2005/7/28

多数者が少数者を切り捨てていくということ(雑感)  時事問題

中国、インド関係は良好のようにも思えるけれども、チベットからするといい話とは言えないのかもしれません。
結局、大国によって侵害を受けているチベットのような国のことをどうすればいいのか?を考えることが多数者による少数者への人権侵害問題を考えるということかと思います。
僕は、基本的には、資本主義国か、共産主義国かにかかわらず、ともに大国が小国を、あるいは自国の間でも公害などで少数者を切り捨てることで成り立っている、そのような人権侵害が行われている構造があるのが人間社会の本質的な問題であるのではないかと思います。北朝鮮による日本人拉致も、基本的にはやはり多数者の繁栄(利益)のために少数者が切り捨てられるという構造に問題の根があるのではないかと思います。
ですから、資本主義国か、共産主義国かという区分けをこえて、多数者の利害のために少数者が切り捨てられる人権侵害というものを考えないといけないのではないでしょうか?

僕は日本が西欧諸国に比べて特にひどい植民地支配を行ったとは考えていませんし、西欧諸国によるもっとひどい植民地支配からアジア諸国を日本が解放したのだという面はたしかにあるようには思っています。しかし、それでもやっぱり基本的には人類が行ってきた強国が弱国を植民地支配するというのは、現在の観点からの判断ではありますが人権侵害には違いないと思うわけで、昔と今とでは時代が違いますから、昔、そのようなことが行われていたことを現時点の観念で裁くことが出来るのか?というのはたしかに難しい問題でそこまで問うことは無理な面があるのかもしれないとは思うけれども、現在の時点で今後、そうした人権侵害がないような世界を築いていくことを考えることは基本的にいいことであるように思えます。
そのためにも、日本は東京裁判の判決を基本的には受け入れ、その東京裁判を受け入れるということを、東京裁判を受け入れたからといって日本ばかりがとりわけひどいことをやってきたわけではないことを世界に訴え、世界中の国々が行ってきた、または行っている人権侵害について抗議し続けるということの土台にするという行き方がないものかと思うのです。
だから、たとえば中国によるチベットへの人権侵害を訴えるためにこそ東京裁判の判決を受け入れる、東京裁判の判決を受け入れた上で中国が行っているひどいことに対しても抗議する、という論理もあるのではないかと思うのです。中国の言い分を認めるから東京裁判を受け入れるということではなく、人類の歴史的流れとして、多数者による少数者への人権侵害がないような方向に行くことがいいのではないかという考えから先の世界大戦後に行われた裁判である東京裁判を受け入れるということです。
また、このように僕が考えるのは資本主義国から共産主義国に行くのがいいと思うからではありません。共産主義国こそが、ひどい人権侵害を実際にしているわけですから。かといって、「共産主義=悪、資本主義=善」のような図式に収まるわけではないとも思うのです。そもそも資本主義、共産主義というのは社会体制のあり方の違いでしかないし、資本主義から生まれる諸矛盾を克服するものとして共産主義の考えが生まれたのかと思うのですが、現実の共産主義国は資本主義国以上にひどい人権侵害を生む土壌となるものだった、ということかと思います。その意味で、共産主義の考えはたしかに錯誤があったものとして見直されなければならないものかとは思うけれども、かといって資本主義国においても少数者、弱者が切り捨てられていくという人権侵害が起こる構造が克服されそういうことがない社会になっているわけではない、というのが現状であるように思います。ですから、資本主義国、共産主義国の枠をこえて、いかにして人権侵害がないような世界にしていくか?を考える必要があるのではないかと思うのです。

なんか、あまりに理想論みたいな話で、書いている僕自身、読み返して恥ずかしくなるような文章なのですが、僕が漠然と考えていることをまとめるとこのようになりますね。
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