2011/7/31

『わたしを離さないで』『愛する人』  映画

早稲田松竹で、『わたしを離さないで』『愛する人』2本立て。2本とも、けっこう、良かった。

『わたしを離さないで』
カズオ・イシグロのベストセラー小説が原作。こういう話だったのか。宇宙船もエイリアンも出て来ないけど、レッキとしたSF作品。純文学作家が考えたSFというのも面白い。
見終わって考えてみると、物語の中に、いくつか、嘘(秘密)があるが、大きな嘘(秘密)のほうにあっと驚き、目が行ってしまい、小さな嘘(秘密)が隠されているのだが、それに気がつかなかったようだ。これがうまく作劇術に乗せられたということなのかな。
もっとも、これは原作を読んでいないので話を知らないからで、原作を先に読んでいるとこういう風には見ないので、物足りなく思ったりしたのかも・・。
ただ、映画全体の、映像の雰囲気、造型の点でも、宇宙船やエイリアンや近未来社会とかを出さなくてこうしたSF的設定の世界をいかに成り立たせるかという点で、工夫が感じられ、面白かった。なんか、萩尾望都的なイメージもかなり入っているような気がしたんですが、どうなんでしょうか。

『愛する人』
このロドリゴ・ガルシア監督は、男性なのに、どうしてこんなに巧みに女性を描くことが出来るんでしょうか。巧みに女性を描くとはこういうことかと思わず唸ってしまうような作品。おそらく普段から、女性というのはこういうことを考えているんじゃないだろうか、こういうことをしているんじゃないだろうかと、そういうことばかり、考えているのに違いない。もちろん、それが実際にそうかは分からない。そもそも見ている僕も男だし、ええ、そうなのかあと思って見ているが、女の人が見たら、それはちょっと違うよ、と思うところがあるのかもしれない。たとえば、ナオミ・ワッツが演じる女性などは、考えてみたら男の眼から見た、こういう女性がいたら面白いかも・・という願望もちょっと入って造型されているような気もしないではないので、もしかしたら女性の観客が見たら違和感を抱くところがあるのかもしれない。しかし、そのことは、別に問題あることではないだろう。そもそもこれはロドリゴ・ガルシアが考えた創作なのであり、男の眼から見た願望が入っている面があったとしても、当然で、むしろ、それだけ、あれこれ、女性はこうなんじゃないか、ああなんじゃないかと考え、ついにはこうした物語として紡いで行き、それもかなりヒネった、展開が読めない(少なくとも僕には読めなかった)物語になっているのだから、やはり脱帽ものではないだろうか。
あと、クライマックスもそうだけど、台詞がなく、描写だけで見せるシーンがあるが、これがやはりうまいというのか、映画なのだから言葉でなく映像の描写で見せるというのは当たり前と言えば当たり前のことなのだが、誰もが当たり前には出来なくなっていることなので、やはりこういうことをやることが大切なことだったんだよなと今さらながら思ったりする。
ちょっとこの作品、褒め過ぎたか? でも、ほんと、うまいと思いますよ、これは。
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2011/7/31

『デビル』  映画

シャマランがプロデューサーに徹した作品。これがなかなかエンターテイメントのお手本みたいによく出来ているというのか、もしこれが何十年か前の「ヒッチコック劇場」の1本だと言われても信じてしまいそうなぐらい、クラシックによく出来ている。へえ、シャマランって、しっかりと普通に面白い映画が撮れる人なんだなぁと思う。まあ、クラシックによく出来過ぎていて、新鋭監督の作品としては新味がないということは言えるのかもしれないが、新味ばかりで売ろうとしている作品も多い今どき、そんな感想が出てくることのほうが珍しい。
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2011/7/29

東大・児玉龍彦教授「放射線の健康への影響」参考人説明  原爆・原発問題

東大・児玉龍彦教授の衆議院での発言は圧巻でした。

2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会
「放射線の健康への影響」参考人説明より
児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo&feature=player_embedded

*上のアドレスは削除されましたが、下記のブログで新しいアドレス、内容(文字起こし)などを見れます。

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/4d347aaf0a4c578e2161e73179d68cca
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2011/7/27

福島産の小麦とナタネから暫定規制値を超えるセシウム検出  原爆・原発問題

*ついに小麦とナタネからも暫定規制値を超えるセシウムが検出されたようですね。
この後、他の穀物、また米などからセシウム検出が予測されているようです。特に、日本人の主食の米の被害はどこまで広がっているのか、気がかりです。

(毎日新聞)
放射性物質:福島産の小麦とナタネからセシウム検出

福島県は25日、広野町で採取した小麦から国の暫定規制値の1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウム同630ベクレルを、田村市で採取したナタネから同720ベクレルを検出したと発表した。いずれも出荷されていない。小麦については農家1戸、ナタネは複数の関係農家に出荷自粛を要請した。小麦、ナタネともに暫定規制値を超えたのは初めて。【種市房子】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110726k0000m040194000c.html
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2011/7/22

『マンハッタン・ベイビー』  映画

シネマート新宿、「ルチオ・フルチ映画祭」にようやく参入。「ルチオ・フルチ映画祭」というものをやっていること自体が相当、狂っていることかと思うが、しかし、今回、見れるのはこれだけになりそう・・。
この作品は、ルチオ・フルチのホラー映画の中でも、失敗作とされているものである。マニアの間での評価も高くない。(マニアではなく、一般の人の間の評価はどうなのかと聞かれるかもしれないが、そもそもルチオ・フルチの映画の一般人の評価というものは存在しない。ルチオ・フルチを見て、なんらかの評価をするという時点で、その人はすでにマニアであり、一般人ではなくなっているからである。)たしかに、明らかに、成功している作品だとは思えない。
しかし、実際のところ、ルチオ・フルチのホラー映画のようなものを、どれが成功している作品で、どれが失敗している作品なのかを判断することは難しいことだと思う。少なくとも、僕には、出来ない。
なぜなら、ルチオ・フルチのホラー映画なるものの特徴と、面白さ(もちろん、面白いと感じる人にとっての「面白さ」であるが。ルチオ・フルチの映画を見て、「何、これ?」と思うだけの人も当然、いるだろう。)とは、ストーリーが支離滅裂で何がなんだか、分からないところ、一体、何が起こっているのかはよく分からないが、人知を超えた超常現象が起こっているのを、圧倒的な画と音で見せられることの興奮といったものであると思われるからである。つまり、論理的に整合性がとれているとはとても思えないものを見せられているということ、それが面白い(と感じる人もいる)わけであるから、そうしたものの、成功(面白い作品であると観客が判断すること)、失敗(つまらない作品であると観客が判断すること)の判断基準を、ストーリーが論理的に整合性がとれていて、実によく練られていて、よく出来ている・・といったことに置くことは出来ないと思うからである。つまり、通常は、映画なりなんなり、なんらかの芸術作品というものは、どれだけ論理的に整合性がとれていて、よく練られていて、よく出来ているかといったことを判断基準にして、成功しているか(面白い作品か)、失敗しているか(つまらない作品か)を判断するわけであるが、そもそもそうした前提に面白さを追及して作られていないのであれば、そうした通常の場合のような判断基準では判断することが出来ないということになるのだ。なので、それでは、どのようにして判断すればいいのかが分からなくなるわけである。
この『マンハッタン・ベイビー』も、見事にストーリーが破綻している。いや、破綻しているというより、ころころ、話が移って行ってしまい、さっき、起こっていた(映画の画面上で描かれていた)ことが一体、なんだったのか、さっぱり分からないまま、事態が変わってしまっていたりする。
たとえば、エジプト学者の先生が両目が見えなくなり、医者から一年間は見えないが、快復するだろうと言われる。ところが、しばらくすると(いくつかの別のシーンを経ると)突然、快復して目が見えるようになっている。明らかに、一年も経っているとは思えない。どう考えても、数週間しか、経っていないのにである。ここで、観客は、「一体、この両目が見えなくなるという設定に、どのような意味があったのだろうか?」と疑問を抱くのではないだろうか? 数分(数シーン)の間、この人が目が見えなくなることがストーリー上、決定的に必要だったとも思えないからである。別に、この人が目が見えなくならなくても、ストーリーの大筋は変わらなくて、作れるように思える。
また、観客は、医者が一年間は見れないと言っていた台詞はなんだったのか? 数週間で快復するのであれば、そもそも医者に一年間は見れないなどという台詞を言わせる必要はないのではないか? と思うのではないだろうか?
実際、この作品において、一年間、目が見えなくなるという設定には、まったくなんの意味もないとしか、思えないのであり、なぜこのようなシーンと台詞があったのか、観客には理解することが出来ないので、そのような疑問が沸くのはごく当然のことであると思う。
もしかしたら、この映画は、脚本もろくに最後までしっかりと練られていなくて、本当に行き当たりばたりで撮られて行ったものなのかもしれない。だから、作り手が、エジプト学者の先生が両目が見えなくなるという設定を思い付き、そういうシーンを撮ったが、その後に、その設定を使って、何かをやろうと思って、アイデアを練ってみたが、あまりいいアイデアを思い付かなかったので、ええい、こんな設定は面倒だ、すぐ目が快復して見えることにしてしまえ・・と思い直して、そのように撮っていったのかもしれない。そういう可能性はある。
しかし、考えてみたら、こういう制作過程自体、普通によくあることではないのではないだろうか。普通は、映画というものは、劇映画の場合、脚本が出来てから撮られて行くものだろうし、思い付きでころころ、設定を変えながら撮って行ったりはしないものであるからである。そういう作り方をすることもあるが、それでは本当に支離滅裂な映画になってしまうので、失敗作になってしまう可能性が高く、なかなかそういう風には作らないのである。映画というものは製作にかなりお金がかかるものなので、失敗しないように、リスクを考えて、作るのが普通だからだ。
だが、『マンハッタン・ベイビー』の場合は、そういうことが平然と成立してしまっているように思える。そして、そのことが決定的にこの映画の場合は傷にもなっていないようなのである。
なぜなのか? それは、これがホラー映画だからではないだろうか? ホラーというのは、そもそも、人知を超えた超常現象を描くものである。だから、ある人が失明して、医者から一年間は目が見えないだろうと言われるが、数週間後には快復して見えるように戻る・・という風に展開していっても、たとえば恋愛映画でそういう展開をしたら、観客はどう受け止めたらいいのか、分からなくて途方に暮れるしかないが、ホラー映画の場合は、なんだか、よく分からないけど、とにかく、人知を超えた超常現象が起こっているんだろう、これはホラー映画なのだから・・と思って、まあ、納得はして見ることが出来るわけである。だから、なんだか、変だなとは思いつつも、これはホラーだからねと思えば、そのことで決定的にその映画作品を否定しなくても、見ることが出来るのである。だから、こうしたことが起こっても、決定的な傷にはならないのだ。
そもそも、超常現象というものは、論理的に理解できないものだというのか、人間の理解を超えたものだからこそ、超常現象なのであり、理解できないことが起こっているからこそ、恐いと思うわけだから、通常の映画(ホラー映画以外の映画)では、論理的に辻褄が合っていない、理解できないという場合、理解できない(ついていけない)作品だということになってしまうかもしれないが、ホラー映画であるならば、そもそも論理的に理解できない超常現象が起こるのがホラーなのであるから、その論理的に理解できないことが起こっているということ、それ自体を面白いと、楽しんで見ることが出来るのである。
むしろ、理解できないことが次々と起こるのを、一体、次は何が起こるのか、まったく予測もつかないような出来事が起こるのを(ストーリーが論理的に整合性がとれている場合は、こういう風に展開するということは次はこうなるのではないかという予測も出来るのでストーリーの先を予測することも出来るが、論理的に整合性がとれていないのであれば、次に何が起こるのかを予測することはほとんど不可能であるわけだし)、期待して見て行くようになり、そこに「面白さ」を感じるようになっていくわけである。
つまり、ホラー映画というものにおいては、「面白さ」、何が面白いのかということに、転倒が起こっているのである。通常の映画の場合は、どれだけよくストーリーが整合性がとれていて、練られているかといったことに「面白さ」があるのであるが、ホラー映画の場合は、そうではないところに、ホラー映画独自の「面白さ」が成立するということである。
そして、ストーリーが先が読めない、予測が不可能なものだからこそ、純粋に、次は何が起こるのかを画と音で見る(聞く)しかなくなるわけであるが、この純粋に画と音とを味わうしかないということ、ここに映画を見ることの原初的な体験とでも言うべきものがあるのであり、それがホラー映画というものの、映画ならではの「面白さ」ということなのだ。
そして、ルチオ・フルチの映画が、いわゆるホラー映画のマニアと言われる人達の間で人気が高いのは、こうした人知を超えた超常現象を画と音とで示す力量の凄さというのか、こんなこと、こんなイメージ、よくもまあ、思い付くなあ、と感嘆するしかないような、具体的な画と音の強烈さによるのだろう。整合性がとれないことを面白いと感じるという奇妙な状態になっている観客は、ここでまったく想像していなかったような、強烈な画と音のイメージを見せられて、こ、これは凄い・・と嵌って行くわけである。
しかし、この『マンハッタン・ベイビー』は、こうしたルチオ・フルチのホラー映画の面白さに気づいたマニアの観客の間でも、先に書いたように、それ程、評価が高いわけではない。これは、おそらく、ストーリーの整合性がとれていないからではない。(ストーリーの整合性がとれていないことは、ルチオ・フルチのホラー映画の場合は決してつまらないことではないのだから。)そうではなく、おそらく、具体的に提示される画と音のイメージが、今回はそれ程ではなかったということなのではないだろうか。この映画は、他のルチオ・フルチのホラー映画に比べれば、思った程、残虐な描写のシーンがあるほうではないので、そこが物足りないということなのだろう。マニアの間でも、この作品は失敗作と評価されているのは実はこうした理由によるのかもしれない。
もしかしたら、『マンハッタン・ベイビー』は、『エクソシスト』とか『オーメン』とかの路線を狙って、ああいうのを自分なりにやってみようとルチオ・フルチが思って作ったものなのかもしれない。まあ、『エクソシスト』はかなり凄い描写も続出するからちょっと違うかもしれないが、『オーメン』の場合の面白さというのは、何か、起こるぞ、起こるぞと思わせて、起こらない(描かれない)・・ところの「面白さ」というものがあるように思うのだが、『マンハッタン・ベイビー』の場合は、ルチオ・フルチなりにそういうことをやろうとして、その結果、他のルチオ・フルチのホラー映画ほどは極端に残虐な描写は少ない作品になり、ホラー映画のマニアの間でも特に評価が高い作品にならなかったのかもしれない。
と、このように書いたが、それでは『マンハッタン・ベイビー』はつまらない作品なのかと言うとそんなことはなく、まったくもって、面白い。原初的な、ホラー映画というものの「面白さ」、いま、書いて来たように、通常の映画とは異なるホラー映画独自の「面白さ」とはなんなのかということ、まさにそうしたことそのものを具体的に体現しているかのような、やっぱりルチオ・フルチのホラー映画こそがホラー映画というものなのかもしれないと思わないではいられなくなるような、映画だと思う。
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2011/7/21

2011年上半期映画ベスト5  映画

あんまり見ていないんですが・・。

『魔法少女を忘れない』(堀禎一)
『ring my bell』(鎮西尚一)
『ファンタスティックMr.FOX』(ウェス・アンダーソン)
『アンストッパブル』(トニ−・スコット)
『ミスター・ノーバディ』(ジャコ・ヴァン・ドルマル)
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2011/7/20

牛対策の背景  原爆・原発問題

食の問題に詳しい方に、牛からセシウムが検出されている問題について、以下の話を聞きました。

稲わらを東北のものでは危ないからと言って、韓国や中国から入れるわけにもいかないので難しい。韓国、中国では口蹄疫が広がっており、稲わらが放射能に汚染されたからといって、韓国、中国から稲わらを入れたら、今度は間違いなく口蹄疫騒ぎが東北で起こる。

政府が有効な対策をとれないでいる背景にはこうしたこともあるようですね。
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2011/7/17

「放射能で広がる異変」&肥田先生講演  原爆・原発問題

*貴重な2つの映像をリンク。下記のような番組を、インターネットやCSだけでなく、地上波で放送してほしいものです。

「放射能で広がる異変〜子どもたちに何が起きているか」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1167

*チェルノブイリで活動をされてきた野呂さんの話。ベラルーシでは健康な子供がほとんどいないとか、学校の授業時間が45分の授業はもたないので25分になっているとか、改めて暗澹たる気持ち。放射線障害の被害者はいくつかの症状をかかえている人が多く、「病気の花束」と言うとも。(実は、カネミ油症の被害者もそうで、「病気のデパート」と言っていることを連想した。)

肥田舜太郎さん講演「内部被ばくがもたらすもの」
http://www.ustream.tv/recorded/16024835





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2011/7/15

長崎原爆の「黒い雨」、初の本格調査  原爆・原発問題

*長崎新聞より次の記事。

(長崎新聞、7月10日)
専門家グループが「黒い雨」初の本格調査 間の瀬地区で土壌採取
 
 原爆投下後に降ったとされる放射性物質を含む「黒い雨」について、県保険医協会の本田孝也副会長や広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授ら専門家グループが9日、長崎市東部の間の瀬地区(同市平間町)で初の本格調査を開始した。
 10日までの2日間で土壌を採取し、原爆が放出したプルトニウムなどの有無を専門機関で調査。被ばく線量を推定し、人体への影響などを科学的に解明したいとしている。
 間の瀬地区は爆心地から北東に約7・5キロの山間部。被爆者援護法が定める被爆地域の枠外だが、同協会が春に実施した住民への聞き取り調査では、20人のうち13人がまとまった降雨を、9人が本人または家族の脱毛を証言した。隣接する矢上、古賀、戸石の3地区より極めて高い割合だったという。
 この日は、間の瀬地区をはじめ、周辺地域や「黒い雨」が原因とみられるプルトニウムが検出されている西山地区で土壌を採取。間の瀬地区では、1953年と58年に建てられた民家の床下などに入り、原爆投下当時のものとみられる土を持ち帰った。星教授は「『黒い雨』の存在を科学的に確認し、人体影響との因果関係まで解明できれば」と語った。結果は年内にも取りまとめる方針。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110710/01.shtml


*広島では「黒い雨」調査がされているが、長崎では「黒い雨」調査がされてこなかったとのこと。ようやくという感じで、なぜこんなに長いこと、調査されてこなかったのかとも思いますが、逆に、65年たった今からでも調査できるんだと(プルトニウムの影響を考えれば65年なんてわずかな時間かもしれないが)この記事を見て、思いました。広島の「黒い雨」とは異なるところがあると思われる、長崎の「黒い雨」についてどのようなことが科学的に浮かび上がってくるのか、結果に注目したいです。
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2011/7/10

『4月の涙』  映画

妙な雰囲気に、もしや、そっち系の話か?と思ったら、ホントにそうだった。
(この映画、戦争恋愛映画みたいにしか宣伝されていなくて、特にこういう内容だと宣伝されていないようなのだが、いわゆる「腐女子」の人達の話題になっているんだろうか?)
でも、なかなか堂々たる演出ぶりで、堂々たる正統派の変態映画(?)だと思いました。
ヒロインの片目のアップで心情を表現するなんてただ事でないし、凝った音楽の使い方とか、不可思議な狼の登場シーン(このシーン、編集の仕方が不可思議)とか。そういえば、キスシーンの凝った編集の仕方もやり過ぎなぐらい。
このフィンランドの監督、なかなかたいした力量だと思いました。

思えば、福永武彦の名作『草の花』も、恋愛のロマネスクの形で戦争(死)の影を描いていたのではなかったのか?
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2011/7/6

京都でシンポジウム「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま」  原爆・原発問題

(ニュース)
福島原発被災のいま−南区でシンポ 内部被ばくが危険 「被害を矮小化」 政府を批判

 福島第1原発事故の影響を考えるシンポジウム「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま−軽視される低レベル放射線内部被曝を考える」が3日、京都市南区の龍谷大学アバンティ響都ホールで開かれ、パネリストらが政府の「ただちに健康に影響はない」などとする姿勢を批判した。

 非核の政府を求める京都の会など京都の非核・反戦11団体や高知県太平洋核実験被災支援センター、広島市立大などの共催で、市民ら260人が参加した。

 シンポでは、琉球大学の矢ヶ崎克馬氏が内部被ばくの危険性を説明。ガンマ線による外部被ばくより体内放射性物質のアルファ線による内部被ばくのほうが体内遺伝子への損傷は甚大とし、「(米国軍事戦略に基づく)国際放射線防護委員会(ICRP)の基準は内部被ばくを無視しており、この基準で『福島に放射線被害はない』という研究者が一番悪い」と訴えた。

 広島市立大平和研究所の高橋博子講師は、ICRPの「緊急時基準」を参考に原発作業員や福島県の学校の安全基準が緩和されたことについて、「ICRPの緊急時は『核戦争下』といいかえるべき。学校に20ミリシーベルトを適用するのは異常」と指摘。「全国の子どもたちの抜けた乳歯は『福島』の証拠として手元に残して」と強調した。

 ビキニ事件を研究する高知県太平洋核実験被災支援センターの山下正寿事務局長は「現在の政府対応は、1954年のビキニ事件で多くの漁師が被ばくしながら、第5福竜丸だけに被害を絞って矮小化した当時の政府とよく似ている」と批判した。(後藤竜介)
(京都新聞2011年7月4日付朝刊)


東日本大震災:ビキニ水爆教訓に 放射能調査、国の責任で−−京都でシンポ /高知

 ◇山下さん講演

 57年前のビキニ水爆を通じて福島第一原発事故を考えるシンポジウムが3日、龍谷大アバンティ響都ホール(京都市南区)であり、県太平洋核実験被災支援センターの山下正寿事務局長らが、内部被ばくの危険性について警鐘を鳴らした。

 ビキニ環礁水爆実験で被災したマグロ漁船員を調査している同センターや「非核の政府を求める京都の会」など14団体が共催。放射線の健康被害や米国の核実験に詳しい研究者らが登壇した。

 山下事務局長は約260人を前に講演。先月27日から3日間、福島県や茨城県沿岸部などを視察した際、地下にたまった汚染水の流出防止策を政府に求めるよう各地の漁協に提言したという。「大事なのは海洋汚染をどう防ぐか。カツオなども放射能に汚染される可能性もある」と危ぐした。

 1954年3月のビキニ水爆は、水揚げされた多くのマグロに放射能汚染があったが、「政治決着」によって検査は打ち切られたと指摘し、「必要なことは、きちんと調査して、数値を示した上で消費者に魚を届けること。ビキニ事件のように調査が打ち切られることがないよう、注意しなければならない」と語った。

 シンポでは、政府が繰り返してきた「ただちに健康に影響はない」という説明について、研究者から批判が相次いだ。高橋博子・広島市立大広島平和研究所講師は「広島の原爆投下後にも、米政府は残留放射線の影響はないという声明を出した。今回の事故は、政府に正確な調査を求めた上で、さらに市民としても独自に調べていかないといけない」と呼びかけた。【小坂剛志】
(毎日新聞 2011年7月4日 地方版)
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2011/7/6

福島原発事故における被ばく対策の問題・現況を憂う(西尾正道さん)  原爆・原発問題

*下記の放射線専門医、西尾正道氏の提言の文章はとても参考になるものだと思いました。

福島原発事故における被ばく対策の問題・現況を憂う――西尾正道・北海道がんセンター院長(放射線治療科)
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/548a752507bc6c3aa0fd3db058e8098a/
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2011/7/5

甲状腺微量被ばく45%、原子力安全委「精密検査は不要」  原爆・原発問題

(ニュース。東京新聞)
甲状腺微量被ばく45% 安全委「精密検査は不要」

東京電力福島第一原発の事故で、国の原子力安全委員会は4日、3月下旬に福島県内の第一原発周辺の市町村に住む子供約千人を対象に行った放射線被ばく調査で、45%の子供が甲状腺に被ばくしていたことを明らかにした。

安全委の加藤重治審議官は「精密検査の必要はないレベル」と話している。

調査は国と同県が三月26〜30日に、甲状腺被ばくの可能性が高いと予想されたいわき市、川俣町、飯舘村でゼロ〜15歳までの1080人を対象に実施。45%の子供に被ばくが確認された。

安全委によると、最高値は毎時0.1マイクロシーベルト(年間に換算して50ミリシーベルト)に上ったが、99%は毎時0.04マイクロシーベルト以下に収まった。これは年間換算で、事故の収束期の限度量上限とされる20ミリシーベルトに当たるが、加藤審議官は4日の記者会見で「換算するには(調査の)精度が粗い。精密な測定が必要な子供はいなかった」と述べた。


*45%とは・・。
 それでも、「精密検査の必要はないレベル」って・・。
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2011/7/3

ベトナムから原発技能実習生6千人を受け入れ  原爆・原発問題

(産経新聞、ニュース)
ベトナムから原発技能実習生を受け入れ 国際人材育成機構が延べ6千人規模
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110703/biz11070317110006-n1.htm

*これって、以前から計画されていたことなんでしょうか?
しかし、ベトナムへの原発輸出、全然、やめる気ないみたいだな・・。
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2011/7/2

原発ゼロをめざす緊急行動(終了)  原爆・原発問題

(以下は終了しました。)

*肥田舜太郎医師も呼びかけ人のひとりです。

(以下、2011年6月8日の赤旗より)
原発ゼロへ緊急行動

来月2日 東京・明治公園

著名9氏よびかけ
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 東京電力の福島原発事故を契機に広がる原発廃止、エネルギー政策の転換を求める声を大きく結集しようと、「原発ゼロをめざす緊急行動」が7月2日(土)午前11時から、東京・明治公園で開かれます。6日夜、東京都内で実行委員会発足総会が開かれ、行動の成功にむけて個人・団体の賛同を広げることを確認しました。
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 緊急行動は、著名人9氏がよびかけたもの(別項)。実行委員会の事務局団体は、全日本民医連、全商連、新日本婦人の会、農民連、東京地評、全労連です。

 実行委員会発足総会で、小田川義和全労連事務局長は「原発ゼロをめざす運動ののろしをあげる緊急行動・集会」を節に、全国各地で原発ゼロをめざす継続的な運動を広げること、「緊急行動」アピールへの賛同を個人・団体に広げることなどを提案しました。

 各団体からは、「事故が起これば制御できない原発を地震列島に置いていいのか。集会だけでなく、各地で原発からの撤退を求める運動を広げたい」(全日本民医連)、「東電に補償を求める要請行動をおこなった福島の農民たちが、共同して参加を広げたいと話している」(農民連)、「提案は原発への不安と関心を高めている青年・学生の関心にこたえたもの。原発ゼロの運動を思い切ってひろげたい」(日本民主青年同盟)など、とりくみの決意が語られました。

 労働組合や民主団体が運動で積極的な役割をはたすとともに、従来の集会のイメージを変えて幅広い市民との共同を広げる意見も出されました。

 緊急行動は5千人を超える参加をめざし、午前11時からテント(ブース)企画を行い、原発ゼロをめざす行動・運動の交流、放射能や原発問題の「青空教室」、青年・女性の広場、福島原発被害者と連帯する「物産展」など、団体・個人が企画を持ち寄ります。

 午後1時からメーン集会を行い、その後、渋谷にむけてパレードします。
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