2006/10/22

耐震偽装問題に関する国土交通委員会での答弁(4)  時事問題

○馬淵委員 では、もう一度確認ですけれども、六月二日に国交省はイーホームズに、資料はどこにあるのか、出してくれといったこと等の意味合いは一切言っておられないということでしょうか。
○山本政府参考人 ただいまの御質問の趣旨が、国会議員の先生が資料を探しておられるとかそういう文脈での、資料について、やりとりをしたことはないということでございます。
○馬淵委員 いや、ちょっとそういう話じゃないじゃないですか。国会議員の先生が探している資料はあるのかという話、文脈じゃないですよ。とにかく、そういうふうに動いているので、関係する資料を出してください、お持ちじゃないですか、そう尋ねられたかどうかというのを私はお聞きしているんですよ。
 本件についてはありませんかと聞いたら、ないとおっしゃったじゃないですか、先ほど。でも、あるんですね。あると訂正した上で、どうなのかとお答えください。
○山本政府参考人 そのようなことをこちらから申し上げたという事実はないということでございます。
○馬淵委員 ないと今明言をいただきました。このないということについて、私は全く逆のことをお聞きしておりますので、これについては確認をさせていただきたいと思います。
 しかしながら、イーホームズに対しては、もう一度確認ですけれども、このようなことについて、この六月の二日、少なくとも本件に関して連絡はとっていないともう一度御答弁いただけますか。
○山本政府参考人 本件に関してやりとりをしたことはございません。
○馬淵委員 ここは食い違っております。
 しかし、私が申し上げたいのは、三月の三日にイーホームズから話を聞いて、そして三月の二十日に国交省は特定行政庁から話を聞いた。そしてその後、聞かれた話というのは報道の話。まあ、いわばこれが公表されるのは新聞に報道されてから後の話なんです。この間、二カ月間、国交省としては、これを特定行政庁にゆだねているからということで放置して本当にいいんでしょうか。私は、この部分に対しては大変な問題があると思っています。
 お手元の、お配りをした資料の中の6をごらんいただきたいと思います。
 三月十七日の会議の中で、「施主が」これはアパですね、「施主がイーホームズに工事を止めると言ったことは、施主から聞いておりませんので、工事は止まっていません。」とタムラ設計が答えています。そして、それに対して埼玉県は、「安全かを確認できるまで、工事は停止すること。とりあえず口頭で指示します。」と、ここで明確に指示をされました。そして、三月二十日、工事中止となったわけであります。
 ところが、五月三十一日のアパの、アップルガーデン若葉駅前の御契約者の皆様へというホームページに出された文章を見ますと、三月八日にイーホームズから計算書の一部に不整合があるという報告を受けました、即日、とりあえず工事中止をするよう指示しました、このように答えています。工事中止を指示され、しかし、実際には、田村水落、タムラ設計はそのような指示は受けていないということで、工事は行われていたわけです。こうした状況に対して、さらに、アパは、関係行政に問い合わせしたところ、今の段階で人命に問題があるわけじゃないので事実が明らかになるまではばたつくのはよくない、このように言われた、こう述べられております。
 国交省にお尋ねをしますが、関係行政、これは国交省でしょうか。
○山本政府参考人 国土交通省ではありません。
○馬淵委員 これは国土交通省でなければ特定行政庁の埼玉なのか、あるいはアパ自身がこのことについては虚偽をおっしゃっているのか、これはわかりません。
 しかし、ここでありますように、三月八日の段階で話を受けた、そして話を受けたところで工事中止をすべきではないかということは当然ながらにその建築主は考えた、このようにおっしゃっているわけですが、現実としては、三月の二十日に工事がとまっている。それまでは工事は進めていたわけです。つまり、偽装や疑義があるということは全く表に出ずに、今までと変わらぬように過ごしている。
 こうした建築主の振る舞いに対しては、当局としては、これは適切だとお考えでしょうか。
○山本政府参考人 埼玉県の地域部局がこの事実を確認してから、建築主それから設計者、民間確認検査機関も含めてやりとりをした上で、先ほど設計事務所の資料、私初めて拝見しましたけれども、この十七日の打ち合わせの場で、地域事務所が明確に工事を停止しなさいということを指示しております。法律に基づいて建築行政を担当する埼玉県のこの振る舞いについて、しっかりやっていると思います。
○馬淵委員 結局、私は申し上げたい。このような形で、工事も三月八日には建築主がとめたと言っていますが、実際にはとまっていないんです。三月二十日なんです。そんな指示はされていない。特定行政庁の指示によって三月二十日にとまりました。
 しかし、事の発覚は二月の中旬なんですよ。二月の中旬といえば、予算委員会の中でもこの問題、大きく取り上げられていたわけです。そうした状況においても、今もって、今日この状況においても事を表に出さないといった心理が働いている業界の中で、なぜ国交省がリーダーシップを持ってこうしたことに取り組まないのか。国交省が、特定行政庁の問題だ、自治事務だからと任せるのではなくて、私は、繰り返し、こうしたことに対して責任を持って取り組むべきであるということをお伝えしてきた。そして、現実には、三月の二十日に報告を受けた後に、このことが報道される六月の頭まで、契約者の方々は何も御存じないわけですよ。
 そして、私は何も建築主のアパをとやかく言うつもりもございません。アパにはアパの言い分があります。アパは、いや、このことについて対応してもらおうと思っても、イーホームズは既に廃業が決定している、対応が不十分なんだ、こういったアパ側の見解もあるでしょう。さらには、設計事務所は設計事務所で、こうしたことをやってきたんだ、これは慣行上やってきたんだ、このようにおっしゃってもいます。
 もちろん、これについては言語道断だという局長の答弁をいただきましたし、これは違法行為であるということですので、事実が明らかになる中で、はっきりとした処分なり裁断をしていただかねばなりませんが、埼玉県は埼玉県で、現場でそれぞれの調査をしている。時間がかかっています。
 そして、国土交通省、結局二カ月間、何一つこのことは、所有者や、あるいは購入しようとされる方々にすら知らされない状況なんです。これは、まさに昨年の十一月のときに発覚した耐震強度偽装問題と同じ構図じゃないですか。責任をみずからがだれもとらずに、制度の欠陥があるからゆえとはいえ、こうしたことが横行しているんですよ。
 お手元の資料の9、10をごらんください。
 ここは、マンション購入者の掲示板なんです。マンション購入者のサイトです。eマンションというサイトの中に、アップルガーデン若葉駅前を購入された方々が、匿名で思いを寄せられています。四月二十五日、「工事がストップしているとの話を聞きかじりましたが、本当ですか?」四月の二十七日、「今日も工事してないね。中止?」五月十三日、「確かに今日も工事してませんでした…。若葉駅の改札に入って、工事現場を覗いてみましたが。」手にとるように、その購入者の不安がここに出ているじゃないですか。もう二週間以上になると思うけれども、とまっていて、何の報告もないのかな。そして五月に入って、どうもこれは工事や販売を休止しているよ。そんなことを匿名で一生懸命情報交換している。グランドステージで本当に不安にさいなまれた方々と同じ思いですよ。今もこれは起きているんですね。そして、これは五月の三十日の午後九時に、「先ほどアパから電話があった。」「うちも電話が連絡ありました。」
 このように、報道が出るという段階で初めて公表に動く、あるいは、報道が出るという前提の段階で初めて役所が動き出す。いいんでしょうか。このような行政のあり方でいいんでしょうか。
 大臣は、被害者救済だ、とにかく住民の方々に対してという言葉を、何度も何度も私はこの委員会や予算委員会の場でもお聞きをしてきました、おっしゃっておられました。にもかかわらず、今もって、この業界の中では、このように何の過失もない方々が、無過失の購入者がこうした損害をこうむるかもしれない状況に置かれてしまっている現実があるじゃないですか。しかも、そのことが知らしめられるのは、報道がなされてからです。
 こうした状況に対して、大臣、ぜひこれは、任せているということではなくて、建築基準法を改正したから終わりではなくて、強いリーダシップを持って臨んでいただけませんでしょうか。大臣、御所見をいただきまして、私の時間が終了となっておりますので、どうか最後に大臣、一言お願いいたします。
○北側国務大臣 先ほど住宅局長が申し上げましたように、特定行政庁は、委員の方からお話がありましたように、口頭ではあれ、工事の中止を指示したということで、特定行政庁としても対応は、何もしていないわけじゃない、しているということだと思います。
 ただ、これまで、三月の三日ですか、イーホームズから建築指導課に連絡があってからもう三カ月たっているわけでございまして、委員のおっしゃっているように、購入された方々がいらっしゃるわけでございます。そういう方々は非常に不安な状況に置かれているという状況は、全くおっしゃっているとおりでございまして、これはもちろん建築主がしっかり対応しないといけないわけでございますが、私ども、この問題にしっかり対応するようにさせていただきたいと思います。
○馬淵委員 大臣、引き続きしっかり対応するというお言葉をいただきました。このことについては、また当委員会においても、フォロー、キャッチアップをしていきたいと思います。
 本日、私の質問時間は終了となりました。終わります。
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2006/10/22  15:55

 

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