先月8月8日に
「Hyper−Chip」の「行ける所まで行っちゃって」ECUチューニングプログラムを入魂、ノーマルの457PSから何と73PSものアップを果たし530PSへと変貌を果たしたC63 AMG。その効果は絶大でアクセルを踏んだときのトルクの盛り上がりは如実に現れ、タコメーターが4000回転を超えた辺りからのトルク感が一段と厚く感じるのが最大の特徴です。今回はそのパワーに見合った足回りとブレーキのチューニングのセットアップを行います。
サスペンションはフットワークレスポンスを向上させるべく
「KW(カーヴェー)」をチョイス。走りに併せ減衰力の調整が可能であり、なおかつ車高調整機能付きの究極のサスペンションキットとなります。今回はキャンペーン中と言うことで、写真右端に写っているカーヴェーオリジナルのキャップが付いて来ます。
フロントの車高ダウンに伴いスタビライザーのロッドも、ショート化されたものが同梱されます。このあたりはさすがにキッチリと開発されているなと感じさせられます。車高のセッティングについては、もう既に何台かC63の資料があるためそれを参考に、長さを合わせてネジ部を決めておきます。
リア側も同様にネジ部を予め数字を決めて設定をしておきます。またフロント側の減衰力調整と車高の調整については、ほとんど問題はありませんが、リアの減衰力の調整は伸び側についてはショック上部に調整ネジがあるために、ショックをその都度取り外さなくてはなりません。
そこでショック取り付け部の車両側タイヤハウス上部に5mmほどのサービスホールを予め開けておきます。またそれに合わせて内装にも同様に切り込みを入れ、トランクルームからの減衰力調整が出来るように致しました。
ブレーキは純正の6ポットキャリパーそのままに、キャリパーの取り付け位置を変えることにより、ローターを純正より大きな2ピースローターに交換することでより強力なブレーキを得られるようになります。そのために今回は予めアルミホイールを18から19インチに変更し、ビッグローターを迎える準備が出来ています。
一旦純正のキャリパーを車両側から取り外し、車両側とキャリパーの間に20mmのスペーサーを入れ込むことにより、純正の360mmに対し実に400m

というノーマルより40mmも大きいビッグローター化を果たしました。
400mmが大丈夫という裏付け(現物合わせで確認済み)があるにも関わらず「ホントに入るの?」という疑念が沸くぐらい大きく、実際ホイールを装着するとブレーキパッドのバランスウエイトの誤差で、軽くバランスウエイトがホイール内側に当たり、すかさずウエイトの干渉部分を削り込む。
ホイールとキャリパーのクリアランスはボール紙が一枚入るか入らないかの、まさに紙ワザ(神ワザ)です。しかしこんなんでも心配はご無用、安全性は確保されており、パッドが減るごとにクリアランスは更に確保されます。
フロント側はノーマル位置より約15mmほど落としたところに設定。
リアはあまり変わらないようですがこのC63、特に走りこむほどにリア側の車高の落ちが大きく今回は少し我慢をしました。
しかしわずかな車高の落ち幅でもご覧の通り全体的なイメージとしては、かなり車高が下がったように感ぜられます。
話はローターに戻りますが大きさも非常に重要なことでもありますが、今回更に特筆したいところはその重量。純正では一枚のローター重量が16kgもあり、ビッグローターではその2割ほど軽量化がなされるため、そのため2次的副産物?としてバネ下荷重が軽減され、よりフットワークの向上につながります。また、今回はフロントローターのみの交換でしたが、次回リアローターも2ピースにしますが、あわよくばリア側もビッグローターの製品化を図りたいと思っています。いじればいじるほどにC63も変わり、作業する側も面白くてたまりません。楽しませて頂きありがとうございます〜
