2011/9/21

山本太郎さんらが告発される!  原爆・原発問題

告発とは!県庁に入るのが建造物侵入罪だって?
みんなで山本太郎さんらを救おう!

原発抗議で俳優山本太郎さんを告発 佐賀県庁
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldMain/2011/09/2011092101000895.html
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2011/9/12

反原発デモが日本を変える(柄谷行人)  原爆・原発問題

*デモ参加者を逮捕し、過激な者たちがデモをしているのだというイメージを作り出し、運動を分断しようという画策。これに、乗っかってはいけません。

反原発デモが日本を変える(柄谷行人氏のインタビュー)

http://www.kojinkaratani.com/jp/essay/post-64.html


*自然エネルギーも認めないという、柄谷氏が言われることはちょっと極論かもしれないが、論理的に明晰に考えていったらそうなるのでしょう。

そもそも、未来の、ひたすら核を管理し続けなければならない未来の人類からすれば、20世紀後半から21世紀前半に生きた人類(つまりは、僕たち)というのは、なんてとてつもなく愚かだったのだろうかと思われるに違い無い。たかだか数十年の経済的な繁栄のために、人類の何万年分を犠牲にするなんて。あれは忌むべき時代だったと歴史的に定着されることでしょう。そして、その忌むべき時代の代表的な文化が映画であり、映画とは忌むべき時代の文化遺産として未来の人達にとらえられることになるのかもしれません。
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2011/9/12

新宿サウンドデモ、十数名、逮捕者  原爆・原発問題

新宿サウンドデモ、十数名、逮捕者が出てしまったようですね。

http://www.labornetjp.org/news/2011/0911shasin

参加していませんが、僕も、今日(9月11日)の午後、新宿駅周辺を用事があってウロウロしてたので、途中、デモ隊には2回、遭遇。サウンドデモって、たしかにうるさいことはうるさいかもと思いつつ、でもまあ、頑張れよみたいな感じで、通り過ぎてたんですが、その後、逮捕者が出る事態が起こったようですね。

逮捕に至る経緯、逮捕者の正確な人数など、正確な情報がつかめていないので、事態について判断できないですが、警察の取り締まりが厳しくなってきているような気はいたします。
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2011/9/10

ベトナムと原子力協議再開、中国で高速増殖炉  原爆・原発問題

(ニュース)
ベトナムと原子力協議を再開 (時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110909-00000083-jij-int

政府は8、9の両日、都内でベトナムの原子力計画に関する2国間実務者協議を6カ月ぶりに開いた。原発計画に関する事業化調査の具体化や日本からの技術移転、資金調達面での協力などを討議した。

両国は昨年10月、ベトナム南部での原発新設計画に日本が参加することで合意。原発計画の実現に向け、今年1月に実務者協議を開始したが、東日本大震災の発生で中断していた。




http://sankei.jp.msn.com/life/news/110907/trd11090700030000-n1.htm

2011.9.7 00:01
中国・北京近郊にある高速炉の実験炉(CEFR)が7月に発電を始めたことが6日、日本原子力研究開発機構の調べで分かった。

原子力機構などによると、CEFRは昨夏、核分裂が連鎖的に起きる「臨界」を達成。

燃料の核分裂を調整する冷却材に液体ナトリウムを使う点は福井県敦賀市にある高速増殖炉原型炉「もんじゅ」と同じ。
実験炉は高速増殖炉開発の5ステップの2段階目にあたる。

現在のCEFRの燃料は濃縮ウランで、もんじゅのようにウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使わないため、発電しながら消費した以上の燃料を生み出すことはなく、出力も2万キロワットと少ない。
しかし、2015年にはMOX燃料をCEFRへ装填(そうてん)し、高速増殖炉の開発を進めるという。

中国は、09年に4段階目にあたる実証炉(出力80万キロワット)建設の事前協定をロシアと締結し、30年には実用炉を運転する。
また、50年ごろには原発を約100基建設し、大半を高速炉に転換して約2億キロワットを発電する計画とされる。

一方、中国の技術者数人が平成19(2007)年ごろ、原子力機構のナトリウム取扱研修棟(福井県敦賀市)を訪れ、液体ナトリウムの取り扱いなど高速炉技術を学んだという。
原子力機構幹部は「中国は動き出すと止まらない。開発スピードが速くて、驚異的だ」と話している。

福井大付属国際原子力工学研究所の竹田敏一所長(原子炉工学)は、中国の原発事故を警戒し「高速炉に対する世界的な安全基準を作ることが今後の課題。高速炉開発の各国と安全協定を結ぶことも視野に入れなければならない」と指摘した。
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2011/9/2

急性症状と晩発性障害について思うこと  原爆・原発問題

たとえば下記の記事がその一例であるが、福島第一原発事故による放射線障害の健康被害について、インターネットなどであまりにも過剰に危険性を言い過ぎているのではないかと批判する言説がある。

デマのできかたと不安につけ込む業者たち 片瀬久美子
http://synodos.livedoor.biz/archives/1795169.html

たしかに、このブログでこれまで記事にしてきたものも含めて、特に急性症状についてなど、過剰に危険性を言い過ぎている面はあるのかもしれず、その点はいま一度、冷静に考え直してみる必要性があるのかもしれないと思う。

ただ、その一方で、以下のようなことも考えてみた。

仮に放射線障害の急性症状についての言説があまりにも過剰に危険性を言い過ぎていて間違っているところがあるものだったとしても、そのことから今度は放射線の低線量被曝の将来的な影響、晩発性障害が起こってくる危険性までが無い、低線量被曝は全く危険ではないという話になってしまうのであれば、それもまた問題ではないだろうか。
むしろ、何年とか何十年もたってから出てくる晩発性障害の影響こそが、何十年もたってから出てくるものなので実証することが難しいということも含めて、真に考えなければいけないことなのではないだろうか。そうだとすると、仮に急性症状が放射線の影響によるものではなかったとしても、低線量被曝の晩発性障害の危険性がないとまでは言えないと思うし、実際に何十年か先にガンになる人が出て来てもそれは放射能とは関係ないだろうということですまされてしまうようになってしまうのであれば、まずいのではないか・・と思う。
以上のことから、急性症状について放射線の影響によるものなのかどうか、もっと慎重に考える必要があるということと、低線量被曝の将来的な晩発性障害の危険性がどれほどのものなのかということとを、ちょっと分けて考えて行く必要があるのではないかと僕は思う。
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2011/8/25

脱原発へ、共産、社民、共闘か  原爆・原発問題

*ようやく共産、社民共闘実現か。この際(前原首相で大連立!?なんて話まで出て来ているようなんだから・・)、長年の溝は越えましょう。

(毎日新聞 今日の朝刊より)
ザ・特集:共産・志位委員長と社民・福島党首、反核の「老舗」対談
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110825ddm013010028000c.html

対談する志位和夫共産党委員長(左)と福島みずほ社民党党首=東京都千代田区で、須賀川理撮影

 ◇「脱原発」どう進める

 粘り腰で「脱原発」を訴えた菅直人首相とともに2011年の夏が過ぎていく。ポスト菅を狙う民主党代表選の候補者たちはフクシマを語らない。小さくとも「原発ノー」を掲げてきた政党の思いはどうか。共産党委員長の志位和夫さん(57)と社民党党首の福島瑞穂さん(55)。2人の「脱原発」はどれくらい本気? 語り合ってもらった。【司会・鈴木琢磨】

 ◇世論は変わった。国民の声実現へ大同団結を−−志位委員長

 ◇菅さんの言葉を生かさねば。集会や署名集めしている−−福島党首

 −−東大では1学年の違いでしたね。志位さんは工学部の物性物理学、福島さんは法学部。3・11のショックは?

 志位 核燃料の崩壊熱が止められなかったら、メルトダウンが起こる。爆発が起こった時は戦慄(せんりつ)し、政府に対応を強く求めました。そもそも原発は技術的に未完成。米軍の開発からスタートしていますから、安全は二の次、三の次。「死の灰」がばらまかれたら、その被害は空間的、時間的、社会的に制限できない「異質な危険」になる。日本の政治の多数が「安全神話」にとらわれて、この大事故を防げなかった。それは一人の政治家として痛恨の思いです。

 福島 津波後、今、電源車が福島第1原発に向かっていると聞いた時は、どうか間に合ってと神に祈る思いでした。私は青春時代から反原発。東大の自主講座で、反原発学者、久米三四郎さん(故人)の話を聞いたり、運動をしたりしてきました。チェルノブイリ事故の直前に出産して、母乳が危なくなるかもしれないと、粉ミルクを買ったりもしました。だから福島県のお母さんたちの気持ちは痛いほど分かります。

   ■

 −−さて、志位さんのところは<一貫して原発に反対してきた唯一の政党>。福島さんのところは<日本の主要政党の中で唯一、脱原子力の立場を明確にしている>。まるでラーメン屋の老舗争いみたいですけど、どこが違う?

 志位 1953年、アイゼンハワー米大統領が国連演説で「アトムズ・フォー・ピース」、原子力の平和利用を呼びかけました。これに応えて55年に日米原子力協定が結ばれ、原子力基本法がつくられていく。当時、安全性が保証されていない、ときっぱり反対したのは共産党でした。以来、商業用原発の建設にノーと言い続けてきた。

 福島 しかし、共産党は核の平和利用について認めてきたんですよね。社民党は、核と人類は共存できない、いかなる国の、いかなる核にも反対、です。核の平和利用はありえない、と訴え、行動してきました。

 志位 私たちは核エネルギーの平和利用の将来にわたる可能性、その基礎研究までは否定しない。将来、2、3世紀後、新しい知見が出るかもしれない。その可能性までふさいでしまうのはいかがかとの考えなんです。

 福島 共産党は極めて安全な原発なら推進してもいいんですか?

 志位 そうじゃない。現在の科学と技術の発展段階では、「安全な原発などありえない」と言っています。いま問われているのは、原発ゼロの日本にしようということでしょ。

 福島 安全な原発はないし、核の平和利用と言って原発を肯定するのはおかしいです。

 志位 そこでは意見が違っても原発ゼロでの協力は可能だと考えています。

   ■

 −−お互いのプログラムを見れば、共産党は<5〜10年以内に原発ゼロ>、社民党は<2020年までに原発ゼロ>。ほとんど同じ。フクシマの事態は現在進行形。菅さんはともかく「脱原発」へとかじを切り、浜岡原発を止めました。評価は?

 志位 浜岡を止めたことは評価しますが、結局、依存度を減らす、なんです、民主党の方針は。記者会見で菅さんは原発がなくてもやっていける社会にしたい、と言った。変化だと思いました。でも、すぐ個人の意見だと後退したでしょ。原発輸出も続けるという。いま出ているポスト菅の顔ぶれに原発をなくす立場はだれもいない。

 福島 菅さんには国会で質問もし、官邸に何度も足を運び、電話もがんがんした。浜岡を止めろ、玄海原発の再稼働をすんなり認めるな、原子力安全・保安院を経済産業省から分離せよ、と。あなたが歴史に名を残すとしたら、脱原発と自然エネルギー促進しかない、とも。脱原発依存社会と言った菅さんの言葉を私たちは生かしていかなければなりません。

 −−そういえば、福島さんは鳩山由紀夫政権で連立与党の閣僚でした。米軍普天間飛行場移設問題で離脱しましたが、与党にいたら、脱原発の発言力はもっと増したと?

 福島 与党だからできたこともあるでしょう。しかし、野党として脱原発をリードできたと思っています。鳩山さんが辞めたら、歌舞伎の演目が変わるようにさっと次のテーマになったでしょ。あたかも普天間は鳩山さんの問題だったみたいな。菅政権はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)と消費税。次もそうかもしれない。脱原発は菅さんとともに去りぬになりはしないか。それを一番、危惧しています。

 志位 私は、原発をなくす、この1点での国民的合意をつくることが何より大切と考えています。一致できる政党、団体、個人はみな大同団結する。国民世論はうんと変わりましたから、3・11で。国民が声を上げ、その力で政府に圧力をかける。われわれ政治家は、そうした国民の声を代弁して、原発ゼロの政治決断を政府に迫る。

 −−反核・平和でもなかなか足並みがそろわない。脱原発は二人三脚できますか?

 志位 私は両党間で協力が可能だと考えているし、それを願っています。

 福島 5月3日の憲法集会はいつもご一緒しますけどね。9月19日に東京の明治公園で「さようなら原発」の5万人集会があるんですよ。1000万人の署名集めも進めています。

 志位 大江健三郎さんや澤地久枝さんら著名人が呼びかけておられるんですよね。私も行くつもりです。私が参加した、同じ明治公園で7月2日にあった2万人集会、福島さん、メッセージを寄せましたよね。

 −−集会といえば、女性運動家、平塚らいてうが雑誌「青鞜(せいとう)」を創刊して100年記念の集会が9月にあるとか。

 福島 ええ。彼女たちが生きていたら、きっと脱原発の運動をやるでしょうね。「女たちは原発を選ばない」と。

 志位 原発ゼロの集会なら、どこにでも行きますよ。

 福島 脱原発を思うすべての人と手をつないでいきたいと思います。

 −−いよいよ菅さん退陣です。声をかけるとすれば? 

 志位 やはり自民党政治を変えてほしいという国民の願いを裏切ってきた。菅さんの責任は極めて大きいなあ。

 福島 お疲れ様。首相を辞めたら身軽になるので、脱原発議員としてばりばり一緒にやっていきましょう。もう何も遠慮するものはないでしょ。

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 毎日新聞 2011年8月25日 東京朝刊
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2011/8/16

「泊原発の営業運転前に安全策を」北大教授ら緊急声明  原爆・原発問題

(ニュース 朝日新聞より)
「泊原発の営業運転前に安全策を」 北大教授ら緊急声明

 定期検査の調整運転を5カ月以上続け、近く営業運転に移行する見通しの北海道電力泊原発3号機をめぐり、北大大学院の吉田文和教授(環境経済学)ら北海道内の大学教授など50人が15日、「無条件での営業運転開始は容認できない」とする緊急声明を出した。

 声明では、同原発が1993年の北海道南西沖地震で津波の引き潮の影響を受けたとされることや、沖合に北電が認めない海底活断層の存在が指摘されていることを挙げ、営業運転再開前に「第三者機関による調査、検証がぜひ必要だ」とした。

 また、東京電力福島第一原発事故を受けて北電がまとめた安全対策は「2〜4年をめどとした緊張感に欠けた対策」とし、「道は前倒しを要求すべきだ」と訴えた。

 北電が安全確保に関する協定の対象を道と10キロ圏の地元4町村に限っていることにも、80〜100キロ圏を視野に入れた避難計画を作成するのが必要、とした。

 北海道庁で会見した吉田教授は「従来通りの形式的な最終検査を元に営業運転への移行を認めるならば、東日本大震災から何も学んでいない、といえる」と話した。
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2011/8/5

『「ペトカウ効果」は低線量被曝が健康に大きな影響を与える根拠となるのか?』という記事を読んで  原爆・原発問題

*ある方に、以下のブログの記事を紹介して頂き、たいへん、参考になりました。
 なるほどと思うところと、これはちょっと違うのではないかと思うところと両方、あるのですが、自分の考えをまとめてみました。

ぷろどおむ えあらいん
「ペトカウ効果」は低線量被曝が健康に大きな影響を与える根拠となるのか?
http://preudhomme.blog108.fc2.com/blog-entry-158.html

この記事で指摘されているように、ペトカウが実験した値を考えてみたのですが、改めて考えてみると、低線量とは言っても、0.00001シーベルト/分ですから、今、福島原発事故で首都圏で問題にしている放射線計測値の千倍以上のものなんですね。実は低線量というわけではないんですね。なので、上のブログの方が言う、ペトカウ自身は低線量被曝の危険性を本当に言っていたのか、低線量被曝の恐ろしさを強調し出したのはペトカウの理論から発展して論を築いたスターングラスらではないかというのも一理あるのかもしれないなと思いました。

でも、以下に書いていきますが、疑問も沸きました。

6月末に翻訳が出たラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス共著『人間と環境への低レベル放射能の脅威』を肥田舜太郎先生と一緒に翻訳した竹野内真理氏が、アブラム・ペトカウ博士は92の論文を発表したと書いていますので、その研究の全貌がまだ分かっていないので、本当にペトカウは低線量被曝の危険性について言っていなかったのか、判断がつかないところはあります。しかし、肥田先生も紹介されているペトカウの実験はたしかに低線量と言っても、福島原発事故で問題にしている放射線計測値の千倍以上のものだし、また、ペトカウはSOD(スーパーオキシド・ディスムターゼ)を加えると活性酸素の効果が観察されなくなることも研究していて、このことからペトカウは試験管内と生体内ではペトカウ効果の働きが異なることも示しているとも言えるので(SODは人体の中にありますので)、低線量被曝ならSOD酵素などの働きで防げるのではないかとペトカウ自身は考えていたのではないかという推測は出来るかもしれないですね。(ペトカウ効果は人ではたしかめられていないので慎重にという研究者の人の意見はこうした見解から言っているのかもしれません。)もしかしたら、ペトカウとスターングラスや肥田先生とでは、低線量被曝の危険性について、認識が異なるところがあるのかもしれませんね。

たがしかし、『人間と環境への低レベル放射能の脅威』では、ペトカウが研究していたSODなどの抗酸化物、ラジカル・スカベンチャーについてもかなり触れられています。むしろ、スターングラスらが言う酸化ストレスの考え方は、SODなどのラジカル・スカベンチャーがあって成り立つものだと思います。その意味で、スターングラスらはやはりペトカウの研究を発展させて論をつくっているのは間違いないと思います。

酸化ストレスというのは以下のようなことです。普段、酵素系と非酵素系の2つの防御組織によって活性酸素が正常にコントロールされているのですが、活性酸素の生産が防御組織の非活性化能力を超えると酸化ストレスが起こるというのです。つまり、放射線に被曝すると、いわゆるペトカウ効果、フリーラジカルの機能によって活性酸素が細胞の内外に作られ過ぎて(注・「作られ過ぎて」というより「作られ活性化しすぎて」と書くほうがいいのかもしれません。活性酸素の数が少なくてもかえって活性化するというのがスターングラスの考え方のようですので。)しまって、酸化ストレスが起こり、これが様々な症状を起こすということです。こうした活性酸素に対する防御システム(ラジカル・スカベンチャーと呼ばれている)に、酵素系のものと非酵素系のものとがあり、酵素系のものの代表的なものがSOD酵素ということなんですね。

一部でEM菌が放射能に効果があると言われているけど、これはどうもこのラジカル・スカベンチャーの機能として効くのではないかと考えられます(もし、本当に効果があるとしてですが)。

で、たしかに、ペトカウは、低線量の被曝ならば、SODなどの抗酸化物、ラジカル・スカベンチャーが働いてある程度は防げるのではないかともしかしたら考えていたのかもしれないけれども、問題は、SODなどが働かないとか、あまりにも活性酸素が多すぎて(注・「多すぎて」というより「活性化しすぎて」と書くほうがいいのかもしれません。活性酸素の数が少なくてもかえって活性化するというのがスターングラスの考え方のようですので。)とても防ぎ切れないとか、そういうケースもあるんじゃないかということではないでしょうか。
『人間と環境への低レベル放射能の脅威』259頁から260頁の記述を引用します。

「ペトカウは、放射線に被曝した労働者の白血球へのスーパーオキシド・ディスムターゼの影響に関する研究では、被曝労働者の酵素の活動(誘導能)は対照群より一般的に高いことを発見した。職業被曝においては、現在許容レベルの放射線により、酵素の誘導能が増大していたのである。これらの結果については、放射線が引き金となって酵素の生産が増加したと説明がつけられるだろう。この防御活動の研究は、ペトカウの研究所が閉鎖された時にあった大規模で何年かにわたる研究企画の一部だった。
 特に脅威を受けているのは、胎児と新生児である。ペトカウによれば、胎盤の重量当たりのスーパーオキシド・ディスムターゼの活動量は、正常妊娠では妊娠期間の36週にいたるまで増加している。これとは対照的に、自然流産した胎盤のスーパーオキシド・ディスムターゼの誘導能のレベルは不足していた。このことは、放射線被曝した妊婦の流産の根底にある原因の一つかもしれない。なぜなら、放射線起因の過酸素脂質は、流産のリスクの増加で知られる化学物質を誘導するからである。
 脳に関してはリン脂質が非常に多く、それについては逆線量曲線が当てはまることをペトカウは指摘してきた。」

つまり、被曝してもSODなどのラジカル・スカベンチャーが働いて防げる面はあると思うし、実験室で確認されたからと言ってそれがそのまま人体で起こるとは言えないのではないかという点は注意して考える必要がたしかにあると思います。
しかし、それでは防ぎ切れないケースがあり、それが個人差となって現われてきていて、たとえば妊婦の場合はどうかとか、あるいは同じ人の中でも人体のどこが影響を受けるかによって、人体のほかの箇所は快復してもたとえば脳に対してはどうかとか、そういうことがそれぞれ違って現われてきているということに繋がっているのかもしれないのではないでしょうか。

そして、『人間と環境への低レベル放射能の脅威』の223頁の、ペトカウがこの本の著者に当てた手紙の引用という以下の箇所が重要な提起をしていると思われます。

「トリチウムを含む水を使って、これらの細胞膜に照射を行なった時、私は線量関係を自然放射線レベルまでひき下げられることを発見した。それにより、初めて妥当な生物学的環境中の自然放射線の線量率で、具体的に放射線起因の化学反応を立証することができたのである。トリチウムをふくむ水は、現実的にも放射線の内部被曝源である。そして、セシウム137での研究とは対照的に、逆線量率効果はスーパーオキシド・ディスムターゼによって修正されるが、全面的には排除されないことを発見した。これらの研究により、細胞膜の外部被曝時と内部被曝時の反応に基本的な相違があることが明らかになった。」

ここで「セシウム137での研究」とあるのは、今、引用した文章の前に書かれているセシウム137の外部照射の研究のことです。つまり、セシウム137の外部照射はスーパーオキシド・ディスムターゼで保護されて逆線量率効果が起こるのに至らなかったが、トリチウムを含む水を使って照射を行なった時は逆線量率効果は全面的には排除されなかったということのようです。これが、つまり、外部被曝と異なる内部被曝の影響ということではないでしょうか。

なお、日本より自然放射線の値がはるかに高い地域があるが健康被害に有意差はないのではないかと言われますが、これは、たしかに自然放射線であっても活性酸素が増えるなどの影響はあるが、SODなどのラジカル・スカベンチャーも同時に働くように、その地域では何世代にもわたる進化の過程でなっていて(人だけでなくたとえば植物とかもそういう対応をするようになっていて)、それで酸化ストレスが起こらないようになっているとも考えられます。しかし、日本で原発事故が起こるというように突発的に放射線量が増えると対応できなくなるということも考えられるのではないかと思います。


(追記)
結局、ペトカウが低線量被曝の危険性をどのように考えていたのか、混乱しているところもあるのですが、基本的には、以下のように考えているのですが、どうでしょうか?

・ペトカウは活性酸素の作用はSODである程度、防げると考え、低線量被曝は防げると考えていたのかも知れない。
・しかし、ペトカウの研究から発展して、スターングラスらが考えて行き、低線量被曝を見い出し、主張した。
・ただし、ペトカウも自然放射線レベルで逆線量率効果がSODで排除されなかったという実験もしていたようだ。なので、低線量被曝に対してペトカウも疑いがあったのかもしれない。
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2011/8/1

東大・児玉龍彦教授の衆議院での発言(再アップ)  原爆・原発問題

東大・児玉龍彦教授の衆議院での発言、前に載せたアドレスは削除されましたが、下記の守田さんのブログで新しいアドレス、内容(文字起こし)、他の情報などを見れます。

「明日に向けて」
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/4d347aaf0a4c578e2161e73179d68cca
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2011/7/29

東大・児玉龍彦教授「放射線の健康への影響」参考人説明  原爆・原発問題

東大・児玉龍彦教授の衆議院での発言は圧巻でした。

2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会
「放射線の健康への影響」参考人説明より
児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)

http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo&feature=player_embedded

*上のアドレスは削除されましたが、下記のブログで新しいアドレス、内容(文字起こし)などを見れます。

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/4d347aaf0a4c578e2161e73179d68cca
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2011/7/27

福島産の小麦とナタネから暫定規制値を超えるセシウム検出  原爆・原発問題

*ついに小麦とナタネからも暫定規制値を超えるセシウムが検出されたようですね。
この後、他の穀物、また米などからセシウム検出が予測されているようです。特に、日本人の主食の米の被害はどこまで広がっているのか、気がかりです。

(毎日新聞)
放射性物質:福島産の小麦とナタネからセシウム検出

福島県は25日、広野町で採取した小麦から国の暫定規制値の1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウム同630ベクレルを、田村市で採取したナタネから同720ベクレルを検出したと発表した。いずれも出荷されていない。小麦については農家1戸、ナタネは複数の関係農家に出荷自粛を要請した。小麦、ナタネともに暫定規制値を超えたのは初めて。【種市房子】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110726k0000m040194000c.html
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2011/7/20

牛対策の背景  原爆・原発問題

食の問題に詳しい方に、牛からセシウムが検出されている問題について、以下の話を聞きました。

稲わらを東北のものでは危ないからと言って、韓国や中国から入れるわけにもいかないので難しい。韓国、中国では口蹄疫が広がっており、稲わらが放射能に汚染されたからといって、韓国、中国から稲わらを入れたら、今度は間違いなく口蹄疫騒ぎが東北で起こる。

政府が有効な対策をとれないでいる背景にはこうしたこともあるようですね。
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2011/7/17

「放射能で広がる異変」&肥田先生講演  原爆・原発問題

*貴重な2つの映像をリンク。下記のような番組を、インターネットやCSだけでなく、地上波で放送してほしいものです。

「放射能で広がる異変〜子どもたちに何が起きているか」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1167

*チェルノブイリで活動をされてきた野呂さんの話。ベラルーシでは健康な子供がほとんどいないとか、学校の授業時間が45分の授業はもたないので25分になっているとか、改めて暗澹たる気持ち。放射線障害の被害者はいくつかの症状をかかえている人が多く、「病気の花束」と言うとも。(実は、カネミ油症の被害者もそうで、「病気のデパート」と言っていることを連想した。)

肥田舜太郎さん講演「内部被ばくがもたらすもの」
http://www.ustream.tv/recorded/16024835





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2011/7/15

長崎原爆の「黒い雨」、初の本格調査  原爆・原発問題

*長崎新聞より次の記事。

(長崎新聞、7月10日)
専門家グループが「黒い雨」初の本格調査 間の瀬地区で土壌採取
 
 原爆投下後に降ったとされる放射性物質を含む「黒い雨」について、県保険医協会の本田孝也副会長や広島大原爆放射線医科学研究所の星正治教授ら専門家グループが9日、長崎市東部の間の瀬地区(同市平間町)で初の本格調査を開始した。
 10日までの2日間で土壌を採取し、原爆が放出したプルトニウムなどの有無を専門機関で調査。被ばく線量を推定し、人体への影響などを科学的に解明したいとしている。
 間の瀬地区は爆心地から北東に約7・5キロの山間部。被爆者援護法が定める被爆地域の枠外だが、同協会が春に実施した住民への聞き取り調査では、20人のうち13人がまとまった降雨を、9人が本人または家族の脱毛を証言した。隣接する矢上、古賀、戸石の3地区より極めて高い割合だったという。
 この日は、間の瀬地区をはじめ、周辺地域や「黒い雨」が原因とみられるプルトニウムが検出されている西山地区で土壌を採取。間の瀬地区では、1953年と58年に建てられた民家の床下などに入り、原爆投下当時のものとみられる土を持ち帰った。星教授は「『黒い雨』の存在を科学的に確認し、人体影響との因果関係まで解明できれば」と語った。結果は年内にも取りまとめる方針。
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110710/01.shtml


*広島では「黒い雨」調査がされているが、長崎では「黒い雨」調査がされてこなかったとのこと。ようやくという感じで、なぜこんなに長いこと、調査されてこなかったのかとも思いますが、逆に、65年たった今からでも調査できるんだと(プルトニウムの影響を考えれば65年なんてわずかな時間かもしれないが)この記事を見て、思いました。広島の「黒い雨」とは異なるところがあると思われる、長崎の「黒い雨」についてどのようなことが科学的に浮かび上がってくるのか、結果に注目したいです。
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2011/7/6

京都でシンポジウム「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま」  原爆・原発問題

(ニュース)
福島原発被災のいま−南区でシンポ 内部被ばくが危険 「被害を矮小化」 政府を批判

 福島第1原発事故の影響を考えるシンポジウム「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま−軽視される低レベル放射線内部被曝を考える」が3日、京都市南区の龍谷大学アバンティ響都ホールで開かれ、パネリストらが政府の「ただちに健康に影響はない」などとする姿勢を批判した。

 非核の政府を求める京都の会など京都の非核・反戦11団体や高知県太平洋核実験被災支援センター、広島市立大などの共催で、市民ら260人が参加した。

 シンポでは、琉球大学の矢ヶ崎克馬氏が内部被ばくの危険性を説明。ガンマ線による外部被ばくより体内放射性物質のアルファ線による内部被ばくのほうが体内遺伝子への損傷は甚大とし、「(米国軍事戦略に基づく)国際放射線防護委員会(ICRP)の基準は内部被ばくを無視しており、この基準で『福島に放射線被害はない』という研究者が一番悪い」と訴えた。

 広島市立大平和研究所の高橋博子講師は、ICRPの「緊急時基準」を参考に原発作業員や福島県の学校の安全基準が緩和されたことについて、「ICRPの緊急時は『核戦争下』といいかえるべき。学校に20ミリシーベルトを適用するのは異常」と指摘。「全国の子どもたちの抜けた乳歯は『福島』の証拠として手元に残して」と強調した。

 ビキニ事件を研究する高知県太平洋核実験被災支援センターの山下正寿事務局長は「現在の政府対応は、1954年のビキニ事件で多くの漁師が被ばくしながら、第5福竜丸だけに被害を絞って矮小化した当時の政府とよく似ている」と批判した。(後藤竜介)
(京都新聞2011年7月4日付朝刊)


東日本大震災:ビキニ水爆教訓に 放射能調査、国の責任で−−京都でシンポ /高知

 ◇山下さん講演

 57年前のビキニ水爆を通じて福島第一原発事故を考えるシンポジウムが3日、龍谷大アバンティ響都ホール(京都市南区)であり、県太平洋核実験被災支援センターの山下正寿事務局長らが、内部被ばくの危険性について警鐘を鳴らした。

 ビキニ環礁水爆実験で被災したマグロ漁船員を調査している同センターや「非核の政府を求める京都の会」など14団体が共催。放射線の健康被害や米国の核実験に詳しい研究者らが登壇した。

 山下事務局長は約260人を前に講演。先月27日から3日間、福島県や茨城県沿岸部などを視察した際、地下にたまった汚染水の流出防止策を政府に求めるよう各地の漁協に提言したという。「大事なのは海洋汚染をどう防ぐか。カツオなども放射能に汚染される可能性もある」と危ぐした。

 1954年3月のビキニ水爆は、水揚げされた多くのマグロに放射能汚染があったが、「政治決着」によって検査は打ち切られたと指摘し、「必要なことは、きちんと調査して、数値を示した上で消費者に魚を届けること。ビキニ事件のように調査が打ち切られることがないよう、注意しなければならない」と語った。

 シンポでは、政府が繰り返してきた「ただちに健康に影響はない」という説明について、研究者から批判が相次いだ。高橋博子・広島市立大広島平和研究所講師は「広島の原爆投下後にも、米政府は残留放射線の影響はないという声明を出した。今回の事故は、政府に正確な調査を求めた上で、さらに市民としても独自に調べていかないといけない」と呼びかけた。【小坂剛志】
(毎日新聞 2011年7月4日 地方版)
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