2017/2/21

『被ばく牛と生きる』  映画

『被ばく牛と生きる』(松原保監督)。素晴らしいドキュメンタリー。福島第一原発事故から2か月後、国は警戒地域内にいる全ての家畜の牛を殺処分する方針を出した。それに反対し、牛を生かし続ける少数派の畜産農家の人達を追った作品。これらの被ばく牛は売ることは出来ないし、繁殖することも国から禁じられている。それでも殺すことは出来ないと生かし続けようとする畜産農家の方々。
僕がこの作品でいいなと思ったのは、もちろんこの畜産農家たちの活動の中心にいるのは「希望の牧場」の吉沢正巳さんであり、吉沢さんが活動を続けるのにははっきり原発事故の悲惨さを訴える意図があり、あちこちの原発の集会などで訴えたりもされている方なのだが(僕もある反原発の集会で吉沢さんの話を聞いたことがある)、吉沢さんだけでなくいろいろな立場と思える複数の畜産農家の人達を取材していて、その中にはたとえば町会議員として原発を推進してきた方もいるのだけど、このように吉沢さんだけでなく、立場が違う畜産農家の方も合わせて取材し、映画にまとめたことで、より重層的な作品になったのではないかと思えることだ。つまり、もともとは立場が違う人達が、自分たちが育ててきた牛たちを殺処分することはあまりに理不尽で認められないという、そういう思いでこうした生かし続ける活動をされているのだということがよく分かり、シンプルに牛の命を奪うのは許せないという思いから続けているのだということがよく伝わってくるので、そのことがより家畜はすべて殺処分するべきという国の方針の理不尽さを浮かび上がらせているのだと思うのだ。
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2017/2/13

『虐殺器官』  映画

よくぞこれを映像化したもの。しかも、トランプがアメリカ大統領になったこのタイミングでの公開。この話、あまりにトランプ政権が誕生した今の世界情勢にマッチしているので、このSF的発想力でこれから世界がどうなるのかを考えてみると恐くなりました。
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