M−BENZ W211のEクラスワゴンにタイヤホイールの取付を行います。タイヤホイールは以前Vクラスに取り付けていたものを、211に移し替えをしたいとのご要望です。しかしVクラスとEクラスには本来オフセットの関係から、そのままでの互換性はありません。もしそのまま取り付けるとなると、ホイールはフェンダー奥深くまで入り込んでしまい、恐らくホイール内側とフェンダーハウス内が接触して走行は無理であると思われます。
そこで今回そんなご要望に応えるべく、フロントとリアにスペーサーを取り付け、ホイールを外に逃がし走行に支障が出ないようにセッティングいたします。商品はサスペンションで有名な
「H&R」から、フロント20mmとリア30mmを選択致しました。しかし生憎日本国内に在庫が無く、本国発注から3週間ほどで納入されることになりました。


スペーサーにも色々なタイプが存在しますが、大きく分けて2種類あり単純にスペーサーをホイールと車両の間に挟み、それをロングボルトで装着するタイプ。もう一つはスペーサーを車両側に固定をし、ホイール取り付けにはスペーサーに切られたネジ部を利用します。
今回はそんな後者の"DRA”タイプと言われる物で、スペーサー本体を付属の専用ボルトで車両側に取り付けます。この時トルクレンチを使い指定トルクで締め付けます。
そしてタイヤホイールは純正と同じように取り付けが可能です。スペーサーを装着することで、トレッドが広くなりフェンダー一杯近くにまで広がりました。スペーサーに真円性や重量アンバランスなどの精度誤差があると、深刻な振動問題を引き起こすことになり非常に危険でもあります。したがって取り付けには、車種別の専用スペーサーをお勧めいたします