2011/5/16

送発電分離に枝野氏「選択肢として十分ありうる」  原爆・原発問題

*政府からも、送発電分離案が出て来ました。
 電力会社の送電と発電を分離させれば、新規の自然エネルギーなどの電力会社の参入する道が出て来ます。
 ぜひ、進めて頂きたい。

(ニュース)
送発電分離に枝野氏「選択肢として十分ありうる」(産経新聞)
2011.5.16 12:30
 枝野幸男官房長官は16日午前の記者会見で、発電と送電を一つの電力会社が独占している体制を見直す可能性について「選択肢としては十分ありうる」と述べた。
 東京電力が退職金や年金の削減に消極的なことには「東電の置かれている社会的状況を理解されていないと改めて感じた」と東電を批判した。その上で「(東電の経営実態や財務状況を調査する)第三者委員会でさまざまな内部状況を把握し、国民にも情報を共有させたい」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110516/plc11051612310010-n1.htm
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2011/5/16

広島の鎌田七男医師が福島現地調査  原爆・原発問題

*広島の残留放射線による内部被曝を研究されてきた鎌田七男医師が福島現地調査を始めているそうです。
 
(ニュース) 
広島の医師が独自に福島調査(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201105080005.html

 福島第1原発事故を受け、長年被爆者医療に携わってきた医師2人が独自の現地調査を始めた。ヒロシマの知見を生かし、今何をするべきかを提言するのが狙い。「行政も住民も内部被曝を防ぐ意識を高めなければならない」と訴える。

 広島原爆被爆者援護事業団理事長の鎌田七男医師(74)と、わたり病院(福島市)の斎藤紀(おさむ)医師(63)。広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)勤務当時に上司だった鎌田医師が調査を持ち掛けた。

 2人は放射性物質が流れ集まる雨どいに着目。飯舘村と川俣町の「計画的避難区域」の民家計5軒の排出口で、国の測定法と同じ地上1メートルと、独自に10センチで測定した。

 このうち飯舘村の1軒では高さ1メートルが毎時13・0マイクロシーベルトで、国の発表値の約4倍を検出。10センチでは毎時47・0マイクロシーベルトに達した。

 鎌田医師はフクシマが今直面している危険は、広島で家族などを捜すため爆心地付近に入った「入市被爆」と同じような状態と確信。内部被爆を防ぐ対策が急務と訴える。
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2011/5/15

今夜、ETV特集  テレビ・ラジオ

今夜放送。

5月15日 NHK、ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2ヶ月」が放映予定です。
先日、吉岡忍氏が出演した番組をつくったスタッフたちによる独自データを用いた調査報道だそうです。

放送日時:2011年5月15日(日)22:00〜23:30(90分) NHK教育テレビ

原発事故直後、元放射線医学総合研究所の研究員、木村真三さんは勤務先に辞表を出し福島の放射能汚染の実態調査に入った。
強烈な放射線が飛び交う原発から半径10キロ圏にも突入、土壌や植物、水などのサンプルを採取、京都大学、広島大学などの友人の研究者たちに送って測定、分析を行った。

また、かつてビキニ事件やチェルノブイリ事故後の調査を手がけた放射線測定の草分け岡野真治さんが開発した測定記録装置を車に積んで、汚染地帯を3000キロにわたり走破、放射能汚染地図をつくりあげた。
その課程で見つけた浪江町赤宇木の高濃度汚染地帯では何の情報もないまま取り残された人々に出会う。
また飯舘村では大地の汚染を前に農業も、居住もあきらめざるを得なくなった人々の慟哭を聞き、福島市では汚染された学校の校庭の土をめぐる紛糾に出会う。
国の情報統制の締め付けを脱して、自らの意志で調査に乗り出した科学者たちの動きを追いながらいま汚染大地で何が起こっているのか、を見つめる。
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2011/5/15

福島原発1号機、津波以前に損傷  原爆・原発問題

津波以前に地震で1号機が損傷していたんですね。ほんとにいまさらなんですが。

(ニュース)
1号機、津波前に重要設備損傷か 原子炉建屋で高線量蒸気
2011年5月15日 02:09 カテゴリー:科学・環境 西日本新聞

東京電力福島第1原発1号機=3月20日(エア・フォート・サービス提供) 東京電力福島第1原発1号機の原子炉建屋内で東日本大震災発生当日の3月11日夜、毎時300ミリシーベルト相当の高い放射線量が検出されていたことが14日、東電関係者への取材で分かった。高い線量は原子炉の燃料の放射性物質が大量に漏れていたためとみられる。

 1号機では、津波による電源喪失によって冷却ができなくなり、原子炉圧力容器から高濃度の放射性物質を含む蒸気が漏れたとされていたが、原子炉内の圧力が高まって配管などが破損したと仮定するには、あまりに短時間で建屋内に充満したことになる。東電関係者は「地震の揺れで圧力容器や配管に損傷があったかもしれない」と、津波より前に重要設備が被害を受けていた可能性を認めた。

 第1原発の事故で東電と経済産業省原子力安全・保安院はこれまで、原子炉は揺れに耐えたが、想定外の大きさの津波に襲われたことで電源が失われ、爆発事故に至ったとの見方を示していた。

 地震による重要設備への被害がなかったことを前提に、第1原発の事故後、各地の原発では予備電源確保や防波堤設置など津波対策を強化する動きが広がっているが、原発の耐震指針についても再検討を迫られそうだ。

 関係者によると、3月11日夜、1号機の状態を確認するため作業員が原子炉建屋に入ったところ、線量計のアラームが数秒で鳴った。建屋内には高線量の蒸気が充満していたとみられ、作業員は退避。線量計の数値から放射線量は毎時300ミリシーベルト程度だったと推定される。

 この時点ではまだ、格納容器の弁を開けて内部圧力を下げる「ベント」措置は取られていなかった。1号機の炉内では11日夜から水位が低下、東電は大量注水を続けたが水位は回復せず、燃料が露出してメルトダウン(全炉心溶融)につながったとみられる。

 さらに炉心溶融により、燃料を覆う被覆管のジルコニウムという金属が水蒸気と化学反応して水素が発生、3月12日午後3時36分の原子炉建屋爆発の原因となった。


http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/242102


(以下の記事もあり。)
わずか数時間で「通報基準」の7倍!100倍を超えた作業員も!
「封印された内部被曝」福島第一原発衝撃の実態
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/4496
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2011/5/13

子ども20ミリシーベルト、日本医師会も声明  原爆・原発問題

子ども20ミリシーベルトについて、日本医師会も声明。

日本医師会 声明

http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110512_31.pdf
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2011/5/13

岡田幹事長、大間原発、建設続行を求める  原爆・原発問題

*浜岡原発停止に喜んでいると、こういうことも進んでいたりするから要注意ですね。

(ニュース)
大間原発、建設続行を=岡田民主幹事長(時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110512-00000156-jij-pol

民主党の岡田克也幹事長は12日の記者会見で、電源開発が青森県大間町に建設中の大間原発について「あと2年くらいで動かすという想定で、かなり出来上がっている。やめることを考えるべきではない」と述べ、建設継続を求めた。
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2011/5/10

渋谷デモ 逮捕者救援会  原爆・原発問題

先週の土曜日に行われた「5.7原発やめろデモ!!!!!」で、参加者が「公務執行妨害」容疑などで4名逮捕され、うち2名が勾留されましたが、この件で、「救援会」が出来ました。
詳細は下記をご参照ください。

http://57q.tumblr.com/
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2011/5/9

西成の労働者、求人と違い「福島原発で作業」  原爆・原発問題

*やっぱり、ほんとにこういうこと、しているものなんですね・・。

(ニュース)
求人と違い「福島原発で作業」 大阪・西成の労働者
 
 日雇い労働者が多く集まる大阪市西成区のあいりん地区で、東日本大震災後、宮城県で運転手として働く条件の求人に応募した男性労働者から「福島第1原発で働かされた。話が違う」と財団法人「西成労働福祉センター」に相談が寄せられていたことが8日、関係者への取材で分かった。

 センターは求人を出した業者側の調査に乗り出し、大阪労働局も事実関係の確認を始めた。支援団体は「立場の弱い日雇い労働者をだまして危険な場所に送り込む行為で、許されない」と反発している。

 関係者によると、センターが3月17日ごろ、業者からの依頼をもとに「宮城県女川町、10トンダンプ運転手、日当1万2千円、30日間」との求人情報を掲示。応募して採用された男性は東北に向かった。

 ところが雇用期間中の3月25日ごろ、男性からセンターに「福島第1原発付近で、防護服を身に着けがれきの撤去作業をしている。求人は宮城だったのにどうなっているんだ」と電話があった。

 これを受け、センターが雇用終了後に男性や業者側に聞き取りをしたところ、男性が一定期間、防護服を着て同原発の敷地内での作業に従事していたことが判明した。

 東京電力によると、原発敷地内では同社の社員以外に協力会社の労働者ががれき撤去や電線敷設などの作業をするケースがあるというが、センターは「男性の詳細な作業内容はつかめておらず、さらに聞き取りを進める」としている。

 労働者らを支援するNPO法人釜ケ崎支援機構は「初めから原発と言ったら来ないので、うそをついて連れて行ったともとられかねない。満足な保障もない労働者を使い捨てるようなまねはしないでほしい」と話した。

 あいりん地区は日雇い労働者が仕事を求めて集まる「寄せ場」としては国内最大とされる。同センターは大阪府が官民一体で労働者の職業の確保などを行う団体。
2011/05/08 23:28
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2011/5/8

日弁連「エネルギー政策の根本的な転換に向けた意見書」  原爆・原発問題

日本弁護士連合会が「エネルギー政策の根本的な転換に向けた意見書」を内閣総理大臣、環境大臣、経済産業大臣に提出したそうです。素晴らしい内容です。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/data/110506.pdf

発電と送電の分離については、僕も、4/28の記事でチラッと書いたことなので、我が意を得たりという感じ。

今日(7日)の渋谷のデモは悪天候にもかかわらず1万人をこえたそうです。まだまだ少ないですが、流れは変わりつつあるような気がします。
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2011/5/7

中部地方の皆様、脱原発宣言を。これは誇れることだと思います。  原爆・原発問題

あくまで一時的なストップであり、浜岡原発が廃炉になるわけではないとは言え、菅直人総理が浜岡原発全面停止の決断をされたことは画期的なことであり、積極的に評価したい。とにかく、原発を止めることが出来るという前例を示したことは大きなことだと思う。
他にも、日本には何十年も使い続け、老朽化している原発の施設は多い。しかし、原発は廃炉にするのは後処理のコストが膨大にかかるという事情もあり、なかなか廃炉の決断が出来ないでいる。福島第一原発の事故はその結果として起こったとも言えるものであり、仮に福島第一原発をもっと以前に廃炉にしていたならば・・と、歴史にもしもはないのかもしれないけれども、思わないではいられない。

とりわけ、浜岡原発は中部電力、唯一の原発であり、中部電力管轄の中部地方では実質的に原発抜きの社会が成り立つこととなる。報道では、夏のピーク時などに電力不足が予想されるのでそういう場合は関西電力から電力を借りてくる必要があるとしているが、中部電力管轄の人達が節電などに心がければそうならなくても十分にカバーできるのではないかと思う。
この際、中部地方の方々は節電に心がけ、原発抜きでも社会が成り立つことを示し、「脱原発」社会のモデルを全国に先がけて示されたら、いかがだろうかと僕は思う。
全国に先がけて「脱原発」宣言、「脱原発」社会の実現・・これは、胸を張って誇れるようなことだと僕は思う。
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2011/5/7

山下俊一先生の考えの一端がつかめる気がちょっとしました  原爆・原発問題

*下記の、アワープラネット・ティービーの記事を読んで、そうか、山下俊一さんという長崎大学の先生はこういう考え方をしているのか・・と、この方の考えの一端がつかめる気がちょっとしました。

「100ミリ以下は安全」放射線アドバイザー山下俊一氏が見直し
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1037


*でも、僕個人がこうした山下氏の考えについて、思うことは、すでに以前に、『御用学者と言うけれど・・』という記事で次のように書いたことに集約される通りです。

「つまり、テレビに出て、この値なら、放射線を浴びても安全と言っている学者がいるのは、別に東電からお金をもらっているから嘘をついてそういう発言をされているわけではなく、本当にその人はそう思ってそう言っているのではないだろうかと思うのである。
だから、「御用学者」はけしからんみたいな批判はちょっと違うのではないかとも思う。
だが、問題は、自らの研究の範囲で本当にそのように考えて発言されている専門の研究者(学者)の方の知見が、間違っているかもしれないということだろう。」

*つまり、僕の考えは、この山下俊一さんという学者は、「自らの研究の範囲で本当にそのように考えて発言されている」のだと思うが、しかし、その知見は間違っているのではないかと思うというものです。
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2011/5/7

浜岡原発停止、記念に当ブログの過去の浜岡原発関連記事を再掲載  原爆・原発問題

*菅総理が浜岡原発停止の決断。記念に当ブログの過去の浜岡原発関連記事を再掲載します。

(2006/8/24の記事)
電力会社、原発周辺で想定される地震を過小評価
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*これだけ地震が多い国で55基の原発をつくってしまった日本の危うさが伺える記事である。
特に、危ういのは浜岡原発であると言われている。東海大地震でもしチェルノブイリのような大事故が起これば東京はもちろん青森まで被害が及ぶという想定もある。東海大地震が起こる可能性が高い以上、浜岡原発は運転停止、廃棄を検討する必要があるのではないかと思う。
浜岡原発については以下のサイトを参照。

STOP浜岡原発
http://www.stop-hamaoka.com/

以下のブログの記事も参照。
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1469850

なお、『週刊現代』6月17日号に浜岡原発についての記事が掲載されているらしい。僕は未読なので、この記事を入手したら改めて浜岡原発について書くつもりである。

(ニュース)
原発:周辺の活断層 電力会社、想定される地震を過小評価
 全国の原子力発電所周辺にある活断層のうち、規模が大きいため国の地震調査研究推進本部(推本)の調査対象になった17断層について、毎日新聞社が電力会社の調査結果と比較したところ、15断層で電力会社の方が想定される地震を小さく見積もっていたことが分かった。原発は電力会社の調査を基に、経済産業相が設置を許可して建設される。原発が想定外の地震に襲われる恐れのあることを示す結果で、原子力安全委員会が進める国の耐震指針の見直しにも影響を与えそうだ。
 ◇国の調査と比較
 電力会社が推本の調査前に国へ提出した原発の設置許可申請書(耐震指針に基づく審査が始まった78年以降申請分)と、推本が05年3月にまとめた全国の主要98断層の評価結果を比較した。
 17断層が7社9原発の周辺約50キロの範囲にあったが、電力会社の調査で推本と同規模以上の地震を想定していたのは2断層だけだった。
 推本の調査でマグニチュード(M)8級の巨大地震が想定された長岡平野西縁断層帯、柳ケ瀬・関ケ原断層帯、中央構造線断層帯は、電力会社側の想定はエネルギーが約30分の1のM7程度にとどまっていた。
 電力会社の調査は、国の耐震指針に基づいて業界団体「日本電気協会」が定めた基準で実施している。活断層研究者の間からはこの基準について「不十分な基準で過小評価につながる」との批判が出ている。一方、電力各社は「推本の調査結果に基づき検証したが、原発の耐震性に問題はなかった」と説明している。
 原子力安全委は今年4月、耐震指針の見直し案を作成。近く、最終取りまとめをする方針だ。考慮する活断層の活動時期を、5万年前以降から「更新世後期(最大13万年前)以降」に広げたが、原発ごとに過去の地震や地質調査から想定される最大の地震を選び、それに耐える設計を求める点は従来と変わりない。
 経産省原子力安全・保安院の佐藤均・審議官は「推本の目的は防災で、原発の調査とは観点が異なるが、一つの研究成果が示されたのは事実だ。耐震指針見直しを前に、電力各社は活断層の追加調査中で、結果を待ちたい」と話している。【鯨岡秀紀、中村牧生】
 ◇解説 活断層評価…電力業界、独自の基準
 活断層が起こす地震の規模を巡り、国の地震調査研究推進本部(推本)の想定より、電力会社の想定の方が小さくなる傾向が明らかになった。電力会社の評価基準は業界団体「日本電気協会」が定めており、専門家からは「業界独自の基準が、活断層の過小評価につながった恐れがある」などの指摘も出ている。
 国の耐震指針によると、活断層調査ではまず、空中写真から活断層の活動でできたとみられる地形を割り出す。活断層の可能性があればさらに詳しい調査をするため、空中写真をいかに判読するかが重要となる。具体的方法は同協会が基準を定めており、空中写真の判読については、直線的な地形のずれの読み取りが主体となっている。
 これについて、広島工業大の中田高教授(地形学)は「原子力の世界だけが他の分野と違う方法で活断層を評価している」と批判する。活断層による地形のずれには、直線的でないものもあるためだ。中田教授は「我々活断層研究者は多様な地形の変化を読み取っており、直線的なずれにこだわっていると過小評価になる」と話す。
 国の指針見直しに合わせ、同協会も基準の見直し作業を進めているが、鈴木康弘・名古屋大教授(地形学)は「現段階では、活断層を読み取る肝心な部分に改善が見られない」と批判する。
 活断層は原発の耐震性にとって重要な要素であるにもかかわらず、国の指針の見直し審議には、一線の活断層研究者はほとんど加わっていない。協会の基準の検討会にいたっては、メンバーの大半が電力会社関係者だ。
 電力会社の関係者の意向に従って指針や基準が作られたのではないか。国の指針見直しでは、こんな疑念をもたれない審議が求められる。【鯨岡秀紀、中村牧生】
毎日新聞 2006年8月20日 3時00分


(2006/9/13の記事)
あまりに危険な浜岡原発の「原発震災」
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『週刊現代』6月17日号の浜岡原発の「原発震災」についての記事を入手した。
専門家による危険性の指摘だけでなく、浜岡原発2号炉の設計に携わった東芝の元社員が「数値を耐震性があるよう偽装」していると証言しているのが注目される。
やはり浜岡原発は危険すぎ、運転停止、廃棄を検討するべきなのではないかと思う。

以下、『週刊現代』の記事の一部を抜粋して転載。

M8東海大地震「浜岡原発爆発で首都崩壊」(『週刊現代』6月17日号)

(東海大地震で浜岡原発がメルトダウンした場合の想定についての記述が続いて)
この浜岡原発崩壊で、静岡県内の死亡者は24万人。その後、十数年の間、首都圏を中心に白血病やがんで死亡する人々が増え続け、人類史上最悪の「原発震災」の認定を受けた死亡者数は最終的に191万人にもなったのであるー。

 これは東海巨大地震が起きた際のシュミレーションである。京都大学原子炉実験所助手の故・瀬尾健氏が、作成した災害評価プログラムをもとに予測された「起こりうる可能性が極めて高い」近未来なのだ。瀬尾氏の研究を引き継いだ元同僚の京都大学原子炉実験所助手の小出裕章氏が語る。
「事故で原発から放射能が放出された場合、その風向きや風速、天候、原発の電気出力など、あらゆる状況で結果は変化します。今回は、浜岡4号炉が爆発して、放射能が首都圏に流れる風向きを設定しました。その際、やがてがんで死亡する人の数は191万人にも上るのです」
 巨大地震は怖い。しかし、それよりもさらに被害が大きく、首都圏どころか日本列島を消滅させかねないのが「原発震災」なのだ。日本で現在稼働している原発は55基ある。そして、日本原発の7割が、「地震観測強化地域」「地震特定観測地域」に集中しているのだ。
 東京大学名誉教授で、元地震防災対策強化地域判定会会長の溝口恵氏が警鐘を鳴らす。
「浜岡原発の下にはフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界があります。また、周辺には活断層が張り巡らされている。プレートのストレスを考えても、近い将来、地震が起こる確率が非常に高い。発生条件はすでに整っている」
 国の中央防災会議の想定によると、東海地震が発生した場合、死者は最大で9200人、建物被害が46万棟、経済的被害は37兆円としている。が、この数字には、原発による被害は含まれていない。
 チェルノブイリの原発事故などを調査している物理学が専門の慶応大学助教授の藤田祐幸氏が警告する。
「チェルノブイリで事故を起こした4号炉の電気出力は100万kw(キロワット)。浜岡原発の4号炉は113万kw(キロワット)と、より大きいエネルギーです。原子炉内には核分裂によってできた常時1トンの使用済み核燃料が溜まっています。東海地震が起こった場合、震源域の真ん中に位置する浜岡原発は機能障害が出る可能性が高い。もし、放射能が放出されれば、チェルノブイリ以上の被害になる。そうなれば、日本は機能停止です。チェルノブイリでは半径320km圏内に放射能被害が広がった。浜岡で同じような事故が起これば、東京にも数時間後に放射能が飛んできて‘死の灰’が降り注ぎ汚染地域になる。320km圏内の住民は全員移住ですから、日本と重ね合わせると、2000万〜3000万人の避難民が出る。国際難民となり、首都の崩壊は免れません」
 中部電力広報部は、「浜岡原発は中央防災会議が出している想定を上回る耐震強度を有している。東海地震やあらゆる事態が起きても、放射能が放出されるような惨事はない。100%安全と確信しています」と、本誌に断言した。
 だが、地震と構造物の関係に詳しい技術評論家・桜井淳(きよし)氏がこう指摘する。
「確かに、浜岡原発は設計上は問題ありません。耐震指針の見直しによって、安全性に余裕を持って作られています。では何が問題なのかといえば、原発の老朽化なのです。耐震実験は格納容器を始め、原子炉、配管などすべての部品を新品の材料を使用して行っています。浜岡原発のように30年近く経っている原発は、実験どおりの耐震性があるかどうか不安です。ちょっとした亀裂があれば、比較的小さな力で破断する可能性があり、何が起こっても不思議ではないでしょう」
 さらに、浜岡原発2号炉の設計に携わった東芝の元社員・谷口(やぐち)雅春氏は、「信用できない」と証言する。
「当時、浜岡原発は耐震に対する意識が甘かった。耐震計算の結果、『もたない』ことが分かり、耐震補強をいろいろ検討したが、耐震補強のスペースがなく補強ができなかった。その際、耐震補強する話が出ましたが、耐震計算担当者が発した言葉は、数値を耐震性があるよう偽装するというものでした。耐震設計しているといっても不安が残ります」
 これが本当だとは思いたくないが、、万が一、原発が爆発し放射能を浴びると、我々はどうなるのか。
 ICRP(国際放射能防護委員会)では、0・5〜1シーベルト(Sv=生体への被曝の大きさの単位)から人体に影響が出始め、2Svを超えると死者が出始める。4Svで半数が死亡する『半数致死量』になる。さらに6Svで早期死亡者が続出し、7Svで全員死亡。10Sv以上は大量線量被曝で、中枢神経が冒され、ケイレン、運動失調、消化器官出血、最終的に中枢神経が懐死し数日の間に死亡に至るという。
 放射能線医学に詳しい阪南中央病院の村田三郎氏はこう語る。
「地震発生地、原発破壊地は救出困難です。爆発による熱風で即死する人もいるでしょう。医療従事者が入れるのは早くても48時間後です。半径50kmは急性障害圏内で、ほぼ全滅。トリアージ(災害医療で多数の傷病者を重傷度と緊急性によって分別する方法)をしても、黒ラベル(死亡、救出不可)を貼り続けることくらいしかできません。事故現場から離れた東京でも1Sv以上の被曝をする。体質などによって急性障害の症状が出る人もいれば、十数年後に晩発性障害に陥る人もいる。東京都の人口である約1200万人が被爆すれば、すべての人を助けることは困難です。われわれは放射能に対し無力なのです」
 国は最悪の事態を踏まえ、どのような対策をとっているのか。内閣府危機管理センターに問い合わせた。
「原発震災? あらゆる事態を想定して対応できるよう努めています」と、具体策は教えてくれなかった。浜岡原発を管理する経済産業省原子力安全・保安院は、「大地震によって原子力発電所の建物が崩壊することはありえません。原発震災は起きないのです!」
 と、繰り返すのだった。
(後略)


(2006/9/18の記事)
経産省:原発の地震リスク評価へ 炉心損傷確率を算出
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(ニュース)
経産省:原発の地震リスク評価へ 炉心損傷確率を算出
 経済産業省原子力安全・保安院は原発を持つ電力会社に対し、地震で原発の炉心が損傷する大事故が起きる確率を計算する、地震PSA(確率論的安全評価)の実施を求めることを決めた。結果は公表させる方針で、原発ごとに「地震で大事故が起きる確率は年間0.01%」のように示される。具体的数字なしに「安全」と強調してきた従来の対応から方針転換する。リスクの大きな原発は耐震補強や廃炉を迫られることにもなりそうだ。
 国の原発の耐震指針は、原発ごとに定めた基準の揺れに耐えられる設計を求めるが、想定外の地震に襲われた場合の安全性は検証できない。地震PSAは検証の有力手段だが、19日に決定される改定耐震指針では、「技術的に成熟していない」との反対意見を受けて盛り込まれなかった。
 しかし、地震に限らず火災や台風など外部の要因で原発が大事故を起こす確率を計算し、弱点を補強する手法は欧米では一般的だ。国際原子力機関(IAEA)も各国に実施を求め、炉心損傷事故の確率が新設炉で年間0.001%以下、既設炉で同0.01%以下とすることを推奨している。
 独立行政法人・原子力安全基盤機構が国内3カ所の原発をモデルにした04年の試算では、中部電力浜岡原発の地震による大事故の発生確率が今後40年間で約2%とされたこともある。
 このため、保安院も確率論的評価を原発の安全規制に導入する方針で、電力会社に地震PSAの実施を求めることにした。20日に通知する。
 電力会社の計算結果は、同機構が妥当性を検証したうえで公表される。約3年で全国に55基ある商業用原発のリスクが明らかになる見通しだ。
 森山善範・原子力発電安全審査課長は「原発の安全規制には想定外の地震への対応も必要で、地震PSAはその有力な手段だ」と話している。【中村牧生】
毎日新聞 2006年9月18日 3時00分


(2007/8/2の記事)
発売中の週刊誌の柏崎刈羽原発関連記事
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*発売中の週刊誌での柏崎刈羽原発関連の記事の情報です。

*『週刊現代』(8月11日号)では以下のような特集があり。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/070730/top_06_01.html

天災「中越沖大地震」よりコワい大人災
■浜岡原発【死亡1300万人】はただちに停止せよ ■首都圏のがん死者は434万人
■“九死に一生”の被災者はこうして助かった ■タンスの下で義父は虫の息
■「たすけて……」と苦悶する妻 ■「一人じゃないと伝えたかった」
■「崩れゆく倉庫に吸い込まれる」 ■川合俊一が「地震ちゃんと伝えなきゃいけないの?」
■末松義規【民主党“次の内閣”環境相 50歳】「被災地“珍道中”」発言に大ブーイング ■稗や粟ばかりで思考回路が……
 柏崎刈羽原発事故は、原発が地震に対していかに脆いかを如実に示す例となった。いま、世界随一の地震大国・日本には、55基もの原発がある。この中のどれかひとつが大事故を起こせば、日本は壊滅する。われわれはこの危機をしっかりと認識しなければならない。
M6.8直下型地震の17原発「被害予想」 柏崎原発で露呈した「お粗末防災」が生む惨劇
浜岡原発【死亡1300万人】はただちに停止せよ
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 中越沖大地震の影響による柏崎原発の事故は、7月24日現在、63件に達した。うち、放射能漏れにかかわる事故は15件。なかには原子炉建屋たてや天井にあるクレーンが破損するという重大な事故もあった。


*『週刊金曜日』では以下のタイトルの記事を掲載。

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/mokuji_pt?v=vol664

『週刊金曜日』(7月27日発行、No.664)

中越沖地震
P22 波打つ路面、活断層の衝撃(明石昇二郎)
P24   ◆原発設置の「違法性」司法はどう判断(藤田知也)


*『週刊プレイボーイ』でも以下の記事を掲載。

『週刊プレイボーイ』(7/30発売)
「東電・柏崎刈羽原発の活断層調査はザルだった!」前編
次号(8/6発売)に後編が掲載。


(2009/8/22の記事)
浜岡原発、地震で放射能漏れしていた・・
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*浜岡原発5号機、先日の11日の地震で放射能漏れしていた・・。
 やっぱり危ない浜岡原発。浜岡原発はすべて運転停止し、廃棄にするしかないのではないか?

(ニュース)
浜岡原発5号機 排気筒から微量の放射性ヨウ素検出
2009年8月20日19時59分
 中部電力は20日、駿河湾を震源とする地震で被災して停止中の浜岡原子力発電所5号機(静岡県御前崎市)で、排気筒の排ガスから、検出限界値を超える微量の放射性物質ヨウ素131を検出した、と発表した。同社は放出量を約30万ベクレルと評価、年間換算でも管理目標値の2万分の1にすぎないことから、人体や環境への影響はないとしている。

 同社は排ガス中の放射性物質を測定するため排気筒にフィルターをとりつけ、週1回取りかえて分析している。地震直後の12日に取りかえた時には検出されなかった。地震との関連を含め、原因を調査している。(朝日)
http://www.asahi.com/national/update/0820/TKY200908200246.html

浜岡原発、排出ガスから微量の放射性物質
2009年8月20日(木)18:55
 中部電力は20日、静岡・駿河湾を震源とする11日の地震で自動停止した浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)5号機で、建屋内の空気を排出する排気筒から、微量の放射性物質「ヨウ素131」が検出されたと発表した。
 人体への影響はないという。
 19日に排気筒のフィルターを交換する際の点検で検出した。地震との関連を含め原因を調べている。
 中電によると、検出された放射性物質の濃度は、放射能分析器で検出できる下限をわずかに上回る程度で、仮に1年間、人体に浴び続けても、原子炉等規制法で定める限度の約300万分の1という。(読売)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20090820-567-OYT1T00622.html

<浜岡原発>5号機排ガスに微量の放射性物質
 中部電力は20日、静岡県御前崎市の浜岡原発5号機の排気筒から、ごく微量の放射性物質を含む排ガスが放出されたと発表した。推計される放出量は国の保安規定値の約2万分の1で人体への影響はないという。同市は11日早朝に起きた駿河湾を震源とする地震で震度6弱を観測。同原発4、5号機が緊急停止しており、関連を調べている。
 中電によると、5号機の排気筒に設置した捕集フィルターを19日に調べたところ、1立方センチメートル当たり約10億分の3ベクレルのヨウ素131を検出した。通常の運転時には、検出限界値(同10億分の1ベクレル)以下という。このフィルターは12日に取り換えたもので、1週間ごとに異常がないかを分析している。地震により5号機は機器などが故障し、運転再開のめどは立っていない。【舟津進】
(毎日新聞 - 08月20日)
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2011/5/6

「特集上映 25年目のチェルノブイリ」のご案内(終了)  映画

(終了しました。)

*以下、ポレポレ東中野の企画をお知らせします。

特集上映 25年目のチェルノブイリ 公開決定! 

■2011年4月23日(土)〜5月6日(金)

開催にあたって
ポレポレ東中野では、チェルノブイリ原発事故の発生した4月26日に毎年、原発に関する作品の企画上映を開催しています。単純な賛否ではなく、そもそも原子力発電とは何なのか、なぜ原発を必要とするのか、その背景を見据えることから始めようと、国内外の作品を問わず、劇映画、ドキュメンタリー、原発の建設記録を追った映画なども上映してきました。
1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故から四半世紀が経ち、事故から25年目の今回は区切りの年として規模を拡大し、二週間の特集上映を企画しました。
これまでの“4.26企画”でも恒例の『ナージャの村』(1997)、『アレクセイと泉』(2002)に加え、上関原発建設予定地の目の前にある山口県祝島の生活を捉えた『祝の島』(2010)や、原発の建設記録を追った記録映画、六ヶ所村核燃料サイクルに関してのルポルタージュ、フランスのラ・アーグやイギリスのセラフィールド、ドイツのヴァッカースドルフの原子力関連施設やその近辺に暮らす人々を収めたドキュメンタリー、原発・核実験を扱った劇映画など、バラエティに富んだ作品を上映します。
映画で描かれるさまざまな側面からの原子力発電、核資源を観ることによって、ますます関心を深めて頂ければと思います。

■主催・上映場所: ポレポレ東中野 http://www.mmjp.or.jp/pole2/
■料金:当日 : 一般1400円/大・専1200円/中・高・シニア1000円
    前売 : 五回券5000円/三回券3600円(Pコード:462-752)
■上映プログラム(時間等)はこちらからご確認ください。→
http://www.mmjp.or.jp/pole2/426-2011-time.html

■上映作品
『一年の九日』
1961年/108分/35mm上映
監督・脚本:ミハイル・ロンム/脚本:ダニール・フラブロヴィツキー
撮影:ゲルマン・ラヴロフ/音楽:ジョン・テル=タテボシャン
出演:アレクセイ・バターロフ、インノケンティ・スモクトゥノフスキー、タチアナ・ラヴロワ

1960年代、シベリアにある原子力研究所で核融合の重要な実験が進行していた。この非常に危険な実験は高名な物理学者の命をも奪った。その実験を引き継いで続ける若い学者グーセフと、その同僚・リョーリャ、友人・クリコフという、愛と友情と仕事で結ばれた三人の男女の物語。
作品提供 : アテネ・フランセ文化センター

『原子力発電の夜明け』
1966年/43分/DV上映 ※「原発切抜帖」との二本立て上映
監督:森田実/製作:岡田桑三/音楽:山本直純/解説:城達也
脚本:吉見泰/撮影:春日友喜/造型:武田謙之助/録音:片山幹男

日本初の原子力発電所・東海村原子力発電一号炉の五年にわたる建設の記録。原子力による発電の原理と核エネルギーの制御について詳しく説明しながら、建設の過程をつぶさに追う。なかなか見ることの出来ない原子炉内の建設風景は非常に貴重。
作品提供 : 東京シネマ新社

『原発切抜帖(げんぱつきりぬきちょう)』
1982年/45分/16mm上映 ※「原子力発電の夜明け」との二本立て上映
監督・企画:土本典昭/製作:山上徹二郎/
ナレーター:小沢昭一/音楽:高橋悠治と水牛楽団/撮影:渡辺重治

“原子力の平和利用”という言葉に懐疑を抱いた土本典昭は、数十年に及びスクラップしていた新聞記事を構成し、原子力発電計画とそこに至る様々な経緯を浮かび上がらせる。新聞記事のみを写した映像と、小沢昭一の軽妙なナレーション、高橋悠治と水牛楽団による奇怪な音楽で構成された世界にも稀な実験映画。
作品提供 : シグロ

『ストーカー』
1979年/163分/35mm上映
監督・美術:アンドレイ・タルコフスキー/撮影:アレクサンドル・クニャジンスキー
音楽:エドゥアルド・アルテミエフ/
出演:アレクサンドル・カイダノフスキー、アリーサ・フレインドリフ、アナトリー・ソロニーツィン

近未来、ある小国に謎に包まれた“ゾーン”と呼ばれる地域があった。そこには人間にとって一番大切な望みがかなえられる部屋があるという。今は立入禁止である“ゾーン”に三人の男が侵入する。“ゾーン”は原発事故の跡地なのではないかと推測され、本作はチェルノブイリを予見していたとさえ云われている。
作品提供 : ロシア映画社

『海盗り―下北半島・浜関根』
1984年/103分/16mm上映
監督:土本典昭/企画:松橋勇蔵(海の会)/製作:山上徹二郎
撮影:清水良雄/サウンド:高橋悠治

1981年、下北半島の小さな漁村・浜関根に原子力船「むつ」の母港を建設するという話が持ち上がる。豊かな漁場である浜関根に港を建設するということは、漁場が荒らされるということに等しい。カメラは米軍基地のある三沢、六ヶ所、泊、大湊など、国に振り回される下北半島の現状をも記録していく。
作品提供 : シグロ

『六ヶ所人間記』
1985年/171分/16mm上映
構成・編集・現場録音:山邨伸貴/構成・制作・インタビュー:倉岡明子
撮影:小田博/整音:久保田幸雄

青森出身の倉岡明子と監督の山邨伸貴、カメラの小田博のたった三人のクルーによって映し出された六ヶ所村のありのままの姿。1970年代に持ち上がったむつ小川原開発計画に驚いたクルーは六ヶ所村の今の姿、人々の生活を記録しようと撮影を始める。撮影の最中1984年には核燃料サイクル施設建設までもが計画される。

『下北核半島からの報告 核燃料サイクル』
1988年/58分/DVD上映
監督:森弘太/レポーター:鎌田慧/解説:高木仁三郎/
ナレーター:金井佳子/撮影:G・M映像グループ/音楽:下木原靖彦

広島、三池などを記録した森弘太によるルポルタージュ作品。下北半島には原発のみならず米軍基地、原子力船の母港まで存在する。そこに降って湧いた「核燃料サイクル計画」。森弘太、鎌田慧、高木仁三郎という強力なトリオは“下北核半島”というテーマの下、現地から怒りを込めてレポートする。

『ドキュメント’89 脱原発元年』
1989年/105分/16mm上映
監督:小池征人/製作:前田勝弘、柳田耕一、松井寛子
撮影:一之瀬正史、高岩仁、大津幸四郎、清水良雄/音楽:高田みどり/編集:石原肇

映画は広島平和記念式典から始まる。被爆国である日本には原発が38基(当時)存在する。日本中の原発を巡り、なぜ原発が日本に存在するのかを追及したドキュメンタリー。クライマックス、夜明けに海水温を測り続ける男性のシーンは特筆すべき美しさ。

『夏休みの宿題は終わらない』
1990年/130分/16mm上映
監督・撮影・編集:山邨伸貴/制作・インタビュー:倉岡明子/
旅の友・スチール:山邨玄/整音:久保田幸雄

核燃料サイクル施設と共に生活するとは如何なるものか。山邨伸貴と倉岡明子は息子・玄を連れて、フランスのラ・アーグ、イギリスのセラフィールドを旅する。そこでは強く明るく人々が生活していたが、確実に放射能の影響も存在していた。

『第八の戒律』
1991年/95分/16mm上映
監督:ベルトラム・フェアハーク、クラウス・シュトリーゲル/制作:デンクマル・フィルム

ヨーロッパの核燃料サイクル施設を追ったドイツのドキュメンタリー映画。ドイツのヴァッカースドルフでの抗議行動、フランスのラ・アーグやイギリスのセラフィールドでの放射能流出という事実…。多くの証言やアニメーションなどを交えながら、報道では見えない事実を判りやすく描く。
作品提供 : 小林大木企画

『ナージャの村』
1997年/118分/35mm上映
監督・企画・原案:本橋成一/製作:鎌田實、神谷さだ子、小松原時夫
台詞:阿奈井文彦/撮影:一之瀬正史/音楽:小室等/録音:菊池信之/編集:佐藤真

チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシのドゥヂチ村。そこに故郷を離れず、汚染された村に残る6家族がいる。そこは汚染されているとは思えないユートピアのように美しい村。写真家・本橋成一の初監督作品。
作品提供 : サスナフィルム

『アレクセイと泉』
2002年/104分/35mm上映
監督:本橋成一/撮影:一ノ瀬正史/音楽:坂本龍一/録音:弦巻裕/編集:村本勝
スチール:明石雄介/ナレーション:アレクセイ・マクシメンコ

ベラルーシ・ブジシチェ村はチェルノブイリ原発事故によって放射能で汚染された。しかし村の泉からは放射能が一切検出されない。豊かな大地、奇跡の泉と共に暮らす人々を、坂本龍一の音楽と美しい映像で綴ったベルリン映画祭受賞作。
作品提供 : サスナフィルム

『田神有楽(でんしんゆうがく)』
2002年/113分/16mm上映
監督:加藤哲/企画・製作:望月良衛/撮影:山田達也、柳田義和/
整音:田辺信道/編集:福田千賀子

青森県・六ヶ所村では日本全国の原発から出る核廃棄物の貯蔵施設の建設が進んでいる。その開発用地内にただ一戸、家族で田植えをして、神社でささやかな祭りを行い、稲の育ちを見守るという変わらぬ生活を続ける一家がいる。揺れ続ける六ヶ所村に暮らす村人の生活と心情を三年半にわたって見つめ続けた作品。
作品提供 : 東風舎

『ヒバクシャ 世界の終わりに』
2003年/116分/DV上映
監督・編集:鎌仲ひとみ/プロデューサー:小泉修吉、川井田博幸/
撮影:岩田まき子、家塚信/編集:松田美子/音楽:クリストフ・ヒーマン/写真:森住卓

湾岸戦争後のイラクでは、白血病や癌にかかる子どもの数が激増していた。米軍が使用した劣化ウラン弾から放出された放射能が原因と思われる。本作は見る事も感じる事もできない核汚染の影響のもとで生きる、イラク、アメリカ、日本の人々の姿を記録し、彼等ヒバクシャの声を伝えるために制作された。
作品提供 : グループ現代

『祝(ほうり)の島』
2010年/105分/HDV上映
監督:纐纈あや/プロデューサー:本橋成一/撮影:大久保千津奈/編集:四宮鉄男
音響効果:菊池信之/製作:大槻貴宏/ナレーション:斉藤とも子

瀬戸内海に浮かぶ山口県上関町祝島。豊穣な海や山の恵みに支えられた1000年の歴史を刻む島。1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がる。効率と利益を追い求める社会が生み出した原発と、大きな時間の流れと共にある島の生活。原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。
作品提供 : サスナフィルム

『ひろしまを見た人―原爆の図丸木美術館―』
1985年/25分/スライド上映 ※「チェルノブイリいのちの大地」との二本立てイベント上映
構成・編集:土本典昭/製作:佐々木正明、山上徹二郎/写真:本橋成一
音楽:佐藤允彦/ナレーター:小室等

丸木位里・丸木俊夫妻による「原爆の図」を中心とした画業を辿るスライド作品。写真は本橋成一、構成は土本典昭。丸木夫妻は広島の原爆のみならず、南京大虐殺、アウシュビッツ、沖縄戦までをも凄まじい迫力の作品にする。冒頭とクライマックスには反戦のポップソング「99 Red Balloons」が高らかに流れる。

『チェルノブイリいのちの大地』
1993年/21分/スライド上映 ※「ひろしまを見た人」との二本立てイベント上映
構成:西山正啓/写真:本橋成一/音楽・ナレーター:小室等

本橋成一の写真をドキュメンタリー監督・西山正啓が構成したチェルノブイリ連帯基金制作のスライド作品。事故のあった4号炉、チェルノブイリ周辺の街、病院から、『ナージャの村』『アレクセイと泉』の舞台であるベラルーシ・チェチェルスク地方までをも描く。

★イベント情報
4月23日(土) 14:20の回『アレクセイと泉』上映後
 ゲスト : 本橋成一(本作監督) ティーチイン
4月23日(土) 19:00の回『祝の島』上映後
 ゲスト : 纐纈あや(本作監督) ティーチイン
4月24日(日) 14:20の回『下北核半島からの報告 核燃料サイクル』上映後
 ゲスト : 島田恵(写真家) トークイベント
         ※予定していた鎌田慧さんのご来場は中止となりました
4月24日(日) 19:00の回『ナージャの村』上映後
 ゲスト : 本橋成一(本作監督) ティーチイン
4月26日(火) 16:40の回『アレクセイと泉』上映後
 ゲスト : 本橋成一(本作監督) ティーチイン
4月26日(火) 19:00の回『ヒバクシャ 世界の終わりに』上映後
 ゲスト : 鎌仲ひとみ(本作監督) ティーチイン
4月27日(水) 16:00の回『祝の島』上映後
 ゲスト : 纐纈あや(本作監督) ティーチイン
4月29日(金・祝) 14:20の回『六ヶ所人間記』上映後
 ゲスト : 倉岡明子(本作制作・インタビュー)来場 
        ※ロビーなどで交流して頂けます
4月30日(土) 16:40の回『祝の島』上映後
 ゲスト : 纐纈あや(本作監督) ティーチイン
5月3日(火・祝) 14:20の回『夏休みの宿題は終わらない』上映後
 ゲスト : 倉岡明子(本作制作・インタビュー) ティーチイン
5月4日(水・祝) 14:20の回『ナージャの村』上映後
 ゲスト : 本橋成一(本作監督) ティーチイン
5月4日(水・祝) 16:40の回『ドキュメント’89 脱原発元年』上映後
 ゲスト : 小池征人(本作監督) ティーチイン

★ 特集上映<25年目のチェルノブイリ>開催記念特別イベント
4月30日(土) 14:20の回
本橋成一スライド上映&スペシャルトーク
◆『ひろしまを見た人―原爆の図丸木美術館―』
 構成:土本典昭/写真:本橋成一/音楽:佐藤允彦/ナレーター:小室等
◆『チェルノブイリいのちの大地』
 構成:西山正啓/写真:本橋成一/音楽・ナレーター:小室等
映画人によって写真と音で構成されたスライド作品を映画館でスライドで上映し
ます!
上映後には<大石芳野(写真家)×本橋成一(写真家・映画監督・本作写真)
トークイベント>を開催!

★関連企画 貝原浩作品展「ぼくの見たチェルノブイリ」
日時 : 2011年4月19日(火)〜5月1日(日) 
会場 : space& cafe ポレポレ坐 ※入場無料 OPEN 11:30
お問い合わせ : 03-3227-1405 月曜定休
1992〜99年、画家 貝原浩(1947?2005)はチェルノブイリ原発事故後に風下になったベラルーシの町や村を数回にわたって訪れ、出会った村の人々と風景を描きました。チェルノブイリ事故から25年のいま、大きな和紙に一気に描かれた水墨彩色のシリーズ(『風下の村』パロル舎)と、遺されていた旅の日記にあったスケッチなどの小品を並べた作品展を行います。
< トークイベント>
4月22日(金)19:00〜 
 名取弘文(おもしろ学校理事長)×西森信博(農文協「現代農業」編集部)
4月28日(木)19:00〜
 小室等(ミュージシャン)×本橋成一(写真家・映画監督)
料金 : 予約 2,000円/当日 2,300円(ワンドリンク付)
予約先 : 03-3227-1405(ポレポレタイムス社)
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2011/5/4

誰がどう決めたか?迷走し始めた「子どもに年20ミリシーベルト」に必要とされる政治決断  原爆・原発問題

*4団体で出しているプレスリリースを転載します。

(以下、転載)
2011年5月2日 プレスリリース
発出元:グリーン・アクション、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan
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誰がどう決めたか?
迷走し始めた「子どもに年20ミリシーベルト」に必要とされる政治決断
http://e-shift.org/?p=443
http://www.greenaction-japan.org/modules/wordpress/index.php?p=494
_____________________________
◆厚生労働省:「放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならない」しかし、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非は答えず。(実態:福島県の学校の75%以上が管理区域と同程度の汚染)

◆文部科学省:、自治体の除染作業に「ブレーキはかけないが、やる必要はない」

◆原子力安全委員会:「20ミリシーベルトは基準としない。20ミリシーベルトを安全とする専門家はいない」

福島の原発事故を受け、文部科学省が19日に発表した学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の暫定的目安「20ミリシーベルト」は混迷を深めている。
本日、この問題を憂慮するグリーン・アクション、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japanの呼びかけにより、政府交渉が開かれた。
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交渉は、まず厚生労働省、次いで、文部科学省、原子力安全委員会と行われたが、
下記のように「20ミリシーベルト」の認識や決定プロセスに関して、省庁側は明確な回答を行うことができなかったばかりでなく、原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」を基準としては認めていないと発言。この基準を、どの省庁がどのように決めたか、謎は深まるばかりだ。

・厚生労働省は、放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)で子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの是非については回答しなかった。

・原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」は基準として認めていないと発言。
また、安全委員会の委員全員および決定過程にかかわった専門家の中で、この20ミリシーベルトを安全とした専門家はいなかったと述べた。

・原子力安全委員会は、19日14時頃に助言要請を受け、16時に「20ミリシーベルト」を了解すると回答しているが、この間、正式な委員会は開催されなかったものの、4名の委員が参加する会議が開かれた。これをなぜ正式な委員会としなかったかについては、明確な回答はなかった。

・原子力安全委員会は、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーが、「100ミリシーベルト以下であれば、安全」と繰り返していることに関して、「調査し、それが事実ならば対応する」と発言した。

・文部科学省は、屋外活動を許容する「毎時3.8マイクロシーベルト」という基準に関して内部被ばくを考慮していないことを認めた。理由として、ほこりなどの吸引は、全体の被ばく量の2%程度であり、軽微と判断したと説明。しかし、内部被ばくの評価の前提としたデータを示さなかった。

本交渉において明らかになった事実関係およびそれに基づく市民グループ側の要請は別紙のとおり(略)。
市民グループ側は、「20ミリシーベルトという基準が、だれがどう決めたのか。
原子力安全委員会の議論の過程で、20ミリシーベルトを安全だとした専門家、委員は一人もいない。すなわち、20ミリシーベルトを了解した決定そのものの根拠が崩れたということ。20ミリシーベルトによって、福島県の子どもたちがさらされているリスクをこれ以上放置するべきではない。政治的な決断が必要だ」として、20ミリシーベルト撤回をあくまで求めていく姿勢だ。

交渉で明らかになった事実および市民団体側からの質問・要求は、下記をご覧ください。
http://dl.dropbox.com/u/23151586/20110502_20mSv.pdf
1

2011/5/2

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク発足  原爆・原発問題

祝!子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク発足(フクロウの会ブログより)
http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2011/05/post-bde6.html
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