2013/7/16

ミランダ・ジュライとヴァレリア・ブルーニ・テデスキ  映画

ミランダ・ジュライ『君とボクの虹色の世界』の車の上の金魚のシーン。なんとも不思議なシーンだ。この映画の世界は、一応、すべて現実ではあるので、夢のシーンというわけではないのだが、現実なのに、まるで夢のような、不思議な感触のシーン。この映画には、そういうシーンが散りばめられている。

『君とボクの虹色の世界』は、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ『ラクダと針の穴』と印象が重なる。
テデスキの作品は、未婚女性が抱く漠然とした不安で揺れ動く気持ちを、現実と幻想が入り乱れるタッチで描いたもので、ミランダ・ジュライよりは夢のシーンははっきり夢のシーンとして存在しているのだが、『ラクダと針の穴』は、日常的なシーンにふと幻想シーンを入れる感じがさりげなくて良いというのか、だんだん夢想がけっこうとんでもないものになっていくんだけれども、それでも平然と現実の日常にまた戻って淡々とうんざりしている毎日が続いているという感じなのがすごくいいのだが、たとえば、女が車を運転しながら画面の下の方に手をのばし何かをしているんだけど写っていなくて何をしているんだと思い見ていたら口紅を出そうとしていたようで運転しながら口紅を塗る。次は教会のシーン。これでこの女が教会の神父に心の中でこっそり変な気を起こしていることが分かる。うまい演出だと思いました。
0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ