランスのメディアが、「福島第一原発の近隣市町村産の食品の一部に放射能の痕跡が検出された」との情報を報道しており、汚染は危険のないレベルとみられるとしている。

この情報は間違っている。

食品の分析結果がようやく公表された(ホウレンソウやサラダ菜のような食品は1週間以上前から放射能を受けている)。公表された数値はまだ非常に(あまりにも)部分的なものだが、放射能の強さを知る手がかりになる。

- 非常に高い汚染レベル(これは放射能の「痕跡」というものではない)がホウレンソウから検出された:ヨウ素131が6,100 Bq/kg〜15,020 Bq/kg(平均10,450 Bq/kg)。

- 試料採取地点は福島第一原発近隣の市町村ではなく、茨城県の原発の南約100kmにある7市町村である。

- 5歳の子供の場合、ヨウ素131を10,000 Bq摂取しただけで年間許容量の1 mSvに達してしまう。2歳未満の子供の場合、約5,500 Bq(茨城県産のホウレンソウに含まれる放射能よりもはるかに低い値)で許容線量に達する。

- 汚染された食品(葉もの野菜、牛乳、生チーズなどの危険食品)は、「危険がない」と言えるものではなく、消費しないよう回収すべきである。もちろん、被曝線量は高いものではなく、いますぐ危険というものではなく、福島原発の対策にあたっている作業員たちの被曝レベルに比べればはるかに低い。しかし、だからといって防護対策が必要ないことにはならない。汚染食品の摂取による汚染の上に、放射性のガスエアロゾルの吸入、原発からの放出物や地面に堆積した放射能による被曝も加わるからだ。

*原文はこちら:
http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon/communique2003_japon.html
3

2011/3/21

「100ミリ・シーベルトで0.1以下」という言説について  原爆・原発問題

毎日新聞でもある医者の人が書いていましたが、「ガンになる人は100ミリ・シーベルトで0.1以下。50万人が51万人に増える程度。日本人は2人に1人はガンで死ぬから、0.2%増えてもたいしたことではない」ということを言う人が出て来ましたが、これは根拠はチェルノブイリの調査をしたIAEA、WHOなどによる国際フォーラムの発表データのようです。
しかし、同フォーラムはチェルノブイリの事故で、被曝に起因する死者を当初4000人と推定するなど、被害を隠そうとして来た側であり、そこで発表している数字は信用できないところもあるようです。
2005年のロシア政府の公式発表では炉の封じ込め作業に動員された作業員だけでも延べ80万人のうち5万人が既に死亡しているそうです。

(補足、訂正)
「ガンになる人は100ミリ・シーベルトで0.1以下。50万人が51万人に増える程度。日本人は2人に1人はガンで死ぬから、0.2%増えてもたいしたことではない」と書いたのですが、数字がちょっと変でした。訂正します。
「ガンになる人は100ミリ・シーベルトで1%以下。日本人は2人に1人はガンで死ぬから、100万のうち、50万人が51万人に増える程度。増えてもたいしたことではない」です。
2

2011/3/21

カネミ油症に通じるところがあるかもしれない福島原発の問題  原爆・原発問題

福島原発事故、野菜から放射性物質による汚染が見つかり、カネミ油症にも繋がる食の安全の問題になってきてしまいました。
テレビで専門家という人がこの数値なら安全みたいなことを平然と言っていますが、そんなに簡単に安全と言えるような問題ではないと思います。そもそも皮膚に触れた場合と食べ物を摂取した内部被曝とは影響が違うと思うし、低線量被曝という問題もあります。
低線量被曝については原爆症認定訴訟でも重要な争点になっていますが、国側は低線量被曝を認めないのですが、原告側は主張してきました。なので、政府やテレビが盛んにこの被曝量、値なら人体に影響がないと言っているのは、国側にそった主張で、裁判で何度も原告側が勝訴してきた原爆症認定訴訟の成果をまるで無視したものです。

でも、かといって、東北、関東に住んでいて、東北、関東の農作物を食べないなどということは考えられないことだし、食べるので、結果としてはガンの発生率が今以上に高くなるのではないでしょうか。
当面はとにかく原子炉からこれ以上、放射能を出さないようにする対策をとることが早急な課題なのでしょうが、長期的には農作物や土壌汚染、それを摂取したことで起こる被害ということのほうが今回の原発事故の深刻な問題なのかもしれません。

また、前にもちょっと書いたように、原爆の被爆者の人の中で、「ぶらぶら病」と一般的に言われる、仕事や何かをしていてもすぐにだるくなって疲れてしまうという症例があります。これは病院に行っても病気と診断されなかったり、本人も病気だとは思っていないこともあります。実は、アメリカでも「慢性疲労症候群」という「ぶらぶら病」に似た症例があり、これが核実験やスリーマイル島の原発事故の影響によるものもあるのではないかとも言われています。(アメリカの国側は認めていない。)
政府やテレビがこの数値は安全といったことを言っていますが、たとえばある原発労働者の人がその基準より低い数値でガンなどの病気が見られなかった、病院に行っても病気だとされなかった場合でも、実は放射能による影響でこうした症例が出ていて、医者も本人も病気だと思っていなかったり全く別の病気だと考えているということもあるかもしれません。
もしかしたら、このあたりの、病院に行っても病気でないと言われたりしているという問題は、カネミ油症や水俣病に通じるところがあるのかもしれません。

食の安全の問題、すぐに健康被害が出なかったとしてもじわじわと複雑な健康被害が出ているかもしれない問題など、カネミ油症にも繋がる問題としても、福島原発事故が今後、どのような影響を与えていくかを考えてみる必要もあるように思います。
2



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ