室堂エイドについての第一声は「すみません、右手が痺れて」。
続けて「ゆっくり行ったら、2時間ぐらいで行けますか?」
とそこへ、女性スタッフが慌ててやってきて
「もっとゆっくり呼吸して下さい、すこしパニックになっていますね」
なんでも、ここまで来てあと少しだと思うと、呼吸をたくさんしたら楽になると思って過呼吸になってる方が多いらしい。
とにかく、ゆっくりゆっくり落ち着いて、の助言の連続。すこし落ち着いてきたら楽にはなったが、右手の腫れはなんともし難い。4時間以上の余裕はあったので、名物のおかゆをいただいて、山頂を目指すことに。もう走ることはないので、とにかくゆっくり呼吸しながら歩き出す。バスターミナルの横では、観光客からもかなり励ましてもらい、ちょっと照れるが手を振って答える。
程なくして、両側の道端に残雪が残るところへ、そこへ右手を突っ込んで冷やす。首筋も雪をかけて冷やす。なぜかそこから若干身体が楽になってきた。
一の越を越えて、岩場に入り最後の最後の登り。一歩一歩スクワットをしながら山頂へ向かってる感じか(笑)
もうすこしで山小屋だぁ、と思った瞬間、OさんとT畠さんが「うえちゃん、最後ファイト〜」と声をかけてくれた。

もうすぐそこで終わりだと思うと、8時間以上走って(歩いて)きたのに、もう終わりかぁと、ふと思った。後半の30キロは苦しかったが、最高の景色、僕としてはここって日本?と個人的には思ったぐらい素晴らしかったので・・・。
登りきると、30メートルほど走ってゴール!
やったぁ、最後の最後は危険も感じたが、よくぞ登りきれたと思った。
タイムは、8時間40分。
ゴール後、落ち着いて周りを見たら、360度大パノラマ。
山頂の雄山神社でお祓いを受けたが、そこの神主さんが「一年で何日あるかないかの素晴らしい天候の日」と表現するように風もなく、雲もほとんどない。いろんな景色を楽しみながら2時間は居ただろうか。
この立山山頂の素晴らしい景色は忘れられないだろうなぁ。
ほんとに、いい経験をさせていただいた。
この大会を支えていらっしゃる実行委員会のみなさん、ありがとうございました。
そして、この大会を紹介、呼んでいただいた、Oさん、T畠さん、ほんとにありがとうございました。

0