2006/11/16

原油産油国の統一通貨の誕生  イスラエルとパレスチナ、中東

*関連する前記事
「イラン中央銀行総裁、ドルからユーロなどに資産に移すと警告」
http://blue.ap.teacup.com/documentary/877.html

*以前に投稿した上の記事に加え、下記のような原油産油国の脱ドルの動きが今後の世界情勢にどのように影響を与えていくのか、気になるところです。

(ニュース)
原油産油国の統一通貨の誕生
2006年11月14日 09時41分 nikkeibp

 2010年に実施予定されている湾岸協力会議(GCC;Gulf Cooperation Council)に加盟している産油6カ国の通貨統合について、当地各紙は、アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行のスウェイディ総裁の声明を報じている。内容は次の通り。
1.GCC各国首脳は、2010年予定の通貨統合に際するGCC中央銀行をUAE(アブダビ)に設立することで合意した。(その後場所に関しては未定に)
2.通貨統合当初は単一主要通貨とのペッグとなるだろうが、その後においては、GCCは2015年までに完全な変動通貨を確立するべきである。単一主要通貨に連動させることには今後意義が見いだせないであろう。

脱・ドル連動へ動き出す
 注目すべきは、GCC諸国を束ねるGCC中央銀行が置かれることになったアブダビの中央銀行総裁自らの声明で、統一通貨が将来的に変動相場制に移行する事が望ましいと明言されたことである。
今年6月には、オマーンのアンブリ副総裁も日本経済新聞に対し、「新通貨の相場がドル連動で決まるとは思えない」と語っており(6月30日付け日経)、またクエートのマンナエ副総裁もロイター通信に対して、「新通貨にはバスケット制を採用する可能性があると指摘している。タイミングは別にしても、GCCとしては米ドルペッグ(連動)政策を見直し中であると言える。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/518107.html
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2006/11/16

パレスチナ新首相に前イスラム大学長 シュベイル氏  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
<パレスチナ>新首相候補に前イスラム大学長で合意
 パレスチナ自治区からの情報で、アッバス自治政府議長とイスラム原理主義組織ハマスのハニヤ首相は12日、ハマス主導の現政府に代わる統一政府の次期首相にムハンマド・シュベイル前イスラム大学長(60)を擁立することで合意した。シュベイル氏はハマスの正式メンバーではないが、ハマスと近い関係にあるという。
(毎日新聞) - 11月13日20時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061113-00000086-mai-int

パレスチナ挙国一致内閣、シュベイル首相で合意
 【エルサレム=三井美奈】13日付パレスチナ自治区各紙は、ファタハ、ハマス両派が12日、ガザ市のイスラム大前学長ムハンマド・シュベイル氏(60)を「挙国一致内閣」の首相とすることでほぼ合意したと報じた。両派の複数の幹部が明らかにした。

 ハマス政治部門ナンバー2でシリアに亡命中のムーサ・アブ・マルズーク氏も13日、AP通信に対し合意を認めた。

 シュベイル氏はガザ地区のハンユニス出身。エジプトや米国で薬学や細菌学を学んだ学者。昨年夏に同大学長を退任した。ハマスには所属していない。アル・クッズ紙によると、アッバス議長は同氏の首相就任に同意している。シュベイル氏は12日、「首相候補になったことは知っているが、決定したという通知はない」と記者団に話した。
(読売新聞) - 11月14日1時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061113-00000215-yom-int

新首相に元大学学長のシャビル博士を指名へ
ハマスとファタハが合意
 【アルジャジーラ特約13日】パレスチナ自治政府の新首相として、ガザ地区所在のイスラミック大学元学長、モハンマド・ショビル博士を指名することで、ハマスとファタハの間で合意された。

 ショビル博士は米ウェストヴァージニア大学で微生物学の博士号を取り、2005年まで15年間にわたり、同大学学長を務めたが、政治的な経歴は皆無。ハマスと近しい関係にあるといわれるが、すべてのパレスチナ党派とも良好な関係を保っており、故ヤセル・アラファトPLO議長ともしばしば会っていた。

 ガザ地区のカンユーニス町出身で、ガザ市内に居住している。女性問題省で次官を務める妻との間に子ども6人。

 アッバス自治政府議長は政府を握るハマスとファタハの指導者がガザで会合した後、この指名人事に同意した。議長側近は「ハマスは3人の名前を挙げてきて、そのいずれも議長にとって受け入れらる人物だったが、ハマスの望ましいとする選択はモハンマド・シャビル氏だった」と語った。

 ハマスとファタハは数カ月にわたって統一政府の形成に向けて会合を重ねたて失敗したが、ここ数日間で、双方は進展があったと言明し、アッバス議長は11月末までに新内閣ができるだろうとの希望を表明していた。

 双方とも、統一政府が国際社会に受け入れられることを望んでいるが、国際社会はこれまでハマス政権が暴力を指弾し、イスラエル国家を承認し、現在までの和平交渉を受け入れねば、同政権と交渉しないとしてきた。

 金融的な制裁措置に加えて、イスラエルが自治政府に代わって徴収した税収を保留したため、パレスチナ自治政府は公務員16万5千人に対して給料がほとんど支払えなくなり、西岸、ガザ両地区で生活苦と抗議運動が広がっていた。

 当局者によると、アッバス議長は13日、統一政府の形成努力の一環として、関係当局者に最新情勢を説明するため、ヨルダンに向かう予定だが、その後、別の代表団がカイロに向かう予定。

 同議長は14日、アブドラ・ヨルダン国王と会談して、「パレスチナ現地における最新の動きに」について意見を交換するとみられる。

 一方、イスラエルのオルメルト首相はパレスチナの新聞、アルクッズとのインタビューで、もし国際社会が示している条件を受け入れるのであれば、ハマスとも話し合うつもろだとして、「もしハマスが4つの条件を受け入れるのであれば、席を共にしよう」と語った。

 同首相は、イスラエルはかつて、パレスチナ解放機構(PLO)をテロ組織とみなして

交渉を拒否したが、現在は、その指導者であるアッバス議長を含めて、PLOの代表と話し合っていると述べた。 (翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年11月14日15時13分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2717065/detail
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2006/11/13

イスラエル非難決議案にアメリカ、拒否権。日本は棄権。  イスラエルとパレスチナ、中東

*アメリカがまたイスラエル非難決議案に対して拒否権。今回の選挙はイラク戦争に批判的な民主党が躍進したとはいえ、民主党はユダヤ系議員も多く、ユダヤ系議員が上下両院で占める議席数が米国議会史上最大の43議席になった。対イスラエル政策に大きな変化はなさそう。日本は棄権。

(ニュース)
(11/11)安保理、イスラエル非難決議案を否決・米が拒否権
 【ニューヨーク11日共同】国連安全保障理事会は11日、イスラエル軍が8日にパレスチナ自治区ガザの住宅地を砲撃、少なくとも住民18人が死亡した事件を非難する非常任理事国カタール提案の決議案を採決したが、常任理事国の米国が拒否権を行使したため否決された。賛成は10、棄権は4(英国、日本、デンマーク、スロバキア)だった。
 米国は7月にも、イスラエル軍のガザ侵攻中止を求めるカタール提案の決議案に拒否権を行使しており、同盟国イスラエル寄りの姿勢があらためて鮮明となった。
 ボルトン米国連大使は採決に先立って安保理で「決議案は事件を公正に性格付けていない。イスラエルに対する偏見に満ち、政治的動機で提案された」と述べた。
 国連オブザーバーのパレスチナのマンスール代表は否決後、安保理で失望感を表明。フランスのドラサブリエール国連大使も記者団に「大変残念。決議案はバランスの取れた内容だった」と米国を批判した。(日経)
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt15/20061112SSXKA002012112006.html

ガザ砲撃非難決議で拒否権=「政治的に偏向」と米−国連安保理
 【ニューヨーク11日時事】国連安保理は11日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区の住宅砲撃を非難し、ガザ地区からの同軍撤退を求める決議案を採決した。米国はこの中で、「イスラエルへの偏見に満ち、政治的動機に基づいている」として、同様の決議案採決が行われた今年7月に続き拒否権を行使。決議案は採択されなかった。
 採決では、中ロ両国を含む10カ国が賛成し、英国など4カ国が棄権した。日本は7月は賛成に回ったが、今回は「決議案は十分バランスが取れていない」として棄権した。
 決議案は安保理内で唯一のアラブ国家であるカタールが提出。イスラエル軍の即時撤退などのほか、ガザ地区北部ベイトハヌーンで起きた住宅砲撃事件を調査する委員会の設置を求めていた。 
(時事通信) - 11月12日7時0分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061112-00000008-jij-int
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2006/11/12

シンディ・シーハンさん、ホワイトハウス前でデモ中に逮捕  イスラエルとパレスチナ、中東

*選挙の結果が出た直後に逮捕かよ。選挙で負けた腹いせですか?

*以下、引用
ブログ「薫のハムニダ日記」2006年11月09日の記事より。
http://hamnidak.exblog.jp/

“反戦ママ”シーハン、ホワイトハウス前でデモ中に逮捕

“反戦ママ”シンディ・シーハン(49)が8日、8万人余りが署名した反戦請願書を渡すためにデモ隊50数人と共にホワイトハウスの正門前でデモを行い、逮捕された。

反戦請願書にはイランの核プログラムをめぐり悪化し続けている葛藤を武力で解決することに反対する内容が含まれていると伝えられた。

カリフォルニア州出身で、2年余り前に息子がイラク戦争で死亡した後に反戦運動家となったシーハンは、ホワイトハウス前の歩道でデモに参加した他の女性3人と共に逮捕されたと現地警察のスポークスマンであるスコット・ピアー警官が明らかにした。

そして逮捕者は公務執行妨害で起訴されるだろうと付け加えた。

シーハンは「請願書を受け取るかどうかで時間があまりにも長くかかり、請願書をそのまま渡した」と述べた。デモ隊は15分間請願書の受け取りを待ったが、応答がないので請願書をホワイトハウスを囲む鉄柵の中に投げ込んだ。

シーハンは息子がイラク戦争で死んだ後、イラク戦開始前の情報に誤りがあったという事実が明らかになると、テキサス州クロフォードにあるジョージ・ブッシュ大統領の牧場前で大統領との面会を求めて26日間座り込みをし、反戦運動家として注目を集めてきた。

彼女はこの日、共和党が議会中間選挙で敗北し、ブッシュ大統領がドナルド・ラムズフェルド国防長官の更迭を発表すると「彼(ラムズフェルド)がスケープゴートになっている」と話した。【ワシントンAP=聯合ニュース】

*以下にも記事あり
http://jp.ibtimes.com/article.html?id=1880

(ニュース)
イラク戦争で息子を亡くした母ら、米ホワイトハウス前で逮捕される

人権活動家のシンディ・シーハン氏(49)が8日、米ホワイトハウスの前で戦争反対を求める米国人8万人の署名を添えた嘆願書を携えながら、50人の活動家からなる戦争反対運動を主導していたところ、3人の他の戦争反対運動に加わっていた女性と共に、政府機能の妨害を行ったとして米警察に逮捕されたという。

非戦争活動家のシンディ・シーハン氏が仲間の活動家らに何かを叫んでいる。2006年11月8日ワシントンD.C.ホワイトハウス前にて(AP通信)。
 シーハン氏はカリフォルニア州バークレー出身で、2年前に息子をイラク戦争で亡くしている。シーハン氏は逮捕される前に、活動家らとともに7日の米中間選挙結果を祝っており、ホワイトハウス入り口前で「戦争を止めましょう」」と繰り返し叫んでいたという。

 シーハン氏は、今回米ホワイトハウスまで直接嘆願書を携えてきた経緯について、「米政府が私たちの嘆願書を受け入れるか受け入れないのか決断するのに時間がかかりすぎている。だから自分で届けに来ただけだ」と述べている。シーハン氏は最終的には嘆願書をホワイトハウスの塀越しに投げ入れた。嘆願書にはイラン核開発プログラムの問題解決のために軍事力を行使することへ反対する意が述べられていたという。

 シーハン氏は息子が戦争で亡くなってから2ヵ月後に、ブッシュ大統領と直接会見している。その後、イラク戦争の事前調査の欠陥報告が明らかになってから、さらにシーハン氏は戦争反対の語調を強めるようになった。シーハン氏はその後何度も大統領と直接話し合おうとしており、昨年はブッシュ大統領と直接話し合うためにテキサス州クロフォードのブッシュ大統領所有の農場で26日間にわたって徹夜の番を行っていた。

 シーハン氏らの8日の戦争反対運動は、民主党が米議会で優勢となったことを受けて行われた。シーハン氏は、イラク戦争で亡くなった自分の息子について、「私の息子は『いけにえの子羊』としてささげられた」と述べたという。
(11/09 13:00)

*シンディ・シーハンさんについては以下の記事も参考になります。

シンディの戦い
ひとりの母親が大統領を追いつめた
ダウニングストリート・メモからキャンプ・ケイシーまで
(安濃一樹)
http://japana.org/peace/cindy/cindys_war.html
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2006/11/10

パレスチナ ベイト・ハヌーンで虐殺(2)  イスラエルとパレスチナ、中東

ガザ住民砲撃はレーダー故障が原因=イスラエル軍、国防相に報告書提出へ
 【エルサレム9日時事】イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザの民間人約20人が死亡した8日の同軍による砲撃事件の原因について、レーダー故障によるものとの見方を示した。同軍は9日中に報告書をペレツ国防相に提出する。地元の民間テレビ「チャンネル2」が伝えた。
 一方、ロイター通信によると、オルメルト・イスラエル首相も「技術的な障害」が原因であることを確認した。 
(時事通信) - 11月10日1時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000002-jij-int

18人死亡ガザ砲撃、イスラエル「技術的欠陥で誤射」
 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ北部で同軍砲撃により民間人ら18人が死亡した8日の事件について、「砲台の技術的な欠陥が原因」とする初期調査の結果を発表した。

 欠陥は砲台のレーダー照準器で見つかった。軍は当面、ガザ地区への砲撃は停止するとしている。オルメルト首相は9日、「武装勢力のロケット弾発射地点だった木立が標的だったが、500メートル離れた民家に着弾してしまった」と誤射を認める一方で、「ロケット弾攻撃には軍事的に対処する」と述べ、ガザ攻撃は続ける方針を示した。
(読売新聞) - 11月10日10時54分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000102-yom-int

11発誤射、住宅に7発着弾=ガザ砲撃事件で軍報告書−イスラエル
 【エルサレム9日時事】パレスチナ自治区ガザ北部の民間人約20人がイスラエル軍の砲撃で死亡した事件で、同軍の調査チームは9日、レーダーの故障が原因で、発射した砲弾11発の方向がそれ、このうち7発が住宅に着弾したとする報告書をまとめ、ペレツ国防相に提出した。イスラエル放送などが伝えた。
 それによると、同軍は事件の直前、地元武装組織がイスラエル領内へのロケット弾攻撃に使っていた空き地を標的に23発の砲弾を撃っており、半分が誤射になった形。軍高官はレーダーの故障は以前にもあったと指摘しているとされ、兵器の精度の低さが露呈した。 
(時事通信) - 11月10日9時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000020-jij-int

パレスチナ挙国一致内閣へ交渉継続、ハマスと合意
 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府のアッバス議長は9日、内閣を率いるイスラム原理主義組織ハマスの最高幹部メシャル氏と電話で会談し、「挙国一致内閣」樹立を目指す交渉継続で合意した。議長府報道官が明らかにした。

 メシャル氏は8日、イスラエル軍の砲撃によりガザ地区住民18人が死亡した事件を受け、亡命先のシリアでの記者会見で対イスラエル報復を主張していたが、議長は電話で同氏に自制を求め、組閣への協力を求めたと見られる。

 議長は今年4月、メシャル氏が議長を批判した後、接触を拒んでおり、両者の会談はほぼ半年ぶり。

 アッバス議長は、「挙国一致内閣」がイスラエル生存権を間接的に承認することで、米欧の援助再開を目指している。
(読売新聞) - 11月10日19時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000111-yom-int

<国連安保理>パレスチナ市民18人死亡で緊急協議
 国連安全保障理事会は9日、ガザ地区北部ベイトハヌーンでパレスチナ市民18人が死亡したことを受け、アラブ諸国の要請で緊急の公開協議を開いた。アラブ諸国は10日にも、事件の徹底調査や戦闘の停止をイスラエルに要求する安保理決議案の採決を求める方針だが、米国は拒否権行使も辞さない構えで採択は困難な情勢だ。
(毎日新聞) - 11月10日10時44分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061110-00000030-mai-int

どこが作戦終了? 18人が爆殺される ベイト・ハヌーン
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200611082119.htm

暗殺作戦続行中 その他、抗議もろもろ
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200611100320.htm

イスラエル軍がベイトハヌーンで民家を砲撃
http://palestine-heiwa.org/news/200611090120.htm
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2006/11/10

パレスチナ ベイト・ハヌーンで虐殺(1)  イスラエルとパレスチナ、中東

ベイト・アルーンで民間人18人が砲撃死 イスラエル外相らが遺憾の意を表明
 【アルジャジーラ特約8日】パレスチナ政府が8日、ガザ地区での死者を悼んで3日間の服喪を発表する一方、イスラエルのリヴィニ外相らはベイト・ハヌーンへの砲撃で児童8人を含む18人の民間人が死亡したことに対して「遺憾な出来事」だったと言明した。

 ガザ北部ベイト・ハヌーンでは8日夜、イスラエル軍戦車の砲撃で、自宅で就寝中の一家、少なくとも十三人が死亡した。

 イスラエル軍はほぼ1週間にわたってガザ地区で攻勢作戦を実施、数十人の死者を出した後、ベイト・ハヌーン地区から戦車を撤退させた。砲撃はこの後に起きた。

 リヴィニ外相は「イスラエル軍は民間人を殺傷する意図はなかったし、それはわが国の目的ではない。しかし、かかる諸事態の枠組みにおいては、このような出来事は起きてしまうのだ」と語った。

 オルメルト・イスラエル首相も声明を出して、この攻撃を遺憾に思うが、イスラエル軍はパレスチナ人がロケットを自国に向けて発射するのを阻止するために砲撃したのだと述べた。イスラエル国防省によると、ペレツ国防相は、調査が終了するまで、ガザ砲撃を中止するよう命じた。

 イスラエル軍報道官は、砲撃はパレスチナ人が常々、イスラエルの諸都市に向けてロケット弾を発射している場所に向けて行われたとして、過去24時間に、かかる発射物がイスラエル領内で複数、さく裂したと述べた。

 同報道官は「今朝、わが軍はロケット弾の発射を阻止するため、砲撃した。われわれはロケット弾が発射された地区を砲撃したのである。われわれは(ロケット弾)発射に関与していない人々が撃たれたというパレスチナ側の諸報告をチェックしている」と語った。

 イスラエル軍戦車がベイト・ハヌーンで住宅数戸を砲撃した後の恐ろしい光景について、住民たちは次々と証言した。その1人は「私の兄弟5人は頭を吹き飛ばされた。・・・私の妻の父親は両足をなくした。肉がぐちゃぐちゃになってしまった」と話した。

 アルジャジーラの取材に対し、アザムナという14歳の少女は「おじさんの家に砲弾が降ってきて、けが人が出ました。助けようとしたら、また砲弾が落ちてきたのです」と話した。

 アッバス・パレスチナ自治政府議長は、この殺傷事件について「和平のすべての機会をつぶしてしまった」として、ガザ地区で記者団に対して、以下のように言明した。

 「あなた方(イスラエル人)は和平など全く望んでいないのだ。あなた方は和平のすべての機会をつぶしたのだから、その全責任を負うべきだ」。

 「わが人民はもう我慢の限界にある。国連から欧州まで、全世界に対して、われわれはイスラエルの残虐な行為を説明するため、声を上げる必要はない。世界中の反響がこうした事をやめさせるのに必要だからだ」。

 アルヴァロ・デソート国連中東特使は、この殺害事件で「非常な衝撃を受け、驚がくしている」と述べ、イスラエル軍が直ちに軍事作戦を中止するよう求めた。

 欧州諸国は、この攻撃がイスラエル・パレスチナ紛争を解決するための国際的努力に拍車を掛けることになるべきだとの趣旨を言明した。イタリアのマッシモ・ダレマ外相は「今朝、18人の人々が虐殺された。・・・暴力のエスカレーションは受け入れられないと思う。私は、今やパレスチナの状況を打開するための国際的な動きが欠かせないと思う」と述べた。

 パレスチナのハニヤ首相はアラブ諸国とイスラム諸国に対し、パレスチナ支持を訴え、「どうしてアラブ連盟は招集されないのか?どうしてイスラム諸国会議機構(ICO)は招集されないのか? 一つの民族が抹殺されようとし、一つの地域が破壊されようとしている。パレスチナ人の土地にある、エルサレムもアルアクサ・モスクも、そしてイスラムとキリスト教の聖廟も冒とくされようとしている」と述べた。

 アラブ、イスラム諸国の中の数カ国もこの攻撃事件を非難したが、ハニヤ首相の訴えにもかかわらず、パレスチナを財政的に、軍事的に支援しようという申し出はまだない。

 アラブ連盟のアムル・ムーサ事務局長は、アラブとしての対応を協議するために緊急会議を招集したと述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年11月09日15時38分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2694477/detail

<イスラエル>ガザ地区砲撃で18人死亡 誤って民家直撃か
 【エルサレム前田英司】イスラエル軍は8日早朝、パレスチナ自治区・ガザ地区北部のベイトハヌーンを砲撃し、パレスチナ保健省によると、子供や女性を含む18人が死亡した。砲弾が民家を直撃したとの情報がある。イスラエル軍はパレスチナ武装勢力のミサイル発射拠点を砲撃したと説明しているが、砲弾が誤って民家に落ちた可能性がないか調査を始めた。
 パレスチナ自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマス最高幹部のハニヤ首相は8日、国連に対して緊急協議を要請、アッバス自治政府議長との間で続けていた統一政府樹立に向けての協議を中断する考えを表明した。ハマス幹部の一人はイスラエル領内での攻撃再開で報復すると警告した。アッバス議長は今回の事態を「虐殺」と非難した。
 一方、イスラエルのオルメルト首相はパレスチナ市民に死傷者が出たことに遺憾の意を表明し、ペレツ国防相は調査が終了するまでガザ地区に対する砲撃を中止するよう軍に指示した。
 パレスチナ保健省は死傷者はすべて一般市民だと主張している。ロイター通信は目撃者の話として、少なくとも民家7棟が砲弾を受けたと伝えた。イスラエル軍当局者はイスラエル放送に対して、砲撃目標は市民が死傷した現場から約1キロ離れていると説明、砲撃が同軍によるものかどうか確認できないと語った。
 イスラエル軍は7日、パレスチナ側からのロケット弾攻撃を阻止するためベイトハヌーンで1日から継続していた侵攻作戦を終了し、部隊を撤退させた。しかし、その後もガザ地区との境界に近いイスラエル領のアシュケロンやスデロトにロケット弾が着弾している。
(毎日新聞) - 11月8日21時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000100-mai-int

イスラエル軍がパレスチナ攻撃、住民ら23人死亡
 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は8日、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトハヌンを砲撃し、住民ら18人が死亡した。

 国軍は7日、1週間にわたるベイトハヌンでの武装勢力掃討作戦の終了を宣言し、同市から撤退したばかりだったが、その後も武装勢力によるロケット弾攻撃が続いており、交戦が再び拡大する可能性が高い。

 ヨルダン川西岸ジェニン近郊でも8日、国軍と武装勢力メンバーとの銃撃戦で5人が死亡した。今月1日以降、国軍によるパレスチナ攻撃の死者は80人を超えた。

 ベイトハヌンの砲撃では、イスラエル南部で戦車が発射した砲弾が住宅地に着弾し、就寝中の家族らが死亡。国軍報道官は、「標的は武装勢力のロケット弾攻撃の拠点だった。民間人の被害は遺憾」だと述べた。ペレツ国防相は国軍に砲撃停止と事実解明を命じた。
(読売新聞) - 11月8日20時40分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061108-00000312-yom-int

イスラエルのガザ地区砲撃で市民18人死亡、ハマスが報復宣言
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 11月8日、イスラエルのガザ地区砲撃で市民18人死亡。写真はイスラエル軍の砲弾により負傷し搬送される少年(2006年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)  
[ベイトハヌーン (ガザ) 8日 ロイター] イスラエル軍は8日、ガザ地区北部のベイトハヌーンを砲撃、市民18人が死亡した。パレスチナ自治政府関係者と目撃者が明らかにした。ガザ地区での過去4年間最悪の惨事となった。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は記者会見で、今回の事態を「恐ろしく醜い虐殺だ」と指摘。パレスチナによるイスラエルへのロケット攻撃を非難する一方、このような軍事行動は正当化できないと述べた。
 パレスチナ自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマスの高官は、パレスチナ人にイスラエルへの報復攻撃を促した。
 イスラエル軍の報道担当官は、イスラエルに向けてロケットが発射されたため砲撃したと説明した。また、イスラエルメディアは、ベイトハヌーン近くのロケット弾攻撃拠点を狙った砲弾が外れたとしている。
 イスラエルのペレス国防相は、攻撃についての調査が完了するまでガザ地区への砲撃を停止するよう命令した。
(ロイター) - 11月9日7時17分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061109-00000477-reu-int

米大統領、イスラエルのガザ攻撃受け自制呼びかけ
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 11月8日、ブッシュ米大統領、イスラエルのガザ攻撃受け自制呼びかけ。写真はイスラエル軍の攻撃により負傷した少年を搬送するパレスチナ人(2006年 ロイター/Mohammed Salem)  
[ガザ 8日 ロイター] ブッシュ米大統領は8日、イスラエルによるガザ攻撃でパレスチナ市民18人が死亡したことを受け、双方に自制を呼びかけるとともに、攻撃についての調査を速やかに完了するようイスラエルに求めた。
 ただ同国を非難するには至らなかった。大統領は通常、同盟国であるイスラエルの軍事攻撃を批判しない姿勢をとっている。
 大統領は声明を発表し「米国は、きょうガザで死傷者が出たことを深く憂慮している。イスラエル政府はこの件について謝罪しており、われわれは攻撃に関する調査が進んでいると理解している。われわれは、調査が速やかに完了し、このような悲劇の繰り返しを防ぐため適切な手続きが踏まれるよう期待する。また関係各派に対し、善良な市民に被害を与えないため、慎重と自制を旨として行動するよう求める」と述べた。
 今回の被害は、過去4年間にイスラエルが行った1度のパレスチナ攻撃によるものとしては最大で、イスラム過激派組織ハマスとイスラム聖戦は、直ちに報復を表明している。
(ロイター) - 11月9日11時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061109-00000514-reu-int

ハマスが報復宣言、イスラエルと全面衝突の恐れ
 【エルサレム=三井美奈】パレスチナ自治政府内閣を率いるイスラム原理主義組織ハマスの最高幹部メシャル氏は8日、亡命先のシリアで記者会見し、対イスラエル攻撃の全面再開を主張した。

 同日朝、ガザ地区でイスラエル軍の砲撃により18人が死亡した事件に対する報復で、ハマス軍事部門は、イスラエルだけでなく同国を支援する米国も攻撃標的だとする声明を出した。イスラエルとハマスの衝突が一気に拡大する恐れがある。

 イスラエル軍は8日夜、ハマスのメンバー2人をミサイルで殺害し、事件後もガザ攻撃を続けている。情勢悪化の懸念が高まっていることから、国連安全保障理事会は9日、パレスチナをめぐり緊急討議を行う。
(読売新聞) - 11月9日21時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061109-00000212-yom-int
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2006/11/7

パレスチナ、統一政府樹立、合意に至らず  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
<パレスチナ>首脳会談 統一政府の樹立へ合意に至らず
 パレスチナ自治政府の穏健派アッバス議長とイスラム原理主義組織ハマス最高幹部のハニヤ首相は6日夜、統一政府の樹立に向けてガザ市で会談したが、最終合意には至らず、7日以降も協議を続行することになった。アッバス議長のルデイネ顧問は会談終了後、記者団に「細部についてまだ議論が必要だ」と述べた。
(毎日新聞) - 11月7日16時11分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000067-mai-int

パレスチナ新統合政府で暫定合意 ハニヤ新首相は降板へ
 【アルジャジーラ特約6日】パレスチナ自治政府を二分していた両勢力であるハマスとファタハは5日、新内閣の顔ぶれについて暫定合意をみたが、ハマス出身のハニヤ現首相は新統合内閣のトップにはならない見込みである。

 ハマスの上級指導者の1人であるヤヒヤ・ムーサ議員は5日、ロイター通信に対して、「我々は新内閣の政治的な構成について合意をみた。ハマス政権は、次の首相がハニヤ氏ではないということでも合意した」と語った。

 ムーサ議員はまた、「次の首相の選択についてもすでになされた」と語り、「その名前はアッバス自治政府議長に伝えられている。合同委員会が閣僚名簿を指名し、その他の細かい点も最終的に決めるため、設置されるだろう」と付け加えた。

 新統合政権を結成するための交渉は数週間前の早い段階で不調に終わっていた。主たる障害は、ハマスがイスラエル国家の承認を拒否したことであった。

 無所属のムスタファ・バルグーティ議員がハマス指導者とアッバス議長の間を調停したが、同議員は暫定的な合意が成立したことを確認し、「新首相の下で新内閣が組織されるということで相互の一致をみた。アッバス議長とハニヤ首相の会談が早急に実現するよう準備をしている」と語った。

 しかし、ハマスのファウジ・バルフーム広報担当はそれほど楽観的ではなかった。同担当は、合意は「すばらしい」が、細かな重要事項はこれから決めていかねばならないと語った。その内容については説明せず、同担当は、ハマスとしては組閣の権利を保有しており、新首相の指名も交渉中であると述べた。

 パレスチナ人は、新しい国民統合内閣の創設が中断された援助の再開につながることを期待している。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年11月07日15時12分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2684704/detail

(kusukusu記)
>無所属のムスタファ・バルグーティ議員がハマス指導者とアッバス議長の間を調停したが

ムスタファ・バルグーティは坂本龍馬みたいになってきたなー。
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2006/11/6

パレスチナ、ハニヤ氏を首相としない内閣発足で合意  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
「連立政権樹立で合意」=ハニヤ首相続投せず−パレスチナ議員
 【エルサレム6日時事】パレスチナ自治政府を率いるイスラム原理主義組織ハマス所属のパレスチナ評議会議員は5日、ロイター通信に対し、「ハマスはアッバス自治政府議長の支持基盤ファタハと連立政権樹立で合意した」と語った。
 この議員によれば、ハマスのハニヤ首相は新政権で続投しないことを受け入れたという。地元メディアはこれより先、パレスチナ解放機構(PLO)幹部の話として、アッバス議長が「国内外で受け入れられる人物」をハマスが新政権首相に指名することを認めたと報じていた。 
(時事通信) - 11月6日9時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000014-jij-int

再送:ハマスとファタハ、ハニヤ氏を首班としない内閣発足で合意
 [ラマラ(ヨルダン川西岸) 5日 ロイター] イスラム原理主義組織ハマスと、アッバス・パレスチナ自治政府議長率いるファタハは5日、ハマスのハニヤ首相を首班としない挙国一致内閣を発足させることで合意した。ハマスの議員が明らかにした。
 同議員は「新政府の政治綱領で合意した。またハマスは、次期首相をハニヤ氏にしないことにも同意した」と語った。
 さらに「次期首相は決定しており、その指名はアッバス議長に提示されることになっている。閣僚の指名やその他の詳細を詰めるため、合同委員会が設置される予定だ」と述べた。
 ハマスは3月の議会選挙で政権をとったが、イスラエル承認を拒否したことから西側が発動した制裁下で統治に苦慮しており、挙国一致内閣発足が模索されていた。
*見出しの表現を修正して再送します。
(ロイター) - 11月6日13時36分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000043-reu-int
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2006/11/6

フセイン死刑判決にイラク、パレスチナで非難、抗議  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
フセイン元大統領の死刑判決を非難 「パレスチナの恩人」とハマス
 【アルジャジーラ特約5日】パレスチナのイスラム系民兵組織、ハマスのバルフム報道担当は5日、イラクのフセイン元大統領が同日、バグダッドのイラク高等法廷で、死刑判決を受けたことに対し、「元大統領はパレスチナ人民を支援してくれた恩人」と指摘、同判決を非難した。

 同報道担当は、「パレスチナ人民はわれわれを支援してくれた者たちを支援し続ける。フセイン元大統領はそうした恩人たちのひとりだ」と強調した。

 フセイン元大統領は政権を維持していた当時、イスラエル軍に殺害されたパレスチナ人や自爆テロを行った者たちの遺族らに見舞金を贈っていたことから、パレスチナ領内では高い人気を誇っている。

 見舞金の贈与は2000年9月のインティファーダ(大衆ほう起)以降、03年に侵略した米軍に倒されるまで続いた。 

 バルフム報道官はさらに、「今回の裁判は公平ではない。元大統領を裁いたのは、(捕虜虐待で知られる)アブグレイブ事件やパレスチナで犯罪を犯した者たちだった」と非難するとともに、「裁判は米軍のイラク占領下で行われた」とも指摘した。

 イラク高等法廷は5日、1982年に同国中部のドジャイルでイスラム教シーア派住民148人を虐殺したとして、絞首刑による死刑を言い渡された。

 一方、国連の人権問題担当者はこの日、フセイン元大統領に対する死刑判決について、「裁判の公平性を保つため、被告側の権利を尊重すべきだ」などを内容とする声明を発表、元大統領に対する死刑執行を当面控えるよう求めた。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年11月06日15時11分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2680064/detail

フセイン死刑判決、出身地で2000人が抗議デモ
 【カイロ=柳沢亨之】イラクからの報道によると、同国の元大統領サダム・フセインに死刑判決が下った5日午後、フセインの出身地の中部ティクリート市で、判決に抗議する大規模なデモが行われた。

 デモには、2000人近い住民らが参加。フセインの肖像を掲げ、「アッラー(神)は偉大なり」などと叫びながら市内を行進した。同市中心部では、判決直後にイラク軍の車列が襲撃される事件が起きたほか、スンニ派武装組織が市街地を占拠し軍部隊が同市から撤退したとの地元報道もある。

 イラク政府は同日、武装勢力によるテロなどを警戒し、首都バグダッドのほか、ティクリート市を含むサラハッディン県全域に外出禁止令を出していた。
(読売新聞) - 11月6日12時33分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000204-yom-int
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2006/11/6

パレスチナで未知の兵器による被害  イスラエルとパレスチナ、中東

(東京新聞より)
パレスチナで“未知の兵器”被害
 今月1日、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの新たな侵攻が始まり、同地区は緊迫度を増している。同軍は、レバノン攻撃では濃縮ウランを含む兵器を使用したとされる。一方ガザでも今年6月からの侵攻以降、被害者に「不可思議な兵器被害」が出ている。現地情勢をウオッチし続けるジャーナリスト大月啓介さん(33)のルポをお届けする。

 ガザ北部にあるガザ市。私は地区最大のシファ病院を訪ねた。ガザの医師を困惑させているという、イスラエル軍の「未知の兵器」による犠牲者への不可解な症状を取材するためだった。一階のICU(集中治療室)に足を踏み入れ、その光景に息をのんだ。

 体中に穴が開き、骨をのぞかせ、息も絶え絶えの少年。小学校三年生のサアド・ガンディール君(9つ)だ。ガザ中部の「マガジ難民キャンプ」で空爆を受け運ばれてきた。このほかにも体を焼かれ、人工呼吸器につながれた人々。自分が脚を失ったことも知らずに横たわり、眠り続ける人々。静かなICUに、患者に取り付けられたモニターの無機質な音が響いていた。

 彼らの症状は、ガザの経験豊富な医師たちにとっても、まったく未知のものだった。ヒッシャーム医師は説明する。「患者の体は、ひどく焼けただれ、切り刻まれ、そして骨に達するまでにひどく焼けている」「患者の体に何十、何百という小さな穴が開いている。レントゲンに写らない破片の入り口で、内部は焼かれ、深い穴が開いている。この物質が何であるのか? われわれにはわかりません」

 特に顕著なのが、下肢を鋭利な刃物でされたように切断された犠牲者が多いことだ。内臓が損傷しているが、その傷をもたらした破片が見当たらない、という奇妙な症状も見られる。さらに、容体が安定していても突如絶命する犠牲者もいる。このような例に至っては、医師には全く打つ手はない。しかしガザには、この未知の兵器を特定できる施設はなく、医師の誰もがこの不可解な症状にただ困惑し、憔悴(しょうすい)していた。

 ガザの保健省では記者会見が開かれた。バーセム・ナイーム保健相はこの窮状を記者団に訴え、未知の兵器に関する調査を国際社会に強く要求した。調査に着手したといわれる世界保健機関(WHO)の現地オフィスはこうコメントした。「これは極めて複雑かつ政治的な問題。確たる証拠なしにわれわれはどんな声明も出せない。まだ詳細な調査結果はなく、今後の長いプロセスを経る必要がある」

■銅、アルミなど体内から検出
 こうした未知の兵器による爆撃が始まったのは今年六月ごろから。その約三カ月後、イタリアのテレビ局が、この兵器の調査結果を報道した。この記者チームはガザの被害者の体内から摘出された粉末をイタリアに持ち帰り、その分析をパルマ大学の医師に依頼していた。医師は報告書の中で、その粉末からは、通常ではあり得ないタングステン、銅、アルミニウムなどが検出され、米軍が開発したDIME(Dense Inert Metal Explosive「高密度不活性金属爆薬」)と呼ばれる兵器の可能性があると示唆した。

 DIMEは、着弾時の殺傷範囲を狭くとどめ、周囲の民間人の「巻き添え被害」を減らすことを目的に二年前にアメリカで実験に成功した兵器。その開発の背景には、アフガニスタン、イラクでの度重なる民間人の犠牲への批判の高まりがあるといわれる。
 通常の砲弾や爆弾は、鉄などの固い金属の外皮で覆われ、爆発時にその破片が飛散し殺傷力を高める構造だ。それに対し、DIMEは、爆発時には簡単に分解する炭素繊維を外皮としている。それにより殺傷範囲は通常弾より狭いものとなるのだが、問題はその中身だ。
 爆薬と一緒に充填(じゅうてん)されているタングステン粉は、空気抵抗により広範囲には飛散しないものの、爆発時も金属形態を保ったまま極小の破片として人体を貫く。同時に、爆発によって帯びた高熱によって肉体組織を焼くことになる。
 つまりDIMEは通常の爆弾と比べ「より狭い範囲に対して」「高い殺傷力」を及ぼす兵器といえる。
 この兵器の支持者は「(巻き添え被害を減らすため)人口過密な場所での使用にパーフェクト」と語ったという。
 その「パーフェクトさ」は、ガザの現場で、私が抱いたある疑問に対しての、一つの回答かもしれない。
■20人の集まり死傷者は5人
 ガザ中部の難民キャンプでのこと。約二十人が集まり、通りの脇に腰をかけ、くつろいでいた。そして「人口過密な」彼らの真っただ中に、イスラエル軍の無人戦闘機からミサイルが撃ち込まれた。二人が命を落とし、三人が重傷を負った。この過密状態で死傷者が「五人のみ」という点を奇異に感じたが、仮にそれがDIMEだとすれば、この兵器の支持者が主張する「有効性」が実証されたといえるのかもしれない。
 しかし、ひとつの大きな疑問が残る。そもそも、「その人々の中に狙うべき『標的』などいたのだろうか」。彼らは、武装活動とは無縁の人々であった。同じキャンプで十四歳の少女ファドアさんとその母親ハサーンさん(37)も犠牲になっている。母娘は夕方に庭先で涼むのが日課だったが、そこをやはり無人偵察・攻撃機からのミサイルが襲った。攻撃の対象となった二人は、見渡しのよい庭の真ん中にいた。イスラエル軍の高性能偵察機は二人を識別できていたはずだ。
■「通常兵器しか使っていない」
 標的とされた母娘は、「テロリスト」だったのだろうか?
 イスラエルの報道官は、DIMEの使用に関する私の質問に対し、それを否定し、「われわれは『通常の兵器』しか使用していない」と繰り返した。開発されて間もないDIMEは今まで“公式”には実戦使用された記録はなく、「違法」な兵器とはされていない。
 しかし、前出のバーセム保健相は、記者会見でこうも訴えた。「忘れないでください。その兵器が何であろうと、民間人を、女性を子供を殺傷すること自体が、明らかな国際法違反なのです」
 庭先でくつろぐ母娘の上に、突如ミサイルが降ってくる。その時、その兵器の「性質」も「名称」も、もはや重要なことではない。二人は命を絶たれたのだ。 その母娘の命を奪ったその兵器が仮に、「民間人の巻き添え被害を減らすために」開発された「より人道的な」兵器だったとしたら、何という不条理だろうか。しかし、このような不条理は、ガザでは日常の出来事なのだ。ガザの人々は、何度も私に語った。「われわれは、新兵器の実験台にされている」
 六月に新たなガザへの侵攻が始まってから、三百人以上が命を落とした。大きな監獄・ガザで、忘れられ、傷つけられ、殺されゆく人々がいる。彼らの声を、世界は聴くことができるだろうか。
<デスクメモ> ガザ周辺も朝夕はジャンパーが必要なくらい秋めいてきたという。サアド君は転院を繰り返し、今は自宅で治療を続けているそうだ。北朝鮮も核実験前はさかんに住民に注意を喚起していたが、被爆などの被害は出ていないだろうか。どこの国でも「不可思議な兵器」の犠牲になるのはいつも一般市民だ。  (蒲)
 おおつき・けいすけ 東京都中野区出身。早稲田大学商学部卒業。テレビ番組制作会社日本電波ニュース社に入社しアフガニスタン、パキスタンの紛争地域を取材。現在、中東を拠点に活動する。(東京新聞 2006年11月5日)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061105/mng_____tokuho__000.shtml
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2006/11/6

ガザ、女性のデモ隊にイスラエル軍が発砲するなど緊迫  イスラエルとパレスチナ、中東

*パレスチナ情勢が緊迫しています。

(ニュース)
(11/3)イスラエル軍の武装勢力掃討続く、「人間の盾」も射殺
 【カイロ=森安健】イスラエル軍は3日、ガザ地区で武装勢力の掃討作戦を続け、同日だけでパレスチナ人17人が死亡した。武装勢力が潜伏していたイスラム教礼拝所モスクを守るため「人間の盾」になろうとした女性2人も銃撃で死亡。イスラエル軍の攻撃による死者数は3日間で35人に上った。
 「人間の盾」になろうとした女性が死亡したのはガザ北部のモスク。2日夜にイスラム原理主義組織ハマス系の戦闘員らが立てこもったため、イスラエル軍が直ちに包囲し、モスクの外壁などを壊し始めた。ハマスのラジオが女性に「人間の盾」になるよう呼びかけたところ、女性ら数百人が早朝のモスクに集まった。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は声明を発表し「国際社会の介入が必要だ」と表明。ハマス政権のハニヤ首相は「(ガザ北部の)ベイトハヌーンの(イスラエル軍による)占領に対し抗議を主導した女性らに敬意を表する。国連のアナン事務総長はパレスチナ人の殺りくを止めるべきだ」と強調した。
 イスラエルが攻撃を続けているのはガザからイスラエルに向けた簡易型ロケットの発射が止まらないため。イスラエル軍はロケットの発射地点とみられるベイトハヌーンの町を占拠し、地上部隊が一軒一軒に突入し、ハマス戦闘員らを探した。(日経)
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt15/20061104AS2M0400304112006.html

<イスラエル軍>武装集団60人と交戦 ガザ地区のモスクで
 ガザ地区北部のベイトハヌーンで2日夜から約60人のパレスチナ武装集団がモスクに立てこもり、イスラエル軍と交戦した。約19時間後の3日午前、武装集団を救おうと約50人のパレスチナ人女性が武装集団と同軍の間に割って入って同軍と衝突。パレスチナ女性2人が死亡した。この間に武装集団はモスクから脱出した。
(毎日新聞) - 11月3日20時31分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061103-00000061-mai-int

イスラエル、ガザで攻撃繰り返し緊迫
 イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム原理主義組織、ハマスの軍事部門などへの攻撃を繰り返していて、現地では緊迫した状況が続いています。

 パレスチナ自治区ガザにあるハンユニスです。30日に侵攻したイスラエルの戦車がまだ残っています。こちら側には、ハマスの軍事部門のメンバーが隠れていて、非常に緊張した状況です。

 「イスラエルはハマスと男、女、子供とか区別しない。誰だって撃つんです」(ガザ市民)

 イスラエルは、レバノン紛争が終わったあとも、パレスチナ自治区ガザで、武装勢力からのロケット攻撃を防ぐとして、イスラム原理主義組織、ハマスの軍事部門などを狙った攻撃を繰りかえしています。

 ハンユニスでは、30日深夜に戦車を侵攻させ、ハマスの軍事部門のメンバー2人を殺害しましたが、地元の病院によりますと、巻き添えで、住民1人が死亡、6人がケガをしています。イスラエルはこの数ヶ月で、軍事関係者300人を殺害したとしていますが、パレスチナ側の発表では、その半数以上は一般の市民です。

 「子供や家が心配です。彼らは非情です」(ガザ市民)

 イスラエル軍は、ハマスが武器を外から密輸しているとして、大規模な軍事作戦をさらに展開する準備も進めていて、市民への被害が増えることが懸念されています。(01日08:32)(TBSニュース)
http://news.tbs.co.jp/20061101/headline/tbs_headline3415005.html

ベイトハヌーン:女性のデモ隊に発砲、二人射殺
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/palestine/2006/11/post_a731.html

武装兵解放のため、女性200人が行進
http://www.afpbb.com/article/1050592

秋の雲という名の戦争犯罪
http://sawa.exblog.jp/5979102/

<イスラエル軍>12歳パレスチナ人少女を誤射
 【エルサレム前田英司】パレスチナ自治区・ガザ地区北部のベイトハヌーンで4日夜、12歳のパレスチナ人少女がイスラエル軍に狙撃されて死亡した。イスラエル軍は銃撃が武装勢力メンバーを狙ったものだったと説明、誤って少女を殺害したことに遺憾の意を表明した。イスラエル軍はベイトハヌーンがイスラエル領へのミサイル発射拠点になっているとして1日以降、掃討作戦を展開しており、ロイター通信によると、これまでにパレスチナ人46人が死亡した。
 イスラエルのオルメルト首相は5日の閣議で「(パレスチナ側からの)ミサイル攻撃阻止のため必要な措置を取り続ける」と述べ、さらに作戦を継続する方針を強調した。一方、パレスチナ武装勢力の民衆抵抗委員会は4日、イスラエル軍が48時間以内に攻撃を中止しなければイスラエル領内での自爆テロ攻撃を再開すると警告した。
(毎日新聞) - 11月5日19時42分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061105-00000030-mai-int
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2006/11/6

クラスター爆弾の恐怖訴えベイルートで被害者ら集会  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
クラスター爆弾の恐怖訴え ベイルートで被害者ら集会
 4日、ベイルートでクラスター爆弾の恐ろしさを訴えるため集会に参加したハッサン・バラケットさん(共同) 【ベイルート5日共同】イスラエル軍がレバノン南部などで使用したクラスター(集束)爆弾の被害に関する集会が4日、ベイルートで開かれ、足などを失った被害者らが同爆弾の恐ろしさを展示した不発弾や、人形を使った寸劇で訴えた。
 主催のレバノン軍関連組織の関係者によると、集会には6000人以上が参加。クラスター爆弾はひとつの爆弾の中に収納された多数の子爆弾が空中で飛散するため、その多くが不発弾として残り、危険性を知らずに触れた子供たちが死傷する例も多く、人権団体などが使用禁止を求めている。
 イスラエル軍とレバノンのイスラム民兵組織ヒズボラの戦闘が終了した後の9月16日、南部ティールの自宅前の畑で作業中、子爆弾を踏み右足を失ったハッサン・バラケットさん(21)は「つらい経験だが、クラスター爆弾の恐ろしさをすべての人に伝えなければならない」と訴えた。
 国際人権団体が最近発表した調査報告書によると、過去30年間に20以上の国・地域で同爆弾の被害に遭った人の98%が非戦闘員で、被害者の約4分の1は子供だったという。
2006年11月05日09時57分 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20061105/20061105_002.shtml

クラスター爆弾の恐怖訴え ベイルートで被害者ら集会
 【ベイルート5日共同】イスラエル軍がレバノン南部などで使用したクラスター(集束)爆弾の被害に関する集会が4日、ベイルートで開かれ、足などを失った被害者らが同爆弾の恐ろしさを展示した不発弾や、人形を使った寸劇で訴えた。

 主催のレバノン軍関連組織の関係者によると、集会には6000人以上が参加。クラスター爆弾は1つの爆弾の中に収納された多数の子爆弾が空中で飛散するため、その多くが不発弾として残り、危険性を知らずに触れた子供たちが死傷する例も多く、人権団体などが使用禁止を求めている。

 イスラエル軍とレバノンのイスラム民兵組織ヒズボラの戦闘が終了した後の9月16日、南部ティールの自宅前の畑で作業中、子爆弾を踏み右足を失ったハッサン・バラケットさん(21)は「つらい経験だが、クラスター爆弾の恐ろしさをすべての人に伝えなければならない」と訴えた。

 国際人権団体が最近発表した調査報告書によると、過去30年間に20以上の国・地域で同爆弾の被害に遭った人の98%が非戦闘員で、被害者の約4分の1は子供だったという。
(11/05 09:00 産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/061105/kok003.htm

<クラスター爆弾>不発弾事故の死傷者、98%が民間人
 【ジュネーブ澤田克己】戦争や紛争で使用されたクラスター(集束)爆弾の不発弾による爆発事故での死傷者の98%が民間人であることが、ベルギーの非政府組織(NGO)「ハンディキャップ・インターナショナル」による国際調査で明らかになった。
 調査は、イラクやレバノンなど24カ国で行われた。クラスター爆弾の不発弾が原因と断定できた死傷者は約1万1000人で、性別・年齢などが分かる約6300人のうち民間人は98%。ほとんどが民家の周囲や建物の中、田畑といった場所で被害にあっている。軍人や除去作業従事者は、死傷者の2%だけだった。
 調査によると、ベトナムやラオスではベトナム戦争中に米軍が使ったクラスター爆弾の不発弾被害が現在も続いている。ベトナムでは今も、推定で毎年400〜600人が死傷。今年夏にイスラエル軍が激しい攻撃を加えたレバノンでは、クラスター爆弾の不発弾による死傷者が毎日平均2人強になっている。
 2日にジュネーブで会見した同団体は「確認されたのは実際の死傷者の一部だけだ」と指摘。また、調査関係者は「レバノンで使われた70年代製のクラスター爆弾は不発率が最高で80%に達しており、高くても20%台というメーカーの推定値より大幅に高い。クラスター爆弾の被害は、地雷よりもひどい」と語り、クラスター爆弾を規制する国際的枠組み作りの重要性を訴えた。
 ▽クラスター爆弾 クラスターは英語でぶどうの「房」の意味で、数個から200個以上の子爆弾を含む。投下されると子爆弾が最大400メートルの範囲に飛び散る。子爆弾が不発弾となって地上に残ると、子供が拾った時に暴発するなど、2次被害をもたらす。
(毎日新聞) - 11月4日17時48分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061104-00000058-mai-int
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2006/11/6

失われしもの:戦禍のレバノンから(1)〜(5)  イスラエルとパレスチナ、中東

(毎日新聞連載)
失われしもの:戦禍のレバノンから/1 鉄の塊爆発、遠のいた夢
 イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの停戦から2カ月余が過ぎた。34日間の戦闘で、レバノン、イスラエル双方に6000人以上の死傷者が出た。レバノンでは「第2の地雷」と呼ばれるクラスター爆弾の子爆弾が不発のまま今も100万個以上、畑や民家の庭先に残る。国連は地球上で最も不発弾の密度が高い地域と指摘し、戦後も犠牲者が絶えない。愛する人、生活、夢……。大切なものを失い、がれきと化した南部の村々を訪ね歩いた。
 ◇「なぜ今、こうなるの」
 右手に包帯を巻き、点滴のチューブにつながれた女の子がいた。家屋のがれきが残るレバノン南部の都市ティール。記者が訪ねた病院にザハラさん(11)は2日前、車で30分の村から運ばれてきた。
 自宅の近くで妹から手のひらに乗る筒状の鉄の塊を渡された。「放り投げようとした時、爆発したの」。クラスター爆弾と知らされたのは、指を3本失った後だ。腕や胸に残る無数の傷口からも血がにじんでいる。寄り添う母レイラさん(37)が当時の様子を教えてくれた。夕食の支度をしていたら爆発音が響いて玄関先に出ると、血まみれの娘がふらふらと歩いて来る。「指がなくなったの」とつぶやいた途端、気を失ったという。
 ザハラさんがけがをしたのと同じ日に別の村で取材中、乗っていた車の脇でクラスター爆弾が爆発した。目の前のオリーブ畑に高さ10メートルほどの煙が上がった。車の窓にも爆風を感じた。この子が一命を取り留めたのが奇跡に思えた。
 レイラさんが私の目を見て「戦争中、子供を守り通したのになぜ今、こうなってしまうのでしょうか」と訴える。痛みで泣きはらしたザハラさんの目が、それでも一瞬輝いた。「ずっと医者になりたかった。戦争でけがした人も助けられるから」
 レイラさんはうなずいて娘にほほえんだ。そして、もう一度私を見た悲しい目が忘れられない。<文・矢野純一/写真・山本晋>=つづく
==============
 ●海外難民救援金を受け付けています●
 「海外難民救援金」と明記して右記へ郵便振替、現金書留で郵送していただくか、直接ご持参下さい。なお、物資はお受けできません。匿名希望の方はその旨を明記して下さい。
 〒100−8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1、毎日新聞東京社会事業団「海外難民救援金」係(郵便振替00120・0・76498)
毎日新聞 2006年10月31日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20061031ddm041030156000c.html

失われしもの:戦禍のレバノンから/2 爆弾撤去で父、犠牲に

クラスター爆弾で右手を失い、収入の道を断たれた人もいる=レバノン南部バズリエで2006年10月16日、山本晋写す
 ◇家族見守る遺影
 レバノン南部の海岸線からバナナやレモン農園を抜けて車を内陸に走らせた。たどりついたベイトウレイ村の農園を仕切るさくには、至る所に赤いペンキで「CB(クラスター爆弾)」と書かれている。車から降りると、灰色の鉄の塊があちこちに転がっていた。
 アリ・アブアイードさん(当時43歳)は爆弾の撤去中に死亡した。残された5人の家族が暮らす家は、誰もいないかのように静まり返っていた。
 アリさんはイギリスの不発弾処理会社で働いた経験がある。レバノン南部に00年まで侵攻していたイスラエル軍の地雷や不発弾の処理を請け負った。国連レバノン暫定軍に除去を依頼しても来てくれない。村人に頼まれ、ボランティアで撤去していた。そして、停戦から5日後の8月19日、見たことがない新型の爆弾に触れた。
 「ご飯を食べている時も学校に行く時も、お父さんがいるように感じる」。末娘のベトゥールちゃん(9)が涙ぐんだ。父は爆弾より強い人だと信じていたのに。
 働き手を失い、3人の兄たちは教科書が買えないため学校へ行けない。末っ子だけでもと学校に通わせている。父はベトゥールちゃんに人を助ける弁護士になってほしいと願っていた。「だからいっぱい勉強しているの」
 居間の壁には家族を見守るようにアリさんの遺影がほほえんでいる。<文・矢野純一/写真・山本晋>=つづく
毎日新聞 2006年11月1日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/archive/news/2006/11/01/20061101ddm041030018000c.html

失われしもの:戦禍のレバノンから/3 母のまねをし、弟と先生ごっこ
 ◇幸せを運んだ娘
 丘の上の家で、車椅子の男性が妻と息子を見送っていた。2人は手をつないで急な坂道を下り、墓地に行く。
 レバノン南部のカナ村はイスラエル軍の攻撃で29人が亡くなった。ムハマドさん(41)の長女ザイナムちゃん(当時6歳)は15人の子供たちと一緒に眠っている。
 イスラエルの攻撃で家族4人は自宅の向かいにある建物に避難した。12畳ほどの広さに50人がひしめく。
 7月30日未明、ムハマドさんは気がつくとブロック片に挟まれていた。病気で11歳の時に下半身不随になり、身動きできない。他の家族は無事を確認したが、娘だけいない。真っ暗闇の中、名前を叫んだ。「ここに残る」と言い張ったが、抵抗できずに引きずり出された。
 居間には娘の写真が何枚も飾られている。白いドレスを着て、すました顔。「夫婦に幸せを運んでくれたんだ」。ムハマドさんが妻と出会い、5年たってようやく授かった子だった。
 小学校の先生をしている母をまね、いつも弟のハサンちゃん(5)と先生ごっこをしていた。お墓から戻ってきた弟に姉のことを尋ねた。黙り込んだ後、大きな目から涙がこぼれ落ちた。
 家族が避難した場所は、がれきの大半が撤去され、どこに建物があったかさえ分からない。がれきのすき間から小さな靴が見えた。<文・矢野純一/写真・山本晋>=つづく
毎日新聞 2006年11月4日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20061104ddm041030084000c.html

失われしもの:戦禍のレバノンから/4 えさ求め、地雷踏む羊
 ◇故郷、死臭に満ち
 イスラエルとの国境に接するワザニ村。鉄条網をめぐらせた頑丈なフェンスの向こうには、青々とした果樹園と整然と建ち並ぶ民家が見える。手前のレバノン側に広がる赤茶けた岩だらけの荒れ地では、農民がやせこけた羊を追っていた。
 羊飼いのアハマドさん(35)は7歳の時にイスラエル軍の侵攻で村を追われ、6年前にようやく22年ぶりに戻った。妻と5人の子供がいる。ブロックを積み上げて家を建てた。村の人口は300人に、羊や牛も数千頭に増えた。
 開戦から5日後の7月17日、ヘリコプターの砲弾に追い立てられるように再び村を去った。停戦後、帰ってきた故郷は死臭に覆われていた。家畜が銃弾を受け、えさも与えられずに死んだ。アハマドさんも130頭の羊のうち80頭失い、残りも生活のため売り払った。
 周辺には地雷が埋設され、家畜を満足に放牧できない。草を求めて迷い込んだ羊が次々と吹き飛ばされる。家の近くの道で、銀紙に包まれたチョコレートのようなものを見つけたことがある。子供を狙った地雷だ。そのそばでわが子たちが遊んでいた。
 イスラエル軍は今も村の近くに姿を現す。アハマドさんは言う。「もう逃げて暮らすのは嫌だ。貧しくても、この土地で平和に暮らしたい」<文・矢野純一/写真・山本晋>=つづく
毎日新聞 2006年11月5日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20061105ddm041030158000c.html

失われしもの:戦禍のレバノンから/5止 偵察機におびえる子供
 ◇「心の傷治らない」
 イスラエル軍の偵察機の音がした。それまで笑っていた長男エレディンちゃん(6)の顔が引きつり、父アルさん(40)のズボンをギュッと握った。
 レバノン南東部のデビーン村。アルさんの家は天井と壁の一部が崩れ落ちたままだ。家の前を通る道路脇には長さ1メートルほどの2発の不発弾が残っている。
 戦闘中は空爆にさらされ、妻と3人の子供と共に隣国シリアの国境付近まで逃げた。停戦後も子供たちは両親のそばを片時も離れない。夜泣きが始まり、叫びながら急に起き上がることもある。「戦争がこの子たちを変えてしまった」
 村長のアレさん(50)も村の子供たちの変化が気がかりだ。大人に交じり政治の話をする。紙とクレヨンを渡しても、銃や戦車の絵しか描かない。けんかも激しくなったように見える。「人を憎むことを知ってしまった。戦争は大人の問題なのに、まねを始めている」と心配する。
 村ではピクニックや旅行を計画し、子ども本来の姿に戻そうとしている。「壊れた家はお金で建て替えられるが、心の傷は簡単には治せない」。失われしものをいつ取り戻せるのか。乾いた大地での闘いは終わらない。<文・矢野純一/写真・山本晋>=おわり
毎日新聞 2006年11月6日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20061106ddm041030185000c.html
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2006/11/3

毎日新聞にパレスチナ兵士についての珍記事  イスラエルとパレスチナ、中東

(ニュース)
パレスチナ:武装勢力幹部が裸で逃走 イスラエル軍急襲で
 【エルサレム前田英司】イスラエルの刑務所で一生を過ごすより人前で裸体をさらす方がまだまし−−。米に本部があるインターネット新聞「ワールド・ネット・デイリー」は10月30日、シャワーの最中にイスラエル軍の急襲を受け、裸のまま難民キャンプ内を走って拘束を免れたパレスチナ武装勢力幹部の「逃走劇」を伝えた。幹部は「次からは服のままシャワーを浴びる」と誓ったという。
 この幹部はパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の武装集団アルアクサ殉教者団のメンバー。「恥ずかしい」ために匿名を条件に詳細を語った。
 それによると、ヨルダン川西岸の難民キャンプの両親宅で10月下旬のある夜、シャワーを浴びていたところ「兵士だ」という叫び声を聞きイスラエル軍に急襲されたことに気付いた。裸のまま窓から脱出。屋根伝いに通りに出て、約200メートル先の知人宅まで走って逃げた。「前方に人がいる時は前を、いない時は前と後ろを、両手で隠しながら走った」と述べた。
 この幹部はイスラエル軍の最重要手配リスト中の一人といい、「裸で走り回って数日間、周りから変な目で見られるか、(拘束され)尋問を受けて一生を刑務所で過ごすか。オレは前者を選ぶ」と話したという。
毎日新聞 2006年10月31日 19時50分 (最終更新時間 10月31日 19時54分)


*という記事が毎日新聞に掲載され配信されたのであるが、ユニークと言えばユニークな記事だが、毎日新聞ともあろう新聞がこんなネタのような記事をわざわざ報道したのは見識を疑われても仕方がないように思う。それも毎日新聞記者が独自に取材したものというのならまだしも、「ワールド・ネット・デイリー」から引き写したものであるようだ。

この「ワールド・ネット・デイリー」というのは下記のソースには以下のようにある。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20011010205.html

>デブカファイルは、イスラエル政界のタカ派陣営に公然と属しており、極右のニュースサイト『ワールドネットデイリー』と提携して購読料120ドルで週刊のニュース配信を行なっている。

そのような「イスラエル政界のタカ派陣営」の「極右のニュースサイト」のネタ記事をどういうつもりで前田英司という記者は記事にしたのだろうか?
ひとつ、考えられるのは(根拠がない陰謀論ではあるが)、毎日新聞が創価学会(公明党)の新聞の印刷の仕事を請け負い、創価学会(公明党)とつながりがあることは承知の事実なので(下記のwikipediaを参照)、創価学会(公明党)と「イスラエル政界のタカ派陣営」とに何らかのつながりがあり、そこから司令がくだされたということである。

実際はそういうことではなくて単に記者がほかにない独自のニュースソースのユニークな記事を求めていて、あまり深く考えずに興味本位で取り上げたものである可能性も強い気がするが(毎日新聞は時々、ユニークな記事を載せるほうだし。)、そうだとしても毎日新聞がこのような記事を掲載することには違和感を抱いてしまう。

*以下、「wikipedia 毎日新聞」より引用。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8E%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E

>経営再建の途上、収入源として聖教新聞 の印刷を一部請け負うようになったこともあり、創価学会関連の記事や広告が比較的多い。そうしたことが、特定の宗教団体を巡る記事を掲載するにあたり、編集の独立性を萎縮させているのではないか、という指摘がある(週刊ダイヤモンド2004年8月7日号に詳述)。一宗教団体に経営のキャスティング・ボートを握られるほど多くを頼っている全国紙は、他にない(統一教会系の世界日報と産経新聞はあくまで「共闘」である)。なお、毎日新聞社と友好関係を結ぶ放送局のひとつである毎日放送は、創価関連の番組やCMを一切拒否している(以前は放送していた。これは創価学会を巡るスキャンダルを扱った番組を制作したことから関係が悪化したためといわれる)。

しかし、他の全国紙や地方紙と比べ、ことさらに創価学会や公明党に迎合した記事が多いとか、批判記事が少ないといった客観的な事例があるわけではない。この点、紙面・論調を見る限りでは、他紙と比べて大きな違いは見られない。創価学会関連紙の印刷請負は毎日新聞に限らず、朝日・読売・日経の全国紙および中日(東京)・北海道・西日本新聞等のブロック紙・地方紙で、あまねく行なわれている。にもかかわらず、この種の問題で引き合いに出されるのは毎日新聞だけであり、「創価学会に弱い」というのは、イメージ先行のレッテル貼りという見方もある。
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2006/10/25

クラスター爆弾、ヒズボラも使用か?  イスラエルとパレスチナ、中東

*イスラエルがクラスター(集束)爆弾はヒズボラ側も使用していると主張し出したことにはちょっと注目。

イスラエル攻撃に集束爆弾を使用 人権団体がヒズボラを非難
 【アルジャジーラ特約19日】国際的な人権団体、ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は19日の声明で、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが、先のイスラエルとの戦争中に、クラスター(集束)爆弾をイスラエルの一般住宅地区などに撃ち込んだと非難した。

 それによると、ヒズボラは7月25日、イスラエル領モグハル地区のガリレー村に向けて、中国製の集束爆弾2発を撃ち込み、1人が死亡、6人が負傷したという。

 集束爆弾は、その中に多数の子爆弾が収納されており、非人道的な兵器として一般市民に対する使用に非難が強まっている。子爆弾は衝撃では爆発しないことがあるが、その後はちょっとした衝撃にも反応して爆発する恐れがある。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、ヒズボラが今回使用した集束爆弾は、中国製の81型の122ミリロケットで、このロケット使用が確認されたのは世界でも初めてという。

 中国製集束爆弾は、数百個の鉄製ボールベアリングを詰めた子爆弾39発を収納している。子爆弾が爆発すると、同ベアリングが周囲に飛散、被害を拡大させる。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチのグース兵器問題局長は、ヒズボラの集束爆弾使用が確認されたのはこれが初めてと述べるとともに、「今回の戦争でヒズボラまでが集束爆弾を使ったことに驚いている」と懸念を示した。

 さらに、同局長は「市民の密集地に集束爆弾を使用するのは絶対に許されない。同爆弾は精度を欠き、信頼性がないからだ」と指摘した。

 また、イスラエル軍のローゼンフェルド報道官はアルジャジーラの取材に対し、同戦争中にヒズボラがイスラエルに発射した集束爆弾数は113発で、その証拠をつかんでいると明らかにした。

 しかし、イスラエル軍が同戦争中にレバノンに撃ち込んだ集束爆弾数はヒズボラよりもはるかに多いとみられている。

 地雷使用禁止を訴えている非政府団体によると、レバノン南部には現在も、集束爆弾の子爆弾が約100万個も不発のまま残っているという。

 このため、停戦成立後でも、同南部では子爆弾の爆発によりレバノンでは死者21人、負傷者100人以上が出ているという。

 これに対しヒズボラの広報担当はアルジャジーラの取材に対し、ヒューマン・ライツ・ウオッチの発表を精査していると述べるとともに、「イスラエルからの情報には多くの誤りがある」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月21日03時13分 アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2605649/detail

*関連ニュース(イスラエルの新型爆弾使用のニュース)
イスラエルがパレスチナで新型爆弾を実験使用か イタリア記者団が調査報道
 【アルジャジーラ特約13日】イスラエル軍が使用する武器の調査を行っているイタリア人記者チームはこのほど、同軍がパレスチナでこの数カ月間にわたり、新型爆弾を実験使用したと告発した。

 同問題に関しパレスチナ・ガザ地区の医師たちはアルジャジーラの取材に対し、イスラエル軍が今年6−7月の間に、この新型爆弾を使用し、その結果、300人以上が負傷し、そのうち62人が足などを切断され、さらに200人が死亡したと明らかにした。

 この新型爆弾は米軍が実験使用した、「ダイム」と呼ばれる爆弾と類似しているとみられる。ダイムは「高密度不活性金属爆薬」の頭文字をとった省略語。

 また、イスラエルのヘブライ語日刊紙ハーレツによると、イタリア人記者チームの調査報道は、イタリアの大学研究所での検査に加え、ガザ地区の医師たちからの証言を基にしているという。

 その上でハーレツは「このイタリア人記者チームは、米軍部隊がイラク・ファルージャで反政府勢力と戦闘した際、3価リン爆弾を使ったことを暴露した実績を持っている」とも報道、同チームの調査報道の信頼性を指摘した。

 さらに、同紙によると、イスラエル軍の武器開発計画を指揮した経歴を持つイツハク・ベンイスラエル空軍少将はイタリア記者チームの取材に対し、「(新型爆弾の)開発目的のひとつは、周囲の者たちに被害を与えずに、狙った敵を確実に倒すことにある」と回答したという。

 イタリア人記者チームが新型爆弾に関する調査に着手したのは、「これまでには見られなかった傷を負った者たちがいる」という、パレスチナ・ガザ地区の医師たちの証言がきっかけとなった。  

 ガザ地区にあるシファ病院のジュマ・サカ医師によると、治療に当たった医師たちは(イスラエル軍の攻撃を受けた)パレスチナ人の死傷者たちの体内に小さな傷が残っていたことに気付いた。さらに、犠牲者たちの体の表面や内臓からは粉末も検出されたという。

 サカ医師は「この粉末は極めて細かな破片のようなもので、これらが内臓などを傷付けたと思われる」とも語っている。

 また、シュハダ・アルアクサ病院の緊急治療室長を務めるハバス・ワヒド医師は「ちょうど、のこぎりで骨ごと切り落とされたように、負傷者の足が切り取られていた」と明らかにした。

 新型爆弾ダイムは外側を炭素繊維で覆われ、その中にタングステンの粉末と爆薬が詰められている。こうした材料から、発がん性があるともみられている。 

 武器・爆弾専門のウェブサイトによると、ダイムは2004−05年に使用実験に成功し、その後さらに開発が加えられたという。

 ハーレツによると、調査に当たったイタリア人記者チームは、ガザ地区で負傷したパレスチナ人の体内から取り出した新型爆弾の粒子を、パルマ大学の研究室に送って調べてもらった。

 その結果、同大のカルメラ・バッカイオ医師は超高濃縮炭素とともに、銅、アルミニウム、タングステンといった、通常では見られない金属を検出した。

 同医師は報告書の中で、「これらの検出金属から推測して、爆弾はダイムの可能性がある」と指摘した。

 また、医師たちで構成する非政府組織はこのほど、イスラエルのペレツ国防相に対し、パレスチナ人たちがどうして不可解な傷を負ったのかを説明するよう求めた書簡を送った。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年10月14日04時09分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2570858/detail
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