今回もボーズでした。
タヌキのジンクスは、よく当たります。
真夜中に根来の農道を走っていると、タヌキを発見。しかも車道の片側中央で、車に衝突し飛ばされたばかりなのでしょう、まだ温もりが伝わって来る様なその体でした。
勾配のあるカーブを登り切った直後、急に視界に飛び込んで来たその光景でした。急ハンドルで車線変更する事はせず、タイヤで2度轢かない様にだけ気を付けて、やり過ごしました。
かわいそうにという気持ちも、もちろんありましたが、『あー、タヌキ見てしまったわっー!』というのが先に来てしまったでしょうか。
『釣行の際にタヌキを見たら、ボウズになる!』誰が言い始めた事かは知らないが、こんな事に縛られては、自分自身が不自由になる。こんな日にこそ釣果を上げて、悪いジンクスを打ち破りたい。
が、その気持ちとは裏腹な結果となってしまいました。
釣友からの「釣れてないよ…」情報を証明するかの様に、ダムサイトに到着すると駐車している車はゼロ。ポイント選び放題の水辺に下りて行くと、ボート降ろし場下岬の先端に、釣り台が1台だけ据えてあった。その約8m程左側、ちょうどステージ右の真下になるが、比較的足場の良い場所に、釣り座を構える事にした。
夜明け前の薄明りの中、釣り台をセットしていると、お隣の釣り台の主とそのお連れさんらしきもう一人の釣り人が現れた。互いに入釣の挨拶を交し合うと、その方々が“南風さん”の掲示板でお見かけする、“赤鬼”こと“M山さん”と“M○さん”である事が分かった。“M山さん”とは、2年前の夏、台風通過直後のトウフで並んで釣りをした事があった。
3人が並んで釣りをする事になったが、その間隔と釣り台の方向からして、全く干渉し合う心配は無く、特に断わりも入れずに19尺を出した。
釣り開始早々はジャミの歓待がしばらく続いたが、小一時間すると接待疲れからか、ジャミのお姿が消えた。鏡の様な静かな湖面に、ウキがなじんで行く。うーん、釣りしてるなー。
しかし、肝心の魚の反応が無い。魚のいない水たまりに、何度も何度もエサ打ちして、2個のエサをぶらさげている様な、空しい気持ちになる。そんな私をふびんに思ったのか、山田の神さんは、いいアタリでマブや手のひら大のブルーギルを釣らせてくれた。
だが、ちょっと引きがもの足りない。もっと接待上手なコイさんにお相手してもらおうと、エサが無くなりかけたお昼前、タナを4本半まで深くしてみるが、一見さんはお断りよと、追い帰された。
昼休憩を挟んで、14時過ぎから再開。昼休憩に入る前に、午後からの釣りに備えて、竿を21尺に替えておいた。というのも沖目に泡づけが沢山あったからだ。なら、朝から21尺を出せば良かったのにと思われるかもしれない。
この現象、実は先週もあったのだ。先週のブログでは、“踊る大捜査線”のパロディでお茶を濁して逃げたが、トウフの沖目に沢山の泡づけがあって、しかも浅いタナに大きな魚影が見え隠れしていた。しかしよくよく観察していると、それがコイのものである事が分かったのだ。
今日も多分そうだろうなと思いつつ、あまりにもヘラブナの反応がないので、何もしないでは状況は変わらないと、竿を長くしてみた。
しかし、案の定21尺2本のタナでコイが2度も、大きく竿を曲げてくれた。掛けた瞬間は、両サイドから「ついに来ましたね!」と声を掛けてもらえたが、しばらくして「ヘラじゃないですね…」に変わっていた。本人には、最初からその自覚があったのだが、ひょっとしてという期待がないでもなかった。
経験を積むと、結構、魚を掛けた早い段階で、それがヘラなのか、コイなのかマブなのか、分かるものだ。皆さんもきっとそうだと思う。何が違うと、上手く表現出来ないが、合わせた瞬間から分かる事もよくある。
その後、マブと2度遊んでもらった後、ナイターに備えて竿を18尺に変更した。19時半頃まで頑張ったが、どうにも眠たくなり、車に飛び込みベッドも作らず運転席に体を沈めた。
22時過ぎに一度目が覚め、本格的に寝る為にベッドを組み立てる前に、ちょっとTVを見ていた。すると、前方から人影が近づいて来た。“M山さん”だった。『ちょっとつまみを買い過ぎたので、一緒にどうですか?』というお誘いだった。
のこのこ出かけて行くのも、なんだかなーと思ったが、せっかく誘っていただいているのに、行かないのも失礼だと思い、何も持って行くものがなかったが、ポテトチップスを1袋持ってお邪魔した。
そこには、“オクショーさん”と“K保さん”がいらした。挨拶した後、釣り談義に参加させてもらった。高山や新成羽等でのまだ知らない世界の話を、大変興味深く聞かせてもらった。今回の釣行で、の唯一の収穫だった。
皆さんは、これからナイターをかけるという事だったが、私は失礼して寝る事にした。4時半に、車体に打ち付ける雨音で目が覚めた。“M山さん”の話では、ナイターに分があった様だ。
雨で、活性が上がってくれればと期待したが、そうは上手く行かず、午後からの家の用事がある為、10時過ぎに山田ダムをあとにした。
今年の夏も、終わったなー!来週は、もう秋の気配かな?
あー、今回もヘラの顔拝めなかったネ…
次こそは、“巨ベラ”に“会いたい”
また来たらえーやん!

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