表磐梯合宿を終えて
9月17〜19日 2泊3日
宿泊:磐梯町七ツ森ペンションゆきむら
参加選手:1〜6年生43名
スタッフ:5名 アシスタント:3名(OB)
今年2回目となる夏合宿を表磐梯にある七ツ森ペンション村で行いました。
ここでの合宿は4年目4回目となり、宿泊所(ペンション)、グラウンド天然芝で素晴らしく、緑あふれる景観や空気もおいしく、またペンションの人がらも良く、食事は豪華で毎年満足できる場所となっております。
震災後から屋内での練習が中心のため、外でのびのびとプレーできないことから屋外活動に飢えている選手たちは羽を伸ばした鳥のように施設に着くと飛び回るかのようにボールを追いかけていました。
出発時には雨雲が上空にあり小雨が降る中出発し、最強の雨男として申し訳なく、選手たちからも「雨雲」=「しだら雲」と言い自分でも本物の雨男だとバスの中では開き直っておりましたが、施設に着くと晴れ間が見え、最強の晴れ男?女?に負けたことで悔しいやら嬉しいやら・・・(苦笑)
施設に着くとすぐにグラウンドに向かい、選手たちはコート2面とれる美しい天然芝のグランドで仲間とボールを蹴り合い、転げ回り喜んでいる姿を見て、放射能で汚染された地域で活動が制限されている悲しさと悔しさを感じ、子どもたちが可哀想で仕方が無く思いました。
練習はとにかく広いスペースを使った通常練習できないメニューを多く取り入れ、震災後から運動不足となっている選手たちにとって沢山走ることで体力をつけてもらおうと練習プログラムを計画しました。
今年はコーチのアシスタントで3名の中高生OBたちが手伝いで参加してくれました。
選手たちも身近なお兄ちゃんたちに憧れ、またふれあい、子ども好きの中高生たちはやさしく後輩たちを面倒見てくれました。コーチたちの大変さが良くわかってくれたようです(笑)
合宿での出来事や成果、気づきについて列記します。
・部屋は6年生のリーダーを中心に下級生たちと一緒の部屋になるようにしました。相性などもわからないので、喧嘩なども覚悟していましたが、何事もなく生活することができました。
・ペンションでは毎年子どもたちが大好きな豪華な食事をおなかいっぱい提供してくれますが、ボリュームもみんな一緒なことから、低学年の選手たちは見ているだけでおなかいっぱいの様子でしたが、一生懸命残さずに食べようとする選手もいました。残す時は綺麗に残すようにとお話ししたので、上級生たちがそれを食べてくれて、作ってくれた人への感謝の気持ちを表しました。
・ごはん(お米)を食べて「ごはん粒」をたくさんつけたままで「御馳走さま」をする選手もいましたが、綺麗に食べることをお話すると友達と競うようにお米を一粒も残さずに食べ、コーチへ笑顔で「お茶碗の中」を見せてくれる選手が出てきて大変嬉しく思いました。
・今年はホームシックになる選手や夜眠れない選手も珍しくいなくて頼もしかったです。
・突然、鼻血を出す選手がおり、なかなか血が止まらずコーチたちも心配しました。
・4年生以上の練習では、最終日の寝不足の中、体力限界近くまでタイムを計りながら走る練習をしましたがみんな脱落することなく走り抜きコーチたちも感動しました。
・3日間共に行動し少し気になりましたが、年上の人に対する「話し方」ができない選手が見受けられました。「ふざけんな!」「コーチがやれよ!」「おめえら!」・・・etc
そのようなことから「口の利き方」を指導する場面もありましたが、日常的にそうだとアーレだけの時間ではなかなか変えることができないので少し心配です。
・身体的に大人への成長の変化が見られる選手もおり、お風呂の時間には苦労していました(笑)
・恒例の肝試しは雨が降ってしまいペンションの中で行いました。怖くて参加できなかった選手もいますが、肝を試す時間として勇気を出して挑み逞しく成長?したと思います。
おばけ役のスタッフたちは「お化けのマスク」をかぶりますが、暑くて汗だくの状況で選手たちが驚いてくれないと毎年「むなしい」気持ちになります(笑)
・「サッカーができることにありがとう」というテーマで親にプレゼントするために、選手たちには1時間「作文」を書いてもらいました。書き上がった選手たちはコーチのところへ行き作文を読んでもらいましたが、読みながら感謝の気持ちで感極まり泣きながら読む選手も多々おり、もらい泣きをしてしまうコーチもいました。
・毎晩、ご父兄には報告メールを配信しましたが、中には私たちを気遣って返信してくれる方もおり、大変嬉しく、また大切なお子様を預かっている責任を改めて感じました。
2泊3日という短い合宿でしたが、練習中では見ることができない選手一人一人の性格が感じられ、信頼関係を築く大切な時間となりました。
また、何か注意する時に「もう合宿はこれで終わり。親に迎えてきてもらうよ」と言うと嬉しそうな顔をしないで悲しい顔になるので、コーチたちも合宿企画者として冥利に尽きます。
ご父兄には大切なお子様を合宿に参加させていただいたこと大変感謝いたします。今回の合宿が子どもたちも親から離れて少しでも成長する機会として、また普段同じ小学校ではないサッカークラブの仲間との夏の楽しい思い出の場になってくれたらと思っています。
ペンションの方々には大変お世話になり有り難うございました。
今週末は2年生以上の会津高原1泊2日の遠征です。富田SSSさん、富田東SSSさん、緑ヶ丘SSSさんと一緒の宿泊です。コーチたちも歳をとったせいか疲れがなかなか取れませんがみんな頑張っていきましょう!
●綺麗な天然芝での練習
●ゼスチャーゲーム大会
●夕食
●花火大会
●朝の散歩
●磐梯山をバックに練習
●感謝の気持ちを込めて作文
●ビンゴ大会
●お風呂
●肝試し
●南が丘牧場の濃〜いソフトクリーム
●集合写真


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