2011/6/4

カネミ油症、民主党が救済法素案、示す  公害・薬害・環境・医療問題

*一昨日の集会で、民主党の議員から、カネミ油症の救済法案提出を検討していることが表明されました。
まだ法案の細かい内容は分からず、抜本的な解決策になるのかは不透明で、また法案が国会に提出されたとしても国会自体が機能しているのかもよく分からないような情勢ですが、とりあえず何かが動いているようです。
以下は関連ニュースです。

(ニュース)
6月3日のながさきニュース

カネミ油症で民主党議連が救済法素案示す

 国内最大規模の食品公害カネミ油症事件で、民主党「カネミ油症対策を進める議員連盟」(会長・山田正彦前農相)は2日、衆院第2議員会館で会合を開き、被害者救済法案作成に向け、基金を創設して被害者の医療費自己負担分を拠出する素案を検討した。救済の枠組みとなる新法の素案が示されたのは初めて。

 同議連の幹事長、城井崇衆院議員によると、既存のPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物特別措置法の改正か新法制定のどちらかで国、カネミ倉庫に加え、カネカなどPCB製造会社などが拠出する基金を創設し、医療費と通院交通費、治療研究の経費を支出する内容。党内でまとまれば超党派で検討し、今国会提出を目指す。

 同特措法ではPCB廃棄物処理のための基金が既にあり、これを被害者救済も含める形に衣替えするか、別建てで新基金をつくるかは検討課題。城井議員は「PCB廃棄物は国の責務もあり処理が進んできたが、では被害者の体内のPCBはどうするのか、という視点で考えた。認定制度も見直したい」とした。法案では、油症事件に対する国の責任には触れないことで、立法化をスムーズに進めたい意向。

 この日は、衆院第1議員会館で本県などの被害者が院内集会も開催。素案の検討開始を受け、五島市玉之浦町の橋本たき子さん(74)は「少し安堵(あんど)した。早く五島のみんなに報告したい」と涙を浮かべた。
(長崎新聞)

カネミ油症治療費 国が負担案 患者ら歓迎=長崎
2011.06.03 西部朝刊

 カネミ油症認定患者の治療費について、民主党の議員連盟が2日、国などが負担する案を明らかにしたことを受け、被害者側からは歓迎の声が上がった。
 五島市や諫早市などの被害者約10人はこの日、東京の衆院第1議員会館で議連のメンバーらと面談し、説明を受けた。
 福田衣里子衆院議員(長崎2区)は開会中の通常国会が延長される可能性があることに触れ、「今国会で(新しい救済法案が)成立することも考えられる。私たちも頑張っていきたい」と述べた。
 諫早市の認定患者、下田順子さん(49)は「国の責任を認めないのは残念だが、国やカネミ倉庫、カネカなどが共同で救済すれば安心につながる。成立してほしい」と期待した。
(読売新聞)

カネミ油症 基金創設し治療費 民主議連素案 国、企業、自治体拠出
2011.06.03 西部朝刊

 民主党のカネミ油症対策を進める議員連盟(会長=山田正彦衆院議員)は2日、国や関係企業、自治体が拠出した基金を創設し、患者に治療費を支給する救済法素案の枠組みを明らかにした。カネミ油症を巡っては患者側の訴訟取り下げにより国の法的責任が明確にならず、国が救済に関与できるかどうかが問題になっていた。近く党内合意を経て、超党派のプロジェクトチーム(PT)に提案する。
 議連幹事長の城井崇衆院議員によると、原因の食用油を製造販売したカネミ倉庫(北九州市)が治療費を負担してきたが、患者側はより安定的な支給の枠組みを要望。議連は同社や国、患者数の多い自治体、原因物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造したカネカ(旧鐘淵化学工業)などが共同で基金をつくる構想を固めた。
 コストがかかるPCB処理問題で、製造企業だけでなく国や自治体が拠出した基金を創設した前例があることから、同様の枠組みであれば国の関与が可能と判断した。救済法素案では国の責任には触れない方針。
(読売新聞)

カネミ油症:基金創設、国と自治体・企業が拠出 民主議連が素案、治療費など支給
2011.06.03 西部夕刊

 1968年に発生した国内最大の食品公害「カネミ油症」の被害者支援に向けた対策を進めている民主党の議員連盟(会長・山田正彦前農相)は、国と自治体、関係企業が拠出した基金を創設し、患者に治療費などを支給する救済法案の素案をまとめた。国の法的責任は明確にせずに公的負担を可能にしている。党内合意後、民主、自民、公明3党による超党派のプロジェクトチーム(PT)に提案し、早期の国会提出を目指す。
 同議連幹事長の城井崇衆院議員(福岡10区)によると、基金は、米ぬか油を製造販売したカネミ倉庫(北九州市)と原因物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を製造した企業、国、自治体からの拠出を想定。法案には、医療機関の充実も盛り込む方針だ。
 同議連は昨年12月に発足。カネミ倉庫は政府米保管の委託料を受け取りながら認定患者への治療費支払いを続けているが、滞る懸念が出ており、新たな被害者救済の枠組みを検討していた。
 カネミ油症は、ダイオキシン類で汚染された米ぬか油の摂取が原因で発症。約1万4000人が健康被害を訴え、現在も皮膚疾患や頭痛などの症状の患者がおり一部係争中。福岡県や長崎県などの被害者団体は、同議連に医療費助成や見舞金、遺族給付金の支給などを盛り込んだ救済法の制定を求めていた。【仙石恭】
(毎日新聞)

カネミ油症救済 法案成立を要望 被害者ら民主議連に
2011.06.02 西部夕刊 

 カネミ油症の被害者救済法案を検討する民主党の「カネミ油症対策を進める議員連盟」は2日、東京の衆院第2議員会館で被害者ら約10人から聞き取りを行った。
 長崎、福岡、高知各県などの認定患者、未認定患者、弁護士らが出席した。会長の山田正彦衆院議員(長崎3区)は「少なくとも治療費は国で負担できれば」とあいさつ。被害者側は救済法案の早期成立を求める要望書を山田会長に手渡した。
 要望書では台湾ではすでに油症の治療費の無料化が実現していると指摘し、「(東日本大震災で)危機的状況にあることは十分承知しています。しかし、油症被害者も日々命の危険にさらされているのです」と訴えた。
(読売新聞)
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2011/6/4

台湾:稼働中原発6基、順次廃炉  原爆・原発問題

*台湾では原発を順次廃炉が表明されました。台湾の原発は日本から輸出されたもので、日本とも関連が深いです。

(ニュース)
台湾:稼働中原発6基、順次廃炉の方針

 【台北・大谷麻由美】台湾の馬英九政権は稼働中の原発6基(3カ所)について、老朽化による危険性を回避するため、運転期間を延長せず18〜25年に順次廃炉とする方針を決めた。台湾電力は、78年に運転開始した第1原発について、これまで運転開始から40年間とされていた運転期間を60年間に延長するよう申請していた。

 また来年末の運転開始を目指していた建設中の第4原発については、安全性を再確認することになり、運転開始は更に先送りされる見込みとなった。馬政権は今後、新たな原発は建設せず、総発電量の約2割を占める原発への依存度を低くし、クリーンエネルギー開発を強化する方針だ。

毎日新聞 2011年5月24日 東京朝刊


*ドイツや台湾で出来ることが日本では出来ないのでしょうか?

なお、台湾原発についての下記の映画も上映されているようです。これは関西での上映会ですが・・。


日時:2011年7月2日(土)午後6時30分〜上映
 ・午後6時30分〜『こんにちは貢寮(コンリャオ)』上映
監督:チェ・スーシン/台湾/2004年/カラー/89分
   映画の詳細は→http://www.selectourfuture.org/gongliao/
      
 ・午後8時10分〜(仮題)「『こんにちは貢寮(コンリャオ)』と私たち」 
  ノ―ニュークス・アジアフォーラム・ジャパンのメンバーの方に、この映画の
  背景や映画以後の状況や日本との関わり等についてお話ししていただく予定で
  す。   
    ★ノ―ニュークス・アジアフォーラム・ジャパンのHP
      http://www18.ocn.ne.jp/~nnaf/index.htm
 
  ・お話の後、質疑応答・感想意見交流(予定)
      (午後9時10分頃終了予定)     

●会場:ひと・まち交流館京都 第5会議室(3階)
    河原町五条下る東側 市バス「河原町正面」下車すぐ
    京阪「清水五条」駅下車 徒歩8分      
    地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分      
  TEL:075ー354ー8711
 案内:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html

●参加費:1000円(学生500円)

●主催:ピースムービーメント実行委員会

●問い合わせ先:TEL:090−2359−9278(松本)
           Eメール anc49871@nifty.com(山崎)

●映画の紹介
詳細は→http://www.selectourfuture.org/gongliao/

新鋭ドキュメンタリー作家チェ・スーシンが6年の歳月をかけた珠玉の映像。
台湾・香港・韓国・カナダで絶賛を浴び、日本でも二度の連続上映会が実施された。
しかし、その後も再上映を求める声が続き、毎年、各地で連綿と上映会が行われている稀有の記録映画。

1991年、日本から輸出される原発に揺れる台湾の貢寮で、原発に反対する青年が無実の罪で投獄された。それから7年。獄中に向けて一人の女子学生が手紙を書き始めた。進んでいく工事のこと、それでも反核を貫く人びとのこと、そして志半ばに亡くなっていく老人たちのこと。原発をめぐる歴史の中で、政治でもなく、経済でもなく、科学でもない、本当に信じるべきものがきらめき始める。

監督:チェ・スーシン

2004年/カラー/89分/
2004年宜蘭国際緑色映画祭観客選考最優秀賞、
2004年南方映画祭選出、
第27回金穂賞最優秀ドキュメンタリー、
2005年韓国ソウル緑色映画祭出品、
2005年台湾地方誌映画祭入選、
第三回香港社会運動映画祭出品、
第14回 EARTH VISION 地球環境映像祭出品

■監督:チェ・スーシン
撮影の期間中に何人もの人の他界に遭遇し、いまもその映像を見るときは悲しさを禁じえない。 彼らにとって原発に反対することは、まさに、この土地を愛すること、この海を愛すること、家族を愛することであったのだ。貢寮の彼らの姿を見て、彼らの声に耳を澄ませてほしい! 日本は原発の輸出国であるので、この貢寮の話を紹介することを通じて、少しでも皆様に関心を寄せてもらえれば幸いです。

■祝島(山口県)での上映会でのようす
公民館に集まってくれた約100名の人々は、映画の中の、何十隻もの漁船を繰り出すシーンや、住民が電力と言い争うシーン、役人に抗議するシーンなどを見て、どよめき、「そう、そう」「おんなじじゃね」と。同じ24年間を、同じように苦労して闘ってきたのだ。
チェ・スーシン監督は「台湾での70回のどの上映会よりも反応が熱かった。心を重ねてくれていました」と。
呉文通会長は言う。「祝島は貢寮にそっくりです。祝島のみなさんにお会いして、とても励まされました。この映画のおかげで来ることができました。本当にうれしいです。とめるまで闘います。日本最後といわれる上関原発、台湾最後の第四原発、どちらもとめましょう!」
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2011/6/4

『までいの力』  原爆・原発問題

『までいの力』(SEEDS出版)
飯舘村の本です。
この小さな村の魅力を伝えるために、この本は昨年1月に企画されたそうです。そして、編集を終え、販売開始を控えた3月11日にあの大震災が起こったのです。
こういう形でこの本が出版されることになるとは誰も予測していなかったのではないでしょうか。

この本の販売収益は飯舘村復興のために役立てられるそうです。


<飯舘村 村長 菅野典雄さんのまえがき>

 まさかこのような中で「までいの力」の発刊になろうとは。
 今、飯舘村は村誕生以来の危機に瀕している。
 いわゆる原発事故という目に見えない災害との戦いを強いられているのだ。
 不安と憤りは計り知れない。しかし、飯舘村は負けてはいられない。
 私たちの先人は、あの第2次世界大戦後の荒廃の中から持ち前の勤勉さと努力を持って、今の日本や飯舘村を作って手渡してくれた。ここで私たちは、この難局に対し力を合わせ、歯をくいしばり、この村をしっかりと作って次の世代にバトンタッチする役目がある。
 幸い、多くの住民や職員などが、なんらひるむことなく頑張ってくれている。
 多くの方々から応援のメッセージや善意が村に届けられている。正にこれが、わが村が進めてきた「までいライフ」の実践の姿であろう。
 「までいライフの飯舘村」「飯舘村のまでいライフ」今や多くの方からささやかれる。
 私たちの村が進めている「までいライフ」の1つの大きなメッセージは、暮らし方を少し変えてみようではないかということだ。戦後、一貫して大量生産、大量消費、大量廃棄によって作られてきた今日の日本経済の中に少しスピードをゆるめてみようと。走っている人は歩く、歩いている人は立ち止まる、立ち止まっている人はしゃがんでみる。そうすると足元の花の美しさが見えてくるような気がする。
 もう1つの大きなメッセージは、人と人のつながりを深めようということだ。他の国に誇れる日本人の国民性は、「トラさんクマさん醤油貸してよ、味噌なくなったのよ」の関係であったはずだ。戦後一貫して効率一辺倒、スピーディーにお金が全てという価値観で進めてきた結果、人と人との関係が希薄になり「自分さえ良ければ病」になってしまった。
 「お互い様」のまでいの心が必ずや新しい日本を再生する基礎になると思う。
 私たちの「までい」の発信は、ささやかなものであるが、必ずや住みやすい地域をつくり、地方の生き残り策になるものと確信している。
 この「までいの力」がその役を十分果たしてくれるものと大いに期待してやまない。
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