2011/6/20

カネミ油症:民主党、救済法の素案示す  公害・薬害・環境・医療問題

(ニュース)
カネミ油症:前農相、救済法の素案示す 被害者に直接説明
 民主党の「カネミ油症対策を進める議員連盟」代表の山田正彦・前農相は18日、長崎県五島市で開いた「カネミ油症五島市の会」との意見交換会で、基金による医療費支給など被害者救済法案の素案を示した。被害者団体への直接の説明は初めて。同会の宿輪敏子・事務局長は「全面救済の突破口になる」と歓迎した。

 油症の原因物質であるポリ塩化ビフェニール(PCB)は、PCB特措法に基づき国や関係企業が拠出した基金で廃棄処理しており、国も毎年数億円支出している。素案は「体に蓄積されたPCBを廃棄処理する」との観点で、この基金から医療費や通院費などを出せるよう特措法を改正する内容。同議連は近く自民、公明両党に素案を示し、合意を得れば今国会中に超党派の議員立法で成立を目指すという。

 意見交換会には被害者約50人が参加。事実上の救済法を評価したうえで「被害者の3分の1は亡くなり、残ったのは高齢者だけ」「生きているうちに医療費の借金を返したい」などと訴え、補償金や健康手当などの実現も求めた。山田前農相は「最初から満足できる法案にはならないが、皆さんの要望に沿って改善する」などと答えた。【椿山公】
(毎日新聞、6/19)

http://mainichi.jp/seibu/shakai/archive/news/2011/06/19/20110619ddp041040005000c.html


患者救済、国会提出へ 五島で山田氏、油症の法改正検討

 民主党「カネミ油症対策を進める議員連盟」の会長、山田正彦前農相は18日、五島市内であった油症患者との意見交換会で、ポリ塩化ビフェニール(PCB)関連2法に患者救済の内容を加えた改正案を立案して今国会中に提出し、成立を目指す考えを示した。
 PCBは油症の原因物質。PCBの適正処理を進める特別措置法と、PCB廃棄物処理基金について定めた環境再生保全機構法を改正し、同基金を患者の救済費用にも充てる考え。基金は国やカネミ倉庫、PCBを製造したカネカなどで出し合い、認定患者に医療費と通院交通費を支出する方向で検討中。
 山田氏は来週にも自民、公明両党幹部らと改正案について意見交換。超党派の議員立法として、延長が予想される今国会の衆院環境委員会に提出したい考え。
 患者ら約40人は救済の動きを歓迎する一方、健康管理手当支給を訴える声も相次ぎ、山田氏は「ハードルは高いが党として検討してみたい」と述べた。診断基準見直しや民間療法の費用負担も検討するという。
(長崎新聞、6/19)

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kanemi/2011/06/19105118.shtml
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2011/6/20

カネミ油症:研究班が遺伝子検査を表明  公害・薬害・環境・医療問題

*被害者(患者)からは本当に被害者(患者)のためになる研究をしていない・・と評判が良くない、カネミ油症の全国油症治療研究班ですが、ここに来て「患者の遺伝子検査」を表明。
 なぜ、いま、突然、こういうことを研究者の人達が言い出したのか?と思いつつ、注目。

(ニュース)
カネミ油症:厚労省研究班、患者の遺伝子検査 治療法開発へ期待

 国内最大の食品公害「カネミ油症」の治療法を研究する厚生労働省全国油症治療研究班(班長=古江増隆・九州大大学院教授)は九大病院と共同で、人体に入った有毒物質ダイオキシンを細胞内で取り込む受容体と、油症症状の表れ方との関連を調べるため、今年度から3年間かけて、認定患者100人以上の遺伝子を検査する方針を決めた。17日に福岡市であった患者側との会合で説明した。

 現行の認定基準はダイオキシン類PCDFの血中濃度が決め手となっているが、症状は強いのに濃度が低いため、認定を受けられない患者も少なくない。古江班長によると、この個人差は細胞内でダイオキシンの受け皿となる「アリル炭化水素受容体」の型や数によって生じている可能性があるという。受容体が多いと少量のダイオキシンでも激しい症状を引き起こすことが考えられ、研究班はこの受容体を増やす特定の遺伝子を患者ごとに検査し、症状の強さなどと関連がないか調べる。

 計画は7日に九大の倫理委員会で承認され、研究班は協力患者の募集を始めた。古江班長は「受容体の型によって起こりやすい症状などとの関連が明らかになれば有効な治療法開発につながるかもしれない」と語る。会合に出席した長崎県五島市の認定患者、宿輪敏子さん(49)は「認定基準の見直しにつながれば」と期待した。【阿部周一】
(毎日新聞 2011年6月18日 西部朝刊)


カネミ患者遺伝子検査へ 診断基準に反映も

 カネミ油症の治療法を研究する厚生労働省全国油症治療研究班(班長=古江増隆・九州大医学研究院教授)は17日、認定患者を対象にした遺伝子検査を本年度から実施する方針を明らかにした。原因物質であるダイオキシン類に対し、患者によって症状の出方に違いが生じる原因を探る。検査結果は新たな治療法開発や、ダイオキシン類の血中濃度を柱とする診断基準の緩和につながる可能性もあるという。
 福岡市で16、17日にあった治療班の報告集会で発表。終了後、約20人の認定患者と懇談し、検査内容を説明した。
 古江班長によると、認定患者にはダイオキシン類の血中濃度が低いのに症状が重かったり、逆に高いのに症状が軽かったりする例があるという。この要因について、ダイオキシン類に反応する体内の受容体に差があるため、症状に違いが出ると仮定。遺伝子検査で認定患者のデータを集め、受容体と症状の軽重との関連性を調べる。
 検査は、福岡、長崎、広島3県で今夏以降に開く油症一斉検診で、同意を得た認定患者から採血して調べる。今後3年間で100人のデータ採取を目指すという。
 カネミ油症五島市の会(長崎県)の宿輪(しゅくわ)敏子事務局長は「新たな治療法につなげてほしい。遺伝子は究極の個人情報で、患者の不安がないように説明を尽くしてほしい」と話した。
=2011/06/18付 西日本新聞朝刊=
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