「真理はなんどくり返しても、それで過ぎるということはない」
私の大切な言葉
ハインラインのSFで2番目に好きな作品が「ダブルスター」である。
太陽系大統領候補であるボンホートが何者かに誘拐された。しかし火星原住民との儀式に出席する約束を破ることはどんな理由でも許されないというのが火星人のしきたり。
そこでボンフォートの替え玉として見つけられたのが仕事にあぶれた天才役者のロレンゾ・スマイス。スマイスは、ハプニングにより記者たちの前で即興の演説をぶつはめになり、無難にこなすが、ある記者から、
「その演説を、この前の2月にも聞いたような気がしますが」
とつっこまれる。
それに対してスマイスが答えたのは、
「次の2月にも聞くだろうよ。1月にも、3月にも、どんな月にも。真理はなんどくり返しても、それで過ぎるということはない」
私は元来、人との会話のやりとりが得意でなく、吃音とまではいかなくとも、とっさにうまく言葉が出ないことが多い。
しかし、いろいろ話題が豊富である必要はないんだ。大事なことだけ、それを繰り返すしか能がない人間で構わないんだ、と救われた気持ちになりました。
投稿者: 通りすがり
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