M−BENZ W215のCL500が入庫いたしました。最初にお電話頂き車両のご相談を頂きましたが、ご自身でご用意されたセンターコンソールの交換から、ドアの内張りのガタや異音のチェック、マフラー音を大きくされたい等のご依頼頂く内容のあまりの多さに、最初は受けさせて頂くべきか正直悩みました。一時間ほどお電話でお話をさせて頂き、ご来店頂く運びとなりました。
まずはセンターコンソールの交換作業から始めさせて頂きます。
取り外したコンソールと交換する物を並べましたが、一見ウッドが張り込まれたコンソールに変えるものと思われますが、それが逆で右のレザータイプに交換を致します。理由はレザーの質が違うとのことで、確かに左のレザーに比べると右のレザーの質感は柔らかく、しっとりしておりますが、実際は使いがっての問題があるそうです。
フォグランプはAIRZEROのフォグランプ専用、ハイパー6000の25Wを取り付けます。
ハロゲンバルブからHIDにすることによって、消費電力が少なくなるため車両側は球切れだと思って警告灯が点灯してしまうので、キャンセラーを同時装着させることで回避を致します。
次にはマフラー交換です。このCL500はスポイラーからエアロ、タイヤホイールに至るまで、全てBRABUS(ブラバス)仕様となっています。この手の車両ではコピーが付いたなんちゃってブラバスが多い中、全てのパーツは本物が使われおり、エンジンルームまでちゃんと作りこまれています。
そんなブラバスマフラーを取り去り、次なる候補に挙がったのは"MAE(エム・アー・イー)"で出口はブラバス同様4本出しとなりますが、出口は迫力の90φダブルです。ただし目に見えない部分は、お世辞にも綺麗な溶接とはとても言えないような作りです。見た目よりも内容重視、機能重視といったところでしょうか。MAEのマフラーにほれ込んでいる僕でも、さすがにいただけないところではありますが、何と言ってもそのサウンドにはいつも痺れさせられます
でいよいよ取り付けに入ろうかとしたところ、いきなり問題が発覚です

ブラバスのマフラーは→部分から切り取られ、その部分から左右にパイプが太くなっています。
MAEに交換するに必要な白い→部の純正パイプは切り取られ、このままでは全くMAEのパイプ径と接続部の形状が異なり、取り付けることは不可能です。取り付けるための選択肢は3つ。
純正の中古マフラーを用意し、MAE本来の取り付けを行う。
今ある既存のパイプ径を細く変換して、MAEマフラーを溶接で取り付ける。
やめる
この中で一番よい方法は

で、本来のセオリーどおりの取り付けが可能となります。またこれならば取り外したブラバスマフラーは、オーナー様のご希望通り、ネットオークションで売ることが可能です。しかし中古マフラーが運良く今すぐ手にはいればいいのですが、あったにしても手に入れるまでは時間とある程度の余分な資金(きっと8〜9万円ほど)が更に必要となります。その時丁度居合わせた車屋サンが、付き合いのある近くの解体屋サンに電話で聞いてくれました

でもさすがにそんな都合の良い話は・・・・
ありました
まさかまさかの逆転劇

いやーいつも難題がのしかかりますが、必ず乗り切ることが出来ていますが、今回も見事に乗り切りました。イヤー僕って持っていますね
ただし取り付けに当ってはブラバスのリアスカートが取り付いているため、マフラーの吊を80mmほど下げなくてはならないのですが、それも何とかクリアしながらの取り付けでした。しかし今までもMAEマフラー取り付けには、多かれ少なかれ必ず問題が発生するので、すでに免疫が付いているため多少のことでは驚きません。とりあえず今日はここまでで、続きは明後日となります